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48話
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「ルークスー!!」
大きな声がして、その声の持ち主が勢いよく飛びついてくる。それを受け止めながらルークスは笑った。
「久しぶり、ラディオス」
「久しぶり!元気だったか?ま、見ればわかるけど!」
なはは!と大口を開けて笑うラディオスの後ろからルアがゆっくり入ってくる。
ラディオスとルークスの距離の近さに眉をひそめた彼はべりっ!と音がしそうなほど勢いよく2人を引き離し、そのままお茶を入れにキッチンに引っ込んでいった。
友人同士顔を見合わせ、ぷっと吹き出す。
「ごめんな、急に連れてきて。驚かせただろ」
「まあな~。ろくな説明もなく置手紙だけ書かされてそのままだったからな」
「えっ…。それは…ほんとにごめん」
「抱えられた次の瞬間地面に投げ捨てられたと思ったら景色ががらっと変わってるもんだから驚いたなんてもんじゃなかったけどな!でもルークスが魔物の話はしてくれてたから、さ」
パチッとラディオスがいつかのような軽快なウインクをする。
ルークスは懐かしさを感じるとともに少しほっとして、もう一度だけ謝ると友人の肩を叩きソファの方へと促した。
「それで?俺ほんとにな~んにも知らないんだけど、ここに呼んでくれたってことは一から話してくれるってことでいいの?」
「うん。聞いてくれるなら、だけど。きっと君は心配してくれただろうから」
「心配なんてもんじゃないさ!突然休学するって知らせを教師から聞いて、それから1ヵ月音沙汰なし!そろそろ君の実家に乗り込もうかとおもってたところさ」
「ほんとごめん…」
「はは。いいよ、こうして会えたんだし。それよりも聞かせてよ、君の話」
「うん」
面白い話じゃないけど、と前置きしてルークスは話し出した。
魔物が見えることで実家で肩身の狭い思いをしていたこと、そして兄が消えた事件のこと、それから今に至るまで。
ルアはかつて従者だった時のように後ろに控えじっとしていた。
ラディオスは、怒ったり不思議がったりと話の節々で感情を露わにしていたが、すべての話が終わると腕を組み「う~ん」と唸った。
「自分と違うものが見えるってだけで不当に差別するようなルークスの周囲の人間のことは僕の感覚では本当に分からないけど、君がこれ以上辛い思いをする前に家を出られたのはよかったと心から思うよ」
「ありがと」
「礼には及ばないさ。でもやっぱりなんか現実離れした話だよね。お兄さんが消えたこともそうだし、僕がこうしてここにいるのもそうだし」
「……」
「でも君と友人である以上慣れていくっきゃないよね!はは!人生楽しくなりそうだ!」
ぱん!と両手を打ってラディオスが笑う。
ルークスは一瞬ぽかんとした後、笑い声をあげた。背後からも少し抑えた笑い声が聞こえる。
「ふふ。ラディオス、僕君と友達になれて本当に良かったよ」
「それは光栄だ!そして俺もだよ」
大きな声がして、その声の持ち主が勢いよく飛びついてくる。それを受け止めながらルークスは笑った。
「久しぶり、ラディオス」
「久しぶり!元気だったか?ま、見ればわかるけど!」
なはは!と大口を開けて笑うラディオスの後ろからルアがゆっくり入ってくる。
ラディオスとルークスの距離の近さに眉をひそめた彼はべりっ!と音がしそうなほど勢いよく2人を引き離し、そのままお茶を入れにキッチンに引っ込んでいった。
友人同士顔を見合わせ、ぷっと吹き出す。
「ごめんな、急に連れてきて。驚かせただろ」
「まあな~。ろくな説明もなく置手紙だけ書かされてそのままだったからな」
「えっ…。それは…ほんとにごめん」
「抱えられた次の瞬間地面に投げ捨てられたと思ったら景色ががらっと変わってるもんだから驚いたなんてもんじゃなかったけどな!でもルークスが魔物の話はしてくれてたから、さ」
パチッとラディオスがいつかのような軽快なウインクをする。
ルークスは懐かしさを感じるとともに少しほっとして、もう一度だけ謝ると友人の肩を叩きソファの方へと促した。
「それで?俺ほんとにな~んにも知らないんだけど、ここに呼んでくれたってことは一から話してくれるってことでいいの?」
「うん。聞いてくれるなら、だけど。きっと君は心配してくれただろうから」
「心配なんてもんじゃないさ!突然休学するって知らせを教師から聞いて、それから1ヵ月音沙汰なし!そろそろ君の実家に乗り込もうかとおもってたところさ」
「ほんとごめん…」
「はは。いいよ、こうして会えたんだし。それよりも聞かせてよ、君の話」
「うん」
面白い話じゃないけど、と前置きしてルークスは話し出した。
魔物が見えることで実家で肩身の狭い思いをしていたこと、そして兄が消えた事件のこと、それから今に至るまで。
ルアはかつて従者だった時のように後ろに控えじっとしていた。
ラディオスは、怒ったり不思議がったりと話の節々で感情を露わにしていたが、すべての話が終わると腕を組み「う~ん」と唸った。
「自分と違うものが見えるってだけで不当に差別するようなルークスの周囲の人間のことは僕の感覚では本当に分からないけど、君がこれ以上辛い思いをする前に家を出られたのはよかったと心から思うよ」
「ありがと」
「礼には及ばないさ。でもやっぱりなんか現実離れした話だよね。お兄さんが消えたこともそうだし、僕がこうしてここにいるのもそうだし」
「……」
「でも君と友人である以上慣れていくっきゃないよね!はは!人生楽しくなりそうだ!」
ぱん!と両手を打ってラディオスが笑う。
ルークスは一瞬ぽかんとした後、笑い声をあげた。背後からも少し抑えた笑い声が聞こえる。
「ふふ。ラディオス、僕君と友達になれて本当に良かったよ」
「それは光栄だ!そして俺もだよ」
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