【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい

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22.媚薬の効果 ① *

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「あなたがミルゼ?」

ミルゼは、エマと会場で招待客が快適に過ごせているか、目を光らせていたところ、老婦人に声を掛けられた。

「はい、ミルゼにございます。」

「おお!やっぱりラディアスの言っていた通りの子ね。私はラディアスの祖母のグレイスよ。」

「お義祖母様!ラディアス様から、お話は伺っております。楽しい方だと。」

「ラディアス、変なこと言ってなかったかしら…あ、それよりラディアスの元に急いで行ってあげて!媚薬を盛られたから、体がきつそうなの。パーティの方は私とアザリアで仕切るから、ミルゼはラディアスについていてあげて?たぶん、三日はつきっきりになると思うわ。」

「ラディアス様は、そんなに…?」

「いいから、早く行きなさい!ミルゼにしかラディアスを看てあげられないわ!!」

「はい!」

ミルゼはラディアスの元へ急いだ。
後ろから着いていくエマは、三日間の意味を理解していた。

(奥様、三日間も抱き潰されるのね…まだ気付いていらっしゃらないだろうけど…)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


休憩室としていた部屋の前に着いた時、エマはミルゼに言った。

「奥様、この媚薬には解毒剤がないように思われます。ラディアス様が落ち着くまで精を吐き出さないといけないということです。三日間と仰られたのは、そういう意味であることをご理解くださいますよう。」

「睡眠薬ではなく媚薬というところに、リリスとお母様の悪意を感じるわ。これは私しか出来ないことだから、大丈夫よ。ラディアス様が落ち着くまで、とことん付き合うわ。」

「何かありましたら、お呼びください。エマはいつでも参りますから。」

ミルゼは微笑んで、部屋に入って行った。
その背中が逞しく見えて、エマは微笑んだ。
入れ替わりに部屋から出て来たアザリア夫人は、にやりと笑うとエマを連れてパーティ会場へ戻った。

その頃、ハディウスは、もう一つの休憩室へ向かっていた。
そちらも、今頃チェルニエとレオナルドが捕えられている筈だ。
ラディアスが正気を取り戻す頃には、大方ケリがついていると、ハディウスは考えていた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


ミルゼは、部屋に入るなり鍵を閉めた。
そして、ラディアスを見ると、顔を赤くして、体の昂りを耐えていた。
金色の瞳は虚ろで、いつもミルゼに愛を囁くラディアスとは別人のようだった。

「ミルゼです。大丈夫ですか?」

「ミルゼ…体が、熱いんだ…物凄く昂ってしまって…すまない…だらしないな、俺…」

「そんなことありません!ラディアス様が囮になってくださったから、リリスを捕らえられました。違法な薬を使用した現行犯ですから、言い逃れは出来ません。ラディアス様、身を挺して頑張りましたね。楽になりましょう?」

ミルゼはラディアスの服を脱がせ、ベッドに横たえた。
下ばきを脱がせると、何やら見たことの無い物がラディアスの股間に付いていた。

「ラディアス様…これは…?」

「貞操帯だ…万が一の場合に備えて…父上が準備してくれた…上着のポケットに…鍵がある…外してくれ…苦しい…」

ハディウスは、睡眠薬ではなく媚薬の使用を想定して、男性用の貞操帯まで用意していた。
ラディアス自身は、貞操帯の使い途を完全に把握していた訳ではないが、万が一の時の為にとハディウスに装着させられていたのだ。

ラディアスが策があると言っていたのは、一定時間経過すれば、ハディウスが部屋に入って来ることだったが、実は本当の策は貞操帯だったのだ。

ミルゼは施錠装置を解除して、ラディアスから貞操帯を外した。
そこには、お腹に付きそうな位に屹立し、ぬるりと濡れたラディアスの陰茎があった。
そして、ミルゼは覚悟を決めて口に含んだ。

ラディアスは、ミルゼにそのようなことをさせてはならないと思いながらも、体は正直に反応し、目を閉じて、ただミルゼの舌を感じていた。

「うぅっ、くはぁ、善い…うっ、出る!」

無抵抗のまま、ラディアスは早々に一度目の吐精をした。
それでも、すぐに硬さを取り戻す陰茎に、ミルゼは薬の恐ろしさを感じるとともに、これがリリス相手ではなくて良かったと心から思った。

「ミルゼ、すまない…もう一度…」

「はい、何度でも。ラディアス様、気にせず楽にしてくださいね。」

ミルゼは慣れないながらも、懸命にラディアスの陰茎を咥え、優しく手で扱いた。
ラディアスに愛を囁くように、心から愛しむように。

「ミルゼ、はぅ、んんっ、また、イくっ!」

口や手での奉仕を繰り返し、五回目の吐精でラディアスは眠りに落ちた。
安らかな寝顔を見ながら、ミルゼは涙した。

(ここまでしてくれたラディアス様…つらかったですね…起きても薬はまだ抜けないでしょうから、今はゆっくり寝てくださいね?)

そして、ミルゼもすっと眠りについた。
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