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第九章
第四話 女性陣が挑発に乗ったせいで大会に参加することになりました
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~リュシアン視点~
昼食を食べ終わった俺たちは、武器を販売しているお店でエリーザが使う武器 を見ていた。
色々な武器や防具、そして素材が集まる港町だけあって、品揃えが豊富だ。
短剣に双剣、片手剣に大剣、そして弓矢など、他にもあるが全ての種類が揃っているのではないかと思うほどの様々な得物が展示されている。
「エリーザ姫は初心者だから、最初は遠距離攻撃ができる弓なんかがいいと思う」
展示されてある弓を掴み、エリーザ姫に手渡す。
「試し打ちしても宜しいでしょうか?」
「ああ良いぜ。あそこに的があるからここから狙ってみな」
店主から許可をもらい、エリーザ姫は木に括り付けられた的に狙いを定めて矢を放つ。
発射された矢は的の真ん中にヒット。
「やりましたわ! 真ん中に命中です」
初っ端から的に当てることができたエリーザ姫はその場で軽くジャンプをしながら満面の笑みを浮かべる。
まさか一発で中央に当てることができるとは思わなかったな。
「エリーザ姫、もう一発打って見てください」
「わかりましたわ。リュシアン王子」
もう一度弓を射るようにお願いすると、狙いを定めて放つ。二射目も真ん中に当たった。
「やりましたわ!」
二回とも真ん中に命中したことができたエリーザ姫は、俺が何も言っていないのにもかかわらず三射目を放つ。それも真ん中にヒットした。
これはもう、マグレではないな。エリーザ姫は弓の才能がある。
弓というものはただしい構えをして気息を整えなければ、矢は狙ったものには当たらないものだ。
「リュシアン、これはもう決まったようなものかもしれないわね」
「でも、念のためにも他の武器も試した方がいいのではないでしょか?」
ユリヤが他の武器も試すように提案してくる。
確かに人の才能と言うものは色々試さないと分からないものだ。
「そうだな。なら、今度はこのブーメランを使ってみようか」
今度はブーメランを掴むとエリーザ姫に渡す。
「わかりましたわ。やってみますわね」
エリーザ姫がブーメランを構えると投げた。彼女の手から離れたブーメランは的に当たると反動で戻ってくる。
自分のところに戻ってきた得物を、彼女は見事にキャッチした。
もしかしたらエリーザ姫は、遠距離攻撃に向いているかもしれないな。
俺とユリヤが近距離、テレーゼとエリーザ姫が遠距離でチームを組んで依頼を受けた場合、バランスがいい。
「エリーザ姫、弓矢とブーメランどっちが使いやすかったですか?」
「そうですわね。どっちも使いやすかったので迷ってしまいますわね」
「泣き虫リュシアン! 見つけたぞ!」
弓矢かブーメランか、エリーザ姫が悩んでいると、一番聞きたくないあの男の声が耳に入ってきた。
声が聞こえた方を見ると、金髪の髪をマッシュヘアーにした男がこちらに走って来る。
なんて最悪な日なんだ。一日で二回もゴッドヒルフの顔を見ないといけないなんて。
「泣き虫リュシアン! 俺様と明日行われるモンスター討伐大会で勝負だ!」
はぁ? こいついきなり現れて何言っているんだ?
「悪いけど、俺たちの用はもう済む。用事が終わればこの港町にいる理由がないから今日中には帰る。よって明日の大会には参加しないし、お前との勝負も受けない」
正直に答えると、ゴッドヒルフは口角を上げて青い瞳で俺を見る。そして下卑た笑みを浮かべ、大笑いを始める。
「アハハハハハハハ! そうかそうか。俺様と勝負するのが怖くて避けるんだな。腰抜けめ! 俺様と勝負して負けるのが怖いんだろう! アハハハハハハハ!」
まったく、安い挑発だ。そんなので俺が乗ると思っているのか。
「何を言っているのよ! あんたなんかリュシアンに敵う訳がないじゃない! やるだけ時間のムダよ」
「アハハハハハハハ! ピグレット! お前、この子に愛豚なんて呼ばれているのかよ! アハハハハハハハ! お、お似合いのあだ名だな! ノロマなお前にはピッタリの呼び名じゃないか! 泣き虫ピグレット! アハハハハハハハ!」
俺の実力を知っているテレーゼが時間のムダであることを言う。だが、俺のことをあだ名で呼んだことが原因で、ゴッドヒルフは更にバカにするような笑い声を上げた。
やつの言葉を聞き、拳を強く握る。
テレーゼが親愛の証として呼んでいるあだ名をバカにするのが許せなかった。
「いいだろう。そこまで言うのなら明日行われる討伐大会に参加してやる! だけど、覚悟しろよ。優勝するのは俺だからな!」
「アハハハハハハハ! そうかそうか! 参加してくれるか。なら、明日を楽しみにしているからな。お前が無様にモンスターにボコボコにされる姿をこの目に焼き付けてやる」
大会に参加することを告げると、ゴッドヒルフはバカにするような笑い声を上げながら、俺たちから離れて行った。
「リュシアンごめんなさい。あたしが二人の会話に口出ししたせいでこの町に止まることになってしまって」
「謝らなくていい。テレーゼはあいつと決着をつける機会を作ってくれた。俺が優勝すれば、もう絡んでくることはないだろう。寧ろ礼を言わないといけないな。ありがとう」
申し訳なさそうにするテレーゼを見て、俺は彼女を安心させようと笑みを浮かべ、礼を言う。
「さて、この町で一晩することになったから宿を探すとしますか。その前にエリーザ姫の武器を決めないといけないな」
「それならご安心を。弓矢にしましたわ。これであのムカつく男を遠距離から射抜くことができますわ」
「いや、ハンターは人を攻撃してはいけないからね」
「冗談です。そんなことはしませんわ」
片目を瞑ってエリーザ姫はウインクをする。
まぁ、一応彼女の使う武器が決まったことだしよしとするか。
店主に弓の代金を払い、俺たちは宿を探して一晩港町に泊まった。
昼食を食べ終わった俺たちは、武器を販売しているお店でエリーザが使う武器 を見ていた。
色々な武器や防具、そして素材が集まる港町だけあって、品揃えが豊富だ。
短剣に双剣、片手剣に大剣、そして弓矢など、他にもあるが全ての種類が揃っているのではないかと思うほどの様々な得物が展示されている。
「エリーザ姫は初心者だから、最初は遠距離攻撃ができる弓なんかがいいと思う」
展示されてある弓を掴み、エリーザ姫に手渡す。
「試し打ちしても宜しいでしょうか?」
「ああ良いぜ。あそこに的があるからここから狙ってみな」
店主から許可をもらい、エリーザ姫は木に括り付けられた的に狙いを定めて矢を放つ。
発射された矢は的の真ん中にヒット。
「やりましたわ! 真ん中に命中です」
初っ端から的に当てることができたエリーザ姫はその場で軽くジャンプをしながら満面の笑みを浮かべる。
まさか一発で中央に当てることができるとは思わなかったな。
「エリーザ姫、もう一発打って見てください」
「わかりましたわ。リュシアン王子」
もう一度弓を射るようにお願いすると、狙いを定めて放つ。二射目も真ん中に当たった。
「やりましたわ!」
二回とも真ん中に命中したことができたエリーザ姫は、俺が何も言っていないのにもかかわらず三射目を放つ。それも真ん中にヒットした。
これはもう、マグレではないな。エリーザ姫は弓の才能がある。
弓というものはただしい構えをして気息を整えなければ、矢は狙ったものには当たらないものだ。
「リュシアン、これはもう決まったようなものかもしれないわね」
「でも、念のためにも他の武器も試した方がいいのではないでしょか?」
ユリヤが他の武器も試すように提案してくる。
確かに人の才能と言うものは色々試さないと分からないものだ。
「そうだな。なら、今度はこのブーメランを使ってみようか」
今度はブーメランを掴むとエリーザ姫に渡す。
「わかりましたわ。やってみますわね」
エリーザ姫がブーメランを構えると投げた。彼女の手から離れたブーメランは的に当たると反動で戻ってくる。
自分のところに戻ってきた得物を、彼女は見事にキャッチした。
もしかしたらエリーザ姫は、遠距離攻撃に向いているかもしれないな。
俺とユリヤが近距離、テレーゼとエリーザ姫が遠距離でチームを組んで依頼を受けた場合、バランスがいい。
「エリーザ姫、弓矢とブーメランどっちが使いやすかったですか?」
「そうですわね。どっちも使いやすかったので迷ってしまいますわね」
「泣き虫リュシアン! 見つけたぞ!」
弓矢かブーメランか、エリーザ姫が悩んでいると、一番聞きたくないあの男の声が耳に入ってきた。
声が聞こえた方を見ると、金髪の髪をマッシュヘアーにした男がこちらに走って来る。
なんて最悪な日なんだ。一日で二回もゴッドヒルフの顔を見ないといけないなんて。
「泣き虫リュシアン! 俺様と明日行われるモンスター討伐大会で勝負だ!」
はぁ? こいついきなり現れて何言っているんだ?
「悪いけど、俺たちの用はもう済む。用事が終わればこの港町にいる理由がないから今日中には帰る。よって明日の大会には参加しないし、お前との勝負も受けない」
正直に答えると、ゴッドヒルフは口角を上げて青い瞳で俺を見る。そして下卑た笑みを浮かべ、大笑いを始める。
「アハハハハハハハ! そうかそうか。俺様と勝負するのが怖くて避けるんだな。腰抜けめ! 俺様と勝負して負けるのが怖いんだろう! アハハハハハハハ!」
まったく、安い挑発だ。そんなので俺が乗ると思っているのか。
「何を言っているのよ! あんたなんかリュシアンに敵う訳がないじゃない! やるだけ時間のムダよ」
「アハハハハハハハ! ピグレット! お前、この子に愛豚なんて呼ばれているのかよ! アハハハハハハハ! お、お似合いのあだ名だな! ノロマなお前にはピッタリの呼び名じゃないか! 泣き虫ピグレット! アハハハハハハハ!」
俺の実力を知っているテレーゼが時間のムダであることを言う。だが、俺のことをあだ名で呼んだことが原因で、ゴッドヒルフは更にバカにするような笑い声を上げた。
やつの言葉を聞き、拳を強く握る。
テレーゼが親愛の証として呼んでいるあだ名をバカにするのが許せなかった。
「いいだろう。そこまで言うのなら明日行われる討伐大会に参加してやる! だけど、覚悟しろよ。優勝するのは俺だからな!」
「アハハハハハハハ! そうかそうか! 参加してくれるか。なら、明日を楽しみにしているからな。お前が無様にモンスターにボコボコにされる姿をこの目に焼き付けてやる」
大会に参加することを告げると、ゴッドヒルフはバカにするような笑い声を上げながら、俺たちから離れて行った。
「リュシアンごめんなさい。あたしが二人の会話に口出ししたせいでこの町に止まることになってしまって」
「謝らなくていい。テレーゼはあいつと決着をつける機会を作ってくれた。俺が優勝すれば、もう絡んでくることはないだろう。寧ろ礼を言わないといけないな。ありがとう」
申し訳なさそうにするテレーゼを見て、俺は彼女を安心させようと笑みを浮かべ、礼を言う。
「さて、この町で一晩することになったから宿を探すとしますか。その前にエリーザ姫の武器を決めないといけないな」
「それならご安心を。弓矢にしましたわ。これであのムカつく男を遠距離から射抜くことができますわ」
「いや、ハンターは人を攻撃してはいけないからね」
「冗談です。そんなことはしませんわ」
片目を瞑ってエリーザ姫はウインクをする。
まぁ、一応彼女の使う武器が決まったことだしよしとするか。
店主に弓の代金を払い、俺たちは宿を探して一晩港町に泊まった。
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