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奴隷編4-2
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ここは……?
目を開けると……真っ白な天井が目に入った。体を起こすと2体の石像が目に入る。教会の様な祭壇の上に寝かせられていて……円形に並んだ椅子に男が座ってジッとこちらを睨んでいた。
「あ……」
男の鋭い眼光から逃げる様に後退り……祭壇の上から落ちてしまった。這うようにして逃げ出そうとした目の前に大きな足。顔を上げると男の鋭い目が見下ろしてくる。反対側に逃げ出そうとした体を男の手が持ち上げる。
「やだ!!離せっ!!」
もがいても男の力は強く祭壇の上に寝かせられ上から押さえつけられた。
だ……大丈夫。俺の肩にはもうご主人様の紋がある。誰のものにもならない……だけど……祭壇に寝かせられているこの状況はまるで何かの生け贄みたい。殺されては紋も何も関係ない。
……殺……される。頭の中で首を刎ねられ殺されて行った人たちの姿が蘇った。
首を斬り落とされ、血を吹き出しながら倒れて行く体。
「あ……ああ……」
ガチガチと歯の根が噛み合なくなる。ご主人様の優しさに包まれて忘れていた恐怖が蘇った。
そうだ……この世界は人の命が簡単に落とされる世界……。
男の手が顔に触れようと伸びてきた。
「いやっ!!」
その指に思い切り噛み付いた。食いちぎるつもりで力一杯噛むけれど、まるで岩に歯を立てているかの様に硬い。余計男を怒らせてしまったかもしれないけれど触れられたくない。
しかし……予想外に優しい手つきで男が俺の頭を撫でた。
「……怖くない……怖くない」
そう言って俺を見下ろす瞳は……。
「リオルキース様……」
ご主人様の眼差しにそっくりで指から歯を離した。
男は相変わらず無言で、じっと俺を見つめて来る。
「あの……ここはどこですか?何で俺をここに?」
「…………」
男は何も喋らない。
「もしかして貴方はリオルキース様の……」
その時……激しい音を立てて扉が開かれた。
「父上……どういうおつもりですか……」
「リオルキース様……」
父上……やっぱり俺の勘は間違っていなかった。ご主人様に駆け寄ろうとしたが、ご主人様の様子が常とは違い……怒りを露にするその姿に身がすくんだ。
ご主人様が歩く度に床が凍っていく。吹き込む冷気に吐く息が白くなった。
「何のおつもりかと聞いているのです!!」
ご主人様の言葉と共に大きな氷の塊が立ち上がったお父さんの体を貫いた……いや、氷の塊は刺さる前に砕け散った。
「…………」
ゆっくりと立ち上がったお父さんの目は……赤く光っていた。先程の優しさは消え去り、魔法とかそういうの全然分からない俺でも分かる程ピリピリと空気が震え……お父さんが拳を上げてご主人様へ飛びかかった。
「リオルキース様!!」
思わず目を瞑ったが、ご主人様はその体格差をもろともせず、片手でその拳を止めるとそのままお父さんの巨体を扉の向こうへ投げ飛ばしご主人様も出て行ってしまった。
全く状況が掴めない。何故俺はお父さんにここへ連れてこられたのか、何故ご主人様があそこまで怒っているのか、何故2人がいきなり戦いを始めたのか?少ない情報を繋ぎ合わせ自分なりに考えてみた……まさか。
……とにかく止めないと。
そう思って後を追おうと思うけど、床が滑って緩やかなすり鉢状になっているので上手く歩けない。何度も転びながら、何とか外へ出る事が出来た。
「…………うわぁ……」
外の光景を目の当たりにして俺はますます状況が読めなくなった。
ご主人様とお父さんが戦っている。魔法を初めて目の当たりにしたけれど……こういうものなのだろうか……迫力からいくとラスボス戦。
「チハナ……無事だったか!!」
「フレイクス様!!」
よく見るとご主人様とお父さんの他にも沢山の人がいた。
「フレイクス様……何が起こっているのでしょうか?」
「リオルキースがチハナが攫われたって我を忘れてしまって父上に攻撃してしまってね。父上は攻撃を受けると理性を失うからな……こうして騎士団で結界を張って被害が外に向かわないようにしているんだが……シャルトリース……綻び出したな……」
そう言うフレイクス様の額にも汗がにじみ出ている。ヒョーイ先生の『敵意を向けなければ害は無い』という言葉が頭に浮かぶ……俺思いっきり指噛んだけど……。
「ヒョーイが今、父上を止める事が出来る母上を迎えに行っている……君は危ないから遠くへ……くっ!!」
フレイクス様がいきなり膝をついた。
「申し訳ありません!!」
遠くで誰かが叫んだ。俺には何が起きているのか全くわからない。
「君に何かあったらリオルキースの暴走が止まらなくなる……逃げていて……」
あんなに優しいご主人様が暴走だなんて……俺の……俺のせいで。
俺は奴隷として何の務めも果たしていない。俺の食事や着るものはどこから出ている?それは……ガルージア家から……お父さんはきっと俺みたいな何も出来ない奴隷が家に居着く事を反対しているんだ。しかもお父さんの指を噛んでしまった。ご主人様は優しいから責任を取るとまで言わせてしまったし……。
そっと自分の肩を抱いた。
……ここで俺が出て行くと言えば丸く収まるんだろうけど……俺はご主人様の側に居たい!!
お父さんに認めてもらうしか無い、頭を下げて、下げて、下げ続ける!!
拳を握りしめると俺は2人の元へ走った。
「チハナっ!?くそっ!!皆、結界を解けぇっ!!」
怖くて間近までは近づけないので少し離れたところで土下座をした。
「お父様っ!!チハナ リョウと申します!!至らない点は多々あるかと思いますがリオルキース様のお側に仕える事をお許しください!!」
一瞬、時が止まった様に2人の動きが止まった……がお父さんが再び腕をご主人様へ向けて振り下ろした。
「駄目よ!!おすわりっ!!」
高い声が響いて……お父さんはその場に正座した。
な……何?
「チハナッ!!」
横からご主人様にギュ~と強く抱きしめられ……良かった、いつものご主人様の目だ。
「ごめんなさい、リオルキース様……俺の所為でお父様と……」
カサリと芝生を踏む足音が近づき……この世界では小柄な綺麗な女性が微笑んでいた。
「ただいま。フレイ、リオ」
「母上……」
お母さん!?えっと……えっと……『奥様』ってなんて言うんだっけ?いきなりお父さんに続きお母さんの登場に軽くパニックを起こしながら頭を下げた。
本当は座って頭を下げたかったけれどご主人様が下ろしてくれない。
「初めまして、お母様!!リオルキース様にお世話になっております、チハナ リョウと申します!!」
「リオ……まぁ……フレイに聞いた通りなのね」
「???」
フレイ……フレイクス様?どういう話を聞いているんだろう?
お母さんは俺達の横を通り過ぎると正座を続けるお父さんの肩に座った。
「取り敢えず家に帰ってからゆっくり話しましょう?騎士団の皆さん、ご苦労様でした」
フレイクス様の他に地面に座り込んだ男性が3人……お母さんに微笑みを向けられると片膝をついて頭を下げた。
騎士団の人たちがこうして頭を下げるって、ご主人様の家は俺の想像以上に権力のある家?
近づいてきたフレイクス様にリオルキース様は「やり過ぎだ」と怒られていた。
「父上が悪い……」とそっぽを向きながら「迷惑かけた……」ボソッと謝る姿はいつものご主人様よりも子供らしくて……先程とのギャップに気が抜けて思わず笑ってしまった。
ーーーーーー
『……見た?見たよ……みぃつけた……ふふふ……』
目を開けると……真っ白な天井が目に入った。体を起こすと2体の石像が目に入る。教会の様な祭壇の上に寝かせられていて……円形に並んだ椅子に男が座ってジッとこちらを睨んでいた。
「あ……」
男の鋭い眼光から逃げる様に後退り……祭壇の上から落ちてしまった。這うようにして逃げ出そうとした目の前に大きな足。顔を上げると男の鋭い目が見下ろしてくる。反対側に逃げ出そうとした体を男の手が持ち上げる。
「やだ!!離せっ!!」
もがいても男の力は強く祭壇の上に寝かせられ上から押さえつけられた。
だ……大丈夫。俺の肩にはもうご主人様の紋がある。誰のものにもならない……だけど……祭壇に寝かせられているこの状況はまるで何かの生け贄みたい。殺されては紋も何も関係ない。
……殺……される。頭の中で首を刎ねられ殺されて行った人たちの姿が蘇った。
首を斬り落とされ、血を吹き出しながら倒れて行く体。
「あ……ああ……」
ガチガチと歯の根が噛み合なくなる。ご主人様の優しさに包まれて忘れていた恐怖が蘇った。
そうだ……この世界は人の命が簡単に落とされる世界……。
男の手が顔に触れようと伸びてきた。
「いやっ!!」
その指に思い切り噛み付いた。食いちぎるつもりで力一杯噛むけれど、まるで岩に歯を立てているかの様に硬い。余計男を怒らせてしまったかもしれないけれど触れられたくない。
しかし……予想外に優しい手つきで男が俺の頭を撫でた。
「……怖くない……怖くない」
そう言って俺を見下ろす瞳は……。
「リオルキース様……」
ご主人様の眼差しにそっくりで指から歯を離した。
男は相変わらず無言で、じっと俺を見つめて来る。
「あの……ここはどこですか?何で俺をここに?」
「…………」
男は何も喋らない。
「もしかして貴方はリオルキース様の……」
その時……激しい音を立てて扉が開かれた。
「父上……どういうおつもりですか……」
「リオルキース様……」
父上……やっぱり俺の勘は間違っていなかった。ご主人様に駆け寄ろうとしたが、ご主人様の様子が常とは違い……怒りを露にするその姿に身がすくんだ。
ご主人様が歩く度に床が凍っていく。吹き込む冷気に吐く息が白くなった。
「何のおつもりかと聞いているのです!!」
ご主人様の言葉と共に大きな氷の塊が立ち上がったお父さんの体を貫いた……いや、氷の塊は刺さる前に砕け散った。
「…………」
ゆっくりと立ち上がったお父さんの目は……赤く光っていた。先程の優しさは消え去り、魔法とかそういうの全然分からない俺でも分かる程ピリピリと空気が震え……お父さんが拳を上げてご主人様へ飛びかかった。
「リオルキース様!!」
思わず目を瞑ったが、ご主人様はその体格差をもろともせず、片手でその拳を止めるとそのままお父さんの巨体を扉の向こうへ投げ飛ばしご主人様も出て行ってしまった。
全く状況が掴めない。何故俺はお父さんにここへ連れてこられたのか、何故ご主人様があそこまで怒っているのか、何故2人がいきなり戦いを始めたのか?少ない情報を繋ぎ合わせ自分なりに考えてみた……まさか。
……とにかく止めないと。
そう思って後を追おうと思うけど、床が滑って緩やかなすり鉢状になっているので上手く歩けない。何度も転びながら、何とか外へ出る事が出来た。
「…………うわぁ……」
外の光景を目の当たりにして俺はますます状況が読めなくなった。
ご主人様とお父さんが戦っている。魔法を初めて目の当たりにしたけれど……こういうものなのだろうか……迫力からいくとラスボス戦。
「チハナ……無事だったか!!」
「フレイクス様!!」
よく見るとご主人様とお父さんの他にも沢山の人がいた。
「フレイクス様……何が起こっているのでしょうか?」
「リオルキースがチハナが攫われたって我を忘れてしまって父上に攻撃してしまってね。父上は攻撃を受けると理性を失うからな……こうして騎士団で結界を張って被害が外に向かわないようにしているんだが……シャルトリース……綻び出したな……」
そう言うフレイクス様の額にも汗がにじみ出ている。ヒョーイ先生の『敵意を向けなければ害は無い』という言葉が頭に浮かぶ……俺思いっきり指噛んだけど……。
「ヒョーイが今、父上を止める事が出来る母上を迎えに行っている……君は危ないから遠くへ……くっ!!」
フレイクス様がいきなり膝をついた。
「申し訳ありません!!」
遠くで誰かが叫んだ。俺には何が起きているのか全くわからない。
「君に何かあったらリオルキースの暴走が止まらなくなる……逃げていて……」
あんなに優しいご主人様が暴走だなんて……俺の……俺のせいで。
俺は奴隷として何の務めも果たしていない。俺の食事や着るものはどこから出ている?それは……ガルージア家から……お父さんはきっと俺みたいな何も出来ない奴隷が家に居着く事を反対しているんだ。しかもお父さんの指を噛んでしまった。ご主人様は優しいから責任を取るとまで言わせてしまったし……。
そっと自分の肩を抱いた。
……ここで俺が出て行くと言えば丸く収まるんだろうけど……俺はご主人様の側に居たい!!
お父さんに認めてもらうしか無い、頭を下げて、下げて、下げ続ける!!
拳を握りしめると俺は2人の元へ走った。
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怖くて間近までは近づけないので少し離れたところで土下座をした。
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一瞬、時が止まった様に2人の動きが止まった……がお父さんが再び腕をご主人様へ向けて振り下ろした。
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高い声が響いて……お父さんはその場に正座した。
な……何?
「チハナッ!!」
横からご主人様にギュ~と強く抱きしめられ……良かった、いつものご主人様の目だ。
「ごめんなさい、リオルキース様……俺の所為でお父様と……」
カサリと芝生を踏む足音が近づき……この世界では小柄な綺麗な女性が微笑んでいた。
「ただいま。フレイ、リオ」
「母上……」
お母さん!?えっと……えっと……『奥様』ってなんて言うんだっけ?いきなりお父さんに続きお母さんの登場に軽くパニックを起こしながら頭を下げた。
本当は座って頭を下げたかったけれどご主人様が下ろしてくれない。
「初めまして、お母様!!リオルキース様にお世話になっております、チハナ リョウと申します!!」
「リオ……まぁ……フレイに聞いた通りなのね」
「???」
フレイ……フレイクス様?どういう話を聞いているんだろう?
お母さんは俺達の横を通り過ぎると正座を続けるお父さんの肩に座った。
「取り敢えず家に帰ってからゆっくり話しましょう?騎士団の皆さん、ご苦労様でした」
フレイクス様の他に地面に座り込んだ男性が3人……お母さんに微笑みを向けられると片膝をついて頭を下げた。
騎士団の人たちがこうして頭を下げるって、ご主人様の家は俺の想像以上に権力のある家?
近づいてきたフレイクス様にリオルキース様は「やり過ぎだ」と怒られていた。
「父上が悪い……」とそっぽを向きながら「迷惑かけた……」ボソッと謝る姿はいつものご主人様よりも子供らしくて……先程とのギャップに気が抜けて思わず笑ってしまった。
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『……見た?見たよ……みぃつけた……ふふふ……』
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