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最強の嫁育成計画
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奏は躊躇いなく魔人の口に薬に出来上がったばかりの『蘇生薬』を流し込んだ。
「グ……グググゥ……」
死んでいたはずの魔人が蘇り……自分の手で作ったけれど、死んだ者を生き返らせるなんてあり得ない……が、確かに魔人は蘇った。
ただ、怪我の復活とまでとはいかず身体を切断されてまた死にかけている。
「奏?なんでわざわざそんな……」
疑問を投げかけ終える前に奏は魔人の身体をゲートへと放り投げてしまった。
魔人の身体を飲み込んだゲートの扉が閉まり……母さんが消えていった時の様に扉は色を無くして消えてしまった。
「お前……やる事えげつない」
「え~?でもこれが一番平和な解決策じゃない?誰も悲しまない」
だからってわざわざ死人を瀕死状態で生き返らせて異世界へ送るとか……相手が魔人とはいえ同情する。
「それとも本当は潜りたかった?慈悲を見せたところで魔人は討伐対象に変わりないんだし、ゲートは消せたし、ルカちゃんの錬金術のスキルも上がって、良くない?俺はルカちゃんさえ良ければ他はどうでもいい」
良い……のか?良いのかな?
これを良しとすると人としてどうかと思わなくもないが……魔人には俺も結構な目に遭わされたしいいか。
残された魔人の下半身をアイテムボックスへしまう奏の裾を引っ張る。
「お前は良かったのか?元の世界に戻れるかもって希望もあっただろ?」
もし別の世界に飛ばされても、こいつならどんな土地でも生き延びられそう。
「俺が住むべき世界はもう、ルカちゃんがいるこの世界だから」
恥ずかしげもなく言い放つ奏……まあ……好きな人が居てくれたらって気持ち、わからなくもないかな、なんて思ってしまった。俺も徐々に魔王に染まってきているのかもしれない。
「さあ、次のダンジョンへ行こう?ルカちゃんにはもっともっとスキルを使って貰わなくちゃね!!」
妙にやる気な奏に抱き上げられる。
「お前は俺をどうするつもりだよ」
「早く俺と並んでほしい……そうしたら魔人討伐だってすぐに終わるよね」
「お前に並ぶ!?無理に決まってんだろ」
こうしてお前に抱き上げて貰わないとそのスピードにすらついて行けてないのに。お前に並ぶとか、俺に人をやめろと?
青褪める俺と対象的に顔を赤らめる奏。
「ユルセスの街でピエルブランを食べた店覚えてる?あの店の夫婦の姿を見てたらさ……憧れちゃった。早く魔人倒して、どっかに小さいけど暖かい小屋でも建ててルカちゃんとほのぼのスローライフ送りたい」
確かにあの店の雰囲気はとても居心地が良かった。あの夫婦の様になれたら……とは思うが、だがしかし……。
「俺は人を辞める気はない」
「その言い方だと俺が人じゃないみたいじゃん」
「勇者で魔王はもう人間捨ててるだろ」
「ルカちゃんなんて、その『魔王喰い』の称号持っちゃってるじゃん。諦めて俺に最強の嫁としてプロデュースされてね」
強くなりたい……それはずっと願ってきた事だった。しかし……だからといって『人』の枠を超えようと願ってはいなかった。
「俺は平穏な生活を送りたいんだっ!!」
ーーーーーー
数年後ーーー
世界は何も変わらない。
人知れずこの世界に出現した多くの魔人が人知れず全て討伐された。
歴史書にも残らない事件にもならない事柄が始まって終わった。
台所の窓から外を眺めると、奏と蒼空が剣の稽古をしている。
「あいつの夢通りになんのかよ……」
蒼空……は当然俺が産めるわけもないが俺達の子供として共に暮らしている。
魔人討伐の旅をまだ続けていた折に、再びゲートの気配を感じて向かった先に残されていた子供。
幼すぎて何処のどんな世界からやってきたのかも分からないが……孤児として預けるわけにいかない理由があって、俺達で育てる事になった。奏が引き取ると言って聞かなかったからな。
子供の成長は速いな……奏と手合わせをする蒼空の身長はもう俺より大きい。
「奏、鈍ってるな。そろそろ蒼空に負けるんじゃないか?」
窓越しに声を掛けると大人気ない大人が蒼空の剣を弾き飛ばして、切っ先を蒼空の首元へ突きつけた。
「……参りました」
蒼空は悔しそうに奏を睨んでいる。誰に似たんだか気が強い。
「ルカちゃん!!見てくれた!?俺はまだまだルカちゃんのナイトの座は渡さないよ」
「パパ!!父さんの応援するなんてズルい!!もう少しで勝てたかもなのに!!そしたら次のダンジョンでパパの隣は僕だったのに!!」
どうやら今度新たに発見されたダンジョンへ行く時の並びを掛けての勝負だったらしい。
蒼空は負けた悔しさで興奮したのか、翼と角がでてしまっている。
「お前らに守ってくれなんてお願いした記憶はない。早く手を洗ってこい。飯出来てる」
まだ言い合いをしながら2人が玄関から入って来る気配。また戦闘態勢に入りかけた2人を蹴り飛ばして席に着かせると漸く静かになった。
魔王同士相性が悪いのかもしれない。奏は勇者でもあるしな。
「お前達はすぐ手が出るな。家を壊す気?もっと穏やかに暮らせないのか?」
「いや……パパからの蹴りが一番痛いから……」
「さすがルカちゃん『魔王喰い』の称号は伊達じゃないね」
賑やかながらも穏やかな日々?
旦那と息子が『魔王』なんて些細な事……と思える様になってしまった自分にため息をつきながら、俺も食卓へと着いた。
ルカ・エルファレス……職業『調律者』
「グ……グググゥ……」
死んでいたはずの魔人が蘇り……自分の手で作ったけれど、死んだ者を生き返らせるなんてあり得ない……が、確かに魔人は蘇った。
ただ、怪我の復活とまでとはいかず身体を切断されてまた死にかけている。
「奏?なんでわざわざそんな……」
疑問を投げかけ終える前に奏は魔人の身体をゲートへと放り投げてしまった。
魔人の身体を飲み込んだゲートの扉が閉まり……母さんが消えていった時の様に扉は色を無くして消えてしまった。
「お前……やる事えげつない」
「え~?でもこれが一番平和な解決策じゃない?誰も悲しまない」
だからってわざわざ死人を瀕死状態で生き返らせて異世界へ送るとか……相手が魔人とはいえ同情する。
「それとも本当は潜りたかった?慈悲を見せたところで魔人は討伐対象に変わりないんだし、ゲートは消せたし、ルカちゃんの錬金術のスキルも上がって、良くない?俺はルカちゃんさえ良ければ他はどうでもいい」
良い……のか?良いのかな?
これを良しとすると人としてどうかと思わなくもないが……魔人には俺も結構な目に遭わされたしいいか。
残された魔人の下半身をアイテムボックスへしまう奏の裾を引っ張る。
「お前は良かったのか?元の世界に戻れるかもって希望もあっただろ?」
もし別の世界に飛ばされても、こいつならどんな土地でも生き延びられそう。
「俺が住むべき世界はもう、ルカちゃんがいるこの世界だから」
恥ずかしげもなく言い放つ奏……まあ……好きな人が居てくれたらって気持ち、わからなくもないかな、なんて思ってしまった。俺も徐々に魔王に染まってきているのかもしれない。
「さあ、次のダンジョンへ行こう?ルカちゃんにはもっともっとスキルを使って貰わなくちゃね!!」
妙にやる気な奏に抱き上げられる。
「お前は俺をどうするつもりだよ」
「早く俺と並んでほしい……そうしたら魔人討伐だってすぐに終わるよね」
「お前に並ぶ!?無理に決まってんだろ」
こうしてお前に抱き上げて貰わないとそのスピードにすらついて行けてないのに。お前に並ぶとか、俺に人をやめろと?
青褪める俺と対象的に顔を赤らめる奏。
「ユルセスの街でピエルブランを食べた店覚えてる?あの店の夫婦の姿を見てたらさ……憧れちゃった。早く魔人倒して、どっかに小さいけど暖かい小屋でも建ててルカちゃんとほのぼのスローライフ送りたい」
確かにあの店の雰囲気はとても居心地が良かった。あの夫婦の様になれたら……とは思うが、だがしかし……。
「俺は人を辞める気はない」
「その言い方だと俺が人じゃないみたいじゃん」
「勇者で魔王はもう人間捨ててるだろ」
「ルカちゃんなんて、その『魔王喰い』の称号持っちゃってるじゃん。諦めて俺に最強の嫁としてプロデュースされてね」
強くなりたい……それはずっと願ってきた事だった。しかし……だからといって『人』の枠を超えようと願ってはいなかった。
「俺は平穏な生活を送りたいんだっ!!」
ーーーーーー
数年後ーーー
世界は何も変わらない。
人知れずこの世界に出現した多くの魔人が人知れず全て討伐された。
歴史書にも残らない事件にもならない事柄が始まって終わった。
台所の窓から外を眺めると、奏と蒼空が剣の稽古をしている。
「あいつの夢通りになんのかよ……」
蒼空……は当然俺が産めるわけもないが俺達の子供として共に暮らしている。
魔人討伐の旅をまだ続けていた折に、再びゲートの気配を感じて向かった先に残されていた子供。
幼すぎて何処のどんな世界からやってきたのかも分からないが……孤児として預けるわけにいかない理由があって、俺達で育てる事になった。奏が引き取ると言って聞かなかったからな。
子供の成長は速いな……奏と手合わせをする蒼空の身長はもう俺より大きい。
「奏、鈍ってるな。そろそろ蒼空に負けるんじゃないか?」
窓越しに声を掛けると大人気ない大人が蒼空の剣を弾き飛ばして、切っ先を蒼空の首元へ突きつけた。
「……参りました」
蒼空は悔しそうに奏を睨んでいる。誰に似たんだか気が強い。
「ルカちゃん!!見てくれた!?俺はまだまだルカちゃんのナイトの座は渡さないよ」
「パパ!!父さんの応援するなんてズルい!!もう少しで勝てたかもなのに!!そしたら次のダンジョンでパパの隣は僕だったのに!!」
どうやら今度新たに発見されたダンジョンへ行く時の並びを掛けての勝負だったらしい。
蒼空は負けた悔しさで興奮したのか、翼と角がでてしまっている。
「お前らに守ってくれなんてお願いした記憶はない。早く手を洗ってこい。飯出来てる」
まだ言い合いをしながら2人が玄関から入って来る気配。また戦闘態勢に入りかけた2人を蹴り飛ばして席に着かせると漸く静かになった。
魔王同士相性が悪いのかもしれない。奏は勇者でもあるしな。
「お前達はすぐ手が出るな。家を壊す気?もっと穏やかに暮らせないのか?」
「いや……パパからの蹴りが一番痛いから……」
「さすがルカちゃん『魔王喰い』の称号は伊達じゃないね」
賑やかながらも穏やかな日々?
旦那と息子が『魔王』なんて些細な事……と思える様になってしまった自分にため息をつきながら、俺も食卓へと着いた。
ルカ・エルファレス……職業『調律者』
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