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幕間 1
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作戦会議室……騎士団の副団長、及び赤、黄、緑の隊の隊長と副隊長、そして青の副隊長が机を取り囲み難しい顔で地図を睨んでいる。
「『鋼鉄の狂獣』だけなら一日足らずで帰還も可能だが『獣使い』と小隊の足を考えると恐らく帰還は三日後……」
駒を進める。
「『冷徹の氷獣』は『女神』の身に何か起これば、全世界を凍結させる畏れもある……接触はなるべく穏便に済ませたい……『狂獣の理性』と『獣使い』には連絡を取り目を光らせているが……『女神』の存在がどう事態を動かすかは未知数だ。もし何かが起これば……皆、全力で止めて欲しい……」
地図を睨む皆の表情は暗く重かった。
ーーーーーー
二つ下の弟は、小さい頃から何でも器用にこなした。
剣技も魔力も、あいつが物心付く頃には敵わなくなっていた。けしてひとあたりも悪くないのだが、ただ……親父とはソリが合わなかったのか、ことあるごとにぶつかっていた。
「今日はどうしたんだよ」
「…………」
頬を膨らませて目に涙を溜めて体を小さくする弟の姿を庭の木の下で見つけた。
「父上が俺の育ててた樹を倒した……」
「あ~……」
親父は『鋼鉄の狂獣』の名の通り……ちょっと……狂……変わっていた。
昨日の夜……きっと本人は普通に帰宅したつもりなんだろうが……空高くから落下して来て、庭に衝突した衝撃で庭を抉ったのだ。そこはちょうどリオルキースが種から育てていたキプダンの樹が植えられていた。
大好物のキプダンをお腹いっぱい食べたいとせっせと世話をしていた弟の姿を思い出すと、その怒りは痛い程分かる。門や塀を毎回ぶち壊しながら帰宅して来る親父。門や塀ならヒョーイの魔法で元に戻せるが庭の樹や土はそうはいかない……その事で昨夜は母さんとヒョーイにコッテリと搾られていたが、既に就寝していた弟は今朝それに気付いたのだろう。
俺は庭の惨状に目を向けた……まるで大災害の爪痕。
朝から続いていた親父と弟の親子ゲンカは母さんとヒョーイの2人でやっと止める事が出来た。
母さんにベタ惚れな親父は母さんに頭が上がらないし、弟はトラウマからヒョーイに勝てない。
「ほら……これやるよ」
「わぁ!金キプダン!!兄さん良いの?」
数千個に一個の確率で稀に収穫できる金キプダン。
こういう時の為にストックしてある。
「もう機嫌なおせよ?」
「うん!!」
元気よくギプダンに齧り付いた弟の姿は8歳にしてこの国、最強最悪の戦士『鋼鉄の狂獣』と渡り合う力を持っているとは思えない子供らしい姿だった。
俺が学校に通う歳になり、学校見学へついて来た弟が礼拝堂に閉じこもり自分も今すぐ学校に通うと言って出てこない。誰も近づけなかった。親父でさえだ。
可愛いだけだった弟は、その魔力の大きさから……監視対象に認定され野放しにするのは危険と判断された。学校で早々に教育を受け、魔力の押さえ方を覚えさせるべきだと入学が決まった。
弟は親父の裏金の力だと思っている様だが、こうして監視されながら通学する事となった。
学校に入学した弟は俺を『兄さん』と呼ぶ事は無くなった。同じ学年で通う俺にあいつなりに気を使ってくれたのだろうか?
恐ろしい程の魔力、『鋼鉄の狂獣』の息子……恐々としていた教師達だが弟は授業以外は礼拝堂に入り浸り「オスクキュリア……」と日がな一日、石像を眺め続けるという穏やかな学校生活を送っていた。
やる気は全く見せなかったが学年……学校一の成績を叩き出し家柄も良ければ母親譲りで顔も良い弟は男女問わず良くモテたが……本人はオスクキュリアしか……しかも学校の礼拝堂の像限定にしか興味がなく……色濃く父親の血を継いでいると思う変人ぶりだ。
学校を卒業と共に騎士団へ入隊した俺達兄弟はすぐに隊長という立場についた。親父の名ばかりの『団長』という立場を利用してのことだろうと噂されたが……実際騎士団の中で俺達に敵うものはいなかった。実力だと思っている。
元々やる気の無かった弟だったが学校を卒業してからというもの無気力極まりない。淡々と感情なく与えられた任務をこなしていく様は『冷徹の氷獣』と評された。
「シャルトリース……悪いな。いつも弟が迷惑をかける」
「フレイクス様!いえ、とんでもございません!!副隊長という大役お任せいただきありがとうございます!!」
前の副隊長は……弟から発せられる凶悪な魔力にあてられ、ストレスの為大きなハゲを作った。そこで抜擢されたのがシャルトリースだった。騎士としてはのんびりしすぎた人物だったが、騎士の経験も長く、魔力が強い。のんびりした人物の方が弟には合っていたようで今のところ問題はない。
「フレイクス様……」
熱っぽい視線で見上げられた。
視線の意味するものはわかっている。基本的に誘われれば、余程の事がない限り断らないが、流石に弟を任せている相手といつもの様に遊びで付き合うのは憚られ、直接行動に出られるまでは気付かないふりを続けるしかない。
何を考えているのか分からない弟だったが……ある日親父と大喧嘩が始まった。
弟の怒りはヒョーイですら止める事が出来ず、被害を抑えるため、母親とヒョーイが二人を街から離れた土地に誘導するのでやっとだった。結局、その後二人が喧嘩を終えて街に帰ってきたのは三日後だった。肉弾戦の親父はともかく、全力で放出し続けた魔力が切れる迄に三日掛かるのか……弟ながらに恐ろしい。
原因は……結局二人とも口を割らなかった。
そして親子関係はギクシャクしたまま、親父は目的の無い遠征へと旅立って行った。
「『鋼鉄の狂獣』だけなら一日足らずで帰還も可能だが『獣使い』と小隊の足を考えると恐らく帰還は三日後……」
駒を進める。
「『冷徹の氷獣』は『女神』の身に何か起これば、全世界を凍結させる畏れもある……接触はなるべく穏便に済ませたい……『狂獣の理性』と『獣使い』には連絡を取り目を光らせているが……『女神』の存在がどう事態を動かすかは未知数だ。もし何かが起これば……皆、全力で止めて欲しい……」
地図を睨む皆の表情は暗く重かった。
ーーーーーー
二つ下の弟は、小さい頃から何でも器用にこなした。
剣技も魔力も、あいつが物心付く頃には敵わなくなっていた。けしてひとあたりも悪くないのだが、ただ……親父とはソリが合わなかったのか、ことあるごとにぶつかっていた。
「今日はどうしたんだよ」
「…………」
頬を膨らませて目に涙を溜めて体を小さくする弟の姿を庭の木の下で見つけた。
「父上が俺の育ててた樹を倒した……」
「あ~……」
親父は『鋼鉄の狂獣』の名の通り……ちょっと……狂……変わっていた。
昨日の夜……きっと本人は普通に帰宅したつもりなんだろうが……空高くから落下して来て、庭に衝突した衝撃で庭を抉ったのだ。そこはちょうどリオルキースが種から育てていたキプダンの樹が植えられていた。
大好物のキプダンをお腹いっぱい食べたいとせっせと世話をしていた弟の姿を思い出すと、その怒りは痛い程分かる。門や塀を毎回ぶち壊しながら帰宅して来る親父。門や塀ならヒョーイの魔法で元に戻せるが庭の樹や土はそうはいかない……その事で昨夜は母さんとヒョーイにコッテリと搾られていたが、既に就寝していた弟は今朝それに気付いたのだろう。
俺は庭の惨状に目を向けた……まるで大災害の爪痕。
朝から続いていた親父と弟の親子ゲンカは母さんとヒョーイの2人でやっと止める事が出来た。
母さんにベタ惚れな親父は母さんに頭が上がらないし、弟はトラウマからヒョーイに勝てない。
「ほら……これやるよ」
「わぁ!金キプダン!!兄さん良いの?」
数千個に一個の確率で稀に収穫できる金キプダン。
こういう時の為にストックしてある。
「もう機嫌なおせよ?」
「うん!!」
元気よくギプダンに齧り付いた弟の姿は8歳にしてこの国、最強最悪の戦士『鋼鉄の狂獣』と渡り合う力を持っているとは思えない子供らしい姿だった。
俺が学校に通う歳になり、学校見学へついて来た弟が礼拝堂に閉じこもり自分も今すぐ学校に通うと言って出てこない。誰も近づけなかった。親父でさえだ。
可愛いだけだった弟は、その魔力の大きさから……監視対象に認定され野放しにするのは危険と判断された。学校で早々に教育を受け、魔力の押さえ方を覚えさせるべきだと入学が決まった。
弟は親父の裏金の力だと思っている様だが、こうして監視されながら通学する事となった。
学校に入学した弟は俺を『兄さん』と呼ぶ事は無くなった。同じ学年で通う俺にあいつなりに気を使ってくれたのだろうか?
恐ろしい程の魔力、『鋼鉄の狂獣』の息子……恐々としていた教師達だが弟は授業以外は礼拝堂に入り浸り「オスクキュリア……」と日がな一日、石像を眺め続けるという穏やかな学校生活を送っていた。
やる気は全く見せなかったが学年……学校一の成績を叩き出し家柄も良ければ母親譲りで顔も良い弟は男女問わず良くモテたが……本人はオスクキュリアしか……しかも学校の礼拝堂の像限定にしか興味がなく……色濃く父親の血を継いでいると思う変人ぶりだ。
学校を卒業と共に騎士団へ入隊した俺達兄弟はすぐに隊長という立場についた。親父の名ばかりの『団長』という立場を利用してのことだろうと噂されたが……実際騎士団の中で俺達に敵うものはいなかった。実力だと思っている。
元々やる気の無かった弟だったが学校を卒業してからというもの無気力極まりない。淡々と感情なく与えられた任務をこなしていく様は『冷徹の氷獣』と評された。
「シャルトリース……悪いな。いつも弟が迷惑をかける」
「フレイクス様!いえ、とんでもございません!!副隊長という大役お任せいただきありがとうございます!!」
前の副隊長は……弟から発せられる凶悪な魔力にあてられ、ストレスの為大きなハゲを作った。そこで抜擢されたのがシャルトリースだった。騎士としてはのんびりしすぎた人物だったが、騎士の経験も長く、魔力が強い。のんびりした人物の方が弟には合っていたようで今のところ問題はない。
「フレイクス様……」
熱っぽい視線で見上げられた。
視線の意味するものはわかっている。基本的に誘われれば、余程の事がない限り断らないが、流石に弟を任せている相手といつもの様に遊びで付き合うのは憚られ、直接行動に出られるまでは気付かないふりを続けるしかない。
何を考えているのか分からない弟だったが……ある日親父と大喧嘩が始まった。
弟の怒りはヒョーイですら止める事が出来ず、被害を抑えるため、母親とヒョーイが二人を街から離れた土地に誘導するのでやっとだった。結局、その後二人が喧嘩を終えて街に帰ってきたのは三日後だった。肉弾戦の親父はともかく、全力で放出し続けた魔力が切れる迄に三日掛かるのか……弟ながらに恐ろしい。
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