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熱帯夜に見る夢は
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「何でいるんだよ!!」
俺は両方の拳で酒屋のテーブルを叩いた。
頭の中はバジリスクのフルコースでいっぱいになっていたところを我慢して、わざわざ南の国ウィルノザにまでやってきたというのに……。
気温も高く湿度も高いこの国は気候に慣れていない人間にはなかなか生活がしづらい為に冒険者人気は低い。
珍しい果物が豊富なのは魅力だが、討伐対象の魔物の種類が蛙や蛇に虫系が非常に多く……女性冒険者がパーティーにいる場合避けて通られてしまう。
必然的に野郎ばかりが集まってしまうのだが……。
「見ない顔だな。今夜一晩どうだ?」
道中にて狩ってきた魔物の素材の買い取りを終わらせた直後に、脳みそまで筋肉で出来てるんじゃないのかと思われる様な馬鹿にストレートなお誘いを掛けられる。
「おいおい、無視するこたぁねぇだろ?せっかくウィルノザに来たんだ楽しもうぜ?」
無視をしていると馴れ馴れしく肩に手を回してこようとした腕を掴む。
「……消えろ」
ひと睨みすると男は慌てて腕を押さえながら逃げ出していく。骨を砕かれなかっただけ良かったと思え。
随分とまあ……噂に聞いてはいたが、性に奔放な国な様で……そちらの商売の方だろうと思われる妖艶な女性達がギルド内で冒険者達に声を掛けていた。これを目的に集まって来る奴等も多いとか……。
娯楽も少ない国だからか……それで潤っている人間もいるなら良いと思うが、こちらにまで絡んで来られるのは迷惑な事だ。
「やっぱバジリスク……行けば良かった」
奴からコートを贈られた事で……これは次に奴が向おうとしているのが寒い地方かと思い北を避けたのだが……暑くて身体がベタベタするわ、湿度が高く息苦しいわで後悔している。
マントなんてとても着ていられないので普段よりも軽装なせいで女の子と間違われ声を掛けられる事……何回目だ。
依頼も面白そうな物はないし、長い距離を歩きわざわざやってきた甲斐はなく……せっかく来たが、早々にテネハグラス国へ戻るかと考えていると……。
「いや、俺はその……そういうのは好きな人と……お姉さんはとても魅力的な方とは思うんですけど……」
「えーお兄さんそんな可愛い事言わないで、ね?お兄さんほどいい男ならサービスしてあげちゃうからぁ」
聞いたことのある声を耳が拾った。
物陰に隠れながら声のした方向を確かめると……ダークエルフの美女と虎の獣人の美女に両脇から腕を絡められて硬直している見覚えある黒髪の姿を視界に捕らえてブワッと一気に汗が噴き出した。
な……なんであいつがここにいるんだよ。
コソコソと逃げ出そうとした行く手を阻むように冒険者達が……。
「お嬢さん可愛……」
声を出すなっ!!と顎に飛び膝蹴りを入れてそのままギルドを飛び出した。
大丈夫、奴はこちらに気付いてなかった。バレてない!!今ならまだ逃げられる!!
「そんなに俺と遊びたかったの?」
全力で走ってきたのに、どうしてお前がそこに立ってんだよ!!
街の門まであともう少しというところで俺の行く手は阻まれた。
ーーーーーー
「どうしてルカさんがここにいるんですか!!せっかくコードを渡して俺とは逆方向へ向かってもらえるようにしたのに……」
酒場に連行され、トイレから戻って来た男は席に着くなりテーブルに突っ伏して俺を責めた。
「……それはこっちの台詞だ」
どうやら裏をかいたつもりが裏目に出てしまった様だ。素直にバジリスク狩りへ向かっていれば良かった。
「俺……ルカさん見てると自分を抑えられなくて……酷いことしてしまうし、近付かないようにしなきゃって……それなのに……それなのにそんな姿でっ!!」
人の姿を見て破廉恥だと顔を隠すが失礼だろう。この国へ入り、半袖とハーフパンツにはしたが、露出度が極めて高いわけではない。殺せるものならこいつ殺したい。
「暑いんだから仕方ないだろ……お前だって半袖だろう」
「俺はともかく、ルカちゃんみたいに可愛い子が綺麗な肌を出して歩いてたら変な虫が寄ってきちゃうよ?」
ツツッと指先で腕をなぞられ椅子ごと後ろへ離れる。
「お前以上に危険な虫はこの世にいない」
俺もこの情緒不安定っぷりにだいぶん慣れてきたものだ。
「ねぇ、ルカちゃん」
「断る」
「酷いなぁ、まだ何も言ってないのに。そんな不審人物を見る様な目で見ないでよ……泣かせたくなっちゃう」
帰りたい。
「ちぇ……せっかくならルカちゃんと一緒にダンジョン行きたかったけど……ま、いっか一人で行くかぁ」
そう言いながら魔王は1枚の依頼書をテーブルに広げた。ジュジュのダンジョン……討伐じゃなく捜索依頼か。難易度は……Sランク?
「Sランクになったのか」
こいつの力なら当然と言えば当然だが……早いな。
「俺はまだAランクだけど、ギルド長に泣きつかれちゃって?頼まれると断れない勇者時代の刷り込みが憎いよ」
「ジュジュのダンジョン……帰還者がゼロって問題になってた件か、でも確かSランク冒険者のマルーセルが調査に向かった筈だろ?」
高難易度ダンジョンでも無いのに突然帰還者が居なくなり未知の魔物かと騒がれていたな。
調査依頼が出てはいたが……俺は所在情報を非公開にしているが、情報を開示し付近に滞在していたのが、マルーセルとSランクパーティーの暁月の獅子だったか。暁月の獅子の僧侶が虫系はNGだったからな……。
「さすがルカちゃん、詳しいね。その調査に行ったやつもダンジョン入ってから帰って来ないんだって3日前にモサレド支部のギルド長に泣きつかれた……無理はしなくても良いからとは言われてるけどな」
つまりモサレドから3日でここに来たのか……俺が10日掛けて歩いてきた道を。
でもこいつも一応冒険者としてちゃんとやる事やってんだな、本性クソなのにな。
俺がSランクに上がった時にマルーセルとは何度か組んで同行させてもらった事がある。いくら一つ上のランクの依頼迄は受けられるとはいえ、そんなベテランのSランク冒険者が失踪する様なダンジョンにAランク冒険者を向かわせるとは……こいつがどんな活躍をしてるのか詳しくは知らないが、ギルド長からSランク確定の太鼓判押されているわけか。
こいつに任せておけば未知の魔物でも何でも問題はないだろうけど……マルーセル……。
俺は両方の拳で酒屋のテーブルを叩いた。
頭の中はバジリスクのフルコースでいっぱいになっていたところを我慢して、わざわざ南の国ウィルノザにまでやってきたというのに……。
気温も高く湿度も高いこの国は気候に慣れていない人間にはなかなか生活がしづらい為に冒険者人気は低い。
珍しい果物が豊富なのは魅力だが、討伐対象の魔物の種類が蛙や蛇に虫系が非常に多く……女性冒険者がパーティーにいる場合避けて通られてしまう。
必然的に野郎ばかりが集まってしまうのだが……。
「見ない顔だな。今夜一晩どうだ?」
道中にて狩ってきた魔物の素材の買い取りを終わらせた直後に、脳みそまで筋肉で出来てるんじゃないのかと思われる様な馬鹿にストレートなお誘いを掛けられる。
「おいおい、無視するこたぁねぇだろ?せっかくウィルノザに来たんだ楽しもうぜ?」
無視をしていると馴れ馴れしく肩に手を回してこようとした腕を掴む。
「……消えろ」
ひと睨みすると男は慌てて腕を押さえながら逃げ出していく。骨を砕かれなかっただけ良かったと思え。
随分とまあ……噂に聞いてはいたが、性に奔放な国な様で……そちらの商売の方だろうと思われる妖艶な女性達がギルド内で冒険者達に声を掛けていた。これを目的に集まって来る奴等も多いとか……。
娯楽も少ない国だからか……それで潤っている人間もいるなら良いと思うが、こちらにまで絡んで来られるのは迷惑な事だ。
「やっぱバジリスク……行けば良かった」
奴からコートを贈られた事で……これは次に奴が向おうとしているのが寒い地方かと思い北を避けたのだが……暑くて身体がベタベタするわ、湿度が高く息苦しいわで後悔している。
マントなんてとても着ていられないので普段よりも軽装なせいで女の子と間違われ声を掛けられる事……何回目だ。
依頼も面白そうな物はないし、長い距離を歩きわざわざやってきた甲斐はなく……せっかく来たが、早々にテネハグラス国へ戻るかと考えていると……。
「いや、俺はその……そういうのは好きな人と……お姉さんはとても魅力的な方とは思うんですけど……」
「えーお兄さんそんな可愛い事言わないで、ね?お兄さんほどいい男ならサービスしてあげちゃうからぁ」
聞いたことのある声を耳が拾った。
物陰に隠れながら声のした方向を確かめると……ダークエルフの美女と虎の獣人の美女に両脇から腕を絡められて硬直している見覚えある黒髪の姿を視界に捕らえてブワッと一気に汗が噴き出した。
な……なんであいつがここにいるんだよ。
コソコソと逃げ出そうとした行く手を阻むように冒険者達が……。
「お嬢さん可愛……」
声を出すなっ!!と顎に飛び膝蹴りを入れてそのままギルドを飛び出した。
大丈夫、奴はこちらに気付いてなかった。バレてない!!今ならまだ逃げられる!!
「そんなに俺と遊びたかったの?」
全力で走ってきたのに、どうしてお前がそこに立ってんだよ!!
街の門まであともう少しというところで俺の行く手は阻まれた。
ーーーーーー
「どうしてルカさんがここにいるんですか!!せっかくコードを渡して俺とは逆方向へ向かってもらえるようにしたのに……」
酒場に連行され、トイレから戻って来た男は席に着くなりテーブルに突っ伏して俺を責めた。
「……それはこっちの台詞だ」
どうやら裏をかいたつもりが裏目に出てしまった様だ。素直にバジリスク狩りへ向かっていれば良かった。
「俺……ルカさん見てると自分を抑えられなくて……酷いことしてしまうし、近付かないようにしなきゃって……それなのに……それなのにそんな姿でっ!!」
人の姿を見て破廉恥だと顔を隠すが失礼だろう。この国へ入り、半袖とハーフパンツにはしたが、露出度が極めて高いわけではない。殺せるものならこいつ殺したい。
「暑いんだから仕方ないだろ……お前だって半袖だろう」
「俺はともかく、ルカちゃんみたいに可愛い子が綺麗な肌を出して歩いてたら変な虫が寄ってきちゃうよ?」
ツツッと指先で腕をなぞられ椅子ごと後ろへ離れる。
「お前以上に危険な虫はこの世にいない」
俺もこの情緒不安定っぷりにだいぶん慣れてきたものだ。
「ねぇ、ルカちゃん」
「断る」
「酷いなぁ、まだ何も言ってないのに。そんな不審人物を見る様な目で見ないでよ……泣かせたくなっちゃう」
帰りたい。
「ちぇ……せっかくならルカちゃんと一緒にダンジョン行きたかったけど……ま、いっか一人で行くかぁ」
そう言いながら魔王は1枚の依頼書をテーブルに広げた。ジュジュのダンジョン……討伐じゃなく捜索依頼か。難易度は……Sランク?
「Sランクになったのか」
こいつの力なら当然と言えば当然だが……早いな。
「俺はまだAランクだけど、ギルド長に泣きつかれちゃって?頼まれると断れない勇者時代の刷り込みが憎いよ」
「ジュジュのダンジョン……帰還者がゼロって問題になってた件か、でも確かSランク冒険者のマルーセルが調査に向かった筈だろ?」
高難易度ダンジョンでも無いのに突然帰還者が居なくなり未知の魔物かと騒がれていたな。
調査依頼が出てはいたが……俺は所在情報を非公開にしているが、情報を開示し付近に滞在していたのが、マルーセルとSランクパーティーの暁月の獅子だったか。暁月の獅子の僧侶が虫系はNGだったからな……。
「さすがルカちゃん、詳しいね。その調査に行ったやつもダンジョン入ってから帰って来ないんだって3日前にモサレド支部のギルド長に泣きつかれた……無理はしなくても良いからとは言われてるけどな」
つまりモサレドから3日でここに来たのか……俺が10日掛けて歩いてきた道を。
でもこいつも一応冒険者としてちゃんとやる事やってんだな、本性クソなのにな。
俺がSランクに上がった時にマルーセルとは何度か組んで同行させてもらった事がある。いくら一つ上のランクの依頼迄は受けられるとはいえ、そんなベテランのSランク冒険者が失踪する様なダンジョンにAランク冒険者を向かわせるとは……こいつがどんな活躍をしてるのか詳しくは知らないが、ギルド長からSランク確定の太鼓判押されているわけか。
こいつに任せておけば未知の魔物でも何でも問題はないだろうけど……マルーセル……。
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