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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
613.オレとクロード、カズラくんの新しい関係性に名前をつけましょう。
「ヒサツグとクロードは、ぼくの義実家?」
とカズラくん。
「カズラくんにとって、オレとクロードのいるところが義実家。
オレとクロードにとって、カズラくんは、義実家もしくは義家族。
義理の家族の関係でいることが、オレ達三人を説明するにぴったりくると思うんだけど。
どうかな?」
「家族は家族でも、義理の家族をヒサツグは推すんだね?」
とカズラくん。
カズラくんに対する同情心はあっても、カズラくんに家族になろうと、オレは言わない。
オレの最優先は、クロードだから。
オレの家族は、クロードで、クロードの家族はオレ。
オレとクロードは、二人で完結している。
オレとクロードの心身の安寧のために、家族は増やさない。
オレ達三人には、神子様だったカズラくんがクロードといい関係になりかけていた過去や、クロードを取り合った恋敵なオレとカズラくんの過去がついてくる。
今は信じていても、何かの弾みで、疑心暗鬼になることがあるかもしれない。
オレ達は、互いに信じたいから、疑心暗鬼になるような状況を作り出さない努力は怠らない。
オレとクロードとカズラくんが一つの家族になったら、オレ達にその気はなくても、オレ達三人を取り巻く周囲には、三角関係だという誤解が再び、になる。
諍いの種を撒いておいて、そんなつもりはなかったと言い訳をしても、諍いの種が芽吹いてからでは遅すぎる。
オレは、ケレメイン大公国の大公妃。
公人として、明らかに誤解を招くような関係を作ることを、オレはしない。
「オレとクロードとカズラくんだとさ。
これまでの生き方を鑑みても、家族というものの関係性の捉え方や、理想の家族像が重ならないよな?」
「これまでの人生が三者三様だからね。」
とカズラくん。
「ヒサツグ。」
と不安そうなクロードの目を見て、オレは言葉を足す。
「クロードとオレは、二人で家族だから、二人で一生いられる形にしていこうな。」
「二人で家族。」
と繰り返したクロードが破顔したので、オレは話を再開。
「三人が互いに、家族であることを求めると。
オレ達三人の関係は、破綻すると思う。」
クロードの不安を確認したカズラくんは、そうだね、と静かに頷いた。
クロード、オレ、カズラくんの三人は、血縁の家族がいないという共通点がある。
クロードは、ある日、突然、魔王による消失により、両親が女神様の御下へ召されたことで、血の繫がりのある家族を失った。
オレは、女神様によって、女神様の世界へ召喚されたことで、血の繫がりがある家族から切り離されたものの、オレの家族は日本で、オレがいたことをあやふやにしながらにだが、生きてはいる。
カズラくんは、自らの意思で、血の繫がりがある家族から自分を切り離して、女神様の世界へ来た。
クロードとオレの家族の失い方は、似ているけれど、似ているだけで同じじゃない。
似ていて同じじゃないなら、同じじゃないところを無視してはいけない。
似ているところだけで合わせようとすると、同じじゃないところのズレがいつか歪になる。
オレとクロードは、二人っきりの家族だから、互いに傷つけ合うことが起きないようにしておくのは必至。
オレとクロードの関係を歪めるような要素は、オレ達の間に一つも持ち込まないのが一番。
オレが頼めば、クロードは頷いてしまうから、オレは何よりもクロードを優先する。
だって、オレのクロードだからな。
だから、オレはオレとクロードを一つの家族、カズラくんを義理の家族にする。
「ぼくも、ヒサツグもクロードも義実家という言葉は知っていても、義実家というものの実態は知らない。
ぼくは、未婚で、ぼくの父と母は女神様の世界には来ない。
ヒサツグはクロードと結婚したけれど、クロードの両親は既になく、ヒサツグの両親にクロードが会うことはない。
ぼくとヒサツグとクロードが納得する義実家を作り上げていけばいい。」
とカズラくんは、すっきりした顔で笑った。
とカズラくん。
「カズラくんにとって、オレとクロードのいるところが義実家。
オレとクロードにとって、カズラくんは、義実家もしくは義家族。
義理の家族の関係でいることが、オレ達三人を説明するにぴったりくると思うんだけど。
どうかな?」
「家族は家族でも、義理の家族をヒサツグは推すんだね?」
とカズラくん。
カズラくんに対する同情心はあっても、カズラくんに家族になろうと、オレは言わない。
オレの最優先は、クロードだから。
オレの家族は、クロードで、クロードの家族はオレ。
オレとクロードは、二人で完結している。
オレとクロードの心身の安寧のために、家族は増やさない。
オレ達三人には、神子様だったカズラくんがクロードといい関係になりかけていた過去や、クロードを取り合った恋敵なオレとカズラくんの過去がついてくる。
今は信じていても、何かの弾みで、疑心暗鬼になることがあるかもしれない。
オレ達は、互いに信じたいから、疑心暗鬼になるような状況を作り出さない努力は怠らない。
オレとクロードとカズラくんが一つの家族になったら、オレ達にその気はなくても、オレ達三人を取り巻く周囲には、三角関係だという誤解が再び、になる。
諍いの種を撒いておいて、そんなつもりはなかったと言い訳をしても、諍いの種が芽吹いてからでは遅すぎる。
オレは、ケレメイン大公国の大公妃。
公人として、明らかに誤解を招くような関係を作ることを、オレはしない。
「オレとクロードとカズラくんだとさ。
これまでの生き方を鑑みても、家族というものの関係性の捉え方や、理想の家族像が重ならないよな?」
「これまでの人生が三者三様だからね。」
とカズラくん。
「ヒサツグ。」
と不安そうなクロードの目を見て、オレは言葉を足す。
「クロードとオレは、二人で家族だから、二人で一生いられる形にしていこうな。」
「二人で家族。」
と繰り返したクロードが破顔したので、オレは話を再開。
「三人が互いに、家族であることを求めると。
オレ達三人の関係は、破綻すると思う。」
クロードの不安を確認したカズラくんは、そうだね、と静かに頷いた。
クロード、オレ、カズラくんの三人は、血縁の家族がいないという共通点がある。
クロードは、ある日、突然、魔王による消失により、両親が女神様の御下へ召されたことで、血の繫がりのある家族を失った。
オレは、女神様によって、女神様の世界へ召喚されたことで、血の繫がりがある家族から切り離されたものの、オレの家族は日本で、オレがいたことをあやふやにしながらにだが、生きてはいる。
カズラくんは、自らの意思で、血の繫がりがある家族から自分を切り離して、女神様の世界へ来た。
クロードとオレの家族の失い方は、似ているけれど、似ているだけで同じじゃない。
似ていて同じじゃないなら、同じじゃないところを無視してはいけない。
似ているところだけで合わせようとすると、同じじゃないところのズレがいつか歪になる。
オレとクロードは、二人っきりの家族だから、互いに傷つけ合うことが起きないようにしておくのは必至。
オレとクロードの関係を歪めるような要素は、オレ達の間に一つも持ち込まないのが一番。
オレが頼めば、クロードは頷いてしまうから、オレは何よりもクロードを優先する。
だって、オレのクロードだからな。
だから、オレはオレとクロードを一つの家族、カズラくんを義理の家族にする。
「ぼくも、ヒサツグもクロードも義実家という言葉は知っていても、義実家というものの実態は知らない。
ぼくは、未婚で、ぼくの父と母は女神様の世界には来ない。
ヒサツグはクロードと結婚したけれど、クロードの両親は既になく、ヒサツグの両親にクロードが会うことはない。
ぼくとヒサツグとクロードが納得する義実家を作り上げていけばいい。」
とカズラくんは、すっきりした顔で笑った。
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