文字の大きさ
大
中
小
658 / 673
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
688.女神様とカズラくんからの祝言祝いは、オレ、クロード、女神様、カズラくんだけになってからですか?
中立派の文官は、両派閥のトップをチラチラ見て、旗色が悪くなったと理解したらしく、口を閉ざした。
オレは、中立派のトップの名前を呼ぶ。
中立派のトップは、オレに名前を呼ばれて顔を上げても、慌てた様子は全くない。
肝が据わっているのか、慣れているのか。
落ち着いた話し合いをするには、もってこいだな。
「考える時間なら、既に与えた。
今からのオレの問いに考えずに答えろ。
この場において、傲慢なのは、誰だ?オレか?」
「女神様とケレメイン大公クロード様には、私の配下の者の無礼をお詫び申し上げます。」
と中立派のトップ。
詫びからきたな。
「詫びた後に回答はあるのかな。」
「はい。クロード様のなされてきたことを理解できずに冒涜した私共です。」
と中立派のトップ。
中立派のトップは、言葉を荒げることはおろか、感情を乱すことさえない。
中立派のトップの下につく人の反応は、頼もしいと感じるか、読み取れないと悩むか、に分かれるかなー?
中立派のトップは、政治的に大きな失敗をしてこなかったような気がする。
「大公妃命令だ。
この部屋の中にいない人達は、今からクロードのしてきたことを理解するための時間とする。
この部屋の中でオレに態度が悪かった文官、職人、職人、農家の人も一緒に理解に励め。
四人の上長は責任持って、四人に理解させろ。
二度目は、ないぞ。
この四人以外も二度目にカウントするからな。
文官の処罰は、文官が選ばないなら、女神様とオレで決めるけど、希望はないよな?」
中立派の文官は、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人がカァーカァーカァーと鳴く姿に肩を震わせて、食い気味に希望を伝えてきた。
「ヒサツグ様でお願いします。私は人を止めたくありません。」
と中立派の文官。
「ヒサツグ様で、だと?無礼にもほどがある。」
とオレの秘書。
「クロードのことを知ろうとしてこなかった人達に、骨の髄まで染み込ませてきたらいい。」
オレは、クロードに仕えているウキウキした人達に、心ゆくまで楽しんでこい、と伝えた。
「クロード様は、クロードがいなかった間のケレメイン公爵領で何があったかを理解しようとされてきました。
彼らは、クロード様と同じ熱心さで、知っていこうとするでしょう。」
とクロードの秘書。
「今こそ力を合わせるときです。
ヒサツグ様、私達も手伝いにいってきます。」
とオレの秘書。
鼻歌を歌い出しそうなオレの秘書に、励んでこい、と言うと。
瞳がキラーンと輝いた。
オレの秘書達は、部屋の中にいた中立派の文官、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人、商人、農家の人を囲みながら出口へと押しやっていく。
出入り口のロープは最初の一本だけに戻った。
ロープを外してまた取り付けるのは、オレの秘書達。
人口密度が一気に減って。
祝言の部屋の中には、オレ、クロード、カズラくん、女神様だけ。
オレは、廊下に向かって、一番大きい声を出す。
「女神様は、この世界を創り給うた方だ。
敬意を払え。」
「女神様が、世界を創り給うたなら。
クロードは、何だ?
クロードは、英雄。
カズラくんの立ち位置は、分かるか?
カズラくんの格は、女神様に負けていないぞ。
オレが女神様と親しく話をしているのは、女神様とオレが対等な付き合いをしているからだ。」
「ぼく達は、女神様と親族になる前から、女神様とは特別な関係を築いてきたからね。」
とカズラくん。
「オレとクロードへの女神様からの配慮は、女神様の親族としての情よりも前からあるオレ達との信頼関係が前段階にあったから生まれた。
女神様の配慮が自分達にも当然に与えられるものだという思い込みこそが、傲慢だ。」
人恋しかった女神様に、国王陛下とだけ恋人になることを持ちかけて、女神様の力を独占した 昔のどこぞの国王陛下の心理と同じ心理が働いている、とオレは思った。
「女神様に配慮されるよう要求するだけで大きな顔ができる人生なんて、この世にはないと覚えておけ。」
オレの声だけが、廊下に吸い込まれていく。
「四人だけでやる方が、集中を切らさなくていいよね?」
とカズラくん。
カズラくんは、カズラくんと女神様のグラスに酒を足している。
「カズラくん、酒が足りなかった?」
「ヒサツグとクロードのグラスにも酒を足すよ。
今から、酒の入ったグラスを四隅に置くよ。」
とカズラくん。
オレとクロードは、カズラくんに言われるがまま。
酒が溢れないように気をつけながら、グラスを部屋の角に置きにいく。
女神様とカズラくんも、それぞれ、部屋の角に酒入りグラスを置いて、部屋の中央に戻ってきた。
「説明するよ。
まず、ヒサツグは女神様に向かってメッセージを喋る。
女神様は、ヒサツグの喋ったメッセージをぼくに向かって喋る。
ぼくは、女神様の喋ったメッセージをヒサツグに向かって喋る。
ヒサツグは、最後に上を向いてメッセージを喋る。
それで届くはず。
女神様とぼくが混乱しないメッセージにしてよ。」
とカズラくん。
オレは、中立派のトップの名前を呼ぶ。
中立派のトップは、オレに名前を呼ばれて顔を上げても、慌てた様子は全くない。
肝が据わっているのか、慣れているのか。
落ち着いた話し合いをするには、もってこいだな。
「考える時間なら、既に与えた。
今からのオレの問いに考えずに答えろ。
この場において、傲慢なのは、誰だ?オレか?」
「女神様とケレメイン大公クロード様には、私の配下の者の無礼をお詫び申し上げます。」
と中立派のトップ。
詫びからきたな。
「詫びた後に回答はあるのかな。」
「はい。クロード様のなされてきたことを理解できずに冒涜した私共です。」
と中立派のトップ。
中立派のトップは、言葉を荒げることはおろか、感情を乱すことさえない。
中立派のトップの下につく人の反応は、頼もしいと感じるか、読み取れないと悩むか、に分かれるかなー?
中立派のトップは、政治的に大きな失敗をしてこなかったような気がする。
「大公妃命令だ。
この部屋の中にいない人達は、今からクロードのしてきたことを理解するための時間とする。
この部屋の中でオレに態度が悪かった文官、職人、職人、農家の人も一緒に理解に励め。
四人の上長は責任持って、四人に理解させろ。
二度目は、ないぞ。
この四人以外も二度目にカウントするからな。
文官の処罰は、文官が選ばないなら、女神様とオレで決めるけど、希望はないよな?」
中立派の文官は、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の農家の人がカァーカァーカァーと鳴く姿に肩を震わせて、食い気味に希望を伝えてきた。
「ヒサツグ様でお願いします。私は人を止めたくありません。」
と中立派の文官。
「ヒサツグ様で、だと?無礼にもほどがある。」
とオレの秘書。
「クロードのことを知ろうとしてこなかった人達に、骨の髄まで染み込ませてきたらいい。」
オレは、クロードに仕えているウキウキした人達に、心ゆくまで楽しんでこい、と伝えた。
「クロード様は、クロードがいなかった間のケレメイン公爵領で何があったかを理解しようとされてきました。
彼らは、クロード様と同じ熱心さで、知っていこうとするでしょう。」
とクロードの秘書。
「今こそ力を合わせるときです。
ヒサツグ様、私達も手伝いにいってきます。」
とオレの秘書。
鼻歌を歌い出しそうなオレの秘書に、励んでこい、と言うと。
瞳がキラーンと輝いた。
オレの秘書達は、部屋の中にいた中立派の文官、サーバル王国のシガラキノ王女殿下を大公妃に派の職人、商人、農家の人を囲みながら出口へと押しやっていく。
出入り口のロープは最初の一本だけに戻った。
ロープを外してまた取り付けるのは、オレの秘書達。
人口密度が一気に減って。
祝言の部屋の中には、オレ、クロード、カズラくん、女神様だけ。
オレは、廊下に向かって、一番大きい声を出す。
「女神様は、この世界を創り給うた方だ。
敬意を払え。」
「女神様が、世界を創り給うたなら。
クロードは、何だ?
クロードは、英雄。
カズラくんの立ち位置は、分かるか?
カズラくんの格は、女神様に負けていないぞ。
オレが女神様と親しく話をしているのは、女神様とオレが対等な付き合いをしているからだ。」
「ぼく達は、女神様と親族になる前から、女神様とは特別な関係を築いてきたからね。」
とカズラくん。
「オレとクロードへの女神様からの配慮は、女神様の親族としての情よりも前からあるオレ達との信頼関係が前段階にあったから生まれた。
女神様の配慮が自分達にも当然に与えられるものだという思い込みこそが、傲慢だ。」
人恋しかった女神様に、国王陛下とだけ恋人になることを持ちかけて、女神様の力を独占した 昔のどこぞの国王陛下の心理と同じ心理が働いている、とオレは思った。
「女神様に配慮されるよう要求するだけで大きな顔ができる人生なんて、この世にはないと覚えておけ。」
オレの声だけが、廊下に吸い込まれていく。
「四人だけでやる方が、集中を切らさなくていいよね?」
とカズラくん。
カズラくんは、カズラくんと女神様のグラスに酒を足している。
「カズラくん、酒が足りなかった?」
「ヒサツグとクロードのグラスにも酒を足すよ。
今から、酒の入ったグラスを四隅に置くよ。」
とカズラくん。
オレとクロードは、カズラくんに言われるがまま。
酒が溢れないように気をつけながら、グラスを部屋の角に置きにいく。
女神様とカズラくんも、それぞれ、部屋の角に酒入りグラスを置いて、部屋の中央に戻ってきた。
「説明するよ。
まず、ヒサツグは女神様に向かってメッセージを喋る。
女神様は、ヒサツグの喋ったメッセージをぼくに向かって喋る。
ぼくは、女神様の喋ったメッセージをヒサツグに向かって喋る。
ヒサツグは、最後に上を向いてメッセージを喋る。
それで届くはず。
女神様とぼくが混乱しないメッセージにしてよ。」
とカズラくん。
感想 84
あなたにおすすめの小説
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミもし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
ギャップがあり過ぎるけど異世界だからそんなもんだよな、きっと。
一片澪※異世界人が全く珍しくないその世界で神殿に保護され、魔力相性の良い相手とお見合いすることになった馨は目の前に現れた男を見て一瞬言葉を失った。
衣服は身に着けているが露出している部分は見るからに固そうな鱗に覆われ、目は爬虫類独特の冷たさをたたえており、太く長い尾に鋭い牙と爪。
これはとんでも無い相手が来た……とちょっと恐れ戦いていたのだが、相手の第一声でその印象はアッサリと覆される。
[BL]異世界転移して獣人王子様に見初められた俺がオメガになって世界を救う、かもしれない!?
わをん留学先のウィーンに向かう途中、飛行機事故の巻き添えになった俺。気づいたら異世界に迷い込んでいたーー。
「お前が生き残る道はこれしかないんだ! とにかく今すぐ俺と結婚しろ!」
第一印象最悪の俺様系獣人が王子様で男の俺に雑なプロポーズ!? 子供を産まなきゃ解放しないって何だそれ!
〈運に見放された男が運命の番となる獣人と出会い、抗えぬ絆に導かれて恋に落ちていくさまを描きます〉
*スタンダードなオメガバース設定にファンタジー要素を独自アレンジしています。物語を始める前に簡単な解説、世界観と設定を書きましたのでご一読くだされば幸いです。
*表紙画像はOpenAIのDALL·Eによります。
男だって愛されたい!
朝顔レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。
仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。
ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。
自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。
それには、ある事情があった。
そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。
父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。
苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。
猫を追いかけて異世界に来たら、拾ってくれたのは優しい貴族様でした
水無瀬 蒼清石拓也はある日飼い猫の黒猫・ルナを追って古びた神社に紛れ込んだ。
そこで、御神木の根に足をひっかけて転んでしまう。
倒れる瞬間、大きな光に飲み込まれる。
そして目を覚ましたのは、遺跡の中だった。
体調の悪い拓也を助けてくれたのは貴族のレオニス・アーゼンハイツだった。
2026.1.5〜
黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!
夜刀神さつき医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。 ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公