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春先雪路。

ショートストーリー形式のエッセイで送っております。 一日一編を目指します。 仕事先や、寝る前などに、ちょっと読んで「良かった」と思える安らぎの一部であれば嬉しいかも。
発行者名 音生 ざくろ。
発行部数31部
発行周期週1回。
カテゴリ エッセイ
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春先雪路。
<サンプル版>

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第一回。





うちの高校から見える東京タワー。

私とさやは、数学でいつも低い点数で
テスト終わったあとは
いつも平均点以下のテスト見ながら
溜息をついてたなぁと。

さやは、看護婦志望で数学が必要で
私は心理学を受験したかったので
数学を何故か履修したわけである。

が、理系はめったくそにできない私は
ヒンデーとしかいいようがない点数しか取れなくて
私と、さやと、あーぁって言いながら
いつも帰ってたわけだ。


高校からは、東京タワーが見えた。



卒業したあとで
「あのさぁ。いつも数学の授業の帰りに見た
 東京タワー目指して歩こうよ」とさやが言うので
寒い3月に、歩いた。

その時、ギリギリの点数で看護学校に受かったさやは
泣きながら電話をかけてきて

京都から受験で帰ってきた私は
浪人することに決めたぐらいだったっけ。



四ツ谷から出発して、東京タワー。
歩いて歩いて、東京タワー。

実際いったら、寂れててつまんねー
こんなタワー、たいしたことねーじゃんって
そんなこといって
タワーは結局5分も見ないで
有楽町まで歩いた。

私にとって、東京タワーの思いいれなんて
結局そんなもんだったわけで。




去年、ドライブをしたときに
首都高から見上げると
夜に光で輝く東京タワーが見えた。

「うわ!こんなに目の前でみたのはじめてだ!!」


「すんげーきれ…」



その瞬間に、東京タワーは光を閉ざした。

12時になったのである。


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発行・著者:音生 ざくろ
感想を送る: pomegranate_moon@yahoo.co.jp

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