26 / 65
三性 新学期の恒例行事
25
しおりを挟む
私が夢の中で『フェラ』じゃなくて『フェラーリ』を乗り回していると、上の方から微かに声がした。
「カスミンってば! 寝すぎ!」
「……ん?」
目が冴えない中、時計を見ると時刻は午後三時四十五分。五分前に六時間目が終わったようだ。
それにしても、私は二時間近く夢の中にダイブしていたらしい。
まぁ、朝の件と昼の件でかなり頭を使ったから仕方ないだろう。
「やっと、起きましたね」
「カスミの席って先生から見えないから羨ましいよ」
みんな苦笑いをしながらこっちを見ている。けど、これだけ寝てたら笑って当然だよね。
てか、休み時間に起こしてくれたら良かったのに。
「か、完全に爆睡してたよ」
「カスミンの席は日が当たって気持ち良さそうだもんね!」
そうなの。本当に体がポカポカしてつい目が閉じちゃうんだ。
「つい、寝ちゃったよ」
「それよりカスミ、これをどうにかして……」
そう言ったマナの背後を見るとクラス中の男子が並んでいた。
「工口さん! 連絡先交換しない?」
そう、ついに私の魔性によってクラス中の男子が惚れてしまったのだ。
おそらく、原因は三つ。
一つ目は私が魔性を持っているから。
二つ目は男成君。さっき話して私の良さに気付いた男成君が、私が寝ている間に男子達にその良さを広めたのだろう。彼はクラスの中では中心人物だ。彼の影響力はかなりのものだから間違いない。
三つ目は私の寝顔。私は寝顔を可愛く見せる方法を知っている。誰かに見られる可能性がある場合はそれを使うようにしている。ラブホなどで泊まるようになってから、寝顔を気にするようになってその技を身に着けた。
まぁ、そういう理由で男子達は私に惚れたわけだが、別に嫌ではない。それどころかむしろ嬉しい。だって、自分からそんなの頼めないからね。
それにこれは新学期早々にある私の中の恒例行事だからもう慣れている。
「わ、私なんかで良ければ……」
私はこの一言でクラスの童貞狩りは終了したといっても過言ではない。
だって、後は一年をかけて狩るだけだもん。
「私達は先帰るね! カスミン!」
「カスミさん、さようなら」
「カスミ、バイバイ!」
「うん、また明日」
三人は先に帰るようだ。
まぁ、この人数だと何分かかるか分からないし、妥当な判断だろう。
じゃあ、そろそろ始めようか。
時計の針は動き、いつの間にか最後の一人になっていた。
「これからよろしくね、工口さん!」
「うん、いつでも連絡してね」
それを聞いた最後の一人は可愛い笑顔を見せて教室を後にした。
おそらく、スタンダードクラスの男子の連絡先はこれで回収できたはずだ。
「ふぁ~」
長く続いた連絡先の交換で疲れたのか、さっき寝たのにまた欠伸が出る。
まぁ、見てもらった通りこれが魔性の力。どんなタイプの男子でも私に惚れてしまう。
私が可愛すぎるから仕方ない? それはありえないね。
別に私は飛び抜けて可愛い訳でもないし、胸も普段は目立つほど大きく見えない。
それにみんなに好かれるような性格でもない。
普通に考えて性格なら千心の方が好かれそうだし、胸なら真心やマナの方が男子的には目がいってしまうだろう。
それに顔も三人の方が可愛い。
つまり、これで分かったと思う。私を好きになる男子は顔でも性格でも胸でもないということを。
私越えが三人もいて、それでも私が好きになる。これが魔性なの!
これでみんなも魔性の力を分かってくれたかな?
「そろそろ帰ろうっと!」
そういえば、今日の連絡先の交換でスタンダードクラスの男子の名前は全て覚えたよ。
これが私の特技と言っても過言ではない。
てか、覚えないと色んな男子とヤるから名前を間違えたら「最悪なビッチ女だ!」って思われることになるしね。
まぁ、実際そうなんだけど、そこは私のキャラ的にバレれないからね。
「あ、家に帰ったら時間ないし、このクラスの男子の連絡先をまとめてから帰ろうかな」
えっと、名簿順に並べてっと! 合計で二十五人っと!
ん? 何かおかしい。
このクラスは三十人。その中で女子は私を含めて四人。
じゃあ、男子は三十から四を引いて二十六人のはずじゃ……あ、隣の刹那君だ!
あの男子の連絡先がない。私が消したの? いや、そんなことは絶対にない。
だって、今さっき追加したばかりだし、それは普通に考えてありえない。
じゃあ、もしかして……
「あの男子は私に連絡先をもらいにきてないの!」
驚きのあまり声に出してしまった。
刹那君とは会話をして、物の貸し借りまでした仲だよ? いや、大した仲じゃないか。
それでも魔性持ちの私とそこまでして、友達にもなったのに連絡先を欲しがらないってどういうこと? 全く訳が分からない。
隣に宇宙人がいて普通に生活しているようなものだよ? 信じられない。
「カスミンってば! 寝すぎ!」
「……ん?」
目が冴えない中、時計を見ると時刻は午後三時四十五分。五分前に六時間目が終わったようだ。
それにしても、私は二時間近く夢の中にダイブしていたらしい。
まぁ、朝の件と昼の件でかなり頭を使ったから仕方ないだろう。
「やっと、起きましたね」
「カスミの席って先生から見えないから羨ましいよ」
みんな苦笑いをしながらこっちを見ている。けど、これだけ寝てたら笑って当然だよね。
てか、休み時間に起こしてくれたら良かったのに。
「か、完全に爆睡してたよ」
「カスミンの席は日が当たって気持ち良さそうだもんね!」
そうなの。本当に体がポカポカしてつい目が閉じちゃうんだ。
「つい、寝ちゃったよ」
「それよりカスミ、これをどうにかして……」
そう言ったマナの背後を見るとクラス中の男子が並んでいた。
「工口さん! 連絡先交換しない?」
そう、ついに私の魔性によってクラス中の男子が惚れてしまったのだ。
おそらく、原因は三つ。
一つ目は私が魔性を持っているから。
二つ目は男成君。さっき話して私の良さに気付いた男成君が、私が寝ている間に男子達にその良さを広めたのだろう。彼はクラスの中では中心人物だ。彼の影響力はかなりのものだから間違いない。
三つ目は私の寝顔。私は寝顔を可愛く見せる方法を知っている。誰かに見られる可能性がある場合はそれを使うようにしている。ラブホなどで泊まるようになってから、寝顔を気にするようになってその技を身に着けた。
まぁ、そういう理由で男子達は私に惚れたわけだが、別に嫌ではない。それどころかむしろ嬉しい。だって、自分からそんなの頼めないからね。
それにこれは新学期早々にある私の中の恒例行事だからもう慣れている。
「わ、私なんかで良ければ……」
私はこの一言でクラスの童貞狩りは終了したといっても過言ではない。
だって、後は一年をかけて狩るだけだもん。
「私達は先帰るね! カスミン!」
「カスミさん、さようなら」
「カスミ、バイバイ!」
「うん、また明日」
三人は先に帰るようだ。
まぁ、この人数だと何分かかるか分からないし、妥当な判断だろう。
じゃあ、そろそろ始めようか。
時計の針は動き、いつの間にか最後の一人になっていた。
「これからよろしくね、工口さん!」
「うん、いつでも連絡してね」
それを聞いた最後の一人は可愛い笑顔を見せて教室を後にした。
おそらく、スタンダードクラスの男子の連絡先はこれで回収できたはずだ。
「ふぁ~」
長く続いた連絡先の交換で疲れたのか、さっき寝たのにまた欠伸が出る。
まぁ、見てもらった通りこれが魔性の力。どんなタイプの男子でも私に惚れてしまう。
私が可愛すぎるから仕方ない? それはありえないね。
別に私は飛び抜けて可愛い訳でもないし、胸も普段は目立つほど大きく見えない。
それにみんなに好かれるような性格でもない。
普通に考えて性格なら千心の方が好かれそうだし、胸なら真心やマナの方が男子的には目がいってしまうだろう。
それに顔も三人の方が可愛い。
つまり、これで分かったと思う。私を好きになる男子は顔でも性格でも胸でもないということを。
私越えが三人もいて、それでも私が好きになる。これが魔性なの!
これでみんなも魔性の力を分かってくれたかな?
「そろそろ帰ろうっと!」
そういえば、今日の連絡先の交換でスタンダードクラスの男子の名前は全て覚えたよ。
これが私の特技と言っても過言ではない。
てか、覚えないと色んな男子とヤるから名前を間違えたら「最悪なビッチ女だ!」って思われることになるしね。
まぁ、実際そうなんだけど、そこは私のキャラ的にバレれないからね。
「あ、家に帰ったら時間ないし、このクラスの男子の連絡先をまとめてから帰ろうかな」
えっと、名簿順に並べてっと! 合計で二十五人っと!
ん? 何かおかしい。
このクラスは三十人。その中で女子は私を含めて四人。
じゃあ、男子は三十から四を引いて二十六人のはずじゃ……あ、隣の刹那君だ!
あの男子の連絡先がない。私が消したの? いや、そんなことは絶対にない。
だって、今さっき追加したばかりだし、それは普通に考えてありえない。
じゃあ、もしかして……
「あの男子は私に連絡先をもらいにきてないの!」
驚きのあまり声に出してしまった。
刹那君とは会話をして、物の貸し借りまでした仲だよ? いや、大した仲じゃないか。
それでも魔性持ちの私とそこまでして、友達にもなったのに連絡先を欲しがらないってどういうこと? 全く訳が分からない。
隣に宇宙人がいて普通に生活しているようなものだよ? 信じられない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
子持ち愛妻家の極悪上司にアタックしてもいいですか?天国の奥様には申し訳ないですが
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
胸がきゅんと、甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちだというのに。
入社して配属一日目。
直属の上司で教育係だって紹介された人は、酷く人相の悪い人でした。
中高大と女子校育ちで男性慣れしてない私にとって、それだけでも恐怖なのに。
彼はちかよんなオーラバリバリで、仕事の質問すらする隙がない。
それでもどうにか仕事をこなしていたがとうとう、大きなミスを犯してしまう。
「俺が、悪いのか」
人のせいにするのかと叱責されるのかと思った。
けれど。
「俺の顔と、理由があって避け気味なせいだよな、すまん」
あやまってくれた彼に、胸がきゅんと甘い音を立てる。
相手は、妻子持ちなのに。
星谷桐子
22歳
システム開発会社営業事務
中高大女子校育ちで、ちょっぴり男性が苦手
自分の非はちゃんと認める子
頑張り屋さん
×
京塚大介
32歳
システム開発会社営業事務 主任
ツンツンあたまで目つき悪い
態度もでかくて人に恐怖を与えがち
5歳の娘にデレデレな愛妻家
いまでも亡くなった妻を愛している
私は京塚主任を、好きになってもいいのかな……?
再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる
まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」
父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。
清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。
なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。
学校では誰もが憧れる高嶺の花。
家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。
しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。
「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」
秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。
彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。
「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」
これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。
完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。
『著者より』
もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる