17 / 65
二性 ピンク色の日常
16
しおりを挟む
それから数時間後。
夕日は落ち、外は真っ暗。空には星が輝いていた。
「そうちゃん~。ご飯ができましたよ!」
「今イク!」
そうちゃんも近藤と一緒なの? 今すぐその言い方はやめなさい。
って言いたいけど、純粋なそうちゃんにそんなこと言ったら「何で?」って聞かれるのが目に見えているから言わない。それに勉強熱心だから一度興味持ったことは調べつくす。
そうなったら、そうちゃんの純白な脳がピンクに染まってしまう。
そんなのは絶対にイヤ。私のそうちゃんは可愛いままでいて欲しいからね。
「かーか? 早くご飯食べようよ!」
「う、うん。今、持っていくね!」
「今日も美味しそうだね!」
「美味しそうじゃなくて美味しいんだからね!」
「じゃあ! いただきまーす!」
「はい、私もいただきます」
「やっぱり最高だよ! かーかのご飯が世界一!」
「そうちゃんに喜んでもらえて嬉しいわ」
本当はそうちゃんに褒められて嬉しいの! その笑顔眩しいって!
「今日は僕の好きなハンバーグにしてくれるなんて、かーか大好き!」
だ、大好きって言った? 言ったよね?
そんな言葉がすぐに言えるなんて天然って凄い。けど、照れるな、へへへ。
「かーか、何でニヤニヤしてるの? また自分のご飯の美味しさに笑みがこぼれたんでしょ!」
あ、顔に出てたみたい。本当に私は何で顔に出やすいのかな?
いつもは大丈夫なのに時々、顔に出ちゃうんだよな。無意識って怖いね。
「あ、バレた! そうちゃんは凄いね! 私のことをよく知っているんだね!」
「ふふーん! かーかのことは僕が一番分かっているからね!」
まぁ、正解と言えば正解だけど、それは私が家にいる時の私だね。
みんな見ていたら分かると思うけど、私は外と家ではキャラを変えている。
外では清楚系で静かな女子、家では家事や弟のお世話ができるお姉さんと大きく二つの顔がある。
もちろん、この他にもみんなが知らない顔を私は持っているけどね。
「流石、そうちゃんだね!」
流石とか言ってるけど、この顔を一番分かっていて当たり前だ。だって、私の家の顔を知っているのはそうちゃんだけなんだから。
『次のニュースです。都内で有名ホテル経営者兼社長――四手《して》社長が銃で頭を撃たれて亡くなられました。
今日、午後一時頃、都内の自宅マンションのガラスが割れる音を確認した警備員が割られた部屋に行くと、頭から血を流して倒れている四手社長を発見したようです。すぐに病院に運ばれたようですが、すでに亡くなっていたらしく、警察は連続殺人事件とみて捜査を行っています』
ご飯中にテレビを見るのは私の家ではいつものことだ。
そうちゃんがニュースは勉強になると言って勉強ができないご飯中にテレビを見ることになっている。
ニュースが勉強などとは私は思ったことないけどね。
「最近の連続殺人事件って僕達が住む辺りだよね。正直、怖いんだ僕……」
「連続殺人犯は一般人は殺してないでしょ? だから、大丈夫だよ!」
「そんなの分からないよ! どんなに良い人でもテレビに出るぐらい凄い有名人でも、いつ死ぬか分からないんだよ。かーかは気楽すぎだよ!」
「いつ死ぬか分からないなら気楽に生きた方が楽しいでしょ?」
「確かにそうだけど……かーかが心配だよ……」
心配させるつもりはなかったんだけどな。本当に優しいんだから。
「私は死なないよ! なぜなら、そうちゃんがいるからね! そうちゃんを一人にして天国へは行けないもん!」
もし死んだら、童貞狩りの罪で地獄だろうな。
「そ、そうだね!」
心の声を読んでその言葉を発してないよね?
「そんなに箸を止めてたら、大好きなハンバーグが冷めるわよ」
「うん!」
そうちゃんはその顔が一番だ。そう、笑顔が一番。
それにしても、そうちゃんも良い男になったな。自分のことよりも姉のことを第一に心配するなんて。
笑顔は相変わらず可愛いけどね。
夕日は落ち、外は真っ暗。空には星が輝いていた。
「そうちゃん~。ご飯ができましたよ!」
「今イク!」
そうちゃんも近藤と一緒なの? 今すぐその言い方はやめなさい。
って言いたいけど、純粋なそうちゃんにそんなこと言ったら「何で?」って聞かれるのが目に見えているから言わない。それに勉強熱心だから一度興味持ったことは調べつくす。
そうなったら、そうちゃんの純白な脳がピンクに染まってしまう。
そんなのは絶対にイヤ。私のそうちゃんは可愛いままでいて欲しいからね。
「かーか? 早くご飯食べようよ!」
「う、うん。今、持っていくね!」
「今日も美味しそうだね!」
「美味しそうじゃなくて美味しいんだからね!」
「じゃあ! いただきまーす!」
「はい、私もいただきます」
「やっぱり最高だよ! かーかのご飯が世界一!」
「そうちゃんに喜んでもらえて嬉しいわ」
本当はそうちゃんに褒められて嬉しいの! その笑顔眩しいって!
「今日は僕の好きなハンバーグにしてくれるなんて、かーか大好き!」
だ、大好きって言った? 言ったよね?
そんな言葉がすぐに言えるなんて天然って凄い。けど、照れるな、へへへ。
「かーか、何でニヤニヤしてるの? また自分のご飯の美味しさに笑みがこぼれたんでしょ!」
あ、顔に出てたみたい。本当に私は何で顔に出やすいのかな?
いつもは大丈夫なのに時々、顔に出ちゃうんだよな。無意識って怖いね。
「あ、バレた! そうちゃんは凄いね! 私のことをよく知っているんだね!」
「ふふーん! かーかのことは僕が一番分かっているからね!」
まぁ、正解と言えば正解だけど、それは私が家にいる時の私だね。
みんな見ていたら分かると思うけど、私は外と家ではキャラを変えている。
外では清楚系で静かな女子、家では家事や弟のお世話ができるお姉さんと大きく二つの顔がある。
もちろん、この他にもみんなが知らない顔を私は持っているけどね。
「流石、そうちゃんだね!」
流石とか言ってるけど、この顔を一番分かっていて当たり前だ。だって、私の家の顔を知っているのはそうちゃんだけなんだから。
『次のニュースです。都内で有名ホテル経営者兼社長――四手《して》社長が銃で頭を撃たれて亡くなられました。
今日、午後一時頃、都内の自宅マンションのガラスが割れる音を確認した警備員が割られた部屋に行くと、頭から血を流して倒れている四手社長を発見したようです。すぐに病院に運ばれたようですが、すでに亡くなっていたらしく、警察は連続殺人事件とみて捜査を行っています』
ご飯中にテレビを見るのは私の家ではいつものことだ。
そうちゃんがニュースは勉強になると言って勉強ができないご飯中にテレビを見ることになっている。
ニュースが勉強などとは私は思ったことないけどね。
「最近の連続殺人事件って僕達が住む辺りだよね。正直、怖いんだ僕……」
「連続殺人犯は一般人は殺してないでしょ? だから、大丈夫だよ!」
「そんなの分からないよ! どんなに良い人でもテレビに出るぐらい凄い有名人でも、いつ死ぬか分からないんだよ。かーかは気楽すぎだよ!」
「いつ死ぬか分からないなら気楽に生きた方が楽しいでしょ?」
「確かにそうだけど……かーかが心配だよ……」
心配させるつもりはなかったんだけどな。本当に優しいんだから。
「私は死なないよ! なぜなら、そうちゃんがいるからね! そうちゃんを一人にして天国へは行けないもん!」
もし死んだら、童貞狩りの罪で地獄だろうな。
「そ、そうだね!」
心の声を読んでその言葉を発してないよね?
「そんなに箸を止めてたら、大好きなハンバーグが冷めるわよ」
「うん!」
そうちゃんはその顔が一番だ。そう、笑顔が一番。
それにしても、そうちゃんも良い男になったな。自分のことよりも姉のことを第一に心配するなんて。
笑顔は相変わらず可愛いけどね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる