漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 1物語の中の人
黒百合姫先生

わたしの履歴書

第1回 実はコンビなんです!
二人が漫画家「黒百合姫」になるまで

道を切り開くマナカ、ついていく彩帆

――漫画家になるって、周囲に反対されたりはしなかったんですか?

マナカ

東京の某有名専門学校のマンガ科に行きたいって親に言ったら最初は反対されました。なんとか説得して、親が用意してくれていた私の結婚資金(笑)で上京しました。そして1年ほど通ったんですけど、漫画を描くための基本的なテクニックしか教えてくれなくて……「ここで学ぶものは何もない」と学校を辞めて石川県に帰っちゃいました。当時はデジタルとかなかったんで、教えることが少なかったのかな? 基本的なテクニックなんかは、すでに同人活動で身についていたので、学ぶよりも同人誌出してたほうがいい! みたいな感じで。

――それは……親御さんは複雑ですね(笑)

マナカ

そこで諦められたという説もあります(笑)

彩帆

私のほうは高校卒業後、デザインの専門学校に通ったんですけど……なんか違うかな? と。それで学校に行かなくなりました。……そうなると親に怒られるじゃないですか。「お前どうするんだ」って。……じゃあ就職しちゃえばいいじゃん! と考えたんです。ちょうどそのころ、ゲームの会社に就職するための本みたいなのがあって、それにゲーム会社の連絡先とか載ってるし、これだ! と思って、絵を描いて送ったんですよ。そしたら最初に送った会社から面接に来てと言われ、そのままトントン拍子にイラストレーターとして入社しました。県外の会社だったんで私も地元を出たんですけど、結局、そこには1年半しかいませんでした。

――じゃあ何かゲームとして発売されたものにイラストが使われたりとかは?

彩帆

結果、採用されないまま退社しちゃったんですよ。自分のペースで描けないので、辛かったんですよね。

――それで地元に帰ると。

彩帆

そうですね。帰ると、同じタイミングで帰ってきてる子がいて(笑)。2人ともフラフラしてたので、ちょうどいいかなって(笑)

マナカ

1回県外に出て戻ってくると、友達になんか遠慮されてるかなーって空気感があって……。

――なるほど。奇跡的なタイミングだったんですね。お2人はどうやってお知り合いになったんでしょうか?

彩帆

地元を一旦離れる前はそれぞれ個人で本を出してたんです。同じ県で同じジャンルでサークル活動をしてると、イベントでスペースの配置が近かったり、友達の友達でつながってたりして……。それでイベント後にご飯を一緒に食べるようになったのが始まりですかね。そのころはそれぞれもっと仲の良い子が他にいたんですけど、地元を出たタイミングと戻ったタイミングが近かったので一緒に遊ぶようになって、ついでに友達から紹介されたアミューズメント系のバイトをマナカにも紹介したんです。で、同じバイト先で働き始めました。

――初対面時のお互いの印象はどうでしたか?

彩帆

初めて会ったときは私が高1でマナカが中3でした。行動力があってバイタリティに溢れている子だと思いました。

マナカ

私は、物静かでめっちゃ絵のうまい人だって思いました。仲良くなったら、物静かなのは楚々としているからじゃなくて喋るのがめんどくさいからだとわかったのですが(笑)

――(笑)。今、お2人は一緒に住まれているとのことですが、いつぐらいから共同生活をされているんですか?

マナカ

地元にいたときからです。一緒に勤めていたバイト先が実家からすごく遠かったので……。

彩帆

いちいち家に帰るのが面倒になっちゃって……。

マナカ

一緒に住もう、みたいな(笑)。石川県の中でもそれぞれ違う地域の出身なんですけど、お互いバイト先のある金沢から車で30分以上という田舎でして。

――てっきり幼なじみか何かかな、と思ってたんですが……モヤモヤが今解けました!

マナカ

そこからアパートを借りて共同生活をスタートしました。そこからも原稿自体は別々に描いていたんですが、私のほうが手が早くて……。

彩帆

私が遅いと(笑)

マナカ

折半で同人誌を作ってるのに、なんで私のほうが作業量が多いの!(笑)って問題が出てきたんです。

彩帆

1冊出すと、私が1/3くらいしか描いてない感じで(笑)

マナカ

彩帆さん絵がうまいんだから、もっとバリバリ描きなよ! となって、その結果、私がネームを切るようになって合作が始まりました。

――どういう経緯でデビューというか、漫画家の道に進むことになったのでしょうか?

マナカ

私はゲーム系の読者投稿雑誌への投稿からですね。その雑誌にはトップを取った投稿者に表紙を描かせてあげます権+賞金もあげますという企画があって、無事トップを取れました。でもちょうどそのころに大きな事件がありまして……。実は、同居先のアパートが放火されて焼けてしまったんです……。荷物もすっかりなくなったので、それで2人で東京に出ていこう! ってことになりました(笑)

――えっ? いきなり大事件じゃないですか。

彩帆

当時は若かったので、悩まずにポーンと東京行っちゃおうと。

同人活動10年ちょっとで出した本は70冊! 手元にあったものも知り合いの方に譲ったりして今はほとんど残っていないとのこと……!
マナカ

その事件の直後に夏コミ(コミックマーケット)があって、そこに投稿雑誌の担当の方が来てくれて「連絡つかないからどうしたかと思いました」って言われたんです。そして、投稿雑誌の表紙を描いたあと、担当さんにもう1人描ける人がいるって彩帆さんを紹介して、ゲーム系のアンソロジー漫画の仕事をもらったりしましたね。

彩帆

私のデビューはそこですね。マナカさんのついでにデビューさせてもらえました。だから私って「漫画家になるぞ〜!」と力んだことがなくって、流れに身を任せていたら漫画家になっちゃった感じです(笑)

閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
閉じる
縮小 拡大
閉じる