復縁マリッジ〜元彼から愛縛されちゃいました〜

鳴宮鶉子

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交際〜甘く淫らに癒されたい

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月・水・金とサイバースマイルエンジェルに出向してるから、スクウェアENIXでの仕事が溜まる。
共同開発だけど委託という形だから、ゲームアプリに関して、基本的にスクウェアENIX側はタッチしない。
本業で任されてるDKFⅦリメイク2のパートはそのまま完成させないといけなくて、早朝から深夜まで勤務せざるを得なくなった。

『咲愛ならできるだろ?』

伊織兄に仕事量を減らして貰おうと交渉しても、DKFⅦリメイク3の設計デザインが上手くいってないのか不機嫌極まりない。
DKFⅦリメイク2も開発実装が計画より進行が遅れていて、プロデューサーを任されてる伊織兄は爆発寸前だった。

『スクウェアENIXが本業だ。こっちの仕事が優先だから、しばらくは水曜日はサイバースマイルエンジェルに出向せずにこっちの仕事をやれ!!」

鬼だ悪魔だ閻魔大王だ。
サイバースマイルエンジェルでの開発は順調に進んでる。
様々なジャンルのスマートフォン向けゲームを開発してきただけあって、そのknow-howで今までに存在していないゲームシステムを開発していく。
売れたゲームシステムの横展開や良い部分は徹底的に真似るなどの戦略で、大ヒットではなくコケないゲームを多数リリースしてきた。
保守的な開発で、ゲーム事業に着手して2年だけどゲームアプリでヒットを5本出し、無料ダウンロードゲームなのに売上ランキング第3位を獲得した。

「藤永CEO、営業関係の仕事ばかりしてるけど、IT関係の知識量半端ない。切り口を変えた斬新なアイデアを提案を出してくるし、凄い人だよ」

昂佑くんは私よりもIT知識と技術を持ってる。
普段は経営の仕事に従事しているけど、重大な大規模な不具合が出た際に修繕し、より良いものに改良するのは昂佑くんだった。

伊織兄からの無理難題な要求仕様も、昂佑くんの手にかかれば実現可能。

期間限定降臨イベントを月単位で配信していくアプリゲームで初期開発の範囲が狭いのもあり、開発が始まって6ヶ月でテストを終え、ストア申請をし公開許可がでた。

*****

「藤永、さすがだな!!サイバースマイルエンジェルに任せて正解だった!!」

CMや雑誌などのプロモーション活動を積極的に行ったのもあり、公開後すぐのダウンロード数が30万でゲームアプリの歴代3位を獲得した。

それもあり、伊織兄から金曜日の夜に祝杯をあげようと新宿にある居酒屋に呼び出された。

アプリゲーム化する際にPCやモバイル向けのオンラインゲームの開発及び配信する企業3社のうちにどこに委託するかで上層部で揉めたらしい。

伊織兄がプロデューサーは俺だと言ってサイバースマイルエンジェルに委託した。
そして、無茶振りな要求仕様だけでなく、ボッタクリなIPボーダー料を払わせてた。

「咲愛、とっとと藤永の嫁になれ!!」

最低極まりない兄。DKFⅦリメイクの委託を引き受けさせるために、私を駒に使ったのでは思ってしまう。

悪酔いした伊織兄が昂佑くんを絡んでるのを、日本酒で焼け酒をしながら見てた。

「昂佑くん……あのね」

「何?咲愛」

激務で1週間ぐらい寝てなかった伊織兄。
ワクなのに酔い潰れてしまい、徒歩5分の所にある伊織兄のマンションまで送っていき、その後、渋谷のマンションまで戻る。

ここ2週間ほどDKFⅦリメイクゲームアプリ関係でバタついて、いつもはノータッチだけどヘマはできないと昂佑くんも立ち合ってた。
経営関係の仕事と営業にもでないといけないから、家に仕事を持ち帰り、 夜中まで昂佑くんは仕事をしてた。

「……別れたい」

「はっ!?」

なんでっといった表情で昂佑くんが私の方を見てきた。
同居人としては上手くいってる。
でも恋人とはなく、この関係をこれ以上続けたくなかった。

「咲愛……俺は別れたくない。やっと咲愛の側にいられるようになったのに。俺のどこが嫌?不満?不貞行為は一切してないのわかったよな。咲愛との時間も大切にしてる」

私に詰め寄り、両肩に手を置き、焦った表情を浮かべ私を見下ろしてきた。

「……だって昂佑くんと私の今の関係、たんなる同居人か兄にしか思えない。恋人関係じゃない!!」

再会し、交際を再スタートさせてから8ヶ月が経った。
週末や長期休暇を一緒に過ごしてるけど、唇にチューもしてない。

犬だって飼い主の唇にペロペロする子がいるのに、それと同等かそれ以下の可愛がられ方しかされてない。

「……一緒にいるだけでは不満なの?じゃあ、それ以上の事をしたら、結婚してずっと俺の隣にいてくれる?」

壁に追い込まれ、下顎を右手でクイっと上を向かされたと思ったらキスが降ってきた。
大きな掌が私の後頭部を撫でるように支え、そして私の口内に肉厚な昂佑くんの舌が入ってきて、私の舌に絡んできて吸いついてくる。

「咲愛、可愛がってあげるからベッドにいこうか」

ひょいっと私を軽々しくお姫様抱っこをすると、昂佑くんは私を寝室に連れていき、キングサイズのベッドの上に押し倒した。

「……咲愛も女だもんな。一緒にいるだけじゃ、満足しないよな。わかってはいたけど、求めてこないからしないでいいと思ってた。咲愛、思いっきり可愛がるから、だから、俺の側にいて」

季節は11月の終わり。
モコモコのセーターにヒートテック、ブラックのタイツに膝丈プリーツスカートを着ていた私。
ベッドの上で下着を含む全ての服剥ぎ取られ、昂佑くんも私の腰に馬乗りになったまま、ネクタイを外し、スーツのジャケットとベスト、カッターシャツと上半身に着てる衣類全てを脱ぎ捨てた。

唇を重ね合わせてディープなキスに酔い潰れながら、全身を愛撫され、3年ぶりの情事に心も身体も昂ぶる。

両方の胸の膨らみを掴まれ、中央に寄せられて、モニョモニョ揉まれながら先端をペロっと舐められたり吸われたりして気持ちよさに喘ぎ声をあげてしまう。

ゆっくりねっちりと上半身を可愛がられ、子宮が疼き腰をくねらせる。
上半身だけでなく、繋がる秘部も触って欲しいのに、昂佑くんは触ってくれない。

「……昂佑くん。胸だけは嫌。ココも触ってっ!!」

昂佑くんの右手を掴み、脚の付け根にいざなう。

乳房に吸い付いてた唇が脚の付け根に移動し敏感な芽を舐り、右手の長い指で割れ目を撫でられた後に蜜口に差し込まれ私の弱いところを攻めたてる。

「咲愛の蜜は……甘くて美味しい。俺に抱かれて悶えるの可愛くて堪らない」

唇と舌と指で可愛がられ、何度も絶頂に身体を震わせ、潮を吹かされる。

「……昂佑くん、そろそろ挿れて」

私を気持ちよくさせるだけで、昂佑くんは一向に自身の欲望を発散させようとしない。

「……咲愛、ごめん。俺、仕事のストレスで機能しなくなったんだ……」


昂佑くんからのカミングアウトに固まる。

「見た目と能力でいい寄ってくる女が多くて、そのせいで俺は性欲が欠如してしまった。咲愛の事は可愛いと思うし愛しくて側にいて欲しいと思う。だけど、欲情しなくなってしまった」

切なそうに申し訳なさそうに泣きそうな表情をして、昂佑くんが私を見つめる。

昂佑くんはモテる。見た目も知能も最高レベルでコミュニケーション能力も高い。
だから、女性が常に群がってた。

「咲愛を抱けないのが不甲斐なくて悔しい。一緒にいたら回復すると思ってたけど、反応しない。それでも、咲愛を手放したくないんだ。咲愛、愛してるだから、俺の側にいてくれ!!」

まさかのイン●カミングアウトで浮気疑惑は晴れたけど、かなり衝撃を受けた。
IT企業を起業して数年で大企業に登り詰めた昂佑くんを誘惑し配偶者にしようとする女性は多いと思う。
実際にそんな女性からアプローチをされ、仕事で相手をしていた昂佑くんだからイン●になってしまったんだと思う。
潔癖なとこがあるから上げ膳据え膳で他の女性の身体に手を出さない。

「……咲愛、子供は作るまでは数年はかかるかもしれないが、毎日、咲愛が満足するまで可愛いがるから、だから、俺の側にいてくれ」

泣き出してしまった昂佑くん。
唇と舌と指で可愛がられ、何度も絶頂し愉悦で身体を震わせた。
大学時代に4年間できない日以外は毎日繋がってたから、昂佑くんは私の快楽の壺を全て把握してる。

それから、私を繋ぎ止めるために寝起きと就寝前に私の身体を満足させるために昂佑くんは奉仕した。

「……しないでいい。昂佑くんの側にずっといるから、だから、無理しないで」

「……無理はしてない。感じて気持ちよさそうによがってる咲愛を見ると嬉しい。可愛くて愛おしい」

いっこうに勃たない男の部分をぶら下げ、私に奉仕する昂佑くん。
与えられる刺激で身体が昂められ絶頂するも虚しかった。

私を喜ばそうと大人の玩具を購入して、ナカに入れられそうになった時は激怒して拒絶した。

昂佑くんとの2人の時間が苦痛でならなかった。
でも、昂佑くんは私を愛してくれてるのは確かで、伊織兄を丸め込み、完全にSaisma gateの出向社員にし、新宿のマンションへは週末に風通しに帰るだけで、渋谷の家に住まわせ、私を側に置いた。

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