勇者から逃亡した魔王は、北海道の片田舎から人生をやり直す

栗金団(くりきんとん)

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【第1話】災厄の魔王と、1000年に一度の勇者

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「魔王様、ご報告いたします」

「三つ首馬か、話せ」
「勇者一向の人数は四人、最上階を目指して進行中です。
四大幹部の蠱惑の双淫魔様(ドッペル・メウシー・ドッペル)、
原始の不老吸血鬼様(エオドロマエウス・マーフィ・ヴァンパイア)、
博覧妖星様(メトシェラ・フェアリー)、
八本角の鬼将軍様(オーク・バレシウス)は既に戦闘の上で敗北しております。
魔王軍は、壊滅寸前かと……ごふっ、ごほっ」
植物の根すら生えない荒廃した魔王城の土地を眺めていた魔王は、玉座の下で跪く黒鳥を無常に見下ろす。
その名の通り元の姿は三つの首と六本の脚が生えた巨大な駿馬は、今は三つの首を持つ鳥に変化をしている。
しかし三つあった首は既に二本が切り落とされ、腹にも深手を負って口からは血の泡が垂れている。
この眷属は回復する魔力を惜しんでまで魔鳥に変化し、勇者の目をかいくぐって戦闘を離脱、魔王に一報を伝えに来た。
魔鉱石の床材には三つ首馬の血が点々と続いている。
「勇者がここまでやって来たのは、何百年ぶりだったかな。
千年間よく飽きずにやってくるものだ。全く不快な奴らだ」
「ごぼっ……うっ、魔王様の御所を汚してしまい申し訳ありません」
「構わん、お前の忠義に免じて許す」
「ありがたき幸せ……勇者はすぐそこまで迫っています、ご準備を」
「あぁ、お前も私の影に潜んで休んでいろ」
「いいえ、どうかお傍に置いてくださいませ。
魔王様が勝利する、その瞬間まで」
「ふふふ、よかろう。特等席で見ていろ」
魔王の部屋は魔王城の最上階に位置する。
堅牢な扉は魔王か、魔王が許可した眷属にしか開くことはない。
ただし、魔王城に侵入してきた勇者を除いて。
扉を開いて立ち入った勇者一向は、眼前に立つ魔族を一目見て息を飲む。
闇夜を飲み込んだような体毛も灼眼の瞳も、天に向かって渦巻く二本の角も、肩に乗せた鳥の魔族も目に入らない。姿形よりも先に、侵入者に向けられた殺意と魔力が激流のように押し寄せてきて圧倒される。
杖を持った初老の魔法使いと聖職者のエルフがたじろいで一歩下がる。
重装歩兵らしき戦士が険しい顔つきと共に盾を持って前に立った。
「気配だけで別格なのがわかるぜ……あいつがっ」
「みんな気を付けて!
幹部よりもずっと小さく細身なのに、遥かに膨大で濃い魔力。恐らく奴がっ!」
「おぞましい覇気だ。あぁ、間違いないだろう。彼が」
だが、一人だけたじろぐことなく尋ねて来る人間がいる。
「貴殿が全ての魔族を統べる最上級魔族、災厄の魔王だな?」
「いかにも。そういうお前は勇者だな?」
「あぁ、そうだ。我が名は聖王国の第一勇者ゴスペル。
五大国共同同盟、東のエルフの森と西のエルフの森の長老会、ドワーフ連邦国から、魔王討伐の命を受けて馳せ参じた」
「勇者というのはつくづく乱暴で無知な奴だな。何度やっても結末は同じだぞ」
「……一つだけ、貴殿に尋ねたいことがある」
「む?尋ねたい事?私に?」
魔法使いが杖を、勇者が剣を向けている。決戦の火ぶたが切られる直前。
勇者は魔王への憎しみの言葉でも、仲間を鼓舞する言葉でもなく、質問を投げかけた。
「十年前、私の故郷であるアイナ村が魔王軍に襲撃された。
家々は燃やされ家畜は殺され、私の家族は皆殺しにされた。
村には国王軍に従軍していた人間も、魔族に危害を加えた人間もいなかったはずだ。
それなのになぜ、私の故郷を襲った?」
「十年前?
最近の話だが……侵略や軍事的行動は部下に任せている。
人間の村の名前など、一つ一つ覚えてもいないな」
「なぜ、魔族は人間を敵視する?
魔族の食性は我々とほとんど変わらないはずだ。
魔族と人間、対立することなく共に生きていく道はなかったのか?」
「今回の勇者は随分とよく喋るな。
しかし、その質問はお前が構えているものと矛盾しているようだが?」
勇者が握りしめている剣は、ただの剣ではない。
勇者だけが引き抜けるという聖剣、つまり魔族を傷つけることに特化した剣だ。
いわば魔族を殺すための剣であり、魔族への敵対心の現れでもある。
勇者も自分自身の言葉と行動が矛盾していることは理解している。
この質問は、これまでの自分と仲間の行動に背く失言だ。聖職衣に身を包んだエルフがたまらず声をかける。
「ゴスペル、だめよ。
あいつらは対話なんてできない。
故郷の惨劇を忘れたの?」
「ティア、わかっている。
私は村が魔族に襲われた日を一日だって忘れたことはない。
でも、我々は魔族の倒し方しか知らない。
知らないだけで、もっと別の手段だってあるかもしれないんだ」
「変わった勇者だな。だが答えは単純だ。
最初にお前たちが我々に敵意を向けて来た、それだけだ」
「嘘よ!
八百年前、先に侵攻を始めたのはそっちじゃないの!」
「違わない、お前たち短命種はそうやって勝手に歴史を改変する。
そして過去から何も学ばない。
今もそうだ。
お前がそうやって時間稼ぎをしている間、お前の仲間は何をしている?」
「何をしている、だと?」
魔王の視線の先、勇者の後方では、老齢の魔法使いが詠唱をしていた。
「ま、待て、待ってくれ爺や!
私はまだ、彼と話しをしたい……!」
「申し訳ありません……この爺や、今回ばかりは坊の頼みといえど聞き入れられませぬ。
『奥義・灼熱の嵐を呼ぶ魔法(バーザード・エクステリア)』!」
「爺や、頼む!待ってくれ!
私はただ……ただ、魔族も人間も平和に暮らせる世界を実現したいだけなんだ!」
「ふははは!さぁ勇者よ、開戦だ!」
炎を乗せた強風が魔王に吹き付ける。床材の魔鉱石が削れて粉塵となって舞い上がる。
対の属性となる水魔法を展開しても風で吹き飛ばされる。
防ぐには攻撃魔法よりも強い魔法を発動するか、防御魔法を展開するか、その身で避けるしかない。
だが、奥義と呼ばれる魔法であっても魔王は動じない。
「『固有魔法・座標を変える魔法(ンテルパート)』」
「き、消えたっ!?」
「違う、爺や!上だ!」
固有魔法とは、特定の生物個体の身に刻まれている魔法。
なかでも転移魔法は、この世界で魔王ただ一人だけが使うことのできる魔法だ。
対して、人間が使う魔法はどれも見たことのある魔法ばかり。それも当たらなければ意味をなさない。
「『雷撃を落とす魔法(ンルヴ)』」
勇者を見下ろせる上空に空間ごと転移した魔王は、まず前衛に目を付ける。
盾を構えた戦士と勇者を薙ぎ払うように雷撃を放つ。
魔法は発動者の魔力によって威力が変化する。人間であれば盾に弾かれる程度の一般的な魔法であっても、魔王が放てば雷撃は盾を引き裂き戦士の身体を駆け抜ける。
「がああぁあ!?」
「ぐっ!ヘクトール!大丈夫か!?」
「俺に構うなっ!それより、作戦通り奴にアレを!」
「おやおや?勇者は私の攻撃を防いだか」
勇者はかろうじて剣で雷撃を弾く。
戦士は身体から煙を出しながら膝をつくが、仲間からの回復魔法を拒んだ。
何か仕組んでいるのは明らかだが、着地した魔王は勇者の防御に目を付ける。
聖剣には魔族への強力な攻撃魔法が付与されているが、防御魔法は編み込まれていないはずだ。
戦闘の前に魔法使いが補助魔法をかけている様にも見られなかった。
「そういえば、お前は私の魔力に気圧されなかったな。
それは聖女の加護か?それとも妖精族のものか?」
「魔王、やはり闘うしかないのか……!?」
「『魔力超増強』『持続時間超増強』『効果範囲超増加』『魔法レベル超増加』」
「『奥義・聖魔法―――』」
「……何だ?見たことのない魔法だ」
魔法使いが補助魔法を連続でかけていく。それも勇者ではなく同じ魔法使いのエルフに。
そのエルフが詠唱したのは、魔王が千年間生きて聞いたことのない魔法だ。
聖魔法の奥義ということは、魔族に特化した魔法なのは間違いない。
嫌な予感がして、魔王は二人の魔法使いに照準を合わせる。
「『風靭で切り裂く魔法(ンジュルフ)』」
「させるかっ!『土壁を作る魔法(アルバード)』!」
「ちっ、死にぞこないが」
魔法使いと魔王の間に戦士が滑り込む。
速射できる風魔法を選んだというのに、執念だけで動いているようだ。
土くれでできた盾は真っ二つになり戦士も胸に傷を負うが、魔王の魔法は後衛にまでは辿り着かない。
その間に詠唱が終わる。
「『―――魔族討伐結界(ルグルード・エクステリア)』!」
「結界魔法?だが、私も結界に入れてどうする」
部屋全体が聖魔法らしき魔法結界で覆われる。攻撃魔法や防御魔法ではない。
数百年ぶりに目にする知らない魔法に、魔王は思わず足を止めて思案する。その隙に、勇者が剣を持って回り込む。魔王が知らぬのも無理はない。
この魔法は人類史千年分の秘策であり、勇者一向の切り札である。
実践で使用したのも魔王が最初で最後だ。
「魔王!その命頂戴する!」
「固有魔法・座標を変える魔……なに?」
「無駄だ、『聖剣の一振り(ヴァリエオール)』」
勇者が魔王の懐に入り、聖剣で腹を突く。
魔族への恨み辛みが幾重もの攻撃魔法として埋め込まれた剣だ。大抵の魔族ならば、触れるだけで消滅は免れない。
その前に魔王は転移する。
しかし、魔法が発動することはなかった。
聖剣が魔王の身体を貫く。
物理攻撃の耐性も魔法攻撃の耐性も発動しない。
「がはっ!?
お前、私の身体に何をしたっ!?」
「無駄だと言っただろう。
これは人間が千年かけて作り上げた技術の結晶だ」
「馬鹿な、そんなことがあるはずが……!」
魔法が使えない。
魔族討伐結界の中では、全ての魔族は魔法を使うことができなくなる。
魔王は、結界に覆われると同時に自身の身体から膨大な魔力が消え失せたことに気づかなかった。
千年分の知識が仇となり、激しく動揺し憤慨する。
「私の魔力を、奪ったな!?」
「さらばだ、災厄の魔王。
『聖剣の一振り(ヴァリエオール)』」
魔王の首筋に勇者の聖剣が迫る。生涯を剣技に費やした天才による至近距離からの一太刀だ。避けられない。
首が切り落とされる直前、魔王の首元から黒い物体が飛び出した。
「魔王様!」
「……三つ首馬っ」
「なにっ!?」
魔王は何者かに突き飛ばされ、首の皮一枚で斬撃を避ける。
勇者は魔王の代わりに、魔王を庇って出た魔族を切り落とした。床に魔王と三つ首馬の鮮血が散る。
続く斬撃を、魔王は身体をよじって躱して後方へ下がる。追撃はなかった。
勇者は、自分が首を切り落とした魔族を見下ろして立ち尽くしていた。
まだ息はあるが、この出血量では直に死ぬ。その魔族は自らを犠牲にして主人を救った。
「魔族が、仲間を庇った?」
「……」
「魔族は利己的で個人主義の生き物で……仲間を庇うなんてあり得ないのに」
「……何だ、勇者とは名ばかりか」
「え?」
「お前は、魔族のことを何も知らないのだな」
そして魔法結界が消滅する。奇跡に近い魔法ほど持続時間も短い。
「ゴスペル下がれ!ジジイ、ティア、もう一度だ!」
「わかっとるわ小童!それと年上には敬語を使え!
『魔力超増強』『持続時間超増強』『効果範囲超増加』『魔法レベル超増加』……!」
再び補助魔法の詠唱から開始する。後衛を守るように戦士と勇者が立ちはだかった。
今度は魔王も黙ってはいない。腹の傷は深く短時間では再生できないが、まだ動ける。
ところが、魔王は迷っていた。
このまま後衛に攻撃魔法を放っても、先に前衛が防ぐだろう。
だからといって勇者や戦士を狙ったところで、一撃で殺せるとは思えない。
ならば、先に防御魔法を発動し防御に専念するべきか。
けれど、もしも先ほどの結界が既に発動した魔法にも有効だったら。
かつてない生命の危機に、魔王の脳は高速で思考する。攻撃か防御か、どの魔法を使うか、誰に対して行うか。
視線を目まぐるしく動かすうちに、自分を庇った眷属が目に入る。
二度目はない。ここで逡巡すれば敵の思う壺、三つ首馬の犠牲を無駄にすることになる。
結果として、魔王は直感で選択する。このままでは、これまでの戦い方では勝てない。
故にこちらも、これまで一度もしてこなかった判断を下す。
「『奥義・固有魔法―――』」
「魔王の奥義!?
何の魔法だ!?ジジイ!」
「誰がジジイじゃ!
じゃが、知らん!聞いたこともないわ!
もういい、発動しろ!ティア!」
「『奥義・聖魔法―――』」
魔王は、同じ次元の空間転移から、異なる世界の異なる次元へ転移する魔法を展開する。
どこに行くのかは勘で調節した。
転移した先が生存できない場所であっても、例えば物体の中に転移して圧死するとしても、この場より少しでも生き残る可能性を選ぶ。
「『―――異相の座標を変える魔法(ンテルパート・エクステンス)』」
「『―――魔族討伐結界(ルグルード・エクステリア)』!」
そして、魔王の直感は正しかった。
魔法を唱えたエルフを中心に結界が構築されていく。
もしも魔王が後衛の魔法使いに攻撃魔法を放っていても、辿り着く前に跡形もなく消え失せていただろう。
自身に防御魔法をかけていたとしても、結界に身を包まれると同時に同じく無効化されていた。
勇者も戦士もそれを知っていたからこそ、無理に敵に切り込まず受けに回った。
結界が魔王に迫るより速く、魔王が発動した魔法が魔王を包む。固有魔法は魔王のその身に刻まれた魔法。どんな通常魔法や奥義よりも速いのは必然だった。
魔王が選択したのは攻撃でも防御でもない、逃亡だ。
魔法が発動し終わると、魔王の姿はそこになかった。
「奴はどこに行った!?」
「馬鹿な!ティアの結界内では魔法は使えないはずじゃ!」
「ゴスペル!注意して!」
「そんな……魔王が消えた?」
魔王城を隅から隅まで探し回っても探知魔法を使用しても、勇者は魔王を見つけることはできなかった。
やがて勇者一向は誰に言われるでもなく、不戦勝のまま魔王城を去った。
項垂れる勇者に、戦士や魔法使いは励ましの言葉を投げかけた。
「災厄の魔王は去ったんだ、喜ぶべきだぜ!」
「そうじゃ!我々は魔王の脅威を排除したんじゃぞ?素直に祝杯を上げるべきじゃ!」
「ジジイ、あんたは酒が飲みたいだけだろうが……」
「うるさいわ小童!」
「災厄……本当にそうだろうか」
しかし、勇者を悩ませたのは魔王の所在がわからないことだけではない。
「確かに、魔族は多くの人間の命を奪った。幹部の魔族も、侵入してきた我々を見るなり攻撃してきた。
恐らく、魔王から侵入者は排除するように命令されていたのだろう。
だが、魔王はあのとき私の質問に答えた。災厄の魔王が、なぜそんなことを?」
「そんなの私たちを騙すために決まっています。奴らは卑劣で狡猾だからです。
あなたも知っているでしょう?彼らが無抵抗の人間に対しても容赦がないことを」
「あぁ、知っている。だが、ティアもみんなも見ただろう?
魔王は一人で逃げたわけじゃない。魔王を庇った魔族も四大幹部もいなくなっていた」
「それは……そうですが」
「おい、ゴスペル。ティアを責めるなよ」
「魔王の言葉、『最初にお前たちが我々に敵意を向けて来た』というのも本心なのではないだろうか。
もしも私が勇者ではなく剣を持たない人間なら、いや、魔族と対峙した最初の人間だったら、私たちはこんな風に対立せずに済んだだろうか?」
「それ以上は考えても仕方のないことじゃ。
この爺やが生まれたときから、魔族と人間は対立していた。
坊がいくら勇者でも、過去は変えられぬ」
「……そうだな。すまない爺や、ティアとヘクトールも」
「おう、いいってことよ。全く勇者様は魔族にも優しすぎる」
「ゴスペルはこれでいいんですよ。私も彼の優しさに救われた一人なんですから」
「……」
ゴスペルはようやく顔を上げて先頭を歩き出した。
頬を赤らめて潤んだ瞳でその背中を見つめるティアに、ヘクトールは視線を落とす。爺やは哀れな若者の背中を叩くと、無言の励ましを送った。
こうして、魔王は勇者によって打ち倒された。
勇者一向は祖国に帰ると英雄として歓迎され、魔王を倒した逸話は後世へ語り継がれる。人間は、次の魔王が生まれるまでの束の間の平和を堪能することとなる。
魔王が逃亡したこと、そして生きながらえている可能性があることは、勇者一向と国王だけが知る極秘事項とされた。
生きているというだけで、国家も国民も不安に苛まれる。
それだけ魔王の存在は大きく、魔王の逃亡はあり得ない事態だった。
魔族はプライドが高く、一対一の戦闘には必ず乗ってくる。魔王城には魔王がいて、魔王を倒せば世界は平和になる。
そんな魔族に対する常識と千年間唱えられてきた平和論が、魔王の逃亡という事実により崩れてしまう。
故にこの結末は長年秘匿され、勇者一向も国王も死ぬまで誰にも話すことはなかった。

この物語は、魔族としては初めて勇者から逃亡した魔王のその後の物語。
そして、新しい世界で初めて魔族と出会ったとある少年の話だ。
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