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本編
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「マリネット。お前パーティ抜けろ」
「え…?」
一瞬、僕の頭がおかしくなったのかと思った。貧血でフラフラしてるから聞き間違えたのだと。
「体液が回復薬になるって言うから連れてきたのに…全然役にたたねぇじゃねぇか。せいぜい俺らが進むまでの餌になってろよ」
「あ…あの…勇者さ…」
「うるせぇ!!」
お腹を思いっきり蹴られて部屋の壁に背中をぶつけ、意識を失った。
痛い…心も…体も…。
「ん…」
目を覚ますと…深い森の中に放置されていた。
身につけているものは服と僕が小さい時から持っているペンダント…以上。深い青色の石のペンダントは僕の故郷の村の村長がお守り立ってくれたもの。とっても大切な僕の宝物。
「んーこっちだって反応は出てるんですけどねー…あや?子供しかいないっすね。この子連れ帰ればいいのかなー」
ガザガサと草をかき分けて出てきたお兄さんは僕を見て何かつぶやいていた。
「え…あの…」
「あー大丈夫大丈夫。怪しいものじゃないよーただちょっと着いてきて欲しいところがあるだけ」
「…人違いだと…思います」
僕は捨てられたんだ。勇者様に見限られた…。
「んー…着いてきてくれないと俺の首と胴体が永遠の別れを告げるからさ…来てくれるー?」
「や…」
「強情だなーここ強い魔物出るの。魔物。知ってる?」
こくっと小さく頷いた。
「だからここにいると死んじゃうんすよー今は俺がいるから安全なだけっす」
「もういい…」
「え?」
「帰るところも…ないし…勇者様にも捨てられて…僕はもういらない子だから…」
「…いらないんなら俺にくれないっすか?」
「…あげる…の?」
僕…なんにも役に立たないし…。
「俺…というか俺の主に君が必要なんすよねー」
「僕…必要?」
「めっちゃ必要っす。今すぐ連れていかないとほんと…ほんと俺死んじゃうんで」
「…ならあげる…」
「あざす!!」
その人は僕を抱き上げると…ありえないスピードで走り出した。
「うぁ…」
「口閉じてないと舌噛むっすよー」
「んぅ…」
慌てて口を閉じた。
風圧が凄い。1度だけ魔術師のお兄さんが箒に乗せてくれたことがあったけど…その時とは比べ物にならない。
「え…?」
一瞬、僕の頭がおかしくなったのかと思った。貧血でフラフラしてるから聞き間違えたのだと。
「体液が回復薬になるって言うから連れてきたのに…全然役にたたねぇじゃねぇか。せいぜい俺らが進むまでの餌になってろよ」
「あ…あの…勇者さ…」
「うるせぇ!!」
お腹を思いっきり蹴られて部屋の壁に背中をぶつけ、意識を失った。
痛い…心も…体も…。
「ん…」
目を覚ますと…深い森の中に放置されていた。
身につけているものは服と僕が小さい時から持っているペンダント…以上。深い青色の石のペンダントは僕の故郷の村の村長がお守り立ってくれたもの。とっても大切な僕の宝物。
「んーこっちだって反応は出てるんですけどねー…あや?子供しかいないっすね。この子連れ帰ればいいのかなー」
ガザガサと草をかき分けて出てきたお兄さんは僕を見て何かつぶやいていた。
「え…あの…」
「あー大丈夫大丈夫。怪しいものじゃないよーただちょっと着いてきて欲しいところがあるだけ」
「…人違いだと…思います」
僕は捨てられたんだ。勇者様に見限られた…。
「んー…着いてきてくれないと俺の首と胴体が永遠の別れを告げるからさ…来てくれるー?」
「や…」
「強情だなーここ強い魔物出るの。魔物。知ってる?」
こくっと小さく頷いた。
「だからここにいると死んじゃうんすよー今は俺がいるから安全なだけっす」
「もういい…」
「え?」
「帰るところも…ないし…勇者様にも捨てられて…僕はもういらない子だから…」
「…いらないんなら俺にくれないっすか?」
「…あげる…の?」
僕…なんにも役に立たないし…。
「俺…というか俺の主に君が必要なんすよねー」
「僕…必要?」
「めっちゃ必要っす。今すぐ連れていかないとほんと…ほんと俺死んじゃうんで」
「…ならあげる…」
「あざす!!」
その人は僕を抱き上げると…ありえないスピードで走り出した。
「うぁ…」
「口閉じてないと舌噛むっすよー」
「んぅ…」
慌てて口を閉じた。
風圧が凄い。1度だけ魔術師のお兄さんが箒に乗せてくれたことがあったけど…その時とは比べ物にならない。
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