漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 4月が導く異世界道中
木野コトラ先生

わたしの履歴書

第2回 木野先生の仕事場&制作スケジュールを大公開!

筋肉の構造図から設定画まで、よく見る資料はモニターにメモ貼り!

――モニターの周囲には、筋肉の構造が描かれた紙などが貼られてますが……?

これはデッサン本にあった構造図を模写したメモです。手や足の筋肉のつき方などは、一度描かないとまずわからないし、なかなか覚えられないのでカンニングしています(笑)。キャラクターの瞳の形や衣装のボタンの位置、着物の帯の仕組みなんかも全部メモって貼っておかないと、わからなくなるんです。

モニターの左右に、ところ狭しと貼られた作画資料の数々。左中央部には、前回の記事で紹介した『月が導く』のキャラクターの目の集合図が見える。

――本棚にはデッサン系の本や衣装の本、幻獣図鑑などファンタジー系の資料も多いですね。

描けないものが出てくると、慌てて資料を買うみたいな感じです(笑)。漫画の構成力はすぐに身につくものじゃないけど、絵はがんばった結果が比較的早めに出てくれるものだと思っています。せめて絵だけでもがんばらないと、という気持ちでやっているうちに、だんだん増えていきました。

――仕事部屋にも、漫画がたくさんありますね。

1冊15分くらいの時間で、息抜きに読んだりします。15分では内容を細かく覚えられないから、気ままにパラパラ読み返して何度も楽しんでいますね(笑)。アルファポリスのコミックスは、近所の本屋さんに新刊がいっぱい並ぶんです。最近はそのたびに、いろいろ買っているかも(笑)

――原稿を描いてる時は、音楽をかけたりしますか?

ネームの制作中は、インストゥルメンタルの曲ですね。猫叉Masterという、ゲーム音楽などを作っている方のアルバムがお気に入りです。集中し始めると音が聴こえなくなるので、本格的に構成を考えている時は音楽をかけないことも多いですね。作画中は、ボーカル入りの曲をかけています。最近だと米津玄師さんのアルバムを聴いたりしています。こちらも結局、歌が耳に入ってくるのは、曲をかけ始めた時だけなんですけどね(笑)

――集中力が高いんですね!

集中しているというよりは、トランス状態に近いのかもしれません。家族が部屋に入ってきても気づかないし、漫画も自動書記みたいな感じで、8時間くらい意識なく描いてる時がありました……。あとで原稿を見返すと、手癖で描いているから出来がよくなくて、結局全部描き直すんです。だから最近はアラームをかけて、1時間で集中を切るようにしていますね。

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