アナニー大好きな俺が電車の中でとろとろにされる話

キルキ

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2 電車

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 家を出るのが遅かったため、いつもと違う電車を駅のホームで待つ。時刻は学校に着く頃には遅刻ギリギリになるぐらいだ。

 時間帯が遅かったため俺以外の学生がいなかった。

 今日はギリギリまで弄っていたからか、心臓がどきどきして落ち着かない。
 心を鎮めようと思いスマホの電源を入れて、普段のスタイルで点字ブロックの後ろに立った。

 ふと、違和感を感じてふと周囲を見わたす。

 時間を気にしながら走るサラリーマン、眠そうにスマホをいじる女性。いつもと変わらない駅の光景の筈なのだが......なんか、視線を感じる。それも、複数人のものだ。

 気のせいだと思うのだが、復数の誰かに勝手に注目されてもいい気がしない。

 もう一度辺りを見回したが特に知り合いがいるということもなく、本当に日常と同じ光景がそこにあった。

 不思議に思って首を傾るがやはり考えすぎだろうと結論付けて、時間通り来た電車に何事もなかったかのように乗り込んだ。

 学校に遅れないように少しでも早く電車から抜け出そうと意気込み、ドアの付近で電車が動き出すのを待っていると────後から乗り込んできたスーツの男にドンッと体がぶつかる。

「うわっ」

 バランスを崩して後退する。そのまま人波に飲まれてしまい、あっという間に人と人の間に囲まれてしまった。

 最悪だ……。

 俺の気分はだだ下がりだった。俺は人混みが苦手なのだ。だからいつも端の方を陣取っているというのに、運悪く人と人の間に挟まれることになってしまった。

 しかも俺の後ろにいる人はさっきぶつかって来た人ではないか。一言も誤ってこない。感じ悪い人だぁ。

 まあでも、ドアの位置から少し離れてしまったが、まだ誤差の範囲だ。学校に遅刻はしないだろう。

 そうこうするうちに電車が動き出す。足元がぐらぐら揺れて、慌てて腕を伸ばして吊り革を掴んだ。

 実は、俺はこの歳にしては背が低いほうだ。他の同級生は成長期が訪れているというのに、俺にはまだ来ていないのだ。下手すると女よりも小柄の体型をしている。

 それが理由なのかわからないが、よく周りにかわいいかわいいと頭を撫でられるのだ。自分で言うのも何だけど、男女問わず色々な人に可愛がられて結構いい思いをしていたりする。

 そのかわり、背が低いデメリットだってたくさんある。

 現に電車のつり革を掴んで立っているのは結構辛い。いつも仕切り板や握り棒にお世話になっている分つり革は慣れていないのだ。

 倒れないよう足の裏に力を入れて踏ん張るが、不安定感で穏やかではない気持ちになる。



 少し間、ひやひやしながら足を踏ん張って電車に揺られていた。そしてそれは唐突に始まった。


突然、するりと尻を撫でられる感覚を感じた。驚いてびくっと肩を揺らした。

「っ、?」

 最初は手や荷物が偶然当たってしまっただけかと思ったが、すぐに違うと思い直す。

 骨ばった掌の感触は明らかに尻の形を確かめるように動いていたからだ。するすると輪郭をなぞられて少し擽ったい。

 手が伸びてきている方向を確かめる。後方から伸びているそれの持ち主は、おそらく後ろにいるスーツの男……

───痴漢だ。

 息を飲んで、そして俯く。つり革を掴む手が強くなった。体が石になったように硬まって、動かなくなる。

 瞬時に頭の中埋め尽くしたのは恐怖ではない。

 "きもちいいこと"への甘くてふわふわした期待感だった。

「あ……」

 もしかしたら、とこの先を妄想してずくんと下肢が重くなる。全身の脈が早くなった。

 今朝から、いや、ずっと前から後孔の疼きに洗脳された俺は、すっかり思考力を失っていた。

 奥をいっぱい触って欲しい。気持ちよくなりたい……

 俺が淫らな想像をしていることを知らない男は、俺が恐怖で動けなくなっていると思ったのだろう。チャンスとばかりに手の動きが大胆になっていく。

 ズボンの上から尻を撫で回された。指を肉に食い込ませてぐにぐに揉まれる。

「っ、う」

 男が後蕾の形を変える度に喘ぎ声が出そうになり、制服の袖で口元を覆った。そのまま熱くなった頬も隠す。

 すぐ近くには人がいるのだ。もし喘ぎ声を上げて、周りに露呈するのを恐れた男が行為を止めてしまったら......そう思うと、絶対に声を上げるわけにいかなかった。

「ふ………、……っ、ぁ、う」

 男の手が前にまわった。ズボン越しに脚の間をすりすり撫でられて、欲情がむくむく頭をもたげる。

 声を噛み殺せず、少しだけ喘いでしまった。

「すごく敏感だね…」

 後ろから低い男の声が聞こえた。年上の男性の声だ。耳の後ろを舐められて背筋がぞくぞくして、肌が泡立った。

 

 どんな顔をして俺に触れているんだろう。

 そんな好奇心で顔だけで後ろを振り返ってみて、そして息を呑んだ。欲望と期待を孕んだ双眸がこちらを見ている。野生染みたぎらぎらしている瞳に思わず見惚れてしまった。
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