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Hなお勉強タイム…♡
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裸で呆然とベッドの上で横たわる僕。
ど、どうしてくれるの?これ?
中途半端に放り出されたペニスを僕は握りしめる。
もう、今日は何だか疲れた……
続きはお風呂でリョウ兄さまにしてもらおう。
僕はベッドの上に起き上がり、ノソノソと着替える。
それから本棚に行くと、茶色の革で装飾されている、『吸血鬼伯爵の大ぼうけん』と書かれた児童書を手に取り、再びベッドの上にゴロンと横になって、パラパラとページを開く。
でもそれは、ものの数分で飽きた。
だって、この本を読むのはもう既に3回目だったから。
それに、この本の主人公のドラクール伯爵のモデルは、僕の家の戦争相手であるホッヘルベル家の伯爵だと言われていたから、なんとなくそれも面白くなかった。
「はぁ、退屈。リョウ兄さま、何時に戻ってくるのかな……」
本を放り出してため息をつくと、その時、
ジリリリリリ
と屋敷中に電話のベルが鳴り響いた。
「もう、一体だれ?」
僕は気だるげに体を起こすと、電話が鳴り響いている居間へと向かう。
「もしもし?」
金細工とボーンチャイナで装飾された、アンティークな電話機の受話器をカチャンと持ち上げると、受話器の向こうから、リョウ兄さまの声が響いた。
「リトか?」
「うん。兄さまどこにいるの?早く帰ってきて。僕そろそろお腹すいた」
そう言うと、リョウ兄さまは申し訳なさそうな声で、
「リト、それが急用で今夜は帰れそうにないんだ。ひとりで留守番を頼むよ……」
と告げた。
「ええええ!? リョウ兄さま帰ってこれないの?!やだ!ボク、兄さまとの"食事"を楽しみにしてたのにっ」
僕は悲痛な声をあげる。
「すまない、リト。帰ったらたっぷりと食事をあげるから。それじゃあもういくよ」
兄さまは忙しそうな声でそう言うと、あっさりと電話を切ってしまった。
ツーッ ツーッ
と無機質な音が受話器から流れるのを、しばらく呆然と僕は聞いていた。
カチャン……と受話器を置くと、ガッカリと肩を落として、トボトボと部屋に戻る。
もうっ 兄さまたち酷い!
僕を屋敷に一人ぼっちにするなんて!!!
ベッドの上で、お気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめて、そう悪態をついてから、ハッとする。
今、屋敷に僕一人なんだ……!!
兄さまたちは夜遅くにならないと帰ってこない……
僕は恭司先生のハンサムな顔とムキムキの美味しそうな体を思い浮かべる。
先生に会いにいくなら、今がチャンス!
急いで部屋を飛び出すと、ケルピーの背中に飛び乗り、僕は夢中で恭司先生のところへと、ケルピーを走らせた。
ど、どうしてくれるの?これ?
中途半端に放り出されたペニスを僕は握りしめる。
もう、今日は何だか疲れた……
続きはお風呂でリョウ兄さまにしてもらおう。
僕はベッドの上に起き上がり、ノソノソと着替える。
それから本棚に行くと、茶色の革で装飾されている、『吸血鬼伯爵の大ぼうけん』と書かれた児童書を手に取り、再びベッドの上にゴロンと横になって、パラパラとページを開く。
でもそれは、ものの数分で飽きた。
だって、この本を読むのはもう既に3回目だったから。
それに、この本の主人公のドラクール伯爵のモデルは、僕の家の戦争相手であるホッヘルベル家の伯爵だと言われていたから、なんとなくそれも面白くなかった。
「はぁ、退屈。リョウ兄さま、何時に戻ってくるのかな……」
本を放り出してため息をつくと、その時、
ジリリリリリ
と屋敷中に電話のベルが鳴り響いた。
「もう、一体だれ?」
僕は気だるげに体を起こすと、電話が鳴り響いている居間へと向かう。
「もしもし?」
金細工とボーンチャイナで装飾された、アンティークな電話機の受話器をカチャンと持ち上げると、受話器の向こうから、リョウ兄さまの声が響いた。
「リトか?」
「うん。兄さまどこにいるの?早く帰ってきて。僕そろそろお腹すいた」
そう言うと、リョウ兄さまは申し訳なさそうな声で、
「リト、それが急用で今夜は帰れそうにないんだ。ひとりで留守番を頼むよ……」
と告げた。
「ええええ!? リョウ兄さま帰ってこれないの?!やだ!ボク、兄さまとの"食事"を楽しみにしてたのにっ」
僕は悲痛な声をあげる。
「すまない、リト。帰ったらたっぷりと食事をあげるから。それじゃあもういくよ」
兄さまは忙しそうな声でそう言うと、あっさりと電話を切ってしまった。
ツーッ ツーッ
と無機質な音が受話器から流れるのを、しばらく呆然と僕は聞いていた。
カチャン……と受話器を置くと、ガッカリと肩を落として、トボトボと部屋に戻る。
もうっ 兄さまたち酷い!
僕を屋敷に一人ぼっちにするなんて!!!
ベッドの上で、お気に入りのクマのぬいぐるみを抱きしめて、そう悪態をついてから、ハッとする。
今、屋敷に僕一人なんだ……!!
兄さまたちは夜遅くにならないと帰ってこない……
僕は恭司先生のハンサムな顔とムキムキの美味しそうな体を思い浮かべる。
先生に会いにいくなら、今がチャンス!
急いで部屋を飛び出すと、ケルピーの背中に飛び乗り、僕は夢中で恭司先生のところへと、ケルピーを走らせた。
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