605 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
605.カズラくんが、要求した見返りは、小さくありませんでした。
しおりを挟む
オレは、背筋を伸ばした。
「オレは、カズラくんの希望を聞きたい。
棚上げしていた分も含めて、今、聞いてもいいかな?」
カズラくんは、ニッコリと笑った。
「ヒサツグが亡くなったら、ケレメイン大公国をぼくにちょうだい。」
とカズラくん。
「カズラは、ヒサツグが亡くなったら、と言ったが。
ヒサツグと私が、亡くなったら、ではないのか?」
とクロード。
「勘違いしないでほしいんだけど。
ぼくは、クロードを助けないよ?
ヒサツグが最弱なままだと、ヒサツグは、ヒサツグの残りの人生に不安がある。
不安を無くしたいから、ヒサツグは、ぼくに助けを求めた。
クロードは、ヒサツグみたいに弱くないんだから、ぼくの助けはいらないよね。」
とカズラくん。
「ヒサツグは、それほどか弱いのか。」
とクロード。
ハリセンをビシッとクロードに突きつけるカズラくん。
「そもそもの話。
今さら、ぼくに力を貸してほしいなんて、クロードがぼくに望むのは、調子がよすぎる。
最初から、ヒサツグじゃなく、ぼくを選んでいれば。
クロードは、ぼくの助けが得られていたんだよ。
ぼくとクロードは、神子と英雄だったんだから。」
とカズラくん。
三角関係のフられた一人にあたるカズラくん。
恋愛を成就させたオレ。
カズラくんをフッたクロード。
クロードが、カズラくんに当然のように助けてもらえることを期待するのは、違うよなー。
「カズラくんが助ける相手を、クロードではなく、オレに限定するのは、オレとクロードとカズラがの三角関係を知っている人対策のためにも、徹底したい。
神子のカズラくんと英雄クロードが結ばれることを夢想する人が出てこないとも限らないからなー。」
オレとクロードが結ばれるよりも、元神子様と英雄の繫がりは歓迎されるだろうからな。
「ぼくが助けるのは、ヒサツグだけ。
クロードを助けるのは、ぼくじゃない。」
とカズラくん。
「クロードを助けるのは、唯一の伴侶であるオレ。」
「そうして。」
とカズラくん。
「オレとクロードは話し合いをする中で、カズラくんに報酬を払って、ケレメイン大公国の見守りを頼もうと思っていたんだけど。
カズラくんは、国がほしいんだな。」
「ぼくは、女神様の世界で、一生、ぼくの土地に住んで生活する。
今みたいな根無し草でいる気はないんだよね。」
とカズラくん。
「カズラくんの居場所として、カズラくんはケレメイン大公国がほしいのかな?」
「そうだよ。今のぼくは、人の輪の中にいても、住所が定まらない、帰る家がない状態だからね。」
とカズラくん。
「ヒサツグが亡くなったら、というカズラの条件は。
私が国主であることについて、受け入れがたいという意思表示か?」
とクロード。
「クロードが国主であることを受け入れがたいとは思わないよ。
大公妃のヒサツグが亡くなったら、ぼくが暮らしにくく感じることが、爆発的に増える。
ぼくは、そう思うんだよね。」
とカズラくん。
「起こり得るなー。」
「ぼくは、ぼくが暮らしにくくなりそうな出来事が起きるまで無策で待つことはしない。
ぼくは、元神子だから、ヒサツグがされたようにあからさまに軽んじられないかもしれないね。
希望的観測だけど。
神子であった過去はあっても、ぼくが、ヒサツグと同じ異世界人だということに変わりはないんだよ。
ぼくが期待する報酬のポイントは、異世界人のぼくが気に入って定住する場所を作ること。」
とカズラくん。
「異世界人のカズラを、ケレメイン大公国に保護してほしいのか?」
とクロード。
「カズラくんは、誰かに保護されたいんじゃないよなー。
我が身の安全をカズラくん自身で確保しようとしているんだよな?」
「ぼくは、女神様の世界で、大きな顔して生きていきたいからね。
元神子に、神子として活躍した時間があったと知っていても。
女神様の世界の元神子のしたことを有難がらなくなる日は、多分くる。
ぼくの生存中に。」
とカズラくん。
「オレは、カズラくんの希望を聞きたい。
棚上げしていた分も含めて、今、聞いてもいいかな?」
カズラくんは、ニッコリと笑った。
「ヒサツグが亡くなったら、ケレメイン大公国をぼくにちょうだい。」
とカズラくん。
「カズラは、ヒサツグが亡くなったら、と言ったが。
ヒサツグと私が、亡くなったら、ではないのか?」
とクロード。
「勘違いしないでほしいんだけど。
ぼくは、クロードを助けないよ?
ヒサツグが最弱なままだと、ヒサツグは、ヒサツグの残りの人生に不安がある。
不安を無くしたいから、ヒサツグは、ぼくに助けを求めた。
クロードは、ヒサツグみたいに弱くないんだから、ぼくの助けはいらないよね。」
とカズラくん。
「ヒサツグは、それほどか弱いのか。」
とクロード。
ハリセンをビシッとクロードに突きつけるカズラくん。
「そもそもの話。
今さら、ぼくに力を貸してほしいなんて、クロードがぼくに望むのは、調子がよすぎる。
最初から、ヒサツグじゃなく、ぼくを選んでいれば。
クロードは、ぼくの助けが得られていたんだよ。
ぼくとクロードは、神子と英雄だったんだから。」
とカズラくん。
三角関係のフられた一人にあたるカズラくん。
恋愛を成就させたオレ。
カズラくんをフッたクロード。
クロードが、カズラくんに当然のように助けてもらえることを期待するのは、違うよなー。
「カズラくんが助ける相手を、クロードではなく、オレに限定するのは、オレとクロードとカズラがの三角関係を知っている人対策のためにも、徹底したい。
神子のカズラくんと英雄クロードが結ばれることを夢想する人が出てこないとも限らないからなー。」
オレとクロードが結ばれるよりも、元神子様と英雄の繫がりは歓迎されるだろうからな。
「ぼくが助けるのは、ヒサツグだけ。
クロードを助けるのは、ぼくじゃない。」
とカズラくん。
「クロードを助けるのは、唯一の伴侶であるオレ。」
「そうして。」
とカズラくん。
「オレとクロードは話し合いをする中で、カズラくんに報酬を払って、ケレメイン大公国の見守りを頼もうと思っていたんだけど。
カズラくんは、国がほしいんだな。」
「ぼくは、女神様の世界で、一生、ぼくの土地に住んで生活する。
今みたいな根無し草でいる気はないんだよね。」
とカズラくん。
「カズラくんの居場所として、カズラくんはケレメイン大公国がほしいのかな?」
「そうだよ。今のぼくは、人の輪の中にいても、住所が定まらない、帰る家がない状態だからね。」
とカズラくん。
「ヒサツグが亡くなったら、というカズラの条件は。
私が国主であることについて、受け入れがたいという意思表示か?」
とクロード。
「クロードが国主であることを受け入れがたいとは思わないよ。
大公妃のヒサツグが亡くなったら、ぼくが暮らしにくく感じることが、爆発的に増える。
ぼくは、そう思うんだよね。」
とカズラくん。
「起こり得るなー。」
「ぼくは、ぼくが暮らしにくくなりそうな出来事が起きるまで無策で待つことはしない。
ぼくは、元神子だから、ヒサツグがされたようにあからさまに軽んじられないかもしれないね。
希望的観測だけど。
神子であった過去はあっても、ぼくが、ヒサツグと同じ異世界人だということに変わりはないんだよ。
ぼくが期待する報酬のポイントは、異世界人のぼくが気に入って定住する場所を作ること。」
とカズラくん。
「異世界人のカズラを、ケレメイン大公国に保護してほしいのか?」
とクロード。
「カズラくんは、誰かに保護されたいんじゃないよなー。
我が身の安全をカズラくん自身で確保しようとしているんだよな?」
「ぼくは、女神様の世界で、大きな顔して生きていきたいからね。
元神子に、神子として活躍した時間があったと知っていても。
女神様の世界の元神子のしたことを有難がらなくなる日は、多分くる。
ぼくの生存中に。」
とカズラくん。
70
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
氷の騎士団長様の悪妻とかイヤなので離婚しようと思います
黄金
BL
目が覚めたら、ここは読んでたBL漫画の世界。冷静冷淡な氷の騎士団長様の妻になっていた。しかもその役は名前も出ない悪妻!
だったら離婚したい!
ユンネの野望は離婚、漫画の主人公を見たい、という二つの事。
お供に老侍従ソマルデを伴って、主人公がいる王宮に向かうのだった。
本編61話まで
番外編 なんか長くなってます。お付き合い下されば幸いです。
※細目キャラが好きなので書いてます。
多くの方に読んでいただき嬉しいです。
コメント、お気に入り、しおり、イイねを沢山有難うございます。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
12/23後日談追加しました。
=================
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷う未来しか見えない!
僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げる。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなのどうして?
※R対象話には『*』マーク付けます。
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
2026/01/09 加筆修正終了
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる