勇者から逃亡した魔王は、北海道の片田舎から人生をやり直す

栗金団(くりきんとん)

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【第12話】人間の恐怖と、魔王の不快感

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横たわる禅の胸に耳を当てる。
血液が左右の弁から全身へと流れていき、細胞が蠢き、肺が収縮と拡大を繰り返す。そして身体を一周した血液は再び心臓に戻って循環する。
一分間に六十回、心臓は正しく規則的に力強く鼓動している。
「う、動いていル……動いタ……!」
「……うっ、げほっ、けほっ」
意識を取り戻した禅がせき込む。
五分ぶりの呼吸に肺が驚いていたものの、折れた肋骨も既に繋がっている。
禅が身体を起こしても、マトンはまだ禅の下半身に乗ったまま胸に耳を当てていた。
魔法を使わず、こんな原始的な方法で人間が生き返ったことが信じられなかった。
そのことに気を取られて、マトンは自分の姿がどうなっているのかを完全に忘れていた。
この距離なら、禅でも彼女の顔がよく見える。
「温かイ、心臓も動いていル、生きてル!」
「僕、何でこんなところに寝て……マトン?」
「禅、身体はどうダ?元気カ?元気いっぱいカ?」
「マトン、君は……一体」
初めて出会ったとき、マトンは黒毛の子犬か子熊の姿をしていた。
介抱をすると日増しにその身体は大きくなっていった。
ある時から二本の脚で立って歩くようになった。いつの間にか角は消えてなくなり、並んでいた犬歯も人間の臼歯へと変化した。その後は人間の子供のような姿をしていたが、随所に違和感はあった。
そして、今の彼女は額から二本の角を生やしている。瞳は橙色に瞳孔が黒、哺乳類ではなく鳥類のような目をしている。耳は倒卵形で兎の耳に近く、細かに動いていた。
「あっ……しまった」
「その姿、それにその角って……耳も……君は一体、何の生き物なの?」
慌ててマトンが耳を手で覆い隠す。
禅は、マトンが姿を変える瞬間を初めて目撃する。
耳がするすると小さくなっていく。角もみるみる小さくなり、額は何もなかったかのように真っ平になる。
目もアルビノと言われたら納得してしまうような、人間味のある姿へ変化していく。
だが、本当はずっと前から気づいていた。
マトンは人間ではない。ずっとわかっていて、それでいて気になっていて、でも聞けなかった。
彼女は一体何者で、なぜあの場に倒れていて、どこからやって来たのか。
聞いてみたい、知ってみたいという欲求は日に日に大きくなっていった。
「ぜ、禅……な、何が?何がだ?つつつ角?」
「姿が変わって……っ」
ただ、マトンの「しまった」という言葉が引っかかる。
まるで本当の姿を見られたら、知られたら不味いような言い草だ。それに感情を隠せないマトンの表情が意味するのは、彼女が己の姿に対して嫌悪と恥ずかしさを抱いているということ。
マトンは、己の姿が人間から忌み嫌われていることをよく知っている。
彼女を一目見た人間は、口を揃えて邪悪でおぞましい姿だと面罵した。
禅とその家族にそう思われないための魔力制御と人間への擬態、それを疑われないための観察と行動模倣だ。
「何でもないぞ、何にもないぞ」
「……いや、いいや。うん、そうだね、僕の見間違いだったよ」
心停止をした後も、禅の脳は生きていた。
もちろん外部からの刺激に反応はできないし、神経も筋肉もまるで機能しない。
ただ脳に残った血液と酸素で禅の脳は動き続け、一方的に五感から情報を得ていた。血液で真っ赤に染まった視界は何も映さなかったが、聴力だけは残っていた。
禅は冷たくて何も見えない闇の中で、どこからかマトンが『優しく、優しく』と繰り返す声を聞いた。
そして声がする方に行くようにと、誰かに背中を押された。
マトンの声に向かって歩き続けて、気づけば意識が戻っていた。
優しさとは相手を思いやること、そう教えたのは禅自身だ。
彼女の思いやりを仇で返したくはない。マトンが話したがらないこと、自分から話そうとしないことを問う必要はないと判断した。
それに、禅もマトンに話していないことがある。
徐々に記憶がはっきりしてくる。禅は自分が倒れていた理由と経緯を思い出した。
「あっ、そうだ。強盗は!?」
「強盗……?あぁ、あの人間たちなら逃げたぞ」
「逃げた?そうか、マトンが鍵を閉めたから諦めたのかな。
でも、家に入られなくて良かった。警察は……」
「家には入ってきたぞ。通報する前に」
「え!?入られてるの!?だめじゃん!?」
「あ、でもなんか色々……こう、吹っ飛んだり車が鳴ったりしていなくなった」
「ごごご、強盗と接触したの!?大丈夫?怪我は!?」
「怪我はしてない、禅は重症だったぞ」
「よ、良かった……良かった!マトン!」
「むぅ!やめろ!」
禅がマトンを抱きしめる。
初めての抱擁の感触にマトンの顔が梅干しを食べた子供のように皴だらけになる。ひっくり返された虫のように手足をバタバタと動かす。痛くはないが、好ましいものでもない。
突き放そうとして、マトンは禅の身体が震えていることに気づいた。背中に回した手は指先まで痙攣していた。
うだるような暑さにもかかわらず、まるで雪山の遭難者のようだ。
「禅、寒いのか?まだどこか悪いのか?」
「無事で本当に良かった……怖がらせてごめんね」
「私は大丈夫だぞ、おばあちゃんたちも無事だ。何も盗まれてもいない」
「ありがとう。僕がちゃんと携帯を持っていたら……こんなことには……」
「それは仕方がないだろう、私も通報し忘れた。
それより、何で震えているんだ?鼓動が速いのはどうしてだ?」
禅の怪我は全て治っている。
ただ、恐怖で一度力が抜けた足腰はなかなか元に戻らない。禅は座り込んだまま、立ち上がることができなかった。マトンが退いても手を引いても、石のように動かない。
止まっていた鼓動が、今度は速まり出してバクバクと体内で蠢いていた。
視界はチカチカと瞬き、血液が凄まじい速度で流れてあちこちが痛んだ。呼吸すら速くなって上手く酸素を取り込めない。胸を抑えて息を整えても、禅のパニックはなかなか収まらない。
「うぅ、心臓が痛い……はぁ、はぁ」
「心臓が痛い?心筋梗塞か?」
「違うと思う……でも、寿命は縮まった気がする。はぁ、はぁ」
「寿命が?」
「怖かった、怖かったぁ……はぁ、はぁ」
「もう強盗はいないぞ。車も遠ざかった」
「うん、うん。頭ではわかってはいるんだけど」
「怖いと寿命が縮まるのか?外敵がこの場にいなくても怖いのは何でなんだ?
いや、頭ではわかっているということは、それは本能というやつなのか」
「うん?多分……?」
「その恐怖は、どうすれば治まるんだ?」
「だ、大丈夫だよ……それより、早く警察に電話をしないと。
もしかしたら、また強盗が戻ってくるかもしれないし……はぁ、はぁ」
「戻ってくる?熊と同じか」
「それに、次の被害者が出る前に……知らせないと……はぁ、はぁ」
震えは、恐怖や緊張の証だと本に書いてあった。
生命を脅かされた恐怖がなかなか消えないのも知識通りだった。
マトンが読んだ本の中には、そのトラウマに何年も悩まされる人間がいた。別の本ではそのまま自死を選ぶ者もいた。
ただ、禅はこんなときでも他者のことを考えている。
マトンには、その言葉が嘘偽りない本心からのものだとわかる。
「じゃあ、犯人が捕まったら禅の身体が変なのも治るのか」
「う、うん……だから、早く通報をして欲しいんだけど……はぁ、はぁ」
「わかった。『生物を眠らせる魔法(ンア)』」
「わかった?マト、……ンにゃ?」
「私が行こう。その方が警察よりも確実に、それでいて迅速に犯人を捕まえられる。
そうしたら禅の身体が変なのも治る。私もスッキリする。全て解決する」
脱力して地面に頭を打ち付ける前に、禅の身体を受け止める。
マトンは眠りこける禅をお姫様だっこで抱え上げる。身体の大きさに対して随分軽く、服は汗でぐっしょりと湿っていた。
ただ、ここ二週間で一番穏やかな寝息を立てていた。
母屋に入って扉の鍵を閉める。マトンは禅がこの扉を閉め続けていたことを思い出す。
「そういえば、何で禅は私を閉じ込めたんだ?こんなに弱いのに」
「……」
「二人で戦えば良かったのに……起きたら聞いてみようっと」
禅の部屋に行く前に、マトンは祖母の部屋の扉を開ける。
これだけの騒ぎだ。目覚めて部屋の隅で怯えているだろう。
もしかしたら、驚きのあまりベッドから転げ落ちてどこか打ち付けているかもしれない。
「おばあちゃん、起きて……」
「グカーッ!グァーッ」
「えぇ、寝てる……しかも気持ち良さそうに」
彼女はいつも通り、大きないびきをかいて熟睡していた。それも気持ちよさそうに。
これだけの騒ぎがあっても、彼女の耳には届かないらしい。いや、どんな大声も車のアラート音もいびきでかき消されてしまうのかもしれない。
マトンはさっさと部屋の扉を閉めて、二階へと向かった。
「禅はこんな祖母を守ろうとしたのか?
子猫たちだけならまだしも……あれ?」
『出ちゃだめだ、マトン』
禅は閉めた扉の向こう側でそう言っていた。
マトンが自分より強いことを知っていたら、そんな言葉を使うはずがない。
彼が守りたかったのは祖母と子猫、タロウだけではない。
「そうか、禅は私を人間だと思って……私を守ろうとしたのか?
いや、だとしても」
体格的にも人数的にも不利だったのだ。腰が抜けて過呼吸になるほど怖かったはずだ。
大きな声を出すのも相当な勇気と胆力が必要だったはず。
殴られて死にかけた時は、その比ではないくらいに痛くて苦しくて怖かっただろう。
「それに、禅は気づいているはずだ。私が人間でないことくらい」
禅は擬態をしていない状態のマトンを拾ってきた。
読み古された猫の飼育本、猫の出産に立ち会えるほど動物の知識がある人間が、マトンがこの世界の動物とは異なることに気づかないはずがない。
わかっていて家に持ち帰って介抱をして、居候を提案した。
「それとも、お前にとっては些細なことなのか?私が魔族であることなんて」
扉を閉める力は普段の禅では考えられないほど強かった。
マトンが、扉を無理矢理開けたら反動で怪我をさせるとわかるほどに、禅は本気で家族とマトンを守ろうとしていた。
その強い意思と行動力はどこから来ているのか。
「私は禅に興味がある。こんな人間は初めてだ」
「ウゥゥ……バウッ!」
「タロウもそうだ。なぜ敵わないとわかっていて、私に歯向かうんだ?」
禅の部屋に入る。同時にタロウがマトンの脛に噛みついた。
タロウはかつて猟犬として主人と共に山に入り、獲物を見つけては追い回し主人の元へ追いやっていた。
獲物は鹿や猪爪、ヒグマと多種多様だが、どれも自分より身体が大きく、場合によっては身体能力が優れている。
彼らに立ち向かうのが、タロウの仕事であり誇りだった。
体力は衰えてしまったが、度胸には自信がある。
「アウウウゥ!バウウウゥ……!」
「安心しろ、私は禅からお前たちを守るように言われている。手出しはしない」
マトンは、魔王城最後の来訪者を思う。
勇者一向は魔王の眷属の命を奪い、財宝を奪い、魔王の命に手を掛けた。千年間で様々な侵入者が魔王城に訪れたが、ここまで追いつめられたのは最後の一回きりだ。
だがそこまでされても、魔族は死の恐怖に怯えたり備えたりしない。
魔族が安全を損なわれた時に感じるのは、恐怖ではなく不快感。そして、感情が生じた瞬間に即排除に動く。
その後にあるのは、退屈しのぎを兼ねたストレス発散だ。
だから魔王軍は侵入者が来る度に、腹いせに勇者が生まれた村も国も皆殺しにして焼き討ちにした。
「私は強盗たちを捕まえに行く。お前は主人を守っていろ」
タロウの牙は肉に達していない。
噛みついたタロウを引きずったまま、マトンはベッドに禅を寝かせる。
禅の身体にブランケットをかけると、タロウは噛みつくのをやめてベッドに上がる。
主人の前に立って胸を張り、声を上げてマトンを睨みつける。
タロウはマトンが人間ではないことに、最初から気づいている。
最近は敵意を感じなくなっていたが、マトンが強盗に強い不快感を抱いたとき、室内にいたタロウにもマトンの重質で濃い覇気が伝わってきた。尾はとっくに垂れ下がっている。脚だって震えていた。
震えは恐怖の証。タロウはマトンに敵わないとわかった上で威嚇をしている。
「グルルルゥ!」
「そうか、己の身よりも主人の方が大切か。タロウはいい従者だな」
マトンは扉を閉めて階段を下りる。
禅はタロウたちのために恐怖を感じながら強盗に立ち向かい、タロウは主人のために恐怖を乗り越えてマトンに立ち向かった。
飼い主と飼い犬、どちらもお互いのことを思っていて、とてもよく似ている。
「あぁ、そうか。だから、勇者は我々を何百年間にも渡って狙い続けたのだな」
元の世界でもそうだった。
何度退けても、勇者一向は千年間途絶えることなくやってきた。
魔族に殺される恐怖に怯えて震えながら、己の家族や国、種族がこれ以上怯えずに済むように立ち上がった。
彼らも、禅やタロウと同じで自分以外の他者のために動いていたのだろう。
それが魔族と人間の違い。魔族が不快感で行動するように、人間は恐怖で行動する。
答えの糸口のようなものを、掴んだ。
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