文字の大きさ
大
中
小
313 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
313.カズラくんが、サーバル王国のデベソ裁定が下った人達と話をしてみたところ、王女様の輿入れ案件について状況証拠は積み上がったようですが。
「状況証拠は積み上がるけれど、縁組みを証明するような確たる証拠はないよ。クロードのご両親は、どちらにも転べるようにしていた。」
とカズラくん。
「どちらにも、というのは、何と何を両天秤にかけていたのかな?」
だいたい予想はつくけどな。
「マウンテン王国の王女か侯爵令嬢、もしくはサーバル王国の王女。」
とカズラくん。
「どちらに転んでも、ということは、情勢次第ということだよな。
女王陛下が力をつけた場合は、サーバル王国の王女様と。
まだ、即位していない女王陛下の弟にすぎなかった国王陛下が優勢のままなら、マウンテン王国の国内から、クロードの結婚相手を見繕う。
当時のマウンテン王国は、公爵家の後継ぎの婚約者を確定できない程、不穏だったのかな?」
女王陛下の味方は、マウンテン王国内に、ほとんどいなかった。
弟にあたる国王陛下は、女王陛下と表立って対立していない。
「女王陛下が圧倒的に不利だったのは間違いないよ。
サーバル王国との関係強化は、ケレメイン公爵家のためか、国のためか、なんとも。」
とカズラくん。
「ケレメイン公爵家の後継ぎとの縁談は、正式に結婚するまで、最強の交渉カードになったんだな。国のため、公爵家のため。」
「そういうことになるね。」
とカズラくん。
「サーバル王国の王女様と国王陛下ご夫妻が押しかけてきたのは。
マウンテン王国の女王陛下が亡くなり、国王陛下がたった時点で、サーバル王国の王女様との縁組みはなくならなかったからかな?」
何だろうなー。
サーバル王国の王女様との縁組みの話題を、クロードのご両親が継続した目的。
皆目見当がつかない。
「ご両親は、女王陛下が亡くなった後の方が、亡くなる前より、サーバル王国との縁組みに積極的になっていたよ。
サーバル王国側の感触ではね。」
「ご両親と、オレでは見えている景色が違いすぎるんだよな。
何を考えていたのか、さっぱり分からないからなー。
つかんでいる情報の差か。
今の情勢のとの違いか。
クロードの縁組みを交渉カードにした理由は、マウンテン王国内の王女と王子のバランスに配慮して、というだけじゃないよな。」
「当時、クロードは、マウンテン王国の貴族子息。
マウンテン王国の国王陛下に話を通していない以上、サーバル王国の王女との縁組みは、構想段階で終わった、と片付けることができるよ。
両国で、正式な取り決めはなかったから。
正式な取り決めはなかったのに、堂々と乗り込んできたのは、王女様との縁組みが成立するという勝算があったか、成立させる公算があったから。
勝算や公算までは、聞けなかったよ。
専門家じゃないからね。
彼らは、ぼくとのお喋り内容が、ヒサツグの耳に入ることを確信して話しているから。」
とカズラくん。
「サーバル王国の機密は話さない、サーバル王国に不利になる話はしない、ということだよな。」
「そういうことだね。」
とカズラくん。
マウンテン王国の公爵家の後継ぎとして、国や公爵家にとって、サーバル王国との縁組みが有益だったのか。
と考えていたオレは、原点に立ち返っていないと気づいた。
「サーバル王国との縁組みが、クロード自身にとって、有益だった可能性もあるのかな。」
「それはね。可能性としては、あるよ。」
とカズラくん。
カズラくんを間にはさむんじゃ、ふわっとした話で終わるなー。
サーバル王国に置くケレメイン大公国の大使館を任せたいのに、サーバル王国寄りの姿勢を貫かれると、任せてすぐに、肩叩きをする羽目になる。
女神様の裁定でデベソになった、サーバル王国の人と直接話をしよう。
とカズラくん。
「どちらにも、というのは、何と何を両天秤にかけていたのかな?」
だいたい予想はつくけどな。
「マウンテン王国の王女か侯爵令嬢、もしくはサーバル王国の王女。」
とカズラくん。
「どちらに転んでも、ということは、情勢次第ということだよな。
女王陛下が力をつけた場合は、サーバル王国の王女様と。
まだ、即位していない女王陛下の弟にすぎなかった国王陛下が優勢のままなら、マウンテン王国の国内から、クロードの結婚相手を見繕う。
当時のマウンテン王国は、公爵家の後継ぎの婚約者を確定できない程、不穏だったのかな?」
女王陛下の味方は、マウンテン王国内に、ほとんどいなかった。
弟にあたる国王陛下は、女王陛下と表立って対立していない。
「女王陛下が圧倒的に不利だったのは間違いないよ。
サーバル王国との関係強化は、ケレメイン公爵家のためか、国のためか、なんとも。」
とカズラくん。
「ケレメイン公爵家の後継ぎとの縁談は、正式に結婚するまで、最強の交渉カードになったんだな。国のため、公爵家のため。」
「そういうことになるね。」
とカズラくん。
「サーバル王国の王女様と国王陛下ご夫妻が押しかけてきたのは。
マウンテン王国の女王陛下が亡くなり、国王陛下がたった時点で、サーバル王国の王女様との縁組みはなくならなかったからかな?」
何だろうなー。
サーバル王国の王女様との縁組みの話題を、クロードのご両親が継続した目的。
皆目見当がつかない。
「ご両親は、女王陛下が亡くなった後の方が、亡くなる前より、サーバル王国との縁組みに積極的になっていたよ。
サーバル王国側の感触ではね。」
「ご両親と、オレでは見えている景色が違いすぎるんだよな。
何を考えていたのか、さっぱり分からないからなー。
つかんでいる情報の差か。
今の情勢のとの違いか。
クロードの縁組みを交渉カードにした理由は、マウンテン王国内の王女と王子のバランスに配慮して、というだけじゃないよな。」
「当時、クロードは、マウンテン王国の貴族子息。
マウンテン王国の国王陛下に話を通していない以上、サーバル王国の王女との縁組みは、構想段階で終わった、と片付けることができるよ。
両国で、正式な取り決めはなかったから。
正式な取り決めはなかったのに、堂々と乗り込んできたのは、王女様との縁組みが成立するという勝算があったか、成立させる公算があったから。
勝算や公算までは、聞けなかったよ。
専門家じゃないからね。
彼らは、ぼくとのお喋り内容が、ヒサツグの耳に入ることを確信して話しているから。」
とカズラくん。
「サーバル王国の機密は話さない、サーバル王国に不利になる話はしない、ということだよな。」
「そういうことだね。」
とカズラくん。
マウンテン王国の公爵家の後継ぎとして、国や公爵家にとって、サーバル王国との縁組みが有益だったのか。
と考えていたオレは、原点に立ち返っていないと気づいた。
「サーバル王国との縁組みが、クロード自身にとって、有益だった可能性もあるのかな。」
「それはね。可能性としては、あるよ。」
とカズラくん。
カズラくんを間にはさむんじゃ、ふわっとした話で終わるなー。
サーバル王国に置くケレメイン大公国の大使館を任せたいのに、サーバル王国寄りの姿勢を貫かれると、任せてすぐに、肩叩きをする羽目になる。
女神様の裁定でデベソになった、サーバル王国の人と直接話をしよう。
感想 84
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミもし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ギャップがあり過ぎるけど異世界だからそんなもんだよな、きっと。
一片澪※異世界人が全く珍しくないその世界で神殿に保護され、魔力相性の良い相手とお見合いすることになった馨は目の前に現れた男を見て一瞬言葉を失った。
衣服は身に着けているが露出している部分は見るからに固そうな鱗に覆われ、目は爬虫類独特の冷たさをたたえており、太く長い尾に鋭い牙と爪。
これはとんでも無い相手が来た……とちょっと恐れ戦いていたのだが、相手の第一声でその印象はアッサリと覆される。
男だって愛されたい!
朝顔レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。
仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。
ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。
自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。
それには、ある事情があった。
そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。
父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。
苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。
[BL]異世界転移して獣人王子様に見初められた俺がオメガになって世界を救う、かもしれない!?
わをん留学先のウィーンに向かう途中、飛行機事故の巻き添えになった俺。気づいたら異世界に迷い込んでいたーー。
「お前が生き残る道はこれしかないんだ! とにかく今すぐ俺と結婚しろ!」
第一印象最悪の俺様系獣人が王子様で男の俺に雑なプロポーズ!? 子供を産まなきゃ解放しないって何だそれ!
〈運に見放された男が運命の番となる獣人と出会い、抗えぬ絆に導かれて恋に落ちていくさまを描きます〉
*スタンダードなオメガバース設定にファンタジー要素を独自アレンジしています。物語を始める前に簡単な解説、世界観と設定を書きましたのでご一読くだされば幸いです。
*表紙画像はOpenAIのDALL·Eによります。
猫を追いかけて異世界に来たら、拾ってくれたのは優しい貴族様でした
水無瀬 蒼清石拓也はある日飼い猫の黒猫・ルナを追って古びた神社に紛れ込んだ。
そこで、御神木の根に足をひっかけて転んでしまう。
倒れる瞬間、大きな光に飲み込まれる。
そして目を覚ましたのは、遺跡の中だった。
体調の悪い拓也を助けてくれたのは貴族のレオニス・アーゼンハイツだった。
2026.1.5〜
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公