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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
407.ミーレ長官の部下と、カズラくんの彼氏情報を共有します。女神様の家探しもしないとなー。『女神様の家というと、神殿ですか?』
まずは、確認が、大事。
「ミーレ長官は、カズラくんの彼氏の国籍を知っているのかな?」
「私は、ヒサツグ様にご報告に来る直前に聞いたところです。
ミーレ長官に、知らせていないのは、ヒサツグ様の案件だからだ、とカズラ様から口止めされています。」
ミーレ長官の部下は不安そうだ。
「安心しろ。その対応は、間違っていない。オレの案件だからな。」
カズラくんの彼氏が、ドリアン王国の人だと、ミーレ長官が知ったら。
ミーレ長官は、カズラくんの彼氏に、ドリアン王国の侯爵子息を押し付けたくなっただろうからなー。
おそらくだけど。
カズラくんの彼氏は、まだ、カズラくんに身元を明かしていない。
カズラくんは、ドリアン王国の侯爵子息がケレメイン大公国にいると気づいていて、情報を出すタイミングをうかがい、今のタイミングで、オレに差し出してきたような気がする。
カズラくんは、オレよりはるかに策謀向きだよなー。
彼氏にしたスパイは、手放したくないくらいのいい男なんだろうな。
オレも、ミーレ長官も、カズラくんが暗躍したら、頭脳で負けそうだぞ。
カズラくんの彼氏を、正規のルートで転職させられなかったら、カズラくんが暗躍するかもしれない。
世界最強のカズラくんが暗躍しないで済むように、オレはできることから始めていくことにした。
まずは、情報共有という名の巻き込み作戦。
「段取りとしては、ドリアン王国の侯爵子息を送り返すときに、一緒にドリアン王国に行って、カズラくんの彼氏を引き抜くことになるなー。」
「引き抜くのですか?」
ミーレ長官の部下は、びっくりしている。
カズラくんの彼氏を引き抜く意味がわからない、という顔をしている。
えこひいきか、過保護か、と思うもんな。
オレも、意味がわからないという意見に同意する立場で、カズラくんの恋を見守りたかった。
そういうわけにはいかなかった、という説明をする。
「カズラくんは、ケレメイン大公国に住むからなー。
彼氏さんには、転職してもらわないと。」
「転職してもらうんですか?
ヒサツグ様。他人の恋路に首を突っ込みすぎじゃないですかね?」
とミーレ長官の部下。
他人の恋路に首を突っ込んでいる自覚はあるぞ?
なんなら、彼氏はカズラくんにハニートラップを仕掛けただけで、彼氏の本命は別にいる可能性も考えている。
それでも、カズラくんの彼氏だから、という理由で、ドリアン王国から引き抜く決断をしたオレは、身勝手もいいところだろうな。
サーバル王国の王女様の恋心を知っているだけに。
アコギな発想ができる大人になったもんだなー、と我ながら思ってしまう。
「カズラくんの彼氏は、ドリアン王国の現役スパイだからなー。
ドリアン王国に交渉して、スパイは退職し、うちで再就職して、きりきり働いてもらう。」
ミーレ長官の部下は、驚くんじゃなく、納得した。
「現役のスパイが味方になったら心強いですけど、彼氏さんは了承しているんですか?」
「順応、早くないかな?」
「上司と職場に恵まれました。」
「そうか。恵まれた、と言えるなら、これからも期待している。」
「はい。わかりました。」
ミーレ長官の部下は、至極、常識人な質問を投げてきた。
彼氏の転職に関して、彼氏の了承をとること。
彼氏にとって、再就職は一大事だよな。
再就職を了承しない選択肢は、彼氏にないんだけどさ。
常識人との受け答えを待ち望んでいた時期が、オレには確かにあったんだけどなー。
今じゃないことが悔やまれる。
「喜んで了承するように持っていくのが、オレの仕事だ。」
「大変そうですね。」
ミーレ長官の部下の瞳には、大公妃殿下は難解な仕事ばかりで気の毒だという感情が乗っていた。
「大変じゃない仕事は、オレの仕事じゃないのかもしれないな。」
「仕事を滞らせない主君で良かったと思います。」
認められたぞ?
「ミーレ長官の奥様は、愛こんにゃく家の元弟嫁の担当が終わって、手が空いたよな。」
「そうですね。」
「ドリアン王国に行く前に、女神様とオレは、ケレメイン大公国の中を見て回って、女神様の住まいを一つ用意したいと考えているんだ。
ミーレ長官の奥様には、女神様の住まいについて、後ほど話す、と伝えるように。」
「女神様の家というと、神殿ですか?」
神殿?
「そのへんの一軒家じゃだめなのかな?」
「ミーレ長官は、カズラくんの彼氏の国籍を知っているのかな?」
「私は、ヒサツグ様にご報告に来る直前に聞いたところです。
ミーレ長官に、知らせていないのは、ヒサツグ様の案件だからだ、とカズラ様から口止めされています。」
ミーレ長官の部下は不安そうだ。
「安心しろ。その対応は、間違っていない。オレの案件だからな。」
カズラくんの彼氏が、ドリアン王国の人だと、ミーレ長官が知ったら。
ミーレ長官は、カズラくんの彼氏に、ドリアン王国の侯爵子息を押し付けたくなっただろうからなー。
おそらくだけど。
カズラくんの彼氏は、まだ、カズラくんに身元を明かしていない。
カズラくんは、ドリアン王国の侯爵子息がケレメイン大公国にいると気づいていて、情報を出すタイミングをうかがい、今のタイミングで、オレに差し出してきたような気がする。
カズラくんは、オレよりはるかに策謀向きだよなー。
彼氏にしたスパイは、手放したくないくらいのいい男なんだろうな。
オレも、ミーレ長官も、カズラくんが暗躍したら、頭脳で負けそうだぞ。
カズラくんの彼氏を、正規のルートで転職させられなかったら、カズラくんが暗躍するかもしれない。
世界最強のカズラくんが暗躍しないで済むように、オレはできることから始めていくことにした。
まずは、情報共有という名の巻き込み作戦。
「段取りとしては、ドリアン王国の侯爵子息を送り返すときに、一緒にドリアン王国に行って、カズラくんの彼氏を引き抜くことになるなー。」
「引き抜くのですか?」
ミーレ長官の部下は、びっくりしている。
カズラくんの彼氏を引き抜く意味がわからない、という顔をしている。
えこひいきか、過保護か、と思うもんな。
オレも、意味がわからないという意見に同意する立場で、カズラくんの恋を見守りたかった。
そういうわけにはいかなかった、という説明をする。
「カズラくんは、ケレメイン大公国に住むからなー。
彼氏さんには、転職してもらわないと。」
「転職してもらうんですか?
ヒサツグ様。他人の恋路に首を突っ込みすぎじゃないですかね?」
とミーレ長官の部下。
他人の恋路に首を突っ込んでいる自覚はあるぞ?
なんなら、彼氏はカズラくんにハニートラップを仕掛けただけで、彼氏の本命は別にいる可能性も考えている。
それでも、カズラくんの彼氏だから、という理由で、ドリアン王国から引き抜く決断をしたオレは、身勝手もいいところだろうな。
サーバル王国の王女様の恋心を知っているだけに。
アコギな発想ができる大人になったもんだなー、と我ながら思ってしまう。
「カズラくんの彼氏は、ドリアン王国の現役スパイだからなー。
ドリアン王国に交渉して、スパイは退職し、うちで再就職して、きりきり働いてもらう。」
ミーレ長官の部下は、驚くんじゃなく、納得した。
「現役のスパイが味方になったら心強いですけど、彼氏さんは了承しているんですか?」
「順応、早くないかな?」
「上司と職場に恵まれました。」
「そうか。恵まれた、と言えるなら、これからも期待している。」
「はい。わかりました。」
ミーレ長官の部下は、至極、常識人な質問を投げてきた。
彼氏の転職に関して、彼氏の了承をとること。
彼氏にとって、再就職は一大事だよな。
再就職を了承しない選択肢は、彼氏にないんだけどさ。
常識人との受け答えを待ち望んでいた時期が、オレには確かにあったんだけどなー。
今じゃないことが悔やまれる。
「喜んで了承するように持っていくのが、オレの仕事だ。」
「大変そうですね。」
ミーレ長官の部下の瞳には、大公妃殿下は難解な仕事ばかりで気の毒だという感情が乗っていた。
「大変じゃない仕事は、オレの仕事じゃないのかもしれないな。」
「仕事を滞らせない主君で良かったと思います。」
認められたぞ?
「ミーレ長官の奥様は、愛こんにゃく家の元弟嫁の担当が終わって、手が空いたよな。」
「そうですね。」
「ドリアン王国に行く前に、女神様とオレは、ケレメイン大公国の中を見て回って、女神様の住まいを一つ用意したいと考えているんだ。
ミーレ長官の奥様には、女神様の住まいについて、後ほど話す、と伝えるように。」
「女神様の家というと、神殿ですか?」
神殿?
「そのへんの一軒家じゃだめなのかな?」
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