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君にかかれば理性なんて Side:奏
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「ん……ふぅ……んん……」
重ね合わせた口の端から漏れる吐息すら俺の自我を奪おうとしてくる。
頑張れ俺、耐えろ!!こんな状態のルカちゃんに手を出したら間違いなく後悔するほど抱き潰す。そしてひたすら怒られる!!
「ルカちゃん、少し休も……」
そうすれば自動回復の力で正気に戻るはず。ギリギリの理性で体を離すが、ルカちゃんからねだる様にキスをされては拒めない。
「奏、大好き」
そんな愛おしくて堪らないみたいな顔で俺を見ないで!!
すりすりと俺の胸に顔を擦り付けてくる姿に耐えてる俺、偉い!!
『主人よ……キュアポーションを何本割るつもりだ?もう使い切ってしまったのではないか?』
煩せぇ!!こっちだって飲ませようと必死なんだ、でも普段ツンなルカちゃんからこんなに熱烈に好きと擦り寄られたら動揺するだろうが。
『早く毒を抜いてやらんのか?我が手伝ってやろうか?』
毒を抜く……射精をさせてやればいいんだけど、手伝うって剣がどうやって……いや、そんな事他の奴らにさせてたまるか。
「これは治療。治療だから!!」
言い訳をしながら、服の上からでもわかるほど勃ち上がってるモノに触れると、自ら俺の手に甘えるように摺り寄せてくる。
「奏に触られるの好き。治療じゃなくて……俺の事ちゃんと愛して?」
何この小悪魔!!普段とのギャップが、ギャップが理性を崩壊させてくる。
うん……本人の要望だし。そう自分に言い訳しながら、ズボンを脱がしてやると俺に見られて興奮しているのか会館への期待なのか、硬くなっているモノがピクッと身を揺らす。
「すぐ楽にしてあげるから……」
小ぶりなソレを口に含むと口の中に特有の味が広がる。
「あ……奏の口の中……あったかい……」
普段なら足を閉じようとしたり俺の頭を離そうと手で突っ張ってくるのに、嬉しそうに俺の頭を抱きしめてくる。
舌を沿わせて舐め上げてあげるだけで、口内にある味が濃くなっていく。
「あ、ん……んん……奏ぇ、気持ちいい……もっと……」
頭を振って奉仕しながら、取り出した潤滑剤をルカちゃんの硬い蕾に塗り込んでいくと口の中でピクピク震えるのが可愛くて快感を与えようと必死に吸って舐めて……あ~……早くこの小さな穴ぶちやぶって狭い奥をガン突きしてぇ……結腸突き抜けて腹ボコしてやりてぇな……
『主人よ、我にも触らせろ!!くぅ……何故我は剣なのだ!!』
危ね……頭の中で聖剣が煩いが、おかげで自分を保てている。
動きは封じてあるので身動きは取れずに刀身をカタカタ震わせる聖剣、しまってしまってもいいのだが、今は理性を保つために役立っている。剣とはいえ、俺の『勇者』のスキルで創り出された聖剣は俺と多少リンクしているので……ルカちゃんに好意的なのはわかるが、剣にも性欲ってあるんだな。
そんな風に気を逸らしながら、ルカちゃんの後口を解していると必死に伸ばされた小さな手に頬を挟まれた。
「奏の早く挿れて欲しい」
「っ!!」
股間直撃するおねだり顔やめて……フェラを止めてズボンを下ろして自身のモノを取り出すと、ガン見してくる瞳に宿る淫紋の光が強くなる。
完全には解せていないソコにあてがうと狭い入り口が期待するようにヒクついているのがわかる。
「ちょっと……我慢してね」
グッと力を込める。拒否するように硬く閉ざされた穴へ無理やり押し付けて……ミチミチと拡がり始めたところへ力ずくで押し込んだ。
「カハッ!!……あ、あ、あ……」
痛いよね。痛いだろうけど同じ痛いなら一瞬の方がいいかと思った。身体は壊れてもルカちゃんは回復するし、痛みだけなら恐らく慣れている。精神的な苦しみは……もうないと信じたい。
痛みに痙攣する体を抱きしめる。
「ルカちゃん、ごめんね……すぐ戻してあげるから」
すぐ戻ってもらわねば俺の理性が持たない。
「うぅ……だいじょ……ぶ……奏とつながるの、嬉しい」
健気に体を寄せてこられて暴走しそうな心を聖剣の心の叫びで紛らわして腰をゆっくりと動かし始めた。
「ん、んん……ぅん」
俺の動きに仰反る腰を掴むと徐々に動きを速めていくと、漏れてくる声にも艶が宿り始める。
「あ、ああ……ん……は、ぁ……奏ぇ……体アツくてフワフワするぅ」
「ルカちゃん、ルカちゃん!!もっともっと気持ち良くなって……」
「ああっ!!やああああぁぁ……」
前立腺を擦る様に角度を変えて突き上げ続けてやると、弾けたようにルカちゃんは精を吐き出した。
ふぅ……なんとか自分を見失わずに耐えきってみせたと気を抜いた……のだが、肩で息をしながら涙にじませながら見上げてくるその瞳には、まだ淫紋がしっかりと浮かび上がっていた。
「抜かないで……もっと、奏と繋がってたい」
ーーーーーー
瞳の淫紋は消えたけど、目を覚さないルカちゃんの体を抱きしめる。
やばい……結局またやってしまった。
途中から淫紋消えてたのに気づいてたけど「もう無理」と泣いて懇願されるの無視して抱き潰してしまった。
ルカちゃんの身体にたくさん残るキスマークをそっと撫でる。
すぐに消えちゃうんだよね……。
いいことでもあり、寂しいところでもある。
『……我なら無茶はさせずもっと優しくしてやるのだがな』
何故、剣にまで非難されなければだらないのか……。
聖剣をマジックボックスにしまおうと動きかけた時、腕の中の身体が身じろいだ。
ドキッと心臓が跳ねた。
「ルカちゃん……あの、大丈夫?」
ドキドキしながら様子を伺うと、ジト目で睨まれるか怒られるかと思ったけどふわりとした笑顔を見せてくれた。
「ん……気持ちよかった……」
え?まだ淫紋宿ってる!?
そう疑ってしまうほどの笑顔に悶え死にしそうな感情を抑えて必死に冷静な態度を貫く。
「気持ち良くなってくれたなら良かった。ゆっくり休んでね」
額にキスを落とすと、その瞳は再び静かに閉じられた。
重ね合わせた口の端から漏れる吐息すら俺の自我を奪おうとしてくる。
頑張れ俺、耐えろ!!こんな状態のルカちゃんに手を出したら間違いなく後悔するほど抱き潰す。そしてひたすら怒られる!!
「ルカちゃん、少し休も……」
そうすれば自動回復の力で正気に戻るはず。ギリギリの理性で体を離すが、ルカちゃんからねだる様にキスをされては拒めない。
「奏、大好き」
そんな愛おしくて堪らないみたいな顔で俺を見ないで!!
すりすりと俺の胸に顔を擦り付けてくる姿に耐えてる俺、偉い!!
『主人よ……キュアポーションを何本割るつもりだ?もう使い切ってしまったのではないか?』
煩せぇ!!こっちだって飲ませようと必死なんだ、でも普段ツンなルカちゃんからこんなに熱烈に好きと擦り寄られたら動揺するだろうが。
『早く毒を抜いてやらんのか?我が手伝ってやろうか?』
毒を抜く……射精をさせてやればいいんだけど、手伝うって剣がどうやって……いや、そんな事他の奴らにさせてたまるか。
「これは治療。治療だから!!」
言い訳をしながら、服の上からでもわかるほど勃ち上がってるモノに触れると、自ら俺の手に甘えるように摺り寄せてくる。
「奏に触られるの好き。治療じゃなくて……俺の事ちゃんと愛して?」
何この小悪魔!!普段とのギャップが、ギャップが理性を崩壊させてくる。
うん……本人の要望だし。そう自分に言い訳しながら、ズボンを脱がしてやると俺に見られて興奮しているのか会館への期待なのか、硬くなっているモノがピクッと身を揺らす。
「すぐ楽にしてあげるから……」
小ぶりなソレを口に含むと口の中に特有の味が広がる。
「あ……奏の口の中……あったかい……」
普段なら足を閉じようとしたり俺の頭を離そうと手で突っ張ってくるのに、嬉しそうに俺の頭を抱きしめてくる。
舌を沿わせて舐め上げてあげるだけで、口内にある味が濃くなっていく。
「あ、ん……んん……奏ぇ、気持ちいい……もっと……」
頭を振って奉仕しながら、取り出した潤滑剤をルカちゃんの硬い蕾に塗り込んでいくと口の中でピクピク震えるのが可愛くて快感を与えようと必死に吸って舐めて……あ~……早くこの小さな穴ぶちやぶって狭い奥をガン突きしてぇ……結腸突き抜けて腹ボコしてやりてぇな……
『主人よ、我にも触らせろ!!くぅ……何故我は剣なのだ!!』
危ね……頭の中で聖剣が煩いが、おかげで自分を保てている。
動きは封じてあるので身動きは取れずに刀身をカタカタ震わせる聖剣、しまってしまってもいいのだが、今は理性を保つために役立っている。剣とはいえ、俺の『勇者』のスキルで創り出された聖剣は俺と多少リンクしているので……ルカちゃんに好意的なのはわかるが、剣にも性欲ってあるんだな。
そんな風に気を逸らしながら、ルカちゃんの後口を解していると必死に伸ばされた小さな手に頬を挟まれた。
「奏の早く挿れて欲しい」
「っ!!」
股間直撃するおねだり顔やめて……フェラを止めてズボンを下ろして自身のモノを取り出すと、ガン見してくる瞳に宿る淫紋の光が強くなる。
完全には解せていないソコにあてがうと狭い入り口が期待するようにヒクついているのがわかる。
「ちょっと……我慢してね」
グッと力を込める。拒否するように硬く閉ざされた穴へ無理やり押し付けて……ミチミチと拡がり始めたところへ力ずくで押し込んだ。
「カハッ!!……あ、あ、あ……」
痛いよね。痛いだろうけど同じ痛いなら一瞬の方がいいかと思った。身体は壊れてもルカちゃんは回復するし、痛みだけなら恐らく慣れている。精神的な苦しみは……もうないと信じたい。
痛みに痙攣する体を抱きしめる。
「ルカちゃん、ごめんね……すぐ戻してあげるから」
すぐ戻ってもらわねば俺の理性が持たない。
「うぅ……だいじょ……ぶ……奏とつながるの、嬉しい」
健気に体を寄せてこられて暴走しそうな心を聖剣の心の叫びで紛らわして腰をゆっくりと動かし始めた。
「ん、んん……ぅん」
俺の動きに仰反る腰を掴むと徐々に動きを速めていくと、漏れてくる声にも艶が宿り始める。
「あ、ああ……ん……は、ぁ……奏ぇ……体アツくてフワフワするぅ」
「ルカちゃん、ルカちゃん!!もっともっと気持ち良くなって……」
「ああっ!!やああああぁぁ……」
前立腺を擦る様に角度を変えて突き上げ続けてやると、弾けたようにルカちゃんは精を吐き出した。
ふぅ……なんとか自分を見失わずに耐えきってみせたと気を抜いた……のだが、肩で息をしながら涙にじませながら見上げてくるその瞳には、まだ淫紋がしっかりと浮かび上がっていた。
「抜かないで……もっと、奏と繋がってたい」
ーーーーーー
瞳の淫紋は消えたけど、目を覚さないルカちゃんの体を抱きしめる。
やばい……結局またやってしまった。
途中から淫紋消えてたのに気づいてたけど「もう無理」と泣いて懇願されるの無視して抱き潰してしまった。
ルカちゃんの身体にたくさん残るキスマークをそっと撫でる。
すぐに消えちゃうんだよね……。
いいことでもあり、寂しいところでもある。
『……我なら無茶はさせずもっと優しくしてやるのだがな』
何故、剣にまで非難されなければだらないのか……。
聖剣をマジックボックスにしまおうと動きかけた時、腕の中の身体が身じろいだ。
ドキッと心臓が跳ねた。
「ルカちゃん……あの、大丈夫?」
ドキドキしながら様子を伺うと、ジト目で睨まれるか怒られるかと思ったけどふわりとした笑顔を見せてくれた。
「ん……気持ちよかった……」
え?まだ淫紋宿ってる!?
そう疑ってしまうほどの笑顔に悶え死にしそうな感情を抑えて必死に冷静な態度を貫く。
「気持ち良くなってくれたなら良かった。ゆっくり休んでね」
額にキスを落とすと、その瞳は再び静かに閉じられた。
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