8 / 95
お薬のお時間
しおりを挟む
口を開いてなるものかと、押し付けられる丸薬を必死に拒否をするが、ギシギシと骨が軋むほど顎を掴まれ……無理矢理開かされた口の中に薬を押し込められる。指で喉奥へ押し込まれ……苦しさのあまり飲み込んだ俺に満足そうに笑いながら俺の身体から手を離した。
「何を……飲ませた……」
這いつくばる俺を余裕の笑みで見下ろす魔王。
「毒ではないよ?あ~……でもギガントオーガにも効くぐらい強力なヤツをお願いしたから、ルカちゃんの身体には毒かなぁ?」
『女神の祝福』でシュウシュウと僅かな煙を出しながら回復していく俺の身体を魔王は楽しそう眺めている。
「ルカちゃん、常時回復があるからどれぐらいなら効くか分かんなかったからさ……薬師に特別に作ってもらった超強力な催淫剤。マグマドラゴンの鱗剥がすの硬くて面倒だったよ」
催淫剤!?ふざけるなっ!!
無理矢理吐き出そうと喉の奥に指を突っ込もうとしたがその手を掴まれ、木に両手を縄で拘束された。
「……はっ……くっ……」
息が荒くなるのを唇を噛んで隠すが、肩が忙しなく上下する。
「無駄だよ、超即効性。いまさら吐き出しても遅いよ……そろそろ効いてきたんじゃない?特にハーフリングは苦痛と快楽に弱い種族だもんねぇ……どう?しんどくなってきた?」
身体が疼く……熱が身体の中から溢れ上がってくる。その熱は……身体の中心へと集まって……出したい……熱を放出したい。
痛いぐらいに膨張したペニスの射精を促したいが、縛り付けられた両手では叶わない。必死に腿を擦り合わせて苦痛なほどの快楽を逃がそうとするが、余計に疼きが激しくなる。
「縄……解いて……」
「辛そうだね?苦しい?楽になりたいの?そうだよねぇ……服の上からも分かるぐらい、こんなぐちょぐちょになっちゃってるもんねぇ」
「あっ!!」
膨らみきった股間を軽く指で弾かれて、大袈裟なぐらいに身体が跳ねた。それを面白がる様に魔王は俺の身体を突いていく……全てに過剰に反応し、自分の身体なのに自分の身体ではないみたいに感じる。
「イキたいよね?全部吐き出したいよね……すげ……全身性感帯みたい」
「イキたい……」
上衣の前を開けられ、ゆっくりと焦らす様にズボンと下着を脱がされていき……触れる外気の冷たさすら刺激のよう。
「片手だけね……ルカちゃんすぐ逃げようとするから」
自由にされた左手。
不躾に浴びせられる視線。
僅かに残された理性の駄目だと叫ぶ声など届かず、左手で自身のモノを握り締めた。
「あ……はぁ……」
不快な自身の吐き出したぬるぬるとした液体だが、それらが自らシゴく動きの摩擦を救け、刺激の元となり……。
「気持ち良い?すっげ……エロ……」
魔王の好奇の視線すらスパイスの様に感じてしまう……。込み上げてくる射精感。
「んんんっ!!」
頭の中で何かが真っ白に弾け、身体の震えと共にビクビクと震えながら精を吐き出した……。
「あ……あぁ…………」
目の前が霞んでくるほどの恍惚とした快感。
しかし……余韻も虚しく、治まらない熱が次へ次へと打ち寄せてくる。
「大変よくイケました。一人でちゃんとイケたルカちゃんにご褒美ね」
「え……?」
魔王の手に視線を向けると……その手にはまたあの丸薬が……。
「やだっ!!やっ!!いらない!!」
身をよじり逃げようとするが、脚を掴まれて晒されたアナルへと無慈悲に押し込められた。
「口は一つしかないって言ってたけど……ほら、こんなに上手に飲み込めたよ?じわじわと溶けてきた……」
「やだやだやだっ!!熱い!!お腹……中……熱い!!」
溶け出す薬が内臓を灼いているのではないかと思うぐらいに熱く、目の前はチカチカと星が瞬き、頭の中は虫に這いずられているかの様にザワザワと疼く。
「やっ!!助けて!!やだぁっ!!」
頭を掻きむしり、激しく振っても治まらない。
「助けてほしい?」
「助けて……魔……お……頭……壊れそ……」
救いの手を差し伸べてくれるなら……神でも魔王でもその手に縋りたい。
「魔王じゃないでしょ?俺の名前は……?」
「助けて……奏……」
その手を取ってしまった俺に、魔王は嬉しそうに俺の身体を引き寄せた。
ーーーーーー
「あ、あ………はぁ……あ……ん」
拘束する縄を解かれた腕は、自らの意思で魔王の首に絡んでいる……意思……俺の意思?
何かに身体を乗っ取られたと思いたかった。
「ルカちゃんので俺の腹の上もドロドロ……」
にやにやと笑う魔王、殺してやりたいぐらい憎いのに……俺は自ら魔王に口付け舌を差し出して求めている。砂漠でたった一滴の水を求める様に……。
「もっと……もっと奏の……ほしい……んん……いっぱい、奏ので壊れるぐらい……ほし……あっ!!」
魔王は余裕の笑顔で俺をゆっくり、ゆっくり犯していく、俺の中の内壁を擦られ、突かれ……何度精を吐き出しても冷めることのない熱に、もう幾つの思考が焼き切れただろうか。
魔王の突き上げに簡単に弾む身体には全く力が入らない……入れる気もなくなった。
ただ魔王に揺さぶられるだけの人形になった様な気分だった。
熱、快感、刺激……それがもうなんなのかもわからない……。
「ルカちゃん……愛してる……」
何処か遠くから魔王の声が聞こえる……愛……愛ってなんだっけ?
「あ……う……ぅ……」
喋るのも億劫だ……言葉ってなんだっけ?
身体が揺れる……。
頭が揺れる……。
波だ……一定のリズムで押しては引いて繰り返す波に身体をさらわれている……。
沈んでいく……何処へ?
海の底へ……深い……深い……これは快楽の海……。
遠のいていく意識を追う事は諦め、全てを手放した。
「何を……飲ませた……」
這いつくばる俺を余裕の笑みで見下ろす魔王。
「毒ではないよ?あ~……でもギガントオーガにも効くぐらい強力なヤツをお願いしたから、ルカちゃんの身体には毒かなぁ?」
『女神の祝福』でシュウシュウと僅かな煙を出しながら回復していく俺の身体を魔王は楽しそう眺めている。
「ルカちゃん、常時回復があるからどれぐらいなら効くか分かんなかったからさ……薬師に特別に作ってもらった超強力な催淫剤。マグマドラゴンの鱗剥がすの硬くて面倒だったよ」
催淫剤!?ふざけるなっ!!
無理矢理吐き出そうと喉の奥に指を突っ込もうとしたがその手を掴まれ、木に両手を縄で拘束された。
「……はっ……くっ……」
息が荒くなるのを唇を噛んで隠すが、肩が忙しなく上下する。
「無駄だよ、超即効性。いまさら吐き出しても遅いよ……そろそろ効いてきたんじゃない?特にハーフリングは苦痛と快楽に弱い種族だもんねぇ……どう?しんどくなってきた?」
身体が疼く……熱が身体の中から溢れ上がってくる。その熱は……身体の中心へと集まって……出したい……熱を放出したい。
痛いぐらいに膨張したペニスの射精を促したいが、縛り付けられた両手では叶わない。必死に腿を擦り合わせて苦痛なほどの快楽を逃がそうとするが、余計に疼きが激しくなる。
「縄……解いて……」
「辛そうだね?苦しい?楽になりたいの?そうだよねぇ……服の上からも分かるぐらい、こんなぐちょぐちょになっちゃってるもんねぇ」
「あっ!!」
膨らみきった股間を軽く指で弾かれて、大袈裟なぐらいに身体が跳ねた。それを面白がる様に魔王は俺の身体を突いていく……全てに過剰に反応し、自分の身体なのに自分の身体ではないみたいに感じる。
「イキたいよね?全部吐き出したいよね……すげ……全身性感帯みたい」
「イキたい……」
上衣の前を開けられ、ゆっくりと焦らす様にズボンと下着を脱がされていき……触れる外気の冷たさすら刺激のよう。
「片手だけね……ルカちゃんすぐ逃げようとするから」
自由にされた左手。
不躾に浴びせられる視線。
僅かに残された理性の駄目だと叫ぶ声など届かず、左手で自身のモノを握り締めた。
「あ……はぁ……」
不快な自身の吐き出したぬるぬるとした液体だが、それらが自らシゴく動きの摩擦を救け、刺激の元となり……。
「気持ち良い?すっげ……エロ……」
魔王の好奇の視線すらスパイスの様に感じてしまう……。込み上げてくる射精感。
「んんんっ!!」
頭の中で何かが真っ白に弾け、身体の震えと共にビクビクと震えながら精を吐き出した……。
「あ……あぁ…………」
目の前が霞んでくるほどの恍惚とした快感。
しかし……余韻も虚しく、治まらない熱が次へ次へと打ち寄せてくる。
「大変よくイケました。一人でちゃんとイケたルカちゃんにご褒美ね」
「え……?」
魔王の手に視線を向けると……その手にはまたあの丸薬が……。
「やだっ!!やっ!!いらない!!」
身をよじり逃げようとするが、脚を掴まれて晒されたアナルへと無慈悲に押し込められた。
「口は一つしかないって言ってたけど……ほら、こんなに上手に飲み込めたよ?じわじわと溶けてきた……」
「やだやだやだっ!!熱い!!お腹……中……熱い!!」
溶け出す薬が内臓を灼いているのではないかと思うぐらいに熱く、目の前はチカチカと星が瞬き、頭の中は虫に這いずられているかの様にザワザワと疼く。
「やっ!!助けて!!やだぁっ!!」
頭を掻きむしり、激しく振っても治まらない。
「助けてほしい?」
「助けて……魔……お……頭……壊れそ……」
救いの手を差し伸べてくれるなら……神でも魔王でもその手に縋りたい。
「魔王じゃないでしょ?俺の名前は……?」
「助けて……奏……」
その手を取ってしまった俺に、魔王は嬉しそうに俺の身体を引き寄せた。
ーーーーーー
「あ、あ………はぁ……あ……ん」
拘束する縄を解かれた腕は、自らの意思で魔王の首に絡んでいる……意思……俺の意思?
何かに身体を乗っ取られたと思いたかった。
「ルカちゃんので俺の腹の上もドロドロ……」
にやにやと笑う魔王、殺してやりたいぐらい憎いのに……俺は自ら魔王に口付け舌を差し出して求めている。砂漠でたった一滴の水を求める様に……。
「もっと……もっと奏の……ほしい……んん……いっぱい、奏ので壊れるぐらい……ほし……あっ!!」
魔王は余裕の笑顔で俺をゆっくり、ゆっくり犯していく、俺の中の内壁を擦られ、突かれ……何度精を吐き出しても冷めることのない熱に、もう幾つの思考が焼き切れただろうか。
魔王の突き上げに簡単に弾む身体には全く力が入らない……入れる気もなくなった。
ただ魔王に揺さぶられるだけの人形になった様な気分だった。
熱、快感、刺激……それがもうなんなのかもわからない……。
「ルカちゃん……愛してる……」
何処か遠くから魔王の声が聞こえる……愛……愛ってなんだっけ?
「あ……う……ぅ……」
喋るのも億劫だ……言葉ってなんだっけ?
身体が揺れる……。
頭が揺れる……。
波だ……一定のリズムで押しては引いて繰り返す波に身体をさらわれている……。
沈んでいく……何処へ?
海の底へ……深い……深い……これは快楽の海……。
遠のいていく意識を追う事は諦め、全てを手放した。
69
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】その少年は硝子の魔術士
鏑木 うりこ
BL
神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。
硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!
設定はふんわりしております。
少し痛々しい。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
聖獣は黒髪の青年に愛を誓う
午後野つばな
BL
稀覯本店で働くセスは、孤独な日々を送っていた。
ある日、鳥に襲われていた仔犬を助け、アシュリーと名づける。
だが、アシュリーただの犬ではなく、稀少とされる獣人の子どもだった。
全身で自分への愛情を表現するアシュリーとの日々は、灰色だったセスの日々を変える。
やがてトーマスと名乗る旅人の出現をきっかけに、アシュリーは美しい青年の姿へと変化するが……。
オレの番になって──異世界に行って愛猫の番にされる話
まめ
BL
不慮の事故により、異世界に転移することになった神木周。
心残りは、唯一の家族だった愛猫・ネロのことだけだった。
──目覚めた草原で再会したのは、見覚えのある大きな黒い獣。ネロが追いかけてきてくれたのだ。
わからないことばかりの異世界だけど、ネロがいるからきっと大丈夫。
少しずつ心をほどき、神に招かれた世界で穏やかな毎日を楽しむ周たち。
しかし、そんな彼らに不穏な気配が忍び寄る――
一人と一匹がいちゃいちゃしながら紡ぐ、ほのぼの異世界BLファンタジー。
こんにちは異世界編 1-9 話
不穏の足音編 10-18話
首都編 19-28話
番──つがい編 29話以降
全32話
執着溺愛猫獣人×気弱男子
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる