17 / 20
第2章:侵食
第17話 PCが反転する
しおりを挟む
忘れられた日本の足跡
ホーム このブログについて フィールドワーク記録 お問い合わせ
---
反転する世界
カテゴリ: 雑記 , 赤坂田市
投稿日時: 2025年10月4日 23:55
こんばんは。久坂部です。
明和建設への問い合わせから、数日が経ちました。
あの電話の後、私の心の中には、無力感と共に、一種の諦めのような感情が渦巻いています。社会も、企業も、この件に真剣に向き合ってはくれない。吉岡さんの身に何が起きたのか、その真実を知る術は、もう私には残されていないのかもしれない。そう思うと、思考が前に進まなくなってしまいました。
そんな精神状態のせいなのでしょうか。
以前、このブログで「鏡の中の違和感」について書きましたが、この数日、私の身辺、特に、このブログを書いているPCそのものに、明らかに異常としか言いようのない現象が頻発するようになりました。
最初は、些細な不調でした。
マウスカーソルが一瞬だけ飛んだり、入力した文字が数秒遅れて表示されたり。私は、OSのアップデートでも失敗したのだろうかと、あまり気に留めていませんでした。
しかし、昨日の夜、調査報告書をまとめている最中に、それは起こりました。
集中してキーボードを叩いていると、ふと、画面に表示されている日本語が、奇妙な形をしていることに気づいたのです。一瞬、何が起きているのか理解できませんでした。
入力している文章が、すべて左右反転していました。
まるで、鏡に映した文字を読んでいるかのようでした。慌てて再起動すると、現象は治まりましたが、それは、これから始まる本格的な「侵食」の、ほんの序章に過ぎませんでした。
今夜、このブログを書いている最中にも、その現象は何度も起きています。
ブラウザのウィンドウが、デスクトップのアイコンが、まるでページを裏返すように、ぱ、ぱ、と左右反転を繰り返すのです。そのたびに、私の心臓は氷水で掴まれたように冷たくなります。
ウイルススキャンをかけても、何も検出されません。ハードウェアの診断ツールを実行しても、異常は見つかりません。
これは、ただのPCの故障なのでしょうか。それとも、私の脳が、ついに正常な判断をできなくなってしまったのでしょうか。
「反転」。
この現象に、私は「オイカガミ様」の「鏡」を連想せずにはいられません。
笹川さんの話、井戸の水面、子供の遊び唄、そして、水たまりに映ったあの不気味な影。すべてが「鏡」と「反転」というキーワードで繋がっていきます。
まるで、あの土地の法則が、物理的な境界を越えて、私の日常を、私のPCを、内側から侵食し始めているかのようです。
これは、もはや私の主観的な記録ではありません。客観的な証拠として、ここに提示します。
【以下は、先ほど私のPCで発生した画面反転現象のスクリーンショットです。】
---
【資料2:PC画面のスクリーンショット SS_20251004_2340.pngに関する記述】
被写体: 久坂部誠のノートパソコンのデスクトップ画面。
構図: 一般的なPCのデスクトップ画面。壁紙には風景写真が設定され、複数のフォルダやファイルのアイコンが左側に整列している。
特記事項: 画面に表示されているすべての要素が、左右反転している。 デスクトップ左側にあったはずのアイコン群は右側に移動し、アイコンの絵柄やフォルダ名もすべて鏡文字になっている。画面右下の時刻表示「23:40」も「04:32」のように反転している。画面全体が、まるで鏡に映したかのように表示されている異常な状態である。
---
私は、まだ自分の正気を信じたい。
これは、何かの故障か、手の込んだハッキングか、あるいは、極度の疲労が見せる幻覚なのだと。
しかし、このブログを打ち込んでいる今も、画面の隅で、文字が、世界が、静かに裏返ろうとしているのです。
(久坂部 誠)
ホーム このブログについて フィールドワーク記録 お問い合わせ
---
反転する世界
カテゴリ: 雑記 , 赤坂田市
投稿日時: 2025年10月4日 23:55
こんばんは。久坂部です。
明和建設への問い合わせから、数日が経ちました。
あの電話の後、私の心の中には、無力感と共に、一種の諦めのような感情が渦巻いています。社会も、企業も、この件に真剣に向き合ってはくれない。吉岡さんの身に何が起きたのか、その真実を知る術は、もう私には残されていないのかもしれない。そう思うと、思考が前に進まなくなってしまいました。
そんな精神状態のせいなのでしょうか。
以前、このブログで「鏡の中の違和感」について書きましたが、この数日、私の身辺、特に、このブログを書いているPCそのものに、明らかに異常としか言いようのない現象が頻発するようになりました。
最初は、些細な不調でした。
マウスカーソルが一瞬だけ飛んだり、入力した文字が数秒遅れて表示されたり。私は、OSのアップデートでも失敗したのだろうかと、あまり気に留めていませんでした。
しかし、昨日の夜、調査報告書をまとめている最中に、それは起こりました。
集中してキーボードを叩いていると、ふと、画面に表示されている日本語が、奇妙な形をしていることに気づいたのです。一瞬、何が起きているのか理解できませんでした。
入力している文章が、すべて左右反転していました。
まるで、鏡に映した文字を読んでいるかのようでした。慌てて再起動すると、現象は治まりましたが、それは、これから始まる本格的な「侵食」の、ほんの序章に過ぎませんでした。
今夜、このブログを書いている最中にも、その現象は何度も起きています。
ブラウザのウィンドウが、デスクトップのアイコンが、まるでページを裏返すように、ぱ、ぱ、と左右反転を繰り返すのです。そのたびに、私の心臓は氷水で掴まれたように冷たくなります。
ウイルススキャンをかけても、何も検出されません。ハードウェアの診断ツールを実行しても、異常は見つかりません。
これは、ただのPCの故障なのでしょうか。それとも、私の脳が、ついに正常な判断をできなくなってしまったのでしょうか。
「反転」。
この現象に、私は「オイカガミ様」の「鏡」を連想せずにはいられません。
笹川さんの話、井戸の水面、子供の遊び唄、そして、水たまりに映ったあの不気味な影。すべてが「鏡」と「反転」というキーワードで繋がっていきます。
まるで、あの土地の法則が、物理的な境界を越えて、私の日常を、私のPCを、内側から侵食し始めているかのようです。
これは、もはや私の主観的な記録ではありません。客観的な証拠として、ここに提示します。
【以下は、先ほど私のPCで発生した画面反転現象のスクリーンショットです。】
---
【資料2:PC画面のスクリーンショット SS_20251004_2340.pngに関する記述】
被写体: 久坂部誠のノートパソコンのデスクトップ画面。
構図: 一般的なPCのデスクトップ画面。壁紙には風景写真が設定され、複数のフォルダやファイルのアイコンが左側に整列している。
特記事項: 画面に表示されているすべての要素が、左右反転している。 デスクトップ左側にあったはずのアイコン群は右側に移動し、アイコンの絵柄やフォルダ名もすべて鏡文字になっている。画面右下の時刻表示「23:40」も「04:32」のように反転している。画面全体が、まるで鏡に映したかのように表示されている異常な状態である。
---
私は、まだ自分の正気を信じたい。
これは、何かの故障か、手の込んだハッキングか、あるいは、極度の疲労が見せる幻覚なのだと。
しかし、このブログを打ち込んでいる今も、画面の隅で、文字が、世界が、静かに裏返ろうとしているのです。
(久坂部 誠)
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
終焉列島:ゾンビに沈む国
ねむたん
ホラー
2025年。ネット上で「死体が動いた」という噂が広まり始めた。
最初はフェイクニュースだと思われていたが、世界各地で「死亡したはずの人間が動き出し、人を襲う」事例が報告され、SNSには異常な映像が拡散されていく。
会社帰り、三浦拓真は同僚の藤木とラーメン屋でその話題になる。冗談めかしていた二人だったが、テレビのニュースで「都内の病院で死亡した患者が看護師を襲った」と報じられ、店内の空気が一変する。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる