エロエロBL短編集カントボーイ、雄っぱいミルク、オーク✕騎士など

彩月野生

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若き王は側近の欲望に溺れる

若き王は側近の欲望に溺れる

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「あっあっあつぅいぃっ♡」

ずっぽりっと尻穴に太い肉棒が深く突き入れられる。
若い王は玉座の上で側近の男に犯されていた。
痛い筈なのに、甘い痺れが全身に染み渡りすぐに絶頂して気を失いかけるが、乳首を乱暴に摘まれ意識を引き戻される。

「んひいっ!  おおぉうっあぁアッ♡ おほっ♡」
「あぁ、いい声だ……たまらん!! その銀の髪も青の瞳も全てが美しいっ!!」」

玉座に背中を擦り付けながら杭のように尻の穴を穿つ太い肉棒の激しさに耐えられず、肉棒を締め付けてしまう。
その度に奥からじんわりと快楽の波が下半身から背中に首に頭にと広がり、己を汚す男の背中に腕をまわしてすがり付いて雄叫びをあげる。
すると側近は歓喜の声を上げて腰を激しく突き上げて、揺さぶってきた。

王は心中で自分を責め続けていた。

――――やはり、この、おとこは、信用してはっなら、なかった!

先日父が病で死去をした際、まっさきに駆けつけた王側近の目はぎらつき、妹に妙な視線を向けていたのが気になり、呼びつけて問いただした時に一瞬の隙をつかれ、唇を奪われ媚薬を飲まされてしまった。

そのまま乱暴に履いている衣を剥ぎ取られて性交用のスライムで後孔を入念に綺麗にされて、指で執拗に解されたあと、玉座の背に押しつけられる形で欲望を突き入れられた。
十は年上の長身で細身ながらも自分より筋肉のついた側近の男は、野生の獣のごとく欲情を猛った己に宿し貪ってくる。
荒々しい呼吸を繰り返し口端からは唾をたらしながら、その整った顔を欲情に歪ませて王の奥に精液を注ぐ。
王は衝撃に耐えられず、頭を激しく振りながら身体をのけぞらせてしまう。
瞳を見開き舌を突き出して絶叫する。

「んほぉっ♡ ほおっ♡」
「まだだっ! まだまだまだあっ」
「ほおっ!? おほっっうっ♡」

ズンッ、ズンッ、ズンッと側近は腰を激しく打ち付けて若い王のいちばん悦い部分をめちゃくちゃにその剛直で擦りあげながらすさまじい量の精液を流し込んだ。

「私の、想いをっすべて受け止めてくださいっルイスさまあああっ」
「ひぃあっ♡ やあっ♡ あああっ♡ ああっああああーーーーッ♡」

若き王は快楽の波に翻弄され、思わず側近の背中に両腕と両足できつくしがみつき、尻穴まできつく締め付けてしまい、ペニスから白濁を噴出させてしまう。もう何度目の絶頂か分からない。

――――ああ、もう……たすけ、て……くれ。

こいつの狙いは妹でなく、王の座についた自分だったのだ。
時すでに遅く。自ら人を引き払わせ、側近のこの男と二人きりの状況だった。
誰も助けになど来ないのだ。
ぼんやりした視界の中で、漆黒の男が愉悦に満ちた目で嗤う。

「ここは身体が痛いでしょう、さあ寝台へ移りましょう」
「ひっ♡」

じゅるり、という卑猥な音と共に好きなように自分を犯したペニスが引っこ抜かれる。
ただペニスを引き抜かれただけなのに、気持ちいいと感じてしまう己が悲しかった。

お姫様だっこで寝室へ連れて行かれる。寝台の上にそっと背中からおろされ、背中にあたる柔らかな布の感触に少しの安堵を覚える間もなくーーとうとう残されていた衣服の布の部分さえ引き裂かれて、今度は胸の突起に吸い付かれる。
舌のねっとりとした感触と、しめった唇の肉感に、敏感になった四肢は大げさに痙攣してしまう。
側近の頭に両手の指を這わせて引き剥がそうとするも、媚薬のせいなのか力が入らない。
まるで愛しそうに頭をなでているようではないか。

――――ちがうっ。

「ちがあっうっ♡ ああっ♡ んんっ♡」

じゅるう、じゅると夢中で乳首を片方は強く吸われて、もう片方は指でこりこりっとこねくりまわされて王は思わず腰をくねらせてしまう。まるでおねだりをしているようできつく瞳を閉じた。
威厳ある王が病でなくなり、国民の唯一の希望は息子であった自分なのにーーそれなのに、こんな獣にいいようにされて――――。こんな男に快楽を与えられて喜ぶなんて。
目頭が熱くなり涙が溢れる。

「ふう、くっ」

嗚咽を我慢できずにいると何かが瞼に触れて、涙を拭った。
そっと目を開けると側近が指を目に這わせていた。
何故突然こんな優しい仕草をするのだろう。
目を見開いて側近の顔を見つめると、熱に浮かれたような声音で耳元に囁かれる。

「泣く必要などございません、貴方は高貴で美しい方だ」
「だ、だまれ、こんな汚したくせにっ」
「貴方は気付いていた」
「!」

その言葉にどきりとした。
気付いていた何に? ふと脳裏に父と並んで従者達の前に立っていた日々が蘇る。
側近であるラーゼスはいつも鋭い眼光を放ち……ルイスを見ていた。

「……あ」
「そうです、わたしは、妹君をいつも見ていたわけじゃない」
「だ、だから、なんだというんだ」

ラーゼスの熱い手の平が頭を撫でてくる。

「貴方は私から視線をそらさず、見つめ返していた」
「な」
「わたしの、欲情に満ちた目に、うっとりとした顔でね」
「……っ」

ルイスはラーゼスと視線が絡み見つめ合った日々を思い出す。
全身が震えだして唇を噛む。急激に心臓が快楽とは違う意図を持ち、激しく脈打つ。
とてつもない羞恥心に支配されて瞳を伏せてしまう。

「う、うそだ、お、俺がそんな、おまえなんかをっ」
「貴方は自分の気持ちに鈍感過ぎていつまでも気付かず、私はどれほどやきもきさせられたか分かりますか」
「違うっお前なんかをっ」
「愛しているでしょうっ!? 玉座で襲った時、貴方は自ら私にしがみついたのだからっ」
「んぶうっ?」

ラーゼスがルイスの唇にかみついてきた。舌を絡め執拗に吸われて頭がくらくらする。
一瞬呼吸をする為にラーゼスが唇から離れるがろくに空気を吸えない。
ルイスはラーゼスの背中に爪を立てて苦しさを紛らわす。
でも、気持ちがいい。ルイスはラーゼスとの口づけが心地良くて苦しいのにやめたくなかった。
ラーゼスの独占欲と狂気のような愛に押し潰されそうだ。

「あぶうっ♡」

ねちゃりと音を立ててラーゼスの舌から解放される。何度か絶頂したかもしれない。
軽いめまいがしてラーゼスの硬い肉体にしがみついて顔をすり寄せる。
もっともっと犯して欲しいと身体の奥が欲情に燃えて切なく腰が揺れた。
この男を愛していると自覚した途端、ルイスの四肢は素直に悦楽を迎え入れようと喜びに震えた。
唇を指で優しくなぞられてぞくぞくする。
お互いの吐息が重なり暫く見つめ合う。

「この口で、私の肉棒をしゃぶってください」
「……あ」
「私もしゃぶってあげます」
「ふう♡」

疼く己の欲にルイスは適わなかった。

お互いの下半身に顔を埋めてペニスをしゃぶりあう。
ルイスは力が入らないせいでされるがままだ。
強く激しいラーゼスの舌遣いに気を失いかけるが、口腔内と喉奥に押し込められるラーゼスの硬い一物がルイスの意識を引き上げる。舌を使う気力もなくきっとラーゼスは気持ちよくないだろう。
ぼんやりと思っていると、急に口の中でラーゼスのモノが膨張してその肉棒から熱い白濁がはじけた。
どくどくと喉からあっという間に胃に流れ込み、ルイスはあまりの圧迫感と衝撃に白目を剥いて絶頂してしまう。

「んぶっ♡ ぶほおっ♡」
「んン、うまいぞっ」

ラーゼスはルイスが吐き出した精液を喜んで飲み、ルイスもラーゼスの精液を飲み干す。
激しすぎる性交にルイスは四肢を投げ出して意識を手放した。


獣のごとく交わった夜は終わりを迎え、翌朝には何食わぬ顔でラーゼスが、ルイスとその妹であるライナの元へ顔を出した。
ルイスは跪く側近を見て昨夜の出来事が夢だったのではと思うが、その絡みつく視線に身体が火照り現実だと思い知らされた。
ルイスの隣で怪訝そうな顔つきで話をきいていたライナが首をかしげる。相変わらず愛らしい仕草だ。

「私が女王に?」
「そうです。ルイス様、ライナ様は、聖母の血を引く高貴なる血族です。この国は女王が統べるべきだと、ルイス様や神官達と話し合った結果でございます」
「私が……務まるでしょうか。お兄様はあんなに国民に慕われているのに、王にならないなんて」
「じっくり考えてくれ」
「う~ん」

ライナはその童顔を困惑に染めてずっと虚空を睨み考え込んでいる。
ラーゼスはルイスを手に入れる為、神官達を丸め込み、勝手にライナを女王にするべく動いていたのだ。
ルイスは激怒するもあきれ果て、あとはライナの意思に任せることにした。

「……」

ルイスはこの食えない己の欲望に忠実な側近を睨み付けたが、欲情と愛が入り交じった視線を注がれると、どうしようもなく胸が締め付けられてしまい、全てを受け入れてしまうのだった。


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