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最終章 最強コンビ解散!? ~最後のおにぎりはビビンバ風?~
⑦
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「まずは野菜を切るところからだな」
隼斗君はニンジンを渡してきた。そしてこれは……皮むき器?
簡単に皮がむける、ピーラーってやつだ。
それを私に渡してきた。
「六原さん、ニンジンの皮むいてくれない? 俺はそれ以外の食材を切るから」
「わ、わかった!」
いつもよりも仕事量が多そう。
任せて……皮をむくくらい、私にだってできる……。
隼斗君はまな板の上でほうれん草を食べやすいサイズに切り始めた。
その後に豚肉も包丁で切っていく。
危なげなくスラスラと動かしている手……外から様子を見ている大人たちが「小学生なのに、すごい上手だな」と盛り上がっていた。
隼斗君は集中しているから、周りの声が聞こえていないみたい。
「できたよ、隼斗君!」
「お、ありがとう! じゃあニンジンも切っていくね!」
ニンジンもほうれん草と同じくらいの大きさに切られた。
あと使うのは……もやしかな?
確かにビビンバに使う食材ばかり。
「次は……お湯を沸かさないとか」
鍋に水を入れ、火をつける。
何か茹でるのかな?
「あ、六原さん! 豚肉に軽く塩コショウ振っておいて!」
「塩コショウね! わかった!」
細かく切った豚肉にササッと塩コショウを振る。
軽くって言ってたけど……こんなもんかな?
お湯が沸騰していく様子を見ていた隼斗君が一瞬こっちを確認して、「そんな感じ!」と言ってくれる。
よし、今のところ順調だ……。
「じゃあ野菜たちを茹でていくよ!」
まな板の上のニンジン、ほうれん草、もやしをグツグツのお湯の中に投入する。
一分か二分くらいしたらすぐに火を止めて、ザルの上にあげた。
もう火が通ったみたい……隼斗君、さすがの手際の良さだ。
「野菜の水気を切ったら……ボウルに移して……」
隼斗君はボウルの中に野菜たちを移して、ゴマ油や塩コショウを入れて混ぜていった。
こういうの……和えるっていうのかな?
なんか、ナムルみたい……。
「よし、そしたら今度は、フライパンで豚肉を炒めるぞ!」
次はフライパンがガスコンロに置かれた。
得意のゴマ油をフライパンに引いて、中火で豚肉を熱していく。
「豚肉には、焼き肉のタレを少し加えるよ」
塩コショウされているけど、焼き肉のタレでさらに味付けをするみたいだ。
豚肉にも完璧な味が染み込まれたら、火を止める。
炊飯器の前に移動した隼斗君は、ボタンを押して中のお米の確認をした。
「うん! できたて最高! これをボウルに入れて……」
ナムル状態になった野菜たちに、ホカホカご飯を追加。
さらに炒めた豚肉も入れた。
これだけでもすでに美味しそう……隼斗君は食堂のおばちゃんから、赤色の小瓶を受け取る。
おばちゃんは隼斗君に、一応確認を取るように聞いた。
「あとはコチュジャンで合ってるわよね?」
隼斗君は大きく頷いて「バッチリ」とグーサインで応えた。
あー、あれ、コチュジャンだったのかぁ。
隼斗君はニンジンを渡してきた。そしてこれは……皮むき器?
簡単に皮がむける、ピーラーってやつだ。
それを私に渡してきた。
「六原さん、ニンジンの皮むいてくれない? 俺はそれ以外の食材を切るから」
「わ、わかった!」
いつもよりも仕事量が多そう。
任せて……皮をむくくらい、私にだってできる……。
隼斗君はまな板の上でほうれん草を食べやすいサイズに切り始めた。
その後に豚肉も包丁で切っていく。
危なげなくスラスラと動かしている手……外から様子を見ている大人たちが「小学生なのに、すごい上手だな」と盛り上がっていた。
隼斗君は集中しているから、周りの声が聞こえていないみたい。
「できたよ、隼斗君!」
「お、ありがとう! じゃあニンジンも切っていくね!」
ニンジンもほうれん草と同じくらいの大きさに切られた。
あと使うのは……もやしかな?
確かにビビンバに使う食材ばかり。
「次は……お湯を沸かさないとか」
鍋に水を入れ、火をつける。
何か茹でるのかな?
「あ、六原さん! 豚肉に軽く塩コショウ振っておいて!」
「塩コショウね! わかった!」
細かく切った豚肉にササッと塩コショウを振る。
軽くって言ってたけど……こんなもんかな?
お湯が沸騰していく様子を見ていた隼斗君が一瞬こっちを確認して、「そんな感じ!」と言ってくれる。
よし、今のところ順調だ……。
「じゃあ野菜たちを茹でていくよ!」
まな板の上のニンジン、ほうれん草、もやしをグツグツのお湯の中に投入する。
一分か二分くらいしたらすぐに火を止めて、ザルの上にあげた。
もう火が通ったみたい……隼斗君、さすがの手際の良さだ。
「野菜の水気を切ったら……ボウルに移して……」
隼斗君はボウルの中に野菜たちを移して、ゴマ油や塩コショウを入れて混ぜていった。
こういうの……和えるっていうのかな?
なんか、ナムルみたい……。
「よし、そしたら今度は、フライパンで豚肉を炒めるぞ!」
次はフライパンがガスコンロに置かれた。
得意のゴマ油をフライパンに引いて、中火で豚肉を熱していく。
「豚肉には、焼き肉のタレを少し加えるよ」
塩コショウされているけど、焼き肉のタレでさらに味付けをするみたいだ。
豚肉にも完璧な味が染み込まれたら、火を止める。
炊飯器の前に移動した隼斗君は、ボタンを押して中のお米の確認をした。
「うん! できたて最高! これをボウルに入れて……」
ナムル状態になった野菜たちに、ホカホカご飯を追加。
さらに炒めた豚肉も入れた。
これだけでもすでに美味しそう……隼斗君は食堂のおばちゃんから、赤色の小瓶を受け取る。
おばちゃんは隼斗君に、一応確認を取るように聞いた。
「あとはコチュジャンで合ってるわよね?」
隼斗君は大きく頷いて「バッチリ」とグーサインで応えた。
あー、あれ、コチュジャンだったのかぁ。
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