勇者から逃亡した魔王は、北海道の片田舎から人生をやり直す

栗金団(くりきんとん)

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【第21話】魔王の眷属と、魔王軍の幹部

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「首切り馬、人間の姿になってココまで来い」
「くびきり?突然何を言って……何だ、虫か?」
「『固有魔法・千変万来(ランタナポッド)』」
鉄格子と金網の隙間を縫って羽虫が入ってきた。
明かりにつられて入ってきた虫の動きではない。真っすぐ、それも蜻蛉のように速くマトンの元へ飛んでいく。
そして主人の視界に入ると同時に姿が変化する。
その身体は主人を乗せて運ぶために大きく、その耳は主人の声を聞くために長く大きく、その眼は主人の姿を見つめるために大きく、その口は主人に喜びを伝えるために大きく。
華やかな目鼻立ちと狐のような長耳、豊満な肉体と母性溢れる腰つきが特徴的な女性が畳に下り立つ。着地の瞬間に成熟した胸元が大きく揺れた。
さらに片膝立ちで座り込むと、絹糸で織り込んだような長髪が垂れる。
「はい、お呼びでしょうか。我が王よ」
「なんっ?はっ、はぁ!?でっっか!?」
「お前、私が来た時よりも驚いていないか?」
蛭田は驚嘆のあまり声が出なかった。両腕が飛んだときよりも強い衝撃が下半身に走る。
「やべっ!?」
「む?なぜ毛布で身体を隠した?」
「いやこれはあの……生理現象で……」
「まぁいい、私の部下だ。これを見てどう思う?」
「ど、どうって、言われても……」
改めて、異国情緒あふれる女性を眺める。
バスガイドのような、清潔感溢れる皴一つない白い襟シャツと臙脂色のベストを着用している。ベストと同系色のスカートは慎ましさを表すように膝を覆っている。
スカートからすらりとのびる長い足は、高デニールの黒タイツで包まれていた。
一切の素肌を隠しても、なお肉感と色気が溢れ出ている。蛭田好みの絶世の美女だ。
「あの、き、綺麗な方だと思います」
「人間の目から見ても自然か?」
「し、自然?はぁ、不自然では……ない、です」
「なぜ首切り馬に対しては敬語なんだ?
……まぁいい。首切り馬、先ほどまでの話は聞いていたな?」
「はい、王の邸宅に土足で踏み入った不束者をお探しとか」
「そうだ、そしてお前は生物模倣と長距離行動に優れている。
作戦にはお前が適任だろう」
「お褒めに預かり光栄です」
「ところで、虻蜂連合会の拠点はいくつあるんだ?」
「三か所だ。廃工場に、第二海浜倉庫、それと鉤先アミューズセンター。
場所は地図か携帯があれば説明できる。当然、警察に没収されちまったがな」
「ならば先に携帯だな。首切り馬、取ってこい」
「はい、携帯の色や形はわかりますか?」
「えっと、A社製のアンドロイドです。淵が黒い、赤色のケースに入っています」
「承知しました、すぐに戻ります」
視線を逸らした一瞬で、首切り馬は姿を消していた。
マトンと首切り馬の会話中も、蛭田はずっと首切り馬を見つめていた。
いくら顔が整っていてもマトンは子供の姿をしていて、彼女は成人して大人の色香をまとった女性だ。
男として、本能的にどうしても気になってしまう。
「こちらでお間違いありませんか?」
「はい、間違いないです」
「……やっぱり、私にだけタメ口で話していないか?」
指を揃えて携帯を差し出す仕草まで優雅に見える。
差し出された携帯を受け取ろうとして、蛭田は自分にはもうその手がないことに気づく。
これからの人生を考えれば、手首より先がない生活の方が長くなる。
命と比べれば安い損失だし、これまで己が他人にしてきたことと比べたら、この程度の罰では軽すぎるくらいだ。
頭ではわかっているつもりだったが、身体はまだ手があるものとして動いてしまう。
「……」
「どうした?さっさと操作しろ」
「……いや、その手をあんたに切られたんだが」
「あ、そうだった」
もともと顔認証を設定しておらず、指紋認証で解除していた。
残る解除方法はパターン認証だが、これも手を失って数日の人間では操作しようもない。
取調べでは黙秘で通したので、蛭田の取調官は苦汁を飲んだような顔をしていた。
あまりに反抗的だったので、うっかり足を滑らせた拍子に脛を蹴られたくらいだ。
「そんなわけだから、悪いが代わりに操作してくれ。パターン認証は……」
「仕方がないな、『回復魔法(ンマ)』」
「え?い、いいのか?」
「え?何がだ?」
あまりにも寛容な行動に、開いた口が塞がらない。
マトンが素直に彼の腕を再生したのは、もちろん慈愛や同情からではない。生殺与奪の権利があるのに、腕の一本や二本など今更交渉材料にもならないからだ。
祈生家では、携帯を持っているのは禅だけだった。
その禅がマトンの前で携帯を弄ったのは、白桃に電話したときの一度だけ。
それ以外では、携帯を触りたいと思ったことすらない。
よって、マトンは人間が携帯を操作するところをほとんど見たことがなく、実物に触れたこともない。
唯一携帯の知識を得られる本の表現上、携帯とは本人が指で操作するものという思い込みがあった。指で操作する必要があり、指が必要なら再生する、それだけの話だ。
「で?何ができるのだ?これは」
「えっと、まず俺たちが連絡手段に使っていたのはこのアプリだ」
「アプリ……あ!?画面が動いた!テレビみたいだ!」
「そりゃ、タッチパネルだからな。会話履歴は……あ」
「ん?何もないぞ」
「やっぱり、残ってねぇな。向こうから消されている」
機密性が高い一部のアプリケーションでは、チャットでやり取りした文字や画像を端末からもサーバからも削除することができる。復元が不可能というわけではないが、時間はかかるだろう。
「おぉ、おぉ、おぉ!」
「だが、拠点の場所はわかる。地図でいうと」
すいすいと滑るように移動する画面を見て、マトンは四つん這いになって身を乗り出す。
蔵にあった地図よりも新しい地図、しかもそれを自由自在に拡大縮小できる。技術の進歩に目を輝かせた。
「指圧に反応しているのか!面白い!」
「……なぁ、見えねぇんだが」
「どういう構造なんだ、これは」
「留置場は知ってんのに、携帯は知らないのか?
あと、そういうのは頭が良いやつに聞いてくれ。
この赤いピンが立っているところが現在位置だ。そして拠点の位置がここだ」
「幹部が訪れそうな場所は?全て教えろ」
「あぁ、それなら」
マトンの視界や記憶は、隣で正座をしている首切り馬にも共有される。
長く豊かな睫毛の下についた暗黒色の瞳には、横長の瞳孔が浮かんでいる。偶蹄目や奇蹄目の一部の動物特有の目は、ほぼ全方位を死角なく見通すことができる。
だがどれだけ広い視覚を持っていようが、発情した人間の雄にチラチラ見られようが、彼女が見つめているのは己の主人のみ。彼女がほほ笑むのも主人だけだ。
「首切り馬、覚えたか?」
「はい、覚えました」
「覚えたって……この一瞬で?」
「では地図の場所まで行き、姿を変えながら隠密に潜入をしてこい。
一つ、虻蜂連合会は解体する。連合会に所属する人間は生かしておくな。
二つ、連合会を変えた男の情報収集だ。
どんな容姿でどこから来たか、どこに住んでいるか、いつどこに現れるのかを探れ。
害になりそうな人間がいれば殺してもいいが、警察への妨害工作も忘れるな」
「承知しました」
「直接乗り込むのか?たった一人で?
拠点だけでも三箇所あるし、ここからだと何時間もかかるぞ」
「構わん」
「構わんって、あんたはそうだろうけど……」
「文句があるなら、もっとましな情報を出せ」
「うっ……だからって、危険すぎる」
三箇所の拠点を同時に見張ることはできないし、移動するだけで日が暮れてしまう。
蛭田はちらりと首切り馬の表情を確認するが、彼女は涼しい顔をして主人の話に聞き入っている。会話からも表情からも感情が読み取れない。腹の内が全く読めない。
「実行犯が捕まった報道が出回っている以上、奴らも警察を警戒しているだろうが、首切り馬なら問題はないだろう。仮に戦闘になったとしても、並みの人間には負けまい」
「……恐れながら、発言の許可を頂きたく」
「許そう、お前の意気込みも聞いておいてやる」
ただ、不安を感じていたのは蛭田だけではない。
「私は偵察の経験がありません。情報を探りながら敵を葬るには力不足かと」
「……うぉ」
蛭田は、首切り馬が自ら異を唱えたことに驚く。
この少ないやり取りだけでも、蛭田は二人の間にある絶対的な上下関係を感じ取れた。
その証拠に、首切り馬は現れてから一度もマトンと直接目を合わせていない。元の世界でも、この世界の自然界でも、直接目を合わせるのは敵対行動と見なされるからだ。
それだけに、本来なら黙って命令を受けているはずの首切り馬の進言は、信じられないものだった。
それも、思わず蛭田が判官贔屓で加勢したくなるほどの劣勢だ。
「私の采配が不満か?」
「……そりゃそうだ、いくら何でも一人で幹部たちを倒すのは難しいだろ」
「いいえ」
「……いや、不満はないのかよ」
「ですが、命令を確実に遂行するため。
この世界の理解を深め、軍事力の底上げをするため。
四大幹部のみなさまのお力添えを頂きたく思います」
「あいつらは一度私の命令に背いた。勇者を倒せず、城を守れなかった」
「……勇者?城?」
「存じております。どうか、もう一度だけ忠節を尽くす機会を頂けませんでしょうか」
「私の意見に口を挟むことは、お前の忠義には反さないのか?」
「……盲目的にお仕えすることが、忠義だとは思いません。
私はいつでも王のことを思っております。私の全てはあなた様のもの。
私の言葉が王の気分を害したというならば、どんな処罰も受けます」
「あぁ、私は不快な気持ちになったぞ」
「であれば、いかようにもお詫び申し上げます。どうぞ何なりとお申し付けください」
「……」
「……き、気まずい」
沈黙に耐えきれず蛭田がつばを飲み込む。梅雨の時分のような重苦しい空気が部屋中に圧し掛かっていた。
首切り馬の強い忠誠心は、部外者の蛭田にも伝わってくる。
だが、彼も裏社会の組織に所属する一員としてよく知っている。
組織の頂点に立つ人間にとって、部下の意見は紙きれのように薄く軽い。
より多くの部下を率いるため、より強い結束でまとめるため、彼らは時に部下の意見を容赦なく切り捨てなければならない。
そしてこの怪物は、恐らくそれができる側の存在だ。
「……いいや、それでいい。
お前は自分の実力を過信せずに私の命令を断れる。
その判断力と忠誠心を、私は高く見込んでいる。お前の意見を採用しよう」
「ありがとうございます」
「はぁっ、よ、良かったな」
蛭田は自然と呼吸を止めていた。数秒ぶりに肺いっぱいに酸素を取り込み味わう。
彼女が虻蜂連合会に単騎で立ち向かう姿は想像したくない。
首切り馬の肌にも汗が滲んでいた。白陶のごとく硬い表情も安堵しているように見える。
「それで、四大幹部だったか?仲間はどこにいるんだ?」
「ここに呼ぶ」
「おぉ、そりゃそうだが……今はどこにいるんだ?」
「だから、ここに呼ぶ」
「え?呼ぶってどうやって……」
「『眷属を召喚する魔法(ンベルガ)』」
「……あ?畳が光って?うわ、まぶしっ!?」
マトンと蛭田の間に、魔王の紋章が浮かび上がる。
魔法特有の発光は目を閉じても瞼を貫通する。蛭田は眼が潰れるのではないかと錯覚して両手で顔を隠した。
光が収まってもしばらくその体勢でいたが、知らない気配に恐る恐る目を開いた。
「……っ!?」
室内にはマトンと首切り馬、蛭田の他に五人の存在がいた。
五人は五人とも蛭田に背を向けて座り込み、マトンに跪いていた。
知識がない幼子でも熊や虎に恐怖を感じるように、蛭田は一目で自分が被食者側だとわかった。せめて彼らに気づかれないように、背中を限界まで壁につけて息を殺す。
またもや沈黙が支配する。口火を切ったのは、この場でも最も権力が高い者だった。
「首切り馬が、お前たちにチャンスをやってくれと言うのでな」
「……王よ」
「謝罪も言い訳もいらない」
「……っ」
「一言で答えろ。
この世界でも私に仕える気はあるか?私の所有物として死ぬまで尽くす気はあるか?」
一方的で永続的な主従契約の提案に、五人は思い思いの最大限の敬意を持って即答する。
「この命が尽きるまでお供いたします」
「一族の名にかけてお仕えさせて頂きます」
「許されるならば、配下の末席に加えて頂きたく」
「「我ら誠心誠意お仕えいたします」」
蛭田は、彼らの頭や背中から角や双腕、比翼が生えていることに気づいて青ざめる。
ただの怪物ではない。彼らはこの世界の理とは違うところから来たのだ。
「では、よく聞け。
ここはもう我々の世界ではない。人間が支配する、魔法と魔族が存在しない世界だ。
私はこの世界で、とある人間の家に居候している。
しかし、だ。その家の安全と私の安寧を脅かす敵が現れた。無論、危険は排除する。
計画を実行した者、計画をした者、計画を手助けした者、組織に属する者、その拠点。
全て突き止め、私の合図で同時に襲撃する。全力で蹂躙してこい」
「「御意」」
「我々は、まだ存在を明かすわけにはいかない。
お前たちも常日頃から人間に擬態して過ごせ。変化に関しては首切り馬に聞くといい。
それと、いずれはお前たちにも新しい名をやろう」
「ありがたき幸せ……時に王よ。一つお尋ねしたいことが」
「八本角の鬼将軍(オーク・バレシウス)か、許可しよう」
「ありがとうございます。
早速ですが、皆殺しということであれば……この人間も殺してもよろしいのですか?」
「ぎひゃぁっ!?」
振り返った大柄な男の顔を見て、蛭田は絹を裂いたような悲鳴を上げる。
額から真っすぐのびる八本の角と赤銅色の肌。墨を入れたような眼球が蛭田を捉える。
丸太よりも太い腕は筋骨隆々というのが相応しく、一ひねりで首の骨を簡単に折られて砕かれそうだ。座っているため背丈は窺い知れないが、立てば天井に頭が付くだろう。
まさに昔話に出てくる赤鬼そのものだ。鬼は人を食らうと相場が決まっている。
「お、俺はっ……」
「そいつは私が最後に殺す約束だ、手を出すな」
「それは残念……いえ、失礼しました。お許しを」
「ほっ……」
「構わん、他に質問はないな?」
まるで命がけの綱渡りをしているような気分だった。
涙で蛭田の視界が霞む。見えないゴールに辿り着くまで気を抜けない。
一歩間違えたら、足を置く位置が数ミリズレたら、奈落の底まで落ちていく。腕を取り戻したと思った次の瞬間には、命が無くなってもおかしくない。
蛭田は、いよいよ自分は夢を見ているのだろうかと倒錯し始める。それとも、地獄に行く前に今まで行ってきたことへの天罰を受けているのだろうか。
「よし、では行こう。私の期待に結果で応えてみせろ」
「「御意」」
怪物たちが去ってからも、蛭田は一睡もできずに朝を迎えた。
取調室では担当官に何を聞かれたかも覚えていない。
鬼や怪物と過ごした後では、生身の人間との取調べは天国のようだった。
警察は多少強面で口が悪いだけで、きちんと人間社会のルールの中で生きている。
蛭田が眠気でうつらうつらしても、悪態をつくだけで殺そうとまではしてこない。
こちらが手を出さなければ、絶対に暴力を振るわないし恫喝もしてこない。
もうあんな思いはしたくない。奴らと関わりたくもない。
蛭田は、生まれ変わっても二度と犯罪はしないと心に固く誓った。
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