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バジリスクカレードラゴンカツ乗せ
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突然俺を担ぎ上げた奏は真っ直ぐに崖へ向かって歩いていく。
「あの山の向こうなんだよね?そのまま真っ直ぐ向かっちゃおう」
「そのままって……飛ぶ気?」
目には見えてるけど、とても跳べる距離ではない。飛ぶつもりなのかと顔を見て、しまったと後悔する。
「そんな慌てて顔を逸らさないでよ。橋を掛けると目立って嫌でしょ?瞬間移動は陣を描いておいた場所じゃないと不安定でルカちゃん巻き込むのは怖いし、歩いていこうと思って……」
そう言って奏は崖から空へ足を踏み出した。落下を覚悟して身体に力を込めたが……落下しない。本当に空中を歩いている。
「ど……どういう事?」
「足元に、下から上に向う風を作り出してるだけ。その上を結界魔法で調整しながら歩いてるだけだよ」
全然『だけ』じゃない。
散歩をする様な気軽さで歩ける業ではけしてないのは、魔法が全く使えない俺でもわかる。
下に広がる景色……それは絶景ではあるけれど、落ちたら確実に死ぬ高さである。奏に掴まっていた手に力を込めた。
「お前と居ると未知の体験ばかりが増えていく」
こんな風に空を歩く事になるなんて……魔法便利すぎる。いろいろ生活力は皆無だと思っていたけど……本当は出来ない事なんてないんじゃないか?ちょっと残念な子……俺が出来ることはしてあげたいと思ったりもしていたけど、全然残念な子じゃなかった。
「えへへ……ルカちゃんと一緒に絶頂から絶頂へ……ちょっと卑猥」
「……くだらない」
残念な子だった。
「奏は凄いな……何だって軽くこなしてみせる。それなのに尊敬だけで終わらせないのは最早才能だと思う」
本当はかなり雲の上の存在で、異世界においての強さはわからないけれど……クロードが言ったように神に近しい力を持っていると思う。
見た目だってかなり良い部類。
それなのに……漂う残念感。
身近な存在に感じさせてくれて、半魅力状態である筈の俺にも、気持ち良く『こいつ馬鹿だ』と思わせてくれる。
「……尊敬で終わらせてくれていいよ」
ーーーーーー
一つ、二つ、三つ……正しく最短ルートで山越えをしてダンジョンに続く雪原へと降り立った。
「奏、魔力は大丈夫か?」
常に魔法を使い続けてきて、けっこうな魔力を消費したのでは無いだろうか?
魔力を使い過ぎると気持ち悪くなると前に魔導師の奴が言っていたのを思い出して様子を伺うが、ぱっと見は大丈夫そう。
「大丈夫、瞬間移動ほどの魔力は使わないし余裕。なんなら山ごと吹き飛ばせるよ。俺のすごいところアピールしちゃう?」
「しなくて良い……だいぶん時間短縮出来たしダンジョン前まで行ったら今日は一旦休もう」
また無理させて倒れられても困る。奏の『大丈夫』は大丈夫じゃなかった。俺もダンジョンに入る前に多少なり勇者に対して免疫をつけておきたい。
「わかった~ゼノーリのダンジョンって難易度的には?」
「お前にとっては高難易度も初心者向けと変わらないだろ……Aランクのパーティーで攻略可、Aランクソロだと厳しいかってレベル」
毒属性のダンジョンだったり、迷路や謎解きの様に入り組んだダンジョンではない。魔物の強さはSランクの下ぐらいなので、パーティーを組めばAランクでも対応出来る。
雪原を進んで行くと、岩壁に当たりそこから壁沿いに北へ少し進むとぽっかりと口を開いたダンジョンの入り口に辿り着いた。
入り口前には古びた看板にダンジョン名が書かれている。
ダンジョンの入り口が見える少し離れた岩陰で今日は野営だ。
「時間もあるし、今日はミルタリでも作ってみるか」
「ミルタリってカレーだっけ?食べたい……あ、トンカツ残ってたらカツカレーにしたい!!」
「お前がカツサンドにしたいって言って残しておいた分ならあるけど……せっかくなら新しく作る。この前の赤いドラゴンので作ってみようかな」
「ドラゴンステーキも良いけどドラゴンカツも美味しそうだね。夕飯楽しみだなぁ。俺は何か武器でも作ってみようかな。お父さんから少し習ったし」
嬉しそうな笑顔で楽しみなんて言われたら、頑張るしかなくなるじゃないか。
買い込んでおいた香辛料を並べて全てをすり鉢で粉へ変えていく。この香辛料の種類、量で味が全く別物になるので、ミルタリは家庭ごとに味が違う。
メソカウィ諸島を訪れた時に母さんが気に入ってしつこく聞き出していたレシピを、店長の困った顔を思い出しながら再現していく。
一口大に切ったバジリスクを数種の香辛料とヨーグルトで漬け込み、父さんから貰った氷属性の付与された箱の中で馴染ませておく。
アイテムバッグは肉は痛まないけど、時間経過がないせいで味の漬け込みには使えないので便利で本当に助かる。今度会ったら……ちゃんと御礼を伝えたい。
今度はいつになるかななんて考えながらレッドマートをクロードに貰った粉砕機に入れてレッドマートをペーストに変えてマジックバッグへ入れて用意をしておく。
奏は何かを作るのに夢中になっているみたいだ。バジリスクを漬け込んでいる間に俺はドラゴンカツの準備をしておこう。
少し厚めに切ったドラゴンの肉に塩コショウを振って、小麦粉をまぶして溶き卵へ潜らせて、パン粉を纏わせる。またすぐに食べられる様に多めに作ってストックしておこうかな。
温めておいた油の中へパン粉を付けた肉達を投入していくとジュワッと小気味良い音が響いていく。ジャージャーパチパチという音と漂う香りに食欲が掻き立てられながら、揚がったカツを網を敷いた皿へと上げていく。
と……いつの間にか側まで来てしゃがんでいた奏の口に、味見用に揚げた小さめのカツを入れてやり、俺も一緒に味見をする。
うん。グラングリドンピッグのカツとは違うけど、ドラゴンカツもまた美味い。
奏でもぱぁっと笑顔を見せてくれたので美味しかったらしい。
「カツだけでこれだけ美味しいんだもん。夕飯楽しみ!!」
そう言って奏はまた作業に戻って行き、俺はカツは揚げ終わったのでミルタリ作りに取り掛かる。
バターを鍋に溶かしてニンリックと香辛料を炒めて、レッドマートペースト入れ少し煮たところへ、バジリスクも入れて焦がさない様に煮込んでいく。
仕上げに味を整えて……ミルタリの出来上がり。味見も大丈夫。
「奏、出来上がったけどどうする?もう少し後にしようか?」
「俺はいつでも大丈夫。むしろ早く食べたい……この匂いは凶悪だよ」
ミルタリの一番の魅力は香りだもんな、そうなるのは仕方ない。
奏の指示通りに、少し深めの皿に米をよそって切ったドラゴンカツを乗せた上からミルタリを掛ける。
「やった!!カツカレーまで食べられるなんて転移先がこの世界で本当に良かった!!ルカちゃん様々だよ」
ウキウキと2人分の皿を持ってテーブルに運んで行く奏の後ろ姿に……嬉しくて笑みが溢れたのは内緒だ。
「あの山の向こうなんだよね?そのまま真っ直ぐ向かっちゃおう」
「そのままって……飛ぶ気?」
目には見えてるけど、とても跳べる距離ではない。飛ぶつもりなのかと顔を見て、しまったと後悔する。
「そんな慌てて顔を逸らさないでよ。橋を掛けると目立って嫌でしょ?瞬間移動は陣を描いておいた場所じゃないと不安定でルカちゃん巻き込むのは怖いし、歩いていこうと思って……」
そう言って奏は崖から空へ足を踏み出した。落下を覚悟して身体に力を込めたが……落下しない。本当に空中を歩いている。
「ど……どういう事?」
「足元に、下から上に向う風を作り出してるだけ。その上を結界魔法で調整しながら歩いてるだけだよ」
全然『だけ』じゃない。
散歩をする様な気軽さで歩ける業ではけしてないのは、魔法が全く使えない俺でもわかる。
下に広がる景色……それは絶景ではあるけれど、落ちたら確実に死ぬ高さである。奏に掴まっていた手に力を込めた。
「お前と居ると未知の体験ばかりが増えていく」
こんな風に空を歩く事になるなんて……魔法便利すぎる。いろいろ生活力は皆無だと思っていたけど……本当は出来ない事なんてないんじゃないか?ちょっと残念な子……俺が出来ることはしてあげたいと思ったりもしていたけど、全然残念な子じゃなかった。
「えへへ……ルカちゃんと一緒に絶頂から絶頂へ……ちょっと卑猥」
「……くだらない」
残念な子だった。
「奏は凄いな……何だって軽くこなしてみせる。それなのに尊敬だけで終わらせないのは最早才能だと思う」
本当はかなり雲の上の存在で、異世界においての強さはわからないけれど……クロードが言ったように神に近しい力を持っていると思う。
見た目だってかなり良い部類。
それなのに……漂う残念感。
身近な存在に感じさせてくれて、半魅力状態である筈の俺にも、気持ち良く『こいつ馬鹿だ』と思わせてくれる。
「……尊敬で終わらせてくれていいよ」
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一つ、二つ、三つ……正しく最短ルートで山越えをしてダンジョンに続く雪原へと降り立った。
「奏、魔力は大丈夫か?」
常に魔法を使い続けてきて、けっこうな魔力を消費したのでは無いだろうか?
魔力を使い過ぎると気持ち悪くなると前に魔導師の奴が言っていたのを思い出して様子を伺うが、ぱっと見は大丈夫そう。
「大丈夫、瞬間移動ほどの魔力は使わないし余裕。なんなら山ごと吹き飛ばせるよ。俺のすごいところアピールしちゃう?」
「しなくて良い……だいぶん時間短縮出来たしダンジョン前まで行ったら今日は一旦休もう」
また無理させて倒れられても困る。奏の『大丈夫』は大丈夫じゃなかった。俺もダンジョンに入る前に多少なり勇者に対して免疫をつけておきたい。
「わかった~ゼノーリのダンジョンって難易度的には?」
「お前にとっては高難易度も初心者向けと変わらないだろ……Aランクのパーティーで攻略可、Aランクソロだと厳しいかってレベル」
毒属性のダンジョンだったり、迷路や謎解きの様に入り組んだダンジョンではない。魔物の強さはSランクの下ぐらいなので、パーティーを組めばAランクでも対応出来る。
雪原を進んで行くと、岩壁に当たりそこから壁沿いに北へ少し進むとぽっかりと口を開いたダンジョンの入り口に辿り着いた。
入り口前には古びた看板にダンジョン名が書かれている。
ダンジョンの入り口が見える少し離れた岩陰で今日は野営だ。
「時間もあるし、今日はミルタリでも作ってみるか」
「ミルタリってカレーだっけ?食べたい……あ、トンカツ残ってたらカツカレーにしたい!!」
「お前がカツサンドにしたいって言って残しておいた分ならあるけど……せっかくなら新しく作る。この前の赤いドラゴンので作ってみようかな」
「ドラゴンステーキも良いけどドラゴンカツも美味しそうだね。夕飯楽しみだなぁ。俺は何か武器でも作ってみようかな。お父さんから少し習ったし」
嬉しそうな笑顔で楽しみなんて言われたら、頑張るしかなくなるじゃないか。
買い込んでおいた香辛料を並べて全てをすり鉢で粉へ変えていく。この香辛料の種類、量で味が全く別物になるので、ミルタリは家庭ごとに味が違う。
メソカウィ諸島を訪れた時に母さんが気に入ってしつこく聞き出していたレシピを、店長の困った顔を思い出しながら再現していく。
一口大に切ったバジリスクを数種の香辛料とヨーグルトで漬け込み、父さんから貰った氷属性の付与された箱の中で馴染ませておく。
アイテムバッグは肉は痛まないけど、時間経過がないせいで味の漬け込みには使えないので便利で本当に助かる。今度会ったら……ちゃんと御礼を伝えたい。
今度はいつになるかななんて考えながらレッドマートをクロードに貰った粉砕機に入れてレッドマートをペーストに変えてマジックバッグへ入れて用意をしておく。
奏は何かを作るのに夢中になっているみたいだ。バジリスクを漬け込んでいる間に俺はドラゴンカツの準備をしておこう。
少し厚めに切ったドラゴンの肉に塩コショウを振って、小麦粉をまぶして溶き卵へ潜らせて、パン粉を纏わせる。またすぐに食べられる様に多めに作ってストックしておこうかな。
温めておいた油の中へパン粉を付けた肉達を投入していくとジュワッと小気味良い音が響いていく。ジャージャーパチパチという音と漂う香りに食欲が掻き立てられながら、揚がったカツを網を敷いた皿へと上げていく。
と……いつの間にか側まで来てしゃがんでいた奏の口に、味見用に揚げた小さめのカツを入れてやり、俺も一緒に味見をする。
うん。グラングリドンピッグのカツとは違うけど、ドラゴンカツもまた美味い。
奏でもぱぁっと笑顔を見せてくれたので美味しかったらしい。
「カツだけでこれだけ美味しいんだもん。夕飯楽しみ!!」
そう言って奏はまた作業に戻って行き、俺はカツは揚げ終わったのでミルタリ作りに取り掛かる。
バターを鍋に溶かしてニンリックと香辛料を炒めて、レッドマートペースト入れ少し煮たところへ、バジリスクも入れて焦がさない様に煮込んでいく。
仕上げに味を整えて……ミルタリの出来上がり。味見も大丈夫。
「奏、出来上がったけどどうする?もう少し後にしようか?」
「俺はいつでも大丈夫。むしろ早く食べたい……この匂いは凶悪だよ」
ミルタリの一番の魅力は香りだもんな、そうなるのは仕方ない。
奏の指示通りに、少し深めの皿に米をよそって切ったドラゴンカツを乗せた上からミルタリを掛ける。
「やった!!カツカレーまで食べられるなんて転移先がこの世界で本当に良かった!!ルカちゃん様々だよ」
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