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第92話
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レッドオーガのガジルと、レン、ラミアス、ラクスの三人の戦いは延々と続いた。ガジルの強さは本物で三人相手でも押されることなく相手にしている。寧ろレン達の方が押されていた。レンの攻撃は空を切りラミアスの攻撃は弾かれラクスの狙撃は、最初の一発こそ受けたがそのあとは上手くレンとラミアスを使い、射線を反らしながら三人の相手をしていた。そしてその上で三人に攻撃を仕掛けて傷を負わせていたのだ。
「ラミアス、ラクス怪我は大丈夫か?」
「大丈夫だよ!」
「私も掠り傷程度です。それよりレン様の方は大丈夫ですか?」
「ああ俺も大丈夫だ。それにしても強いな!」
「ご主人様何だか嬉しそうだね!」
「そうか?」
「ええそうですね、顔がにやけてますよ」
レンは知らずにガジルとの戦いを楽しんでいた。三人でも倒せない程の相手なのに、これまで三人で苦戦したのはミスリルドラゴンとの戦いだった。だがあの時は単に防御が硬く攻撃が効かなかっただけで、今のガジルとの戦い程苦戦する事はなかった。
「そんなにか?でもそうなんだろうな……確かに俺今凄く楽しいからな!こんな強い相手なのに。それにあと少しで何か掴めそうな感じ何だよな……」
「どうしたその程度か?ならもうお仕舞いにするか?儂も忙しいからな!」
(さてどうするかな?正直今の俺の力は全力は出せない。エマの結界の影響なんだろうな……それなら)
「ラミアス、ラクス、俺がガジルの隙を作るから二人は全力で攻撃をしてくれ」
ラミアスとラクスはレンが言った言葉の意味を理解した。ラミアスは双魔剣銃をまだ100%使いこなせていないがレンの為に覚悟を決めた。そしてラクスはスナイパーライルフから対戦車ライルフのラハティに持ち替えた。
「ラクス、サブを頼む」
その一言でラクスはレンの言おうとする意味を理解した。
準備は整った。後は上手く行くかだな……いや成功させないとな!
「ほう!覚悟を決めた目をしているな!ならば全力でこい!」
ガジルはレン達の顔を見て何かを感じ、それを全力で受けるつもりでいた。
その言葉を合図として、レンはエマの結界の影響で魔力が低下していたが、白鞘に今出せる魔力の全てを流しガジル向かっていった。そして間合いに入り刀を斬りつけた。
「その程度か!」
ガジルはレンの刀を大剣で受けた、だが刀は受けられたが、刀から見えない風の刃がガジルの腕を深く切り裂いた。
「ぐわっ!」
「まだまだ!これでも食らえ!」
レンは斬りつけた後にスマホを取り出して、スマホから電撃を放つとガジルは痺れている。そのガジルの背後からラミアスが双魔剣銃をヒートモードプラスジェット噴射で斬り込んだ。しかしラミアスも実践で初めての全力の攻撃をしたため、僅かにジェット噴射の威力を扱いきれてなかった。
「ぐっ!こんなもの!」
ガジルは痺れた体を気合いで解き、ラミアスの攻撃を回避していた。それでも先程まで避けられていた斬撃が、ガジルの左腕を切り落とした。それを好機と見てラクスが対戦車ライルフで狙撃した。
「やったか?」
ラクスの狙撃により粉塵が洞窟内に充満していた。レン達三人は距離を取り様子をみていた。
「ご主人様!まだ反応があるよ!」
「ああそうみたいだな!俺も感じるそれに……」
「まったく何遊んでんだよ?こっちは回収してきたのに」
粉塵の向こうからガジルと違う男の声が聞こえてきた。その男の声を聞いてラミアス驚いていた。
「そんなまさか」
粉塵が晴れるとそこには両腕を無くしたガジルを、肩に担いだひょろっとした男が立っていた。その男は背は160そこそこで髪は銀色背中から黒い蝙蝠の羽のような物が生えていた。まるでその姿はヴァンパイアであった。
「すまない。助かった」
「まぁいいやこれを飲めよ」
その男は担いでいたガジルを下ろすと、小さな瓶をガジルに渡した、ガジルはその瓶に入っているだろう液体を飲み干した。すると失ったガジルの両腕が元に戻ったのだった。
「ふう……今のは死ぬかと思ったぞ。なかなかの攻撃であったよ!」
「そんな馬鹿な!部位破損の回復薬はないと聞いたぞ!」
以前レンによって右腕右足を切り落とされたカバスは、傷口は回復薬で塞いだが切り落とされた部位は元に戻らず、今は義足義手で生活をしていた。
「まぁ普通はそうだけど、俺はヴァンパイアそして俺の血は特別なのさ。それよりそこに居るのはラミアスじゃないか?その様子だと封印を解いたんだな……」
そう男はラミアスに話しかけた、今まで驚きの表情をしていたラミアスが口を開いた。
「もしかしてと思いましたけど、お父さん、なのですか?」
「ああそうだ!俺はある方のお陰でこの世に舞い戻った!」
「そんな……お父さんは……やっぱり私の事を怨んでいるのですね……」
ラミアスは沈んだ顔をして俯いていた。そんなラミアスにヴァンパイアのラミアスの父だという男がラミアスに微笑んだ。
「確かにあの頃はお前の事を怨みもしたよ、だけどお前はエミリーが命に代えて守った俺達の子供だ。怨みもしたけど愛情もあったよ」
「じゃあ何故お父さんは蘇ったのですか?何か怨みがあって蘇ったのですよね?」
「ああそうだ!ラミアスも封印を解いたことだし、ちょうど良いな。ラミアスお父さんと一緒に行こう!あの方の元へ、そしてこの世界を作り直す手伝いをして欲しい!」
「お父さん世界を作り直すとはどういう事なのですか?」
「なに先ずはエミリーが死んだ報いを、エルフ族にしらしめる。それが終わったら各国に攻め入り我が主を神として、崇めさせて世界を作り直すんだ!」
「ラミアス、ラクス怪我は大丈夫か?」
「大丈夫だよ!」
「私も掠り傷程度です。それよりレン様の方は大丈夫ですか?」
「ああ俺も大丈夫だ。それにしても強いな!」
「ご主人様何だか嬉しそうだね!」
「そうか?」
「ええそうですね、顔がにやけてますよ」
レンは知らずにガジルとの戦いを楽しんでいた。三人でも倒せない程の相手なのに、これまで三人で苦戦したのはミスリルドラゴンとの戦いだった。だがあの時は単に防御が硬く攻撃が効かなかっただけで、今のガジルとの戦い程苦戦する事はなかった。
「そんなにか?でもそうなんだろうな……確かに俺今凄く楽しいからな!こんな強い相手なのに。それにあと少しで何か掴めそうな感じ何だよな……」
「どうしたその程度か?ならもうお仕舞いにするか?儂も忙しいからな!」
(さてどうするかな?正直今の俺の力は全力は出せない。エマの結界の影響なんだろうな……それなら)
「ラミアス、ラクス、俺がガジルの隙を作るから二人は全力で攻撃をしてくれ」
ラミアスとラクスはレンが言った言葉の意味を理解した。ラミアスは双魔剣銃をまだ100%使いこなせていないがレンの為に覚悟を決めた。そしてラクスはスナイパーライルフから対戦車ライルフのラハティに持ち替えた。
「ラクス、サブを頼む」
その一言でラクスはレンの言おうとする意味を理解した。
準備は整った。後は上手く行くかだな……いや成功させないとな!
「ほう!覚悟を決めた目をしているな!ならば全力でこい!」
ガジルはレン達の顔を見て何かを感じ、それを全力で受けるつもりでいた。
その言葉を合図として、レンはエマの結界の影響で魔力が低下していたが、白鞘に今出せる魔力の全てを流しガジル向かっていった。そして間合いに入り刀を斬りつけた。
「その程度か!」
ガジルはレンの刀を大剣で受けた、だが刀は受けられたが、刀から見えない風の刃がガジルの腕を深く切り裂いた。
「ぐわっ!」
「まだまだ!これでも食らえ!」
レンは斬りつけた後にスマホを取り出して、スマホから電撃を放つとガジルは痺れている。そのガジルの背後からラミアスが双魔剣銃をヒートモードプラスジェット噴射で斬り込んだ。しかしラミアスも実践で初めての全力の攻撃をしたため、僅かにジェット噴射の威力を扱いきれてなかった。
「ぐっ!こんなもの!」
ガジルは痺れた体を気合いで解き、ラミアスの攻撃を回避していた。それでも先程まで避けられていた斬撃が、ガジルの左腕を切り落とした。それを好機と見てラクスが対戦車ライルフで狙撃した。
「やったか?」
ラクスの狙撃により粉塵が洞窟内に充満していた。レン達三人は距離を取り様子をみていた。
「ご主人様!まだ反応があるよ!」
「ああそうみたいだな!俺も感じるそれに……」
「まったく何遊んでんだよ?こっちは回収してきたのに」
粉塵の向こうからガジルと違う男の声が聞こえてきた。その男の声を聞いてラミアス驚いていた。
「そんなまさか」
粉塵が晴れるとそこには両腕を無くしたガジルを、肩に担いだひょろっとした男が立っていた。その男は背は160そこそこで髪は銀色背中から黒い蝙蝠の羽のような物が生えていた。まるでその姿はヴァンパイアであった。
「すまない。助かった」
「まぁいいやこれを飲めよ」
その男は担いでいたガジルを下ろすと、小さな瓶をガジルに渡した、ガジルはその瓶に入っているだろう液体を飲み干した。すると失ったガジルの両腕が元に戻ったのだった。
「ふう……今のは死ぬかと思ったぞ。なかなかの攻撃であったよ!」
「そんな馬鹿な!部位破損の回復薬はないと聞いたぞ!」
以前レンによって右腕右足を切り落とされたカバスは、傷口は回復薬で塞いだが切り落とされた部位は元に戻らず、今は義足義手で生活をしていた。
「まぁ普通はそうだけど、俺はヴァンパイアそして俺の血は特別なのさ。それよりそこに居るのはラミアスじゃないか?その様子だと封印を解いたんだな……」
そう男はラミアスに話しかけた、今まで驚きの表情をしていたラミアスが口を開いた。
「もしかしてと思いましたけど、お父さん、なのですか?」
「ああそうだ!俺はある方のお陰でこの世に舞い戻った!」
「そんな……お父さんは……やっぱり私の事を怨んでいるのですね……」
ラミアスは沈んだ顔をして俯いていた。そんなラミアスにヴァンパイアのラミアスの父だという男がラミアスに微笑んだ。
「確かにあの頃はお前の事を怨みもしたよ、だけどお前はエミリーが命に代えて守った俺達の子供だ。怨みもしたけど愛情もあったよ」
「じゃあ何故お父さんは蘇ったのですか?何か怨みがあって蘇ったのですよね?」
「ああそうだ!ラミアスも封印を解いたことだし、ちょうど良いな。ラミアスお父さんと一緒に行こう!あの方の元へ、そしてこの世界を作り直す手伝いをして欲しい!」
「お父さん世界を作り直すとはどういう事なのですか?」
「なに先ずはエミリーが死んだ報いを、エルフ族にしらしめる。それが終わったら各国に攻め入り我が主を神として、崇めさせて世界を作り直すんだ!」
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