竜の花嫁〜最弱回復術師から世界最強の花嫁への道〜

本編

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｢もう…お腹いっぱい…です…｣
｢リオ｡フィオナから聞いたぞ｡食事を抜こうとしたんだってな？｣

え！？…僕声に出してたのかな｡聞こえちゃったかな｡料理残すのダメだった…？

｢いいさ｡食わなくても｣
｢えっ｣
｢その分別の物を食べてもらうだけだ｣

なんか…サトの瞳がすっごく熱いような気がした｡

怖い｡ダメな気がする｡これご飯いっぱい食べてないと危険だ｡

｢あらあら｡幼い番様を無理矢理組み敷いて魔力譲渡でもされるんですの？竜王様｡お忘れなく｡番様はまだ13の赤ん坊なのですわ｡少しは加減を学んでくださいな｣
｢あか…ぼぅ…｣

僕…赤ちゃん？でも…でも村長は10を超えたらもう立派な大人だって｡お仕事もできるようになるって…僕…まだ赤ちゃんだったの？

｢フィオナっ!!｣
｢あっ…申し訳ありません番様!!｣
｢…ううん…サト…僕…赤ちゃん？｣
｢いいや｡違う……とも言いきれないがリオは赤ん坊なのではない｣
｢…言いきれ…ない…の？｣
｢…天使族には成人年齢がないんだ｡神の気まぐれで作られた種族と言われていて発生した時には既に大人の体を持つ｡…他種族の血の入ったリオは果たして大人なのかどうか…｣
｢ちなみに竜族の成人は100歳ですわ｣

そっか…だから僕赤ちゃんなんだ｡…赤ちゃん…なのかな｡赤ちゃんだったら甘えていい…かな？

僕はサトにほんの少しだけもたれた｡

｢どうした？疲れたか？｣
｢…赤ちゃ…は…甘えるの…仕事…｣
｢…そうだな｡リオが甘えてくれるのならあと数百年は赤ん坊のままでいいぞ｣
｢…夜…なし｣
｢それは困るな｡あれはリオが大人なのだという証なのだ｣

…どっち｡僕は赤ちゃんなの？大人なの？