転生したら鎧だった〜リビングアーマーになったけど弱すぎるので、ダンジョンをさまよってパーツを集め最強を目指します

三門鉄狼

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第6章 ガルアシラ・ヴォルフォンシアガルド編

219 回復魔法

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 触手に腹を貫かれ連れ去られたロロコを追ってきた俺。
 広大な空間に巨大な肉塊があって、そこにエドが立っていた。

 彼の手前には、ロロコがぐったりと横たわっている。

〈ロロコを離せ!〉

 俺は声をあげ、ロロコに向かって進んでいく。

 肉塊から伸びる触手がそれを阻もうとしてきた。

〈邪魔だ、どけ〉

 さっきまで遭遇した魔物よりは多少強いようだ。
 だが、今の俺の敵ではない。

 俺が魔力を帯びた腕を一振りすれば、触手は簡単に消し飛んだ。

「素晴らしい! 魔王の片鱗を相手にそこまでとは。強くなりましたね」

 エドがなんか言ってるが無視だ無視。

 それよりロロコを助けなきゃ。

〈ロロコ、大丈夫か!?〉

「リビたん……」

〈無理するな。いますぐ助けてやる〉

 とはいえロロコは大ピンチだ。
 腹には大穴が空いていて。
 今も血がダクダクと流れ出している。

 外に連れ出している余裕はなさそうだ。

「ここは回復魔法でもかけるしかないのではないでしょうかね?」

 うっせえなぁ!
 こんなことした本人に言われたくねえんだよ!

 エドをぶっ飛ばして黙らせたいが、そんな時間も惜しい。

 エドの言う通りにするみたいで癪だけど。
 ここは回復魔法しかないか。

 …………回復魔法?

 俺、そんなの使ったことないよ!

 いや、待て。
 落ち着け。

 この大陸中の魔力を掌握したリビングアーマー。
 その俺が、この大陸に存在する魔法を使えないなんてことはないはずだ。

 そうだ……記憶の中にあるぞ。

 天空塔ダンジョンと接続したとき。
 俺に流れ込んできた膨大な術式の中に、回復魔法の術式があったはずだ。

 ……………………これだ。

 よし!

 俺はロロコに手をかざす。

 そして思い浮かべた術式を空気中に構築し、そこに魔力を流していく。

 ちなみに、大抵の魔法使いはこんなふうにして魔法を使うらしい。
 頭の中にある術式を空気中に思い描くのだ。
 クラクラのように呪文を唱えれば、より複雑な術式も描くことができる。

 ま、俺は正式に学んだわけじゃないので自己流だ。
 呪文も知らん。
 けど、これで問題ないはずだ。

 光が溢れ。
 ロロコに降り注ぎ。
 腹の傷が回復していく。

「リビたん……これは……?」

〈もう大丈夫だ。少し休んでろ〉

 俺はそう声をかけてから立ち上がった。

 そして、笑みを浮かべて俺たちを見ているエドに対峙した。

〈ちょっとこいつをぶっ飛ばしてく〉
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