文字の大きさ
大
中
小
563 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
563.愛こんにゃく家は、こんにゃくへの愛を語ります。『私とこんにゃくの出会いは、敵同士でした。』
「言いたいことは、それだけか?」
とドリアン王国の国王陛下。
「まさか。
ぼくが仕切っている結婚式を妨害して無事でいられると思っているようだから、今から恥ずかしい目にあわせようと思うんだけど、覚悟はいいよね?」
とカズラくん。
バチバチ、バチバチ。
大きな静電気の音がした。
ドリアン王国の国王陛下と王妃陛下の髪の毛が、逆立っていく。
一房ずつ、天井に引っ張られるように、持ち上がる髪の毛。
今まで、一言も話さなかったドリアン王国の王妃陛下が、悲鳴をあげた。
「止めなさい!」
とドリアン王国の王妃陛下。
「ドリアン王国の国王陛下の隣で、他人の顔して澄ましているけれど、国王陛下を止めない王妃なんて、国王陛下と一心同体とみなされても、文句は言えないよ?
国王陛下を止めないなら、国王陛下と二人で恥ずかしい格好を堪能するといいよ。
結婚式が終わっても、元には戻さないで、髪の毛も服も逆立つようにしておけば。
ぼくが仕切る結婚式で愚かな真似をしたことをいつまでも反省できていいよね?
ぼく、侮辱されて黙っている気は毛頭ないよ。」
とカズラくん。
「髪の毛が、天井向いて上っていくみたいだなー。」
オレが感心していると。
「ケレメインの!元神子を止めさせなさい。」
とドリアン王国の王妃陛下。
「オレの部下の愛こんにゃく家の結婚式を邪魔するんだから、髪の毛が逆立つくらい許容範囲だよなー?」
「こんにゃくとの愛を誓うなんて、道化以外の何物でもないものに、わざわざ呼びつけておきながら、このような扱いをするなど。
弁えなさい!」
とドリアン王国の王妃陛下。
「愛こんにゃく家とこんにゃくの愛は、本物だから、今の発言にこそ、謝罪を要求するぞ、オレは。」
「ヒサツグは、ステイ。」
とカズラくん。
「ステイ?待て、って?」
ワンワン?
「こんにゃくと結婚式を挙げた愛こんにゃく家は、こんにゃくへの愛を疑われたんだよ?」
とカズラくん。
「ドリアン王国へ抗議して、謝罪を要求するところだよな?」
「違うよ、ヒサツグ。」
とカズラくん。
え、違う?ホワーイ?
「こんにゃくへの愛を疑われた愛こんにゃく家が、こんにゃくへの愛が本物であると訴える場面だよ。」
とカズラくん。
そうだっけ?
言われてみたら、そんな気がしてきた。
「確かに。こんにゃくへの愛を語れるのは、愛こんにゃく家しかいないなー。
よし。
愛こんにゃく家は、今から、こんにゃくへの愛を語れ。」
「かしこまりました。ヒサツグ大公妃殿下。」
と愛こんにゃく家。
「こんにゃくへの愛を語る?正気なの?」
とドリアン王国の王妃陛下。
「黙って、耳を傾ければ。」
とカズラくん。
「私とこんにゃくの出会いは、突然でした。
私達は、会うはずがない場所で出会いました。」
と愛こんにゃく家。
刺客として送り込まれた先での取り調べ中に、巨大こんにゃくが、出現するという現象は、オレの女神様の加護を発動しない限り起こらなかったなー。
「私とこんにゃくが初めて出会ったとき、私達は、敵同士でした。
私達は、戦う運命にありました。
私とこんにゃくは、全力でぶつかり、全身全霊で、己の全てを使って戦うことになったのです。」
と愛こんにゃく家。
こんにゃくと愛こんにゃく家は、戦っていたんだなー?
こんにゃくに挟まれていただけのように見えたけど。
「こんにゃくと私の力の差は、最初から圧倒的でした。
圧倒的な力の差があったからこそ、私は全力でぶつかりました。」
ぶつかりました?
体をこんにゃくに挟まれながら、こんにゃくにぶつかれる場所って、どこかなー?
口かな?
こんにゃくと愛こんにゃく家の口喧嘩は、聞こえなかったよなー。
口の中で戦ったのかな?
どうやって戦う?
こんにゃくを歯で齧った様子はなかったぞ。
舌?
舌相撲?
舌を絡めて、舌で相撲をとった?
それは、もしや、ディープなキスでは?
こんにゃくと舌を絡めるディープなキスをしていたのなら。
愛こんにゃく家とこんにゃくは、最初から惚れ合っていたんじゃないかな?
靴は脱いでなかったから、足の指で指相撲はしていないと思う。
手の指は見ていなかったけど、絡めて、指相撲していたのかな?
指を絡めて、舌を絡めて?
続きを考えるのは、止めておこう。
「負けて帰るわけにはいかない私は、こんにゃくとの戦いを諦めませんでした。」
と愛こんにゃく家。
愛こんにゃく家が、こんにゃくに負ける前に負けていたら、マウンテン王国の国王陛下は、ミーレ長官をもっと危険な仕事に就かせていただろうからなー。
愛こんにゃく家は、頑張って、こんにゃくと戦っていたんだなー。
「こんにゃくは、勝ち目がないのに強がる私を優しく包み込みました。」
と愛こんにゃく家。
包み込みました?
靴は履いているから、足は包んでいない。
舌と指は絡み合っている。
包み込めそうな箇所はどこかな?
窒息するから、鼻はないよな。
「耳の中まで、グイグイ入り込んで、この弾力を味わってみないか、と私を誘惑してきたのです。」
耳の穴?
耳をこんにゃくで包みこまれて、耳の穴でこんにゃくを感じる?
じゃあ、包みこまれた箇所は?
どこを包み込んだかは、触れてはいけないんだよな。
「包みこんでおきながら、もっと愛してほしくないかと、私に働きかけてくるのです。
こんにゃくは、私のしてほしいことを全て叶えて、私のことを丸ごと受け止めてくれようとしていました。
出会ったときから、ずっと。
今もです。
そんな全力で愛されたら。
愛さずにはいられません。
与えられる以上の愛で、こんにゃくを愛したい気持ちが溢れてきます。」
と愛こんにゃく家。
とドリアン王国の国王陛下。
「まさか。
ぼくが仕切っている結婚式を妨害して無事でいられると思っているようだから、今から恥ずかしい目にあわせようと思うんだけど、覚悟はいいよね?」
とカズラくん。
バチバチ、バチバチ。
大きな静電気の音がした。
ドリアン王国の国王陛下と王妃陛下の髪の毛が、逆立っていく。
一房ずつ、天井に引っ張られるように、持ち上がる髪の毛。
今まで、一言も話さなかったドリアン王国の王妃陛下が、悲鳴をあげた。
「止めなさい!」
とドリアン王国の王妃陛下。
「ドリアン王国の国王陛下の隣で、他人の顔して澄ましているけれど、国王陛下を止めない王妃なんて、国王陛下と一心同体とみなされても、文句は言えないよ?
国王陛下を止めないなら、国王陛下と二人で恥ずかしい格好を堪能するといいよ。
結婚式が終わっても、元には戻さないで、髪の毛も服も逆立つようにしておけば。
ぼくが仕切る結婚式で愚かな真似をしたことをいつまでも反省できていいよね?
ぼく、侮辱されて黙っている気は毛頭ないよ。」
とカズラくん。
「髪の毛が、天井向いて上っていくみたいだなー。」
オレが感心していると。
「ケレメインの!元神子を止めさせなさい。」
とドリアン王国の王妃陛下。
「オレの部下の愛こんにゃく家の結婚式を邪魔するんだから、髪の毛が逆立つくらい許容範囲だよなー?」
「こんにゃくとの愛を誓うなんて、道化以外の何物でもないものに、わざわざ呼びつけておきながら、このような扱いをするなど。
弁えなさい!」
とドリアン王国の王妃陛下。
「愛こんにゃく家とこんにゃくの愛は、本物だから、今の発言にこそ、謝罪を要求するぞ、オレは。」
「ヒサツグは、ステイ。」
とカズラくん。
「ステイ?待て、って?」
ワンワン?
「こんにゃくと結婚式を挙げた愛こんにゃく家は、こんにゃくへの愛を疑われたんだよ?」
とカズラくん。
「ドリアン王国へ抗議して、謝罪を要求するところだよな?」
「違うよ、ヒサツグ。」
とカズラくん。
え、違う?ホワーイ?
「こんにゃくへの愛を疑われた愛こんにゃく家が、こんにゃくへの愛が本物であると訴える場面だよ。」
とカズラくん。
そうだっけ?
言われてみたら、そんな気がしてきた。
「確かに。こんにゃくへの愛を語れるのは、愛こんにゃく家しかいないなー。
よし。
愛こんにゃく家は、今から、こんにゃくへの愛を語れ。」
「かしこまりました。ヒサツグ大公妃殿下。」
と愛こんにゃく家。
「こんにゃくへの愛を語る?正気なの?」
とドリアン王国の王妃陛下。
「黙って、耳を傾ければ。」
とカズラくん。
「私とこんにゃくの出会いは、突然でした。
私達は、会うはずがない場所で出会いました。」
と愛こんにゃく家。
刺客として送り込まれた先での取り調べ中に、巨大こんにゃくが、出現するという現象は、オレの女神様の加護を発動しない限り起こらなかったなー。
「私とこんにゃくが初めて出会ったとき、私達は、敵同士でした。
私達は、戦う運命にありました。
私とこんにゃくは、全力でぶつかり、全身全霊で、己の全てを使って戦うことになったのです。」
と愛こんにゃく家。
こんにゃくと愛こんにゃく家は、戦っていたんだなー?
こんにゃくに挟まれていただけのように見えたけど。
「こんにゃくと私の力の差は、最初から圧倒的でした。
圧倒的な力の差があったからこそ、私は全力でぶつかりました。」
ぶつかりました?
体をこんにゃくに挟まれながら、こんにゃくにぶつかれる場所って、どこかなー?
口かな?
こんにゃくと愛こんにゃく家の口喧嘩は、聞こえなかったよなー。
口の中で戦ったのかな?
どうやって戦う?
こんにゃくを歯で齧った様子はなかったぞ。
舌?
舌相撲?
舌を絡めて、舌で相撲をとった?
それは、もしや、ディープなキスでは?
こんにゃくと舌を絡めるディープなキスをしていたのなら。
愛こんにゃく家とこんにゃくは、最初から惚れ合っていたんじゃないかな?
靴は脱いでなかったから、足の指で指相撲はしていないと思う。
手の指は見ていなかったけど、絡めて、指相撲していたのかな?
指を絡めて、舌を絡めて?
続きを考えるのは、止めておこう。
「負けて帰るわけにはいかない私は、こんにゃくとの戦いを諦めませんでした。」
と愛こんにゃく家。
愛こんにゃく家が、こんにゃくに負ける前に負けていたら、マウンテン王国の国王陛下は、ミーレ長官をもっと危険な仕事に就かせていただろうからなー。
愛こんにゃく家は、頑張って、こんにゃくと戦っていたんだなー。
「こんにゃくは、勝ち目がないのに強がる私を優しく包み込みました。」
と愛こんにゃく家。
包み込みました?
靴は履いているから、足は包んでいない。
舌と指は絡み合っている。
包み込めそうな箇所はどこかな?
窒息するから、鼻はないよな。
「耳の中まで、グイグイ入り込んで、この弾力を味わってみないか、と私を誘惑してきたのです。」
耳の穴?
耳をこんにゃくで包みこまれて、耳の穴でこんにゃくを感じる?
じゃあ、包みこまれた箇所は?
どこを包み込んだかは、触れてはいけないんだよな。
「包みこんでおきながら、もっと愛してほしくないかと、私に働きかけてくるのです。
こんにゃくは、私のしてほしいことを全て叶えて、私のことを丸ごと受け止めてくれようとしていました。
出会ったときから、ずっと。
今もです。
そんな全力で愛されたら。
愛さずにはいられません。
与えられる以上の愛で、こんにゃくを愛したい気持ちが溢れてきます。」
と愛こんにゃく家。
感想 84
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミもし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ギャップがあり過ぎるけど異世界だからそんなもんだよな、きっと。
一片澪※異世界人が全く珍しくないその世界で神殿に保護され、魔力相性の良い相手とお見合いすることになった馨は目の前に現れた男を見て一瞬言葉を失った。
衣服は身に着けているが露出している部分は見るからに固そうな鱗に覆われ、目は爬虫類独特の冷たさをたたえており、太く長い尾に鋭い牙と爪。
これはとんでも無い相手が来た……とちょっと恐れ戦いていたのだが、相手の第一声でその印象はアッサリと覆される。
男だって愛されたい!
朝顔レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。
仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。
ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。
自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。
それには、ある事情があった。
そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。
父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。
苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。
[BL]異世界転移して獣人王子様に見初められた俺がオメガになって世界を救う、かもしれない!?
わをん留学先のウィーンに向かう途中、飛行機事故の巻き添えになった俺。気づいたら異世界に迷い込んでいたーー。
「お前が生き残る道はこれしかないんだ! とにかく今すぐ俺と結婚しろ!」
第一印象最悪の俺様系獣人が王子様で男の俺に雑なプロポーズ!? 子供を産まなきゃ解放しないって何だそれ!
〈運に見放された男が運命の番となる獣人と出会い、抗えぬ絆に導かれて恋に落ちていくさまを描きます〉
*スタンダードなオメガバース設定にファンタジー要素を独自アレンジしています。物語を始める前に簡単な解説、世界観と設定を書きましたのでご一読くだされば幸いです。
*表紙画像はOpenAIのDALL·Eによります。
猫を追いかけて異世界に来たら、拾ってくれたのは優しい貴族様でした
水無瀬 蒼清石拓也はある日飼い猫の黒猫・ルナを追って古びた神社に紛れ込んだ。
そこで、御神木の根に足をひっかけて転んでしまう。
倒れる瞬間、大きな光に飲み込まれる。
そして目を覚ましたのは、遺跡の中だった。
体調の悪い拓也を助けてくれたのは貴族のレオニス・アーゼンハイツだった。
2026.1.5〜
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公