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3.ラディアスとの夜 ② *
しおりを挟む「初めてなので、優しくしてください…」
ラディアスは、ふっと笑った。
「俺もだ。実は、先程から異常に緊張している。優しく出来るように努めるが、嫌なことは、はっきり言ってくれたら嬉しい。」
「初めて…なのですか…?お優しくて、そんな感じに思えなかったので…」
「ん?どんな感じだった?口付けも少しは心地良かったか?」
「はい…ふわふわしました…」
ラディアスは嬉しさが込み上げ、ミルゼに口付けた。
啄むような口付けから、深くなるとミルゼも必死に応えようとする。
その愛らしい反応が、またラディアスを喜ばせ、昂らせることも知らずに。
「ミルゼの全てが見たい。」
ナイトドレスを脱がされ、胸に手を当てて恥ずかしがるミルゼを、ラディアスは露わにしていく。
ラディアスもガウンを脱ぎ捨て、ミルゼの白い肌と撓な乳房にしゃぶり付いた。
「あぁあ…ラディアス様…」
ラディアスは、夢中で乳房に無数の吸い痕を付け、赤く染まった乳首をしゃぶった。
充分に乳首が立つと、舌先で潰すように転がし、ミルゼが身を捩る姿を悦んだ。
「ミルゼ、善いか?」
「体が熱くて変になりそうです…ラディアス様は?」
「俺も同じだ。ミルゼが感じている姿に興奮する…ミルゼ、下も可愛がるから、感覚だけを追え。」
ラディアスはミルゼの膝裏を左右に開き、まだ誰にも見せたことのない秘所を露わにした。
顔を近付けると、陰唇がぬめぬめと濡れていて、甘い香りがする。
ラディアスは、ミルゼも感じていたことが嬉しくなる。
ラディアスの指は、くるくると陰核の包皮を剥いて、花芽を露わにする。
小さくて可愛い花芽にラディアスが吸い付くと、ミルゼは腰を捩り逃げようとする。
「ミルゼ、逃げないで?ここは、とても善いらしいから。」
ラディアスはミルゼの腰を力強く押さえ、花芽をちゅうちゅうと吸い出し、舌で舐る。
「でも、ラディアス様、そこは…あぁぁ、おかしくなります!変なのです!!あぁん、いゃ、ラディアスさまぁ…んんっ、だめぇ、何か、来るっ!あァァァ!!」
ミルゼがぐったりと脱力したのを見て、ラディアスは満足だ。
「ミルゼ、達したのだね。そういう時は、俺に『イく』と言って教えてくれ。」
「い、く…?」
「そうだ。頭が真っ白になる位に気持ち良くなること、だそうだ。本に書いてあった。」
本の知識を話すことが気恥ずかしいのか、ラディアスは真っ赤になった。
そんなラディアスを可愛いと思い、ミルゼのガチガチだった心は安心した。
「ラディアス様、さっきまでの緊張が解けました。優しくしてくださって、ありがとうございます。」
やわらかな表情で微笑むミルゼに、ラディアスの心はドキドキが止まらない。
(ミルゼと繋がりたい。でも、まだ解さないと…)
「ミルゼ、今度は指で解すからね?ゆっくりやるけど、痛かったら教えて?」
「指………はい…」
ミルゼの濡れた陰唇に、ゆっくりゆっくり指を入れると、狭くてキツい膣内にラディアスは感動する。
(今すぐここに挿れたら、絶対に気持ち良い…でも、まだダメだ。ちゃんと解さないとミルゼにつらい想いをさせるな…ゆっくり、ゆっくりだ。焦るな、俺。)
ラディアスは慎重に指を出し入れし、ミルゼの体がぴくんと跳ねる所を見つけた。
「あっ、ラディアス様!そこ、変です、あぁん、だめっ、擦らないでください!!」
「ここかい?善いんだね、ここが。たくさん擦ってあげる。ほら、善いだろう?」
「あああー、だめ、へん、に、なるっ!イく、イっちゃいますっ!!」
ミルゼが腰を震わせ二度目の絶頂を迎えた。
ラディアスも興奮し、亀頭の先端から先走りが垂れるのを感じた。
「ミルゼ、挿れるね。痛いと思うが、ゆっくり挿れるから耐えてくれ。」
達した直後で、まだぼんやりしていたミルゼは、挿れるという意味が分かっていなかったが、次の瞬間、体を引き裂かれそうな痛みを感じた。
「い、痛い…ラディアス様…」
「すまない。我慢出来るか?」
「はい、だ、大丈夫です…」
嘘だと分かっていて、ミルゼが可愛くもあり可哀想でもあったが、ラディアスはもう止められない。
「すまない、ミルゼ。奥まで挿れる。」
グッと腰が入り、膣内にズキンと痛みを感じてもミルゼは耐えた。
ラディアスが優しくしてくれる気持ちに応えたかったからだ。
ぎゅっと目を閉じて痛みに耐えるミルゼを見て、ラディアスはまた興奮した。
「ミルゼ、入ったよ。しばらくこのままで居よう。」
ラディアスが優しく口付けると、ミルゼは痛みが和らぐ気がした。
(ラディアス様はお優しい。ずっとこの方の妻で居られたらいいのに…)
ミルゼはラディアスの頬に手を当て、自分から深く口付けた。
すると、ラディアスが「ううっ!」と唸って、お腹にあたたかさが広がった。
「ミルゼ、それは反則だ…出てしまったじゃないか…」
ラディアスは恥ずかしそうに、ミルゼの首元に顔を埋めた。
はぁと息を吐くラディアスに愛おしさを感じて、ミルゼは嬉しかった。
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