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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
628.親戚固めの盃を始める前に女神様が、すいすいとオレの前に移動してきました。女神様が、オレとクロードの仲を?
女神様は、最後だと思っていた。
披露宴の席次の代わりになるものだからさ。
女神様は、最後に、何か話したいかも、と思っていたんだけどな。
カズラくんの台詞の復唱にも、オリジナリティーを出さなかった女神様。
意外だ。
女神様、オレに気が使えたんだな。
もしや、クロードが張り切っていたから、協力したとか?
盃の酒を飲んで、グラスを掲げる順番は、慎重に調整していた。
最終調整は、役割分担して、カズラくんとクロードに任せていたんだけど。
夫婦固めの盃の儀式を最後まで見ていたい女神様は、トリを飾るんじゃないかとオレは思っていた。
カズラくん、女神様の次は、オレの秘書、クロードの秘書、ヤグルマさんて順番に一口飲んで、グラスを掲げて、復唱していく。
部屋の中にいる全員が、一口飲み終わると。
「私とヒサツグは、夫婦として離れがたい一つになった。」
とクロード。
部屋中の視線が、オレとクロードに集中している。
「クロードとオレへのこれまでの献身に、オレは感謝している。」
やっと言えた。
ずっとお礼を言いたかった。
ヤグルマさんの名前を今出すことはしないけれど、ヤグルマさん、本当にありがとう。
オレは、目で、ヤグルマさんにお礼を伝える。
ヤグルマさんは、控えめにウィンクで応えてくれた。
ヤグルマさん、かっこいい。
そんなとこも好きだぞー、ヤグルマさん。
オレは、心の中でヤグルマさんに愛を叫ぶ。
ヤグルマさんの隣にいるミーレ長官の息子さんは、ヤグルマさんから醸し出される余裕ある男の出で立ちに尊敬の眼差しを向けている。
「そなた達は、今後も、私とヒサツグの信頼に応え、私達を支え、守り、助けるように努めよ。」
とクロード。
「「「はっ。」」」
統制のとれた、キビキビした返事が部屋中から返ってくる。
部屋の中にいる人達の態度を見ていると。
クロードは、大公なんだなー、と改めて思う。
オレといるときのクロードは、大公らしさを全開にしないからさ。
部下を従える大公バージョンのクロードをまじまじと見ることは、滅多にない。
オレも、部下に指示したときに、キビキビした声で『はっ』と言われてみたいなー。
偉い人になった気分を味わえそうだぞ。
と考えて気づいた。
オレ、そういえば、偉い人だったなー。
オレに指示されて、『はっ』と敬礼しそうな態度になる人をオレは見たことがない。
不思議だなー。
オレの偉い人オーラは、いつ仕事スイッチを入れるのかな?
クロードが部下を従えて、部下がクロードに忠誠を誓っている場面って、あんまり見たことがなかったから、今日はいいものが見れたな。
「続いて、親族固めの盃。」
とクロード。
これから、カズラくんが、オレとクロードの親族になったと示す盃を交わす時間なんだけどさ。
ううーん。
打ち合わせになかったことが起きている。
すいすいと、滑るような足取りで、やってきた女神様は、ドヤ顔をするわけでもなく、平然と、オレとクロードの向かい側に立った。
オレとクロードの向かい側に立っているカズラくんの横に、何食わぬ顔して並んでいる女神様。
女神様、今から親族固めの盃を始めるのに、カズラくんの横に来たのは、なぜかなー?
クロードとカズラくんの様子から、事前の打ち合わせにないサプライズではないようだ。
日本にいるときに、結婚式ではサプライズをする人達もいると聞いたことがあった。
ひょっとして、祝言でもサプライズをするのかと心配になったけれど、サプライズではないようだから、打ち合わせ通りにやろう。
オレとクロードと向い合せに立って、二等辺三角形ができる位置にいたカズラくんは、ジリジリと横にスライドさせられている。
うーん?
オレとクロードの向かい側にきた女神様は、ぐいぐいとカズラくんをクロードの前へ押しやっていく。
女神様は、何がしたいのかな?
と思って見ているうちに。
女神様は、オレの真ん前に立った。
カズラくんは、女神様を横目に見ながら。
「女神様の狙いはお見通しだけどね。今、やること?」
と女神様に苦言を呈している。
「カズラは、分かっていないわ。今しかないであろう。」
と女神様は、カズラくんの苦言に言い返している。
オレの目の前には、ワクワクしている女神様。
オレ、女神様に期待されるようなことを何かしたかなー?
困ったことに、心当たりが全然ないぞ?
クロードとカズラくんに、何か知らないかと尋ねるより、目の前にいる女神様に直接理由を聞いた方がいいよなー?
「女神様は、何をしたいのかな?」
直球で聞いてみると。
「妾の英雄クロードと、クロードの伴侶のヒサツグという夫婦は、夫婦固めの盃を飲み交わして、夫婦としての結びつきを強めたわ。」
と女神様。
「うん。女神様も賛同ありがとうな。」
「妾が、妾の英雄クロードのために連れてきたのだから、人の子は、ヒサツグを英雄クロードから切り離してはならない。」
と女神様。
オレは、目を見開いて、口をぱかっとあけて、女神様の顔を真顔で見ていた。
今、今!
女神様が、オレとクロードの仲を認めて、オレとクロードを夫婦として認めると宣言したぞ!
「女神様、ありがとう。」
オレが喜びを爆発させている横で、クロードも大喜びしている。
「女神様、ヒサツグと私の仲を認めてくださりありがとうございます。」
とクロード。
貴族として、喜怒哀楽を垂れ流しにしないクロードが、満面の笑みを女神様に見せている。
オレとクロードの愛が、女神様の心を動かしたということかな?
披露宴の席次の代わりになるものだからさ。
女神様は、最後に、何か話したいかも、と思っていたんだけどな。
カズラくんの台詞の復唱にも、オリジナリティーを出さなかった女神様。
意外だ。
女神様、オレに気が使えたんだな。
もしや、クロードが張り切っていたから、協力したとか?
盃の酒を飲んで、グラスを掲げる順番は、慎重に調整していた。
最終調整は、役割分担して、カズラくんとクロードに任せていたんだけど。
夫婦固めの盃の儀式を最後まで見ていたい女神様は、トリを飾るんじゃないかとオレは思っていた。
カズラくん、女神様の次は、オレの秘書、クロードの秘書、ヤグルマさんて順番に一口飲んで、グラスを掲げて、復唱していく。
部屋の中にいる全員が、一口飲み終わると。
「私とヒサツグは、夫婦として離れがたい一つになった。」
とクロード。
部屋中の視線が、オレとクロードに集中している。
「クロードとオレへのこれまでの献身に、オレは感謝している。」
やっと言えた。
ずっとお礼を言いたかった。
ヤグルマさんの名前を今出すことはしないけれど、ヤグルマさん、本当にありがとう。
オレは、目で、ヤグルマさんにお礼を伝える。
ヤグルマさんは、控えめにウィンクで応えてくれた。
ヤグルマさん、かっこいい。
そんなとこも好きだぞー、ヤグルマさん。
オレは、心の中でヤグルマさんに愛を叫ぶ。
ヤグルマさんの隣にいるミーレ長官の息子さんは、ヤグルマさんから醸し出される余裕ある男の出で立ちに尊敬の眼差しを向けている。
「そなた達は、今後も、私とヒサツグの信頼に応え、私達を支え、守り、助けるように努めよ。」
とクロード。
「「「はっ。」」」
統制のとれた、キビキビした返事が部屋中から返ってくる。
部屋の中にいる人達の態度を見ていると。
クロードは、大公なんだなー、と改めて思う。
オレといるときのクロードは、大公らしさを全開にしないからさ。
部下を従える大公バージョンのクロードをまじまじと見ることは、滅多にない。
オレも、部下に指示したときに、キビキビした声で『はっ』と言われてみたいなー。
偉い人になった気分を味わえそうだぞ。
と考えて気づいた。
オレ、そういえば、偉い人だったなー。
オレに指示されて、『はっ』と敬礼しそうな態度になる人をオレは見たことがない。
不思議だなー。
オレの偉い人オーラは、いつ仕事スイッチを入れるのかな?
クロードが部下を従えて、部下がクロードに忠誠を誓っている場面って、あんまり見たことがなかったから、今日はいいものが見れたな。
「続いて、親族固めの盃。」
とクロード。
これから、カズラくんが、オレとクロードの親族になったと示す盃を交わす時間なんだけどさ。
ううーん。
打ち合わせになかったことが起きている。
すいすいと、滑るような足取りで、やってきた女神様は、ドヤ顔をするわけでもなく、平然と、オレとクロードの向かい側に立った。
オレとクロードの向かい側に立っているカズラくんの横に、何食わぬ顔して並んでいる女神様。
女神様、今から親族固めの盃を始めるのに、カズラくんの横に来たのは、なぜかなー?
クロードとカズラくんの様子から、事前の打ち合わせにないサプライズではないようだ。
日本にいるときに、結婚式ではサプライズをする人達もいると聞いたことがあった。
ひょっとして、祝言でもサプライズをするのかと心配になったけれど、サプライズではないようだから、打ち合わせ通りにやろう。
オレとクロードと向い合せに立って、二等辺三角形ができる位置にいたカズラくんは、ジリジリと横にスライドさせられている。
うーん?
オレとクロードの向かい側にきた女神様は、ぐいぐいとカズラくんをクロードの前へ押しやっていく。
女神様は、何がしたいのかな?
と思って見ているうちに。
女神様は、オレの真ん前に立った。
カズラくんは、女神様を横目に見ながら。
「女神様の狙いはお見通しだけどね。今、やること?」
と女神様に苦言を呈している。
「カズラは、分かっていないわ。今しかないであろう。」
と女神様は、カズラくんの苦言に言い返している。
オレの目の前には、ワクワクしている女神様。
オレ、女神様に期待されるようなことを何かしたかなー?
困ったことに、心当たりが全然ないぞ?
クロードとカズラくんに、何か知らないかと尋ねるより、目の前にいる女神様に直接理由を聞いた方がいいよなー?
「女神様は、何をしたいのかな?」
直球で聞いてみると。
「妾の英雄クロードと、クロードの伴侶のヒサツグという夫婦は、夫婦固めの盃を飲み交わして、夫婦としての結びつきを強めたわ。」
と女神様。
「うん。女神様も賛同ありがとうな。」
「妾が、妾の英雄クロードのために連れてきたのだから、人の子は、ヒサツグを英雄クロードから切り離してはならない。」
と女神様。
オレは、目を見開いて、口をぱかっとあけて、女神様の顔を真顔で見ていた。
今、今!
女神様が、オレとクロードの仲を認めて、オレとクロードを夫婦として認めると宣言したぞ!
「女神様、ありがとう。」
オレが喜びを爆発させている横で、クロードも大喜びしている。
「女神様、ヒサツグと私の仲を認めてくださりありがとうございます。」
とクロード。
貴族として、喜怒哀楽を垂れ流しにしないクロードが、満面の笑みを女神様に見せている。
オレとクロードの愛が、女神様の心を動かしたということかな?
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