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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
597.オレは、ミーレ長官に罰を与えます。ミーレ長官の奥様がオレにお礼を。ミーレ長官の心を動かしたのは誰でしょうか?
ミーレ長官の奥様は、驚きと悲しみの入り混じった様子で、ミーレ長官を見守っている。
「ミーレ長官。
オレは、幸せに生きてきたから、幸せな未来の続きを信じれる。
オレは、不幸にならない。
オレは、幸せになりたいから、幸せになる。」
「そうですか。」
とミーレ長官。
「だから、ミーレ長官も幸せになれ。」
ミーレ長官は、微妙な顔になった。
弁当についている漬物が見た目以上に美味しくなかった、みたいな顔。
「オレは、ミーレ長官に嫌な思いをさせられたから、仕返しをしようと思う。」
「仕返しというあたりが、また。」
とミーレ長官。
ミーレ長官の奥様の顔色は、ますます悪くなった。
ミーレ長官の奥様の反応とは裏腹に、ミーレ長官は、平然としている。
「オレは、ミーレ長官への仕返しに、ミーレ長官に一生ものの罰を与える。
オレは、ミーレ長官の直属の上司だからな。」
「ああ、そうですね。そういうものですよ。」
とミーレ長官は、動じない。
ミーレ長官の奥様は、青ざめたまま、静かに立っている。
「ミーレ長官に、罰を言い渡す。
幸せになるのが怖いミーレ長官は、ミーレ長官自身が幸せになるための努力を一生し続けて、周りの誰も不幸にすることなく、ミーレ長官自身も幸せになることをミーレ長官の罰とする。」
「正気ですか?そんな罰がありますか?」
とミーレ長官。
「ある。ミーレ長官には、何よりも効く。
ミーレ長官が不幸になりたがって、オレを不幸への道連れにしようとするのを止めさせたい、というオレの目的もかなう。
ミーレ長官が、一人で幸せになろうとするのは、虫が良すぎて、罰が軽すぎるからさ。
ミーレ長官は、ミーレ長官自身と、ミーレ長官の周りにいる人と、ひっくるめて幸せにするために、毎日生きてみろ。」
ミーレ長官の奥様は、安心したのか、目元と口元に手を当てて、くぐもった声で、ありがとうございますと言うと、オレに頭を下げた。
「クロード様、ヒサツグ様。
私は、私の生涯を誠心誠意、お二人にお仕えいたします。」
とミーレ長官の奥様。
「おう、頼りにしているぞ。
これまでの働きにも、満足しているからな。」
ミーレ長官の奥様は、頭を下げたままで、光栄に思います、と返してきた。
うんうん、いい調子だぞ。
ミーレ長官の奥様は、打てば響く、当意即妙さが持ち味だからなー。
ミーレ長官は、というと。
ミーレ長官の奥様が、オレへの感謝をあらわしているのを見て、何か考えている様子。
「ミーレ長官。
ミーレ長官が幸せになろうとする時期に、手遅れはないぞ?」
「はあ。」
とミーレ長官。
「ミーレ長官は、生きてこの世にいて、妻と息子という家族や、家族以外の繫がりを作れているよな。
幸せになることに躊躇して、幸せになるのを止めようとしてしまうけれど、幸せになりたくないわけじゃないんじゃないかな。
自分自身と向き合う時間が、今ならとれると思うぞ。
ミーレ長官は、仕事を休んで一週間ほど、自分自身と向き合ってみたらどうかな?
奥様は、奥様の仕事をよろしく。」
奥様が仕事、と聞いて、え?という顔をするミーレ長官。
ミーレ長官は、奥様が、ミーレ長官と一緒にいて、別行動はしない、と考えていたんだなー。
「ミーレ長官は、ミーレ長官。
奥様は、奥様。
ミーレ長官とミーレ長官の奥様は、別々の人間だからな。
ミーレ長官が、一週間の休みをとって、自分自身と見つめ合っている期間は。
奥様に限らず、誰もミーレ長官に付き合う必要はないぞ?」
奥様は、幸せになろうとするのを諦めないタイプだからなー。
ミーレ長官は、一週間、自分自身と向き合って、ミーレ長官とミーレ長官以外を同時に幸せにするにはどうするかまで考える。
ミーレ長官の奥様が、幸せを追求しながら、仕事を邁進することは、何の矛盾もない。
ミーレ長官の一週間の休み、というのは、対外的には、謹慎になるからさ。
ミーレ長官の奥様に、ミーレ長官の謹慎につき合わせるなんて、とんでもない。
ミーレ長官の奥様を謹慎させるくらいなら、謹慎分を働いて返してもらうほうがずっといい。
ミーレ長官は、不満そうにミーレ長官の奥様を見る。
「ミーレ長官の中で、ミーレ長官と奥様の線引きが曖昧なら、この一週間で、別の人間だと認識しておけ。
今のミーレ長官は、恋人と自分を同一視して、恋人の行くところには、自分も当たり前のようについていく人になっている。
ミーレ長官の奥様が友達と会うときについていって鬱陶しがられ、濡れ落ち葉と言われる未来を避けるために、今、踏ん張れ。」
ミーレ長官の奥様は、ハッとして、うんうんと頷いた。
「何を言っているのですか。」
とミーレ長官は、オレのことを鬱陶しそうに見ている。
真剣に話しているんだけどなー。
「ミーレ長官。
濡れ落ち葉のように、奥様に貼り付かず、勝手に暴走して他の人を不幸に巻き込まないようにする生き方を今のうちに確立しておかないとな?
仕事から引退した後の人生が、誰かに依存しても相手にされないものになったら、毎日辛くないかな?」
ミーレ長官は、一気に、感情をあらわにした。
ミーレ長官は、ミーレ長官の奥様を振り返った。
「私は、仕事をしてきます。
私達2人ともが仕事を引退してからも、夫婦として、家族として、過ごすための時間にしましょう。」
とミーレ長官の奥様。
ミーレ長官は、奥様の言葉を素直に受け止めた。
ミーレ長官の奥様の言葉が、ミーレ長官には良く効いたらしい。
夫婦の愛の力に勝るものはないのかなー?
オレという上司からの愛ある叱責に、反抗期の子どものような態度だったミーレ長官は、奥様の言葉で謝罪スイッチが入った。
お母さんを盲信するのを止めて、奥様の意見に耳を傾けるようになったんだなー。
とっかかりは、そこからでいいとしよう。
悪いことをした、という反省からだからなー。
「思い上がっていましたことを反省するために、考える時間を頂戴します。
クロード様、ヒサツグ様。
私が勝手をしたことでご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。」
とミーレ長官は、頭を下げた。
「ミーレ長官。
オレは、幸せに生きてきたから、幸せな未来の続きを信じれる。
オレは、不幸にならない。
オレは、幸せになりたいから、幸せになる。」
「そうですか。」
とミーレ長官。
「だから、ミーレ長官も幸せになれ。」
ミーレ長官は、微妙な顔になった。
弁当についている漬物が見た目以上に美味しくなかった、みたいな顔。
「オレは、ミーレ長官に嫌な思いをさせられたから、仕返しをしようと思う。」
「仕返しというあたりが、また。」
とミーレ長官。
ミーレ長官の奥様の顔色は、ますます悪くなった。
ミーレ長官の奥様の反応とは裏腹に、ミーレ長官は、平然としている。
「オレは、ミーレ長官への仕返しに、ミーレ長官に一生ものの罰を与える。
オレは、ミーレ長官の直属の上司だからな。」
「ああ、そうですね。そういうものですよ。」
とミーレ長官は、動じない。
ミーレ長官の奥様は、青ざめたまま、静かに立っている。
「ミーレ長官に、罰を言い渡す。
幸せになるのが怖いミーレ長官は、ミーレ長官自身が幸せになるための努力を一生し続けて、周りの誰も不幸にすることなく、ミーレ長官自身も幸せになることをミーレ長官の罰とする。」
「正気ですか?そんな罰がありますか?」
とミーレ長官。
「ある。ミーレ長官には、何よりも効く。
ミーレ長官が不幸になりたがって、オレを不幸への道連れにしようとするのを止めさせたい、というオレの目的もかなう。
ミーレ長官が、一人で幸せになろうとするのは、虫が良すぎて、罰が軽すぎるからさ。
ミーレ長官は、ミーレ長官自身と、ミーレ長官の周りにいる人と、ひっくるめて幸せにするために、毎日生きてみろ。」
ミーレ長官の奥様は、安心したのか、目元と口元に手を当てて、くぐもった声で、ありがとうございますと言うと、オレに頭を下げた。
「クロード様、ヒサツグ様。
私は、私の生涯を誠心誠意、お二人にお仕えいたします。」
とミーレ長官の奥様。
「おう、頼りにしているぞ。
これまでの働きにも、満足しているからな。」
ミーレ長官の奥様は、頭を下げたままで、光栄に思います、と返してきた。
うんうん、いい調子だぞ。
ミーレ長官の奥様は、打てば響く、当意即妙さが持ち味だからなー。
ミーレ長官は、というと。
ミーレ長官の奥様が、オレへの感謝をあらわしているのを見て、何か考えている様子。
「ミーレ長官。
ミーレ長官が幸せになろうとする時期に、手遅れはないぞ?」
「はあ。」
とミーレ長官。
「ミーレ長官は、生きてこの世にいて、妻と息子という家族や、家族以外の繫がりを作れているよな。
幸せになることに躊躇して、幸せになるのを止めようとしてしまうけれど、幸せになりたくないわけじゃないんじゃないかな。
自分自身と向き合う時間が、今ならとれると思うぞ。
ミーレ長官は、仕事を休んで一週間ほど、自分自身と向き合ってみたらどうかな?
奥様は、奥様の仕事をよろしく。」
奥様が仕事、と聞いて、え?という顔をするミーレ長官。
ミーレ長官は、奥様が、ミーレ長官と一緒にいて、別行動はしない、と考えていたんだなー。
「ミーレ長官は、ミーレ長官。
奥様は、奥様。
ミーレ長官とミーレ長官の奥様は、別々の人間だからな。
ミーレ長官が、一週間の休みをとって、自分自身と見つめ合っている期間は。
奥様に限らず、誰もミーレ長官に付き合う必要はないぞ?」
奥様は、幸せになろうとするのを諦めないタイプだからなー。
ミーレ長官は、一週間、自分自身と向き合って、ミーレ長官とミーレ長官以外を同時に幸せにするにはどうするかまで考える。
ミーレ長官の奥様が、幸せを追求しながら、仕事を邁進することは、何の矛盾もない。
ミーレ長官の一週間の休み、というのは、対外的には、謹慎になるからさ。
ミーレ長官の奥様に、ミーレ長官の謹慎につき合わせるなんて、とんでもない。
ミーレ長官の奥様を謹慎させるくらいなら、謹慎分を働いて返してもらうほうがずっといい。
ミーレ長官は、不満そうにミーレ長官の奥様を見る。
「ミーレ長官の中で、ミーレ長官と奥様の線引きが曖昧なら、この一週間で、別の人間だと認識しておけ。
今のミーレ長官は、恋人と自分を同一視して、恋人の行くところには、自分も当たり前のようについていく人になっている。
ミーレ長官の奥様が友達と会うときについていって鬱陶しがられ、濡れ落ち葉と言われる未来を避けるために、今、踏ん張れ。」
ミーレ長官の奥様は、ハッとして、うんうんと頷いた。
「何を言っているのですか。」
とミーレ長官は、オレのことを鬱陶しそうに見ている。
真剣に話しているんだけどなー。
「ミーレ長官。
濡れ落ち葉のように、奥様に貼り付かず、勝手に暴走して他の人を不幸に巻き込まないようにする生き方を今のうちに確立しておかないとな?
仕事から引退した後の人生が、誰かに依存しても相手にされないものになったら、毎日辛くないかな?」
ミーレ長官は、一気に、感情をあらわにした。
ミーレ長官は、ミーレ長官の奥様を振り返った。
「私は、仕事をしてきます。
私達2人ともが仕事を引退してからも、夫婦として、家族として、過ごすための時間にしましょう。」
とミーレ長官の奥様。
ミーレ長官は、奥様の言葉を素直に受け止めた。
ミーレ長官の奥様の言葉が、ミーレ長官には良く効いたらしい。
夫婦の愛の力に勝るものはないのかなー?
オレという上司からの愛ある叱責に、反抗期の子どものような態度だったミーレ長官は、奥様の言葉で謝罪スイッチが入った。
お母さんを盲信するのを止めて、奥様の意見に耳を傾けるようになったんだなー。
とっかかりは、そこからでいいとしよう。
悪いことをした、という反省からだからなー。
「思い上がっていましたことを反省するために、考える時間を頂戴します。
クロード様、ヒサツグ様。
私が勝手をしたことでご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。」
とミーレ長官は、頭を下げた。
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