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ご主人様編3-4
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痛かっただろうに、怖かっただろうに……全くそのそぶりを見せずにチハナは肩を回して不思議そうに自分の体を確認している。その強さに……危うさを感じた。
不安を打ち消すように艶のある髪を
手ですいていく。
「チハナは強いな……」
その手を肩へ移動させる。俺の背負うもの……少し盛り上がった痕をなぞる。
「ガルージア家の紋章……責任を取らせてくれ……誰よりも幸せにするから……」
「僕はリオルキース様のお側にいられるだけで幸せです」
チハナは変わらない。
その事が嬉しくもあり、不安でもあった。
ーーーーーー
風呂に入りたいというチハナに付き添って俺も風呂へ向かった。
先に体を洗い終わり浴槽に浸かるチハナから視線を感じて……それとなく背を向け気味にして頭を洗っていると……チハナが動く気配がする。
気分が悪くなったのだろうか?
すぐ側に立ったチハナを見上げた。
「リオルキース様……」
「チハナ?どうし……なっ!?」
俺の前に腰を下ろした……チ……チハナが俺のモノを口へ含んだ。
「チ……ハナ……」
初めて他人の熱に包まれて……堪え性無く立ち上がる。チラリと上目遣いに見上げられて、爆発しそうになるのを必死に抑えた。
何だ!?何でこんな事に!?何でこんな行為をチハナが知っている?
混乱と快感で思考が纏まらない。
チハナが頭を動かす度に水気を含んだ音が浴室に響いて聴覚から俺を刺激して……。
「ん……」
これ以上は……我慢が……そうチハナを見下ろした目に肩の焼き印が飛び込んで来る。
「やっぱり駄目だ……止めるんだ……」
「お願いします……させてください……お役に立ちたいんです」
役に……チハナは変わらないと思ったが焼き印に引っ張られている。紋がついたからといって、こんな奴隷みたいな真似をする必要はない。
「役に立つとか……そう言うことを考えるな……それに、チハナにはまだ早い……」
誰がこんな行為をチハナに教えたのか……怒りが芽生える。
「この世界ではわからないけど僕の世界では18歳ならそんな子供じゃないです。微妙に大人でもないですけど……でも△△△△あります!!△△△△△、△△△△……△……」
語尾は小さく、聞き取れない言葉だったが……。
「ちょっ!!ちょっと待って……」
聞き間違い?聞き間違いか!?チハナはいま何と言った?
「もう一度言ってくれ、チハナ」
「え……えっと……△△△△△……でも△△△……」
真っ赤な顔で口ごもるチハナが何を口にしているのかも気になるところが、今一番気になるのはそこではない。
「いや、18歳と言うのは本当か?」
チハナの目が少し怯えているのがわかるが、チハナの言葉に俺は余裕が無い。
「は……はい」
「18……もう子供じゃないじゃないか……見た目から12歳位かと思ってた……」
ガクリと肩から力が抜ける……今まで我慢していた期間はなんだったんだ……見た目で判断せずにちゃんと聞いておけば良かった。チラリとチハナの裸体を見る……これで18?
「……失礼しました」
逃げ出すほど余裕の無い顔をしているだろうか?必死に表情を整え立ち上がりかけた、チハナの腕を掴んだ。
「18歳と言うことは……俺はもう待たなくて良いんだな……」
何年でも待つとは言ったがすぐにでも結婚出来る……自分で判断が出来る歳なのだと分かればすぐにでも……。
男同士の結婚は前例がなく、正式な結婚として認められないかも知れないが、女神の前で愛を誓い合うだけでもいい。2人の間で繋がりを持てればそれで良い。戦闘力の無いチハナの事を俺が守り、心の強いチハナに俺を支えてもらいたい。
本当に18歳だとしてもこの体に俺のモノは……しかし元々世継ぎを残す為の結婚ではないんだ。結婚=体を繋げる事ではない。結婚してチハナの体がもう少し成長してから、その先の事は考えれば良いだろう。
「僕は……リオルキース様と……早くしたいです……」
「わかった……チハナ、愛してる……結婚しよう」
同じ気持ちでいてくれる事が心を震えさせた。
心の奥底からチハナが好きだという感情が湧き出て来た。
ーーーーーー
「チハナ……おやすみ……」
チハナの額におやすみの口付けを落とすと、チハナの望みを叶える為に俺は部屋を飛び出した。
「フレイクス、俺はチハナと家を出ようと思う。親父にはよろしく言っておいてくれ」
帰って来たフレイクスを捕まえて要点だけを簡潔に伝えた。じゃあ、と踵を返すと襟首を掴まれた。
「じゃあ……じゃねぇよ!!家を出るって……隊長としての職は……」
「勤めは続ける……城の近くに家を借りてチハナと住むつもりだ……結婚する」
「あ~……成る程ね、結婚かぁ……結婚!?は!?お前チハナちゃんが大人になるまで待つって……」
「俺も驚いたが、チハナの国の人間は小柄らしい、チハナはあれで18歳だった。年齢的にもお互いの気持ちにも何ら問題は無い……チハナに早くしたいってお願いされたしな……」
風呂場でのチハナの姿を思い出し思わず顔が火を噴いた。
「18……お前と同い年?あれで?」
にわかには信じられないという顔だ。そうだろう、俺もまだ信じきれてない。
「今すぐにでも神仕えの者を叩き起こして、オスクキュリアの前で誓いをたてたいぐらいだ……」
頭を抱えたフレイクスがわずかに頭を上げて、俺を覗き見た。
「待て、待て……何ら問題無くない。お前……金は……」
「今まで使ってないから十分ある」
「家の事なんてした事無いだろ……」
「2人で失敗を重ねながら覚えていくのも楽しそうだ」
「お前が仕事中はどうする……」
「氷鳥20匹ぐらいつけておく」
「男同士の結婚は例がない……認められるかどうか……」
「誰かに認められたい訳じゃない。チハナと俺との間にだけその誓いがあれば良い」
「親父の許可は……」
「次男など家にいない方が余計な心配をせずに済むだろ。どうせフレイクスが家督を継げば家を出て教会に入る予定だったんだ……もしチハナの事を親父が反対するなら……名を捨てる覚悟だ」
「本気の……本気なんだな?」
「ああ」
長く息を吐きながらフレイクスはソファーに体を投げ出した。
「お前が言い出したら聞かないのは分かってる。でもせめて親父が遠征から帰るまで待て、もうじき戻る予定になっている。次男だろうが何だろうが、お前がガルージア家の人間に変わりはない……それでも名を捨て今すぐ家を出るというならチハナは置いていってもらうぞ……」
「ふざけるな……なんで!!」
いつものヘラヘラしたなりを潜め、鋭い目が俺を睨んだ。
「ふざけてない……あの子の肩にあるのはガルージア家の紋だ。ガルージアの名を捨てた奴にあの子を自由にする権利はない」
フレイクスは凍りかけた髪の毛を指で弾き氷を飛ばした。
「わだかまりを持ったまま遠征へ向かってしまったが、親父だってお前を憎んでいる訳じゃない……早く結婚をしたいのは分かったが、ちゃんと段階を踏め。それがあの子の為でもある」
チハナの為……そう切り出されては何も言い返せなかった。
しかし……あの親父に話が通じる気もしない……。
「そう暗い顔をするな……お袋とヒョーイに立ち会って貰えば大丈夫だよ……多分」
フレイクスの慰めに俺は溜め息で返した。
不安を打ち消すように艶のある髪を
手ですいていく。
「チハナは強いな……」
その手を肩へ移動させる。俺の背負うもの……少し盛り上がった痕をなぞる。
「ガルージア家の紋章……責任を取らせてくれ……誰よりも幸せにするから……」
「僕はリオルキース様のお側にいられるだけで幸せです」
チハナは変わらない。
その事が嬉しくもあり、不安でもあった。
ーーーーーー
風呂に入りたいというチハナに付き添って俺も風呂へ向かった。
先に体を洗い終わり浴槽に浸かるチハナから視線を感じて……それとなく背を向け気味にして頭を洗っていると……チハナが動く気配がする。
気分が悪くなったのだろうか?
すぐ側に立ったチハナを見上げた。
「リオルキース様……」
「チハナ?どうし……なっ!?」
俺の前に腰を下ろした……チ……チハナが俺のモノを口へ含んだ。
「チ……ハナ……」
初めて他人の熱に包まれて……堪え性無く立ち上がる。チラリと上目遣いに見上げられて、爆発しそうになるのを必死に抑えた。
何だ!?何でこんな事に!?何でこんな行為をチハナが知っている?
混乱と快感で思考が纏まらない。
チハナが頭を動かす度に水気を含んだ音が浴室に響いて聴覚から俺を刺激して……。
「ん……」
これ以上は……我慢が……そうチハナを見下ろした目に肩の焼き印が飛び込んで来る。
「やっぱり駄目だ……止めるんだ……」
「お願いします……させてください……お役に立ちたいんです」
役に……チハナは変わらないと思ったが焼き印に引っ張られている。紋がついたからといって、こんな奴隷みたいな真似をする必要はない。
「役に立つとか……そう言うことを考えるな……それに、チハナにはまだ早い……」
誰がこんな行為をチハナに教えたのか……怒りが芽生える。
「この世界ではわからないけど僕の世界では18歳ならそんな子供じゃないです。微妙に大人でもないですけど……でも△△△△あります!!△△△△△、△△△△……△……」
語尾は小さく、聞き取れない言葉だったが……。
「ちょっ!!ちょっと待って……」
聞き間違い?聞き間違いか!?チハナはいま何と言った?
「もう一度言ってくれ、チハナ」
「え……えっと……△△△△△……でも△△△……」
真っ赤な顔で口ごもるチハナが何を口にしているのかも気になるところが、今一番気になるのはそこではない。
「いや、18歳と言うのは本当か?」
チハナの目が少し怯えているのがわかるが、チハナの言葉に俺は余裕が無い。
「は……はい」
「18……もう子供じゃないじゃないか……見た目から12歳位かと思ってた……」
ガクリと肩から力が抜ける……今まで我慢していた期間はなんだったんだ……見た目で判断せずにちゃんと聞いておけば良かった。チラリとチハナの裸体を見る……これで18?
「……失礼しました」
逃げ出すほど余裕の無い顔をしているだろうか?必死に表情を整え立ち上がりかけた、チハナの腕を掴んだ。
「18歳と言うことは……俺はもう待たなくて良いんだな……」
何年でも待つとは言ったがすぐにでも結婚出来る……自分で判断が出来る歳なのだと分かればすぐにでも……。
男同士の結婚は前例がなく、正式な結婚として認められないかも知れないが、女神の前で愛を誓い合うだけでもいい。2人の間で繋がりを持てればそれで良い。戦闘力の無いチハナの事を俺が守り、心の強いチハナに俺を支えてもらいたい。
本当に18歳だとしてもこの体に俺のモノは……しかし元々世継ぎを残す為の結婚ではないんだ。結婚=体を繋げる事ではない。結婚してチハナの体がもう少し成長してから、その先の事は考えれば良いだろう。
「僕は……リオルキース様と……早くしたいです……」
「わかった……チハナ、愛してる……結婚しよう」
同じ気持ちでいてくれる事が心を震えさせた。
心の奥底からチハナが好きだという感情が湧き出て来た。
ーーーーーー
「チハナ……おやすみ……」
チハナの額におやすみの口付けを落とすと、チハナの望みを叶える為に俺は部屋を飛び出した。
「フレイクス、俺はチハナと家を出ようと思う。親父にはよろしく言っておいてくれ」
帰って来たフレイクスを捕まえて要点だけを簡潔に伝えた。じゃあ、と踵を返すと襟首を掴まれた。
「じゃあ……じゃねぇよ!!家を出るって……隊長としての職は……」
「勤めは続ける……城の近くに家を借りてチハナと住むつもりだ……結婚する」
「あ~……成る程ね、結婚かぁ……結婚!?は!?お前チハナちゃんが大人になるまで待つって……」
「俺も驚いたが、チハナの国の人間は小柄らしい、チハナはあれで18歳だった。年齢的にもお互いの気持ちにも何ら問題は無い……チハナに早くしたいってお願いされたしな……」
風呂場でのチハナの姿を思い出し思わず顔が火を噴いた。
「18……お前と同い年?あれで?」
にわかには信じられないという顔だ。そうだろう、俺もまだ信じきれてない。
「今すぐにでも神仕えの者を叩き起こして、オスクキュリアの前で誓いをたてたいぐらいだ……」
頭を抱えたフレイクスがわずかに頭を上げて、俺を覗き見た。
「待て、待て……何ら問題無くない。お前……金は……」
「今まで使ってないから十分ある」
「家の事なんてした事無いだろ……」
「2人で失敗を重ねながら覚えていくのも楽しそうだ」
「お前が仕事中はどうする……」
「氷鳥20匹ぐらいつけておく」
「男同士の結婚は例がない……認められるかどうか……」
「誰かに認められたい訳じゃない。チハナと俺との間にだけその誓いがあれば良い」
「親父の許可は……」
「次男など家にいない方が余計な心配をせずに済むだろ。どうせフレイクスが家督を継げば家を出て教会に入る予定だったんだ……もしチハナの事を親父が反対するなら……名を捨てる覚悟だ」
「本気の……本気なんだな?」
「ああ」
長く息を吐きながらフレイクスはソファーに体を投げ出した。
「お前が言い出したら聞かないのは分かってる。でもせめて親父が遠征から帰るまで待て、もうじき戻る予定になっている。次男だろうが何だろうが、お前がガルージア家の人間に変わりはない……それでも名を捨て今すぐ家を出るというならチハナは置いていってもらうぞ……」
「ふざけるな……なんで!!」
いつものヘラヘラしたなりを潜め、鋭い目が俺を睨んだ。
「ふざけてない……あの子の肩にあるのはガルージア家の紋だ。ガルージアの名を捨てた奴にあの子を自由にする権利はない」
フレイクスは凍りかけた髪の毛を指で弾き氷を飛ばした。
「わだかまりを持ったまま遠征へ向かってしまったが、親父だってお前を憎んでいる訳じゃない……早く結婚をしたいのは分かったが、ちゃんと段階を踏め。それがあの子の為でもある」
チハナの為……そう切り出されては何も言い返せなかった。
しかし……あの親父に話が通じる気もしない……。
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