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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
492.サーバル王国の王妃陛下がオレを見極めたかった真意は、オレの予想とは違うところにありました。王妃陛下の部屋の中から、声がしました。
「大公妃殿下は、名乗りをあげようとは思われませんでした?
シガラキノを高く評価してくださりましたが、お相手として、お考えになりませんでした?」
と王妃陛下。
名乗り?
ん?
サーバル王国の王妃陛下は、オレと、サーバル王国の王女、シガラキノ様を結婚させようとしていた?
クロードでもなく、ミーレ長官の息子さんでもなく、オレ?
オレが第三の男?
オレをシガラキノ様の婿に、なんて、全く想定していなかったなー。
だってさー。
オレは、既婚者だぞ?
大公妃だぞ?
大公じゃないぞ?
オレは、この世界に来て一週間後には、クロードの伴侶になったからさ。
一人の男性ではなく、クロードの伴侶、として見られてきて、扱われてきたんだよな。
オレも、すっかり、それが当たり前になっていて、クロードの伴侶扱いされることに慣れてきた。
だからさ。
男として見られていたことにびっくりしたなー。
オレを婿にしたい理由は、なんだろうな?
わざわざ、ピンポイントでオレを選ぶあたりが、奇策というか。
自分で言うのもどうかと思うけど、この世界のオレは、クロードの伴侶という肩書とクロードの愛で、生きているからなー。
クロードの伴侶でなくなったオレとシガラキノ様を結婚させる利点が、サーバル王国にあるかな?
「シガラキノ様の伴侶にオレをと言い出したのは、王妃陛下の炯眼かなー。
オレをシガラキノ様の婿にしたいのは、オレの何を良しとしたのかなー?」
知り合いの年下の女の子のお母さんに、今の伴侶と離婚して、うちの娘と結婚しない?と聞かれているオレは、王妃陛下に理由を聞いてもいいと思う。
オレは、王妃陛下が、シガラキノ様の婿として、オレを推す理由に心当たりがないんだよな。
オレと王妃陛下の今までの会話は、王妃陛下が、オレを娘婿としてアリかナシか見極めるための問答だったのかな。
オレは、オレの家庭教師になってくれるか否か、を考えていたのに。
相手に対して考えていたことが違いすぎて、落ち込むなー。
王妃陛下は、会話中、オレを娘婿に、なんて、匂わせもしなかった。
今の今まで。
女王陛下の家庭の事情というマウンテン王家の内情をオレに打ち明けると決めたのは、王妃陛下にとって、オレが娘婿にしてよい合格ラインに達したから、だよな。
「大公妃殿下こそ、炯眼でいらっしゃいます。その炯眼をもっと活かされてはいかがですか?」
と王妃陛下。
オレの炯眼?
オレの異質性?
オレと他の男性との違い?
オレ狙いの目的は、オレが異世界人だからかな?
サーバル王国は、異世界人が欲しいのかな。
うん?
異世界人を欲しがっているのは、サーバル王国だけじゃないよな。
ドリアン王国は、元神子様カズラくんを連れていこうとして、スパイを彼氏として近づけた。
サーバル王国は、この世界の男性では、起死回生のチャンスを掴めないという結論に達したのかな?
異世界人に、特別な何かを期待しても、オレには、女神様の加護オンリーだぞ?
カズラくんは、何か特技があるかもしれない。
ハリセンの使い方は、上手だよな。
「オレは、シガラキノ様のことを、サーバル王国の後継として見ている。
結婚相手としては、シガラキノ様は考えられない。」
「結婚というのは、共に寝首をかかれずに済むことが最低条件です。
シガラキノは、大公妃殿下の寝首をかこうとはしませんよ。」
と王妃陛下。
寝首をかかれるか、かかれないか、で、結婚相手を決める?
「物騒だなー。」
「大公妃殿下は、元々、男性とどうこうなる予定は、なかったのではありませんか?
シガラキノと結婚することは、忘れてきたものを取り戻す機会になりますよ。」
と王妃陛下。
王妃陛下に、全く諦める気がないぞ。
オレにその気はないのに。
断っても、暖簾に腕押しかなー。
それにしても。
忘れてきたもの?
男としての役割的な何か、かな?
オレは、男として、何も失っていないんだけどなー。
クロードは、オレが好きなのであって、オレの男性性を否定しないぞ?
「シガラキノ様は、女王に即位してもらう。
オレは、ケレメイン大公クロードの大公妃をおりない。」
この話は、さっさと切り上げたいな。
時間をかけても、落としどころなんて、ない話題だからさ。
国王陛下と共にサーバル王国という国を背負っている王妃陛下に、オレの思考や感情を理解して、諦めろと言っても、堂々巡りになる。
オレは、クロード以外に抱かれたいとは思わない。
同時に。
シガラキノ様を抱きたいとも思わない。
下世話な話だから、口には出さないけれど。
男でも女でも、誰でもいいわけじゃない。
クロードじゃなきゃダメなんだ。
オレは、好きな人以外、触りたくない。
好きな人には、どんどん触られたい。
クロードが、したいことは、一緒に楽しみたいと思う。
クロードと二人で、愛し合いたいから。
「シガラキノ一人を、大公妃殿下の伴侶とするのは物足りませんか?」
と王妃陛下。
いやいや。
「シガラキノ様とは、どうにもならない。」
「大公妃殿下とシガラキノの二人ではなく、三人でお過ごしになってみてたら考えが変わりますよ?」
と王妃陛下。
三人って!
クロードもか!
クロード、オレ、サーバル王国の王女シガラキノ様。
クロードに誰も近づけたくないぞ、オレは!
王妃陛下が、結婚するまで、結婚相手の変動がある、と言っていたのは、シガラキノ様の相手の話の前振りか!
シガラキノ様をクロードに近づける考えは、拒否一択だぞ。
「オレは、クロード以外を伴侶にしたいとは思わない。
クロードには、オレ以外を伴侶にさせない。」
「大公妃殿下は、意思がお強くいらっしゃいますね?」
と王妃陛下はにこやかにオレを見ている。
「大公妃殿下は、意思が強いというよりも、意固地なだけですよ。」
不意に、聞き覚えがある男の声がした。
オレは、たまらず、声のした方を振り返る。
追い払って、姿が見えなくなったと思っていたら。
どうして、この男が、サーバル王国の王妃陛下の部屋の奥から出てくる?
ミーレ長官の奥様と息子さんに、ぐいぐいいっているところを発見したオレが追い払った男が、サーバル王国の王妃陛下の部屋の奥から、ゆうゆうと歩いてきた。
シガラキノを高く評価してくださりましたが、お相手として、お考えになりませんでした?」
と王妃陛下。
名乗り?
ん?
サーバル王国の王妃陛下は、オレと、サーバル王国の王女、シガラキノ様を結婚させようとしていた?
クロードでもなく、ミーレ長官の息子さんでもなく、オレ?
オレが第三の男?
オレをシガラキノ様の婿に、なんて、全く想定していなかったなー。
だってさー。
オレは、既婚者だぞ?
大公妃だぞ?
大公じゃないぞ?
オレは、この世界に来て一週間後には、クロードの伴侶になったからさ。
一人の男性ではなく、クロードの伴侶、として見られてきて、扱われてきたんだよな。
オレも、すっかり、それが当たり前になっていて、クロードの伴侶扱いされることに慣れてきた。
だからさ。
男として見られていたことにびっくりしたなー。
オレを婿にしたい理由は、なんだろうな?
わざわざ、ピンポイントでオレを選ぶあたりが、奇策というか。
自分で言うのもどうかと思うけど、この世界のオレは、クロードの伴侶という肩書とクロードの愛で、生きているからなー。
クロードの伴侶でなくなったオレとシガラキノ様を結婚させる利点が、サーバル王国にあるかな?
「シガラキノ様の伴侶にオレをと言い出したのは、王妃陛下の炯眼かなー。
オレをシガラキノ様の婿にしたいのは、オレの何を良しとしたのかなー?」
知り合いの年下の女の子のお母さんに、今の伴侶と離婚して、うちの娘と結婚しない?と聞かれているオレは、王妃陛下に理由を聞いてもいいと思う。
オレは、王妃陛下が、シガラキノ様の婿として、オレを推す理由に心当たりがないんだよな。
オレと王妃陛下の今までの会話は、王妃陛下が、オレを娘婿としてアリかナシか見極めるための問答だったのかな。
オレは、オレの家庭教師になってくれるか否か、を考えていたのに。
相手に対して考えていたことが違いすぎて、落ち込むなー。
王妃陛下は、会話中、オレを娘婿に、なんて、匂わせもしなかった。
今の今まで。
女王陛下の家庭の事情というマウンテン王家の内情をオレに打ち明けると決めたのは、王妃陛下にとって、オレが娘婿にしてよい合格ラインに達したから、だよな。
「大公妃殿下こそ、炯眼でいらっしゃいます。その炯眼をもっと活かされてはいかがですか?」
と王妃陛下。
オレの炯眼?
オレの異質性?
オレと他の男性との違い?
オレ狙いの目的は、オレが異世界人だからかな?
サーバル王国は、異世界人が欲しいのかな。
うん?
異世界人を欲しがっているのは、サーバル王国だけじゃないよな。
ドリアン王国は、元神子様カズラくんを連れていこうとして、スパイを彼氏として近づけた。
サーバル王国は、この世界の男性では、起死回生のチャンスを掴めないという結論に達したのかな?
異世界人に、特別な何かを期待しても、オレには、女神様の加護オンリーだぞ?
カズラくんは、何か特技があるかもしれない。
ハリセンの使い方は、上手だよな。
「オレは、シガラキノ様のことを、サーバル王国の後継として見ている。
結婚相手としては、シガラキノ様は考えられない。」
「結婚というのは、共に寝首をかかれずに済むことが最低条件です。
シガラキノは、大公妃殿下の寝首をかこうとはしませんよ。」
と王妃陛下。
寝首をかかれるか、かかれないか、で、結婚相手を決める?
「物騒だなー。」
「大公妃殿下は、元々、男性とどうこうなる予定は、なかったのではありませんか?
シガラキノと結婚することは、忘れてきたものを取り戻す機会になりますよ。」
と王妃陛下。
王妃陛下に、全く諦める気がないぞ。
オレにその気はないのに。
断っても、暖簾に腕押しかなー。
それにしても。
忘れてきたもの?
男としての役割的な何か、かな?
オレは、男として、何も失っていないんだけどなー。
クロードは、オレが好きなのであって、オレの男性性を否定しないぞ?
「シガラキノ様は、女王に即位してもらう。
オレは、ケレメイン大公クロードの大公妃をおりない。」
この話は、さっさと切り上げたいな。
時間をかけても、落としどころなんて、ない話題だからさ。
国王陛下と共にサーバル王国という国を背負っている王妃陛下に、オレの思考や感情を理解して、諦めろと言っても、堂々巡りになる。
オレは、クロード以外に抱かれたいとは思わない。
同時に。
シガラキノ様を抱きたいとも思わない。
下世話な話だから、口には出さないけれど。
男でも女でも、誰でもいいわけじゃない。
クロードじゃなきゃダメなんだ。
オレは、好きな人以外、触りたくない。
好きな人には、どんどん触られたい。
クロードが、したいことは、一緒に楽しみたいと思う。
クロードと二人で、愛し合いたいから。
「シガラキノ一人を、大公妃殿下の伴侶とするのは物足りませんか?」
と王妃陛下。
いやいや。
「シガラキノ様とは、どうにもならない。」
「大公妃殿下とシガラキノの二人ではなく、三人でお過ごしになってみてたら考えが変わりますよ?」
と王妃陛下。
三人って!
クロードもか!
クロード、オレ、サーバル王国の王女シガラキノ様。
クロードに誰も近づけたくないぞ、オレは!
王妃陛下が、結婚するまで、結婚相手の変動がある、と言っていたのは、シガラキノ様の相手の話の前振りか!
シガラキノ様をクロードに近づける考えは、拒否一択だぞ。
「オレは、クロード以外を伴侶にしたいとは思わない。
クロードには、オレ以外を伴侶にさせない。」
「大公妃殿下は、意思がお強くいらっしゃいますね?」
と王妃陛下はにこやかにオレを見ている。
「大公妃殿下は、意思が強いというよりも、意固地なだけですよ。」
不意に、聞き覚えがある男の声がした。
オレは、たまらず、声のした方を振り返る。
追い払って、姿が見えなくなったと思っていたら。
どうして、この男が、サーバル王国の王妃陛下の部屋の奥から出てくる?
ミーレ長官の奥様と息子さんに、ぐいぐいいっているところを発見したオレが追い払った男が、サーバル王国の王妃陛下の部屋の奥から、ゆうゆうと歩いてきた。
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