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劫火の幕開け
煙の向こうに
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エルディスは森を駆け抜けながら、心の中で神樹の加護を強く感じていた。神樹から得た力により、彼の視力は遠くの細かな異変まで捉えることができた。そのおかげで、森の外縁部に立ち昇る煙を見つけられたのだ。
「ライラは無事に防衛隊本部へ行けただろうか…」
ふと心配と幼馴染の可憐な顔が頭をよぎるが、今は目の前の状況に集中するしかない。エルディスは足を止めず、さらに速く駆け抜けていく。森の外に出る直前、風がふっと一瞬止んだように感じた。緊張感が増す。森の静けさとは異なる、異質な音が聞こえ始めていたのだ。
「剣戟の音…」
エルディスは直感的にその音を察知した。森の外で何かが起きている。煙の正体がただの火事ではなく、戦闘の痕跡であることを確信した。
森を抜けた瞬間、彼の視界には広がる荒野と、その先で繰り広げられている激しい戦いが映った。倒れた龍人族の戦士たちの体がいくつも転がり、その周囲を取り囲むように人間族の兵士たちが剣を振りかざしていた。
「くそっ…! 外縁部は非武装地帯のはずだろう…!」
エルディスは強く拳を握りしめた。
まだ息のある龍人族がわずかに残っていたが、その数は人間族の兵士に比べて圧倒的に少なかった。龍人族の戦士たちは追い詰められ、最後の抵抗を見せようとしていた。しかし、人間族の兵士たちは圧倒的な人数で彼らを包囲し、残忍に剣を振り下ろそうとしている。
エルディスは瞬時に判断した。今行動を起こさなければ、残された龍人族の命は失われるだろう。彼は深く息を吸い込み、意を決して森を抜けて荒野に向かって駆け出した。
「止まれ!」
エルディスの声が戦場に響き渡る。人間族の兵士たちは一瞬動きを止め、突然現れたエルフの姿に驚いた表情を浮かべた。エルフは普段外界との交流を交わさずに暮らしている。特に外征の多い人間との交流は、寿命の長いエルフの中でも今はほとんどしたことのある者がいなかった。
「あれが、エルフか…? こんなところで何をしている!」
人間族の兵士の一人が叫び、剣を構える。エルディスは腰の剣にさりげなく手を添えつつ、落ち着いた声で問い返した。
「ここはエルフの森だ! 貴様らこそ何をしている!」
「この龍人族は我々の敵だ。お前たちエルフには関係ないはずだ!」
「関係なくはない!」
エルディスは強い声で返す。
「ここはエルフの森の領域だ。この森に近づく者は、我々の目の前で殺戮を行うことは許されない! 神の森で無惨な血を流すことは許さん!」
兵士たちが一瞬動揺する。しかし、指揮官と思われる男が前に出て、冷静にエルディスを睨みつけた。
「森の外の戦いに介入するというのか? それはお前たちエルフの掟に反することではないのか?」
エルディスは一瞬言葉を詰まらせた。確かに、エルフは他国の戦争に干渉することなく、専守防衛を貫いてきた。しかし、今目の前で命を奪われようとしている者たちを見過ごすことはできなかった。
「この森が汚されることは許さない。そして、命を無駄に奪うことも…」
その瞬間、龍人族の戦士の一人が弱々しく声を上げた。
「助けて…くれ…」
エルディスははっとする思いでその龍人を見つめた。知らなかったわけでは無い。だが実際の、本物の悲鳴は、彼の心を無情に抉る。
専守防衛は絶対である。それはエルフがこれまで築き上げた信頼であり、この世界を生き抜くために祖先が選択した指針である。しかし酷く純粋に生を求める声を無視できるほど、彼はまだ齢を重ねていなかった。
「彼らを見殺しにすることはできない。もしもこれ以上無益な血を流すなら、私が相手になる。」
エルフの剣士としての威圧感に、人間族の兵士たちは一瞬たじろぐ。しかし、指揮官はニヤリと笑みを浮かべ、剣を振りかざした。
「ならば、戦うしかないようだな…!」
その言葉を皮切りに、剣が再び交わる音が響き渡る。エルディスは覚悟を決め、目の前に迫る敵を迎え撃った。
エルディスは剣を抜き、鋭い眼差しで目の前の人間族の指揮官を睨みつけた。彼はまだ若いが、神樹の加護を受けたエルフの戦士としての実力は高い。指揮官が剣を振り下ろすと同時に、エルディスは瞬時にその動きを見切り、一閃で相手の攻撃を防いだ。
「速い…!」
指揮官は驚愕の表情を浮かべたが、すぐに態勢を立て直し、再び攻撃を仕掛けてきた。
「エルフの剣士か… だが、我々人間族もただのボンクラではないぞ!」
エルディスは冷静に次々と繰り出される攻撃をかわし、時には受け流しながら、反撃の隙を伺っていた。だが、問題は周囲に残る人間族の兵士だ。彼らが参戦したところで問題ない自信はあるが、彼らが龍人の始末に向かい出したら問題だった。
それにもう一つの問題は、ことここまで至っては人間を一人たりとも生きて返すわけにはいかないということだった。誰も生きて帰らなければ、龍人と相打ちになったのだろうと人間側は予想するだろう。なにせエルフはここ数十年、姿すら表わしていないのだから。
「ち、そもそも龍人たちに時間がない…どうにかして彼らをここから引き離さないと」
エルディスは瞬時に周囲を見渡し、戦況を把握する。龍人族の残党はまだ息がある者が数名いるが、そのほとんどが負傷しており、戦える状態ではなかった。このままでは、人間族の追撃に耐えきれない。
「森まで退却させるしかないか…!」
エルディスは決断を下すと、負傷した龍人族の方へと走り寄った。
「立てるか? ここは危険だ、森の中へ!」
龍人族の一人は、エルディスを見上げながら弱々しく頷いた。
「お前は…エルフか… どうして助ける…?」
「今はそんなことを言っている場合じゃない! 早く!」
エルディスの言葉に応じ、龍人族の戦士たちは必死に立ち上がり、森の方へと逃げ出した。しかし、すぐに人間族の兵士たちが追撃を開始した。
「逃がすな! 全員始末しろ!」
人間族の指揮官が叫ぶと、兵士たちが一斉に龍人族を追いかける。エルディスはそれを阻止しようと、剣を構え直した。
「そうは行かせない!」
エルディスは素早く人間族の兵士たちの間に割って入り、彼らの進行を食い止めるために一人一人を迎え撃つ。剣を交わすたびに火花が散り、彼の体は激しい動きに順応していく。少しずつ人間の数を減らすエルディスだが、数に劣る状態では全滅させる前に逃走される恐れがあった。
「これは…いけるか…?」
エルディスがそう思った瞬間、森の方から新たな影が現れた。軽やかに草原を駆け抜け、あっという間にエルディスの側へとやってくる。
「エルディス、大丈夫?!」
ライラだった。彼女はエルディスを助けに来たのだ。顔には不安が浮かんでいたが、彼女の手にはしっかりと剣が握られていた。
「ライラ! 防衛隊には?」
「すぐに援軍を送ってくれるって! でも、今はあなたの元に来る方が先でしょ!」
ライラはそう言いながら、人間たちの背後に立ち、敵の逃亡を阻むべく戦闘態勢を整えた。正直人間の両側という援護しずらい位置同士で戦うのはライラが心配だが、そう言っていられる状況でも無い。
「感謝するよ。だが、無茶はしないでくれ!」
「分かってるわ。でも、一緒に戦うわよ!」
ライラの明るい声が、エルディスの緊張感をわずかに和らげる。彼女と共に戦うことで、彼の心にも少し余裕が生まれた。
剣の音が鳴り響く中、次々と人間族の兵士が倒れていく。エルディスとライラの連携は完璧だった。やがて、人間族の兵士たちは追撃を諦め、退却の姿勢を見せ始めた。
「絶対に逃すか!」
「クソ! こうなっては仕方あるまいか…」
指揮官が悔しそうに顔を歪めながら兵士たちに撤退を命じようとした時、森の奥から数十人のエルフが飛び出した。
「遅くなったな、エルディス!」
エルフの防衛隊である。彼らは一部龍人の元にむかいつつも、残りで人間の完全な包囲を行った。指揮官も流石に諦め、武器を捨て投降を宣言した。
「助かったわね、エルディス」
「ああ。本当にありがとう。君が防衛隊を呼んでくれたおかげだ」
ライラは微笑みながら彼を見つめた。
「あなた一人でもきっと出来たのでしょうけどね。でも、私は力になれそうなら何でもしたいから。」
エルディスも笑顔を返し、二人は森へと視線を向けた。
「ライラは無事に防衛隊本部へ行けただろうか…」
ふと心配と幼馴染の可憐な顔が頭をよぎるが、今は目の前の状況に集中するしかない。エルディスは足を止めず、さらに速く駆け抜けていく。森の外に出る直前、風がふっと一瞬止んだように感じた。緊張感が増す。森の静けさとは異なる、異質な音が聞こえ始めていたのだ。
「剣戟の音…」
エルディスは直感的にその音を察知した。森の外で何かが起きている。煙の正体がただの火事ではなく、戦闘の痕跡であることを確信した。
森を抜けた瞬間、彼の視界には広がる荒野と、その先で繰り広げられている激しい戦いが映った。倒れた龍人族の戦士たちの体がいくつも転がり、その周囲を取り囲むように人間族の兵士たちが剣を振りかざしていた。
「くそっ…! 外縁部は非武装地帯のはずだろう…!」
エルディスは強く拳を握りしめた。
まだ息のある龍人族がわずかに残っていたが、その数は人間族の兵士に比べて圧倒的に少なかった。龍人族の戦士たちは追い詰められ、最後の抵抗を見せようとしていた。しかし、人間族の兵士たちは圧倒的な人数で彼らを包囲し、残忍に剣を振り下ろそうとしている。
エルディスは瞬時に判断した。今行動を起こさなければ、残された龍人族の命は失われるだろう。彼は深く息を吸い込み、意を決して森を抜けて荒野に向かって駆け出した。
「止まれ!」
エルディスの声が戦場に響き渡る。人間族の兵士たちは一瞬動きを止め、突然現れたエルフの姿に驚いた表情を浮かべた。エルフは普段外界との交流を交わさずに暮らしている。特に外征の多い人間との交流は、寿命の長いエルフの中でも今はほとんどしたことのある者がいなかった。
「あれが、エルフか…? こんなところで何をしている!」
人間族の兵士の一人が叫び、剣を構える。エルディスは腰の剣にさりげなく手を添えつつ、落ち着いた声で問い返した。
「ここはエルフの森だ! 貴様らこそ何をしている!」
「この龍人族は我々の敵だ。お前たちエルフには関係ないはずだ!」
「関係なくはない!」
エルディスは強い声で返す。
「ここはエルフの森の領域だ。この森に近づく者は、我々の目の前で殺戮を行うことは許されない! 神の森で無惨な血を流すことは許さん!」
兵士たちが一瞬動揺する。しかし、指揮官と思われる男が前に出て、冷静にエルディスを睨みつけた。
「森の外の戦いに介入するというのか? それはお前たちエルフの掟に反することではないのか?」
エルディスは一瞬言葉を詰まらせた。確かに、エルフは他国の戦争に干渉することなく、専守防衛を貫いてきた。しかし、今目の前で命を奪われようとしている者たちを見過ごすことはできなかった。
「この森が汚されることは許さない。そして、命を無駄に奪うことも…」
その瞬間、龍人族の戦士の一人が弱々しく声を上げた。
「助けて…くれ…」
エルディスははっとする思いでその龍人を見つめた。知らなかったわけでは無い。だが実際の、本物の悲鳴は、彼の心を無情に抉る。
専守防衛は絶対である。それはエルフがこれまで築き上げた信頼であり、この世界を生き抜くために祖先が選択した指針である。しかし酷く純粋に生を求める声を無視できるほど、彼はまだ齢を重ねていなかった。
「彼らを見殺しにすることはできない。もしもこれ以上無益な血を流すなら、私が相手になる。」
エルフの剣士としての威圧感に、人間族の兵士たちは一瞬たじろぐ。しかし、指揮官はニヤリと笑みを浮かべ、剣を振りかざした。
「ならば、戦うしかないようだな…!」
その言葉を皮切りに、剣が再び交わる音が響き渡る。エルディスは覚悟を決め、目の前に迫る敵を迎え撃った。
エルディスは剣を抜き、鋭い眼差しで目の前の人間族の指揮官を睨みつけた。彼はまだ若いが、神樹の加護を受けたエルフの戦士としての実力は高い。指揮官が剣を振り下ろすと同時に、エルディスは瞬時にその動きを見切り、一閃で相手の攻撃を防いだ。
「速い…!」
指揮官は驚愕の表情を浮かべたが、すぐに態勢を立て直し、再び攻撃を仕掛けてきた。
「エルフの剣士か… だが、我々人間族もただのボンクラではないぞ!」
エルディスは冷静に次々と繰り出される攻撃をかわし、時には受け流しながら、反撃の隙を伺っていた。だが、問題は周囲に残る人間族の兵士だ。彼らが参戦したところで問題ない自信はあるが、彼らが龍人の始末に向かい出したら問題だった。
それにもう一つの問題は、ことここまで至っては人間を一人たりとも生きて返すわけにはいかないということだった。誰も生きて帰らなければ、龍人と相打ちになったのだろうと人間側は予想するだろう。なにせエルフはここ数十年、姿すら表わしていないのだから。
「ち、そもそも龍人たちに時間がない…どうにかして彼らをここから引き離さないと」
エルディスは瞬時に周囲を見渡し、戦況を把握する。龍人族の残党はまだ息がある者が数名いるが、そのほとんどが負傷しており、戦える状態ではなかった。このままでは、人間族の追撃に耐えきれない。
「森まで退却させるしかないか…!」
エルディスは決断を下すと、負傷した龍人族の方へと走り寄った。
「立てるか? ここは危険だ、森の中へ!」
龍人族の一人は、エルディスを見上げながら弱々しく頷いた。
「お前は…エルフか… どうして助ける…?」
「今はそんなことを言っている場合じゃない! 早く!」
エルディスの言葉に応じ、龍人族の戦士たちは必死に立ち上がり、森の方へと逃げ出した。しかし、すぐに人間族の兵士たちが追撃を開始した。
「逃がすな! 全員始末しろ!」
人間族の指揮官が叫ぶと、兵士たちが一斉に龍人族を追いかける。エルディスはそれを阻止しようと、剣を構え直した。
「そうは行かせない!」
エルディスは素早く人間族の兵士たちの間に割って入り、彼らの進行を食い止めるために一人一人を迎え撃つ。剣を交わすたびに火花が散り、彼の体は激しい動きに順応していく。少しずつ人間の数を減らすエルディスだが、数に劣る状態では全滅させる前に逃走される恐れがあった。
「これは…いけるか…?」
エルディスがそう思った瞬間、森の方から新たな影が現れた。軽やかに草原を駆け抜け、あっという間にエルディスの側へとやってくる。
「エルディス、大丈夫?!」
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「ライラ! 防衛隊には?」
「すぐに援軍を送ってくれるって! でも、今はあなたの元に来る方が先でしょ!」
ライラはそう言いながら、人間たちの背後に立ち、敵の逃亡を阻むべく戦闘態勢を整えた。正直人間の両側という援護しずらい位置同士で戦うのはライラが心配だが、そう言っていられる状況でも無い。
「感謝するよ。だが、無茶はしないでくれ!」
「分かってるわ。でも、一緒に戦うわよ!」
ライラの明るい声が、エルディスの緊張感をわずかに和らげる。彼女と共に戦うことで、彼の心にも少し余裕が生まれた。
剣の音が鳴り響く中、次々と人間族の兵士が倒れていく。エルディスとライラの連携は完璧だった。やがて、人間族の兵士たちは追撃を諦め、退却の姿勢を見せ始めた。
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