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第52話「西日野亜美」① 加筆修正版
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すべてが上手く行きすぎていた。
上手く行きすぎて怖いくらいだった。
キヅイセはどの投稿サイトも日に日にアクセス数が増えていき、ランキング上位の常連になっていた。
ツブヤイターのフォロワーも日に日に増えていた。
まとめサイトなんかに広告収入をとられてたまるかと、珠莉が新しくインスタグラップラーに立ち上げたアカウントには、小説の挿し絵には使われなかった、今後も使う予定のない写真が毎日公開され、好評を得始めていた。
珠莉がもうひとつ立ち上げたチックタックのアカウントには、観ているだけでMPを吸い取られそうになるようなダンス動画がアップされていたので、それは観なかったことにした。
亜美とはまだ付き合いはじめたばかりで、恋人らしいことを何一つしていなかったが、週末には俺の地元であるY市を案内する予定だった。
俺の妹に会いたいと彼女が言ったからだった。
「何にもないところだぞ。
妹も俺と同じでN市で電車を乗り換えて高校に通ってるから、あいつの学校終わりにでもN駅で待ち合わせするとかした方がいいんじゃないか?」
俺はそう言ったのだが、
「人混みは苦手だから。
それに、あなたが生まれ育った街を見てみたいの」
そんな風に言われたら、案内するしかなかった。
「この街でデート? お兄ちゃんはバカなの?」
妹には案の定そう言われてしまった。
「車がないとどこにいくにも不便な街だよ? 大学生にもなって自転車でデートするの?」
そんなことを言いながらも、何にもない街なりのデートプランを考えてくれた。
ちなみに俺はまだ車を持っていないどころか、運転免許すら取ってはいなかった。
まずは駅前で亜美のために自転車をレンタルし、その後は市が運営する大きな公園で、ローラー滑り台やゴーカート、ボートなどを楽しみ、温水プールに行くという、妹が中学生のときに付き合っていた男の子とよく行ったところをまわるという、リアルガチに小学生・中学生レベルのデートプランがすでに出来てはいたのだが、
「ごめんなさい。わたし、自転車に乗れないの」
まさかとは思うが念のため確認したところ、
「それに、わたし、まったく泳げないの」
そのプランは翌日には白紙になった。
「すまん。市営バスでまわれるようなコースにしてくれ」
「いやいや、市営バスはジジババが行きそうなところしか停まんないから。
てか、いつから亜美さんと付き合ってたわけ?」
「一昨日から。一番の目的は、お前に会いたいかららしいぞ」
「だったら一昨日ちゃんと言えし。
仕方ないなー、もう。何とか考えてあげるから待ってて」
頼もしい妹だった。
妹も俺ほどではないが、破魔矢梨沙の読者でありファンと言えなくもなかったから、亜美に会いたいと言われて悪い気はしなかったのだろう。
週末がとても待ち遠しく、とても楽しみだった。
ちなみに俺が、妹が中学生のときにはもう彼氏がいたと知り愕然としたことは、どうか内緒にしておいてほしい。
この私小説もどきの冒頭で俺は3日も家に帰らなかったり、その後も西日野姉妹のマンションにお泊まりしたこともあったわけが、この数年間、俺は妹に家でひとりさびしく晩御飯を食べさせることは極力避けたいと思うくらいには、妹をちゃんと大切に思っていた。
だから最近は毎日ちゃんと大学が終わるとまっすぐ家に帰ったり、N駅で待ち合わせて一緒に帰ったりしていた。
それなのに、なぜ妹に彼氏がいることに気づかなかったのだろう。
あ、俺がマジ愚か兄だからか。
亜美が部室で小説を書いているそばで、俺は読書をしているだけだったが、それでも充分すぎるほどの幸せを感じていた。
今が人生のピークなのではないか。
俺の人生はこのピークが過ぎたら、後は下り坂が待っているだけなんじゃないか。
そんな不安が頭をよぎるほど、俺は幸せの絶頂にいた。
キヅイセは半年先まで更新予約がしてあったが、亜美の本業である破魔矢梨沙としての活動も、半年後に発売になるものまでしか作品が用意できていなかったため、彼女はネット小説に割ける時間を確保するために、今は本業の方の小説を書いていた。
彼女はこの3年間ずっと、3ヶ月に1冊というペースで新作を発表しており、そのペースを崩したくはないらしかった。キヅイセの続きを書く前に、一年先まで新作を用意しておくつもりらしかった。
今彼女が書いているのは、うつ病や大人の発達障害を題材にした、そういった心の病や障害を抱えた人たちの生きづらさについての小説だった。
働くことが出来なくなるほどに心をすり減らした人や、心の病以外にも大病とされる病を煩ってしまった人のために、毎月4~7万円程度もらうことができる障害年金というものがあるらしい。
ちゃんと年金を払ってさえいれば、その制度を後から知ったとしても過去5年分までさかのぼり、250~400万程度のお金をもらえたりもするそうだ。
だが、そういった制度があることを患者に知らせる医師は少なく、またその申請に必要な書類も非常に多く、内容も難解なため、用意するのは一般人には難しい、一体誰のためにあるのかわからない制度なのだという。
申請代行業者に頼まなければ申請することすらままならないのだが、成功報酬として初回2ヶ月分の8~14万円か、5年分さかのぼることができる場合は250~400万円の1割を支払わなければならないのだそうだ。
役人のための天下り先に年金を使い込んだりしてきた一方で、本当に苦しんでいる人には年金を出し渋るのだから、本当に何のための制度なんだろうなと俺ですら思う。
そんなおかしな制度や、人の弱みにつけこんでいるとしか思えないような職種の人を相手にしていく中で、ますます心をすり減らしていくアラサーの女性の物語らしかった。
彼女がそれを題材として選んだのは、お隣の宇宙考古学研究会にいる珠莉のサークル仲間、星野紫帆という子の姉が今まさにそういう状況にあることを、珠莉から聞いて知ったかららしい。
破魔矢梨沙はこれまで、学校や家やバイト先といった比較的狭い場所を舞台に生きづらさを感じる人々について書いてきたが、これからは社会や制度といったものに切り込んでいくようにもなるのだろう。
本当にすごい女の子が俺の彼女になってくれたものだな、と思う。
まだ中学生に間違われそうなくらいだし、小学生が着るような服もいけちゃうんじゃないかって思ってしまうくらい、幼い見た目の普通の女の子なのに、本当に不思議だった。
恋愛に勝ち負けなどないが、俺も負けてはいられないなと、彼女が小説を書く姿を見ながら思った。
上手く行きすぎて怖いくらいだった。
キヅイセはどの投稿サイトも日に日にアクセス数が増えていき、ランキング上位の常連になっていた。
ツブヤイターのフォロワーも日に日に増えていた。
まとめサイトなんかに広告収入をとられてたまるかと、珠莉が新しくインスタグラップラーに立ち上げたアカウントには、小説の挿し絵には使われなかった、今後も使う予定のない写真が毎日公開され、好評を得始めていた。
珠莉がもうひとつ立ち上げたチックタックのアカウントには、観ているだけでMPを吸い取られそうになるようなダンス動画がアップされていたので、それは観なかったことにした。
亜美とはまだ付き合いはじめたばかりで、恋人らしいことを何一つしていなかったが、週末には俺の地元であるY市を案内する予定だった。
俺の妹に会いたいと彼女が言ったからだった。
「何にもないところだぞ。
妹も俺と同じでN市で電車を乗り換えて高校に通ってるから、あいつの学校終わりにでもN駅で待ち合わせするとかした方がいいんじゃないか?」
俺はそう言ったのだが、
「人混みは苦手だから。
それに、あなたが生まれ育った街を見てみたいの」
そんな風に言われたら、案内するしかなかった。
「この街でデート? お兄ちゃんはバカなの?」
妹には案の定そう言われてしまった。
「車がないとどこにいくにも不便な街だよ? 大学生にもなって自転車でデートするの?」
そんなことを言いながらも、何にもない街なりのデートプランを考えてくれた。
ちなみに俺はまだ車を持っていないどころか、運転免許すら取ってはいなかった。
まずは駅前で亜美のために自転車をレンタルし、その後は市が運営する大きな公園で、ローラー滑り台やゴーカート、ボートなどを楽しみ、温水プールに行くという、妹が中学生のときに付き合っていた男の子とよく行ったところをまわるという、リアルガチに小学生・中学生レベルのデートプランがすでに出来てはいたのだが、
「ごめんなさい。わたし、自転車に乗れないの」
まさかとは思うが念のため確認したところ、
「それに、わたし、まったく泳げないの」
そのプランは翌日には白紙になった。
「すまん。市営バスでまわれるようなコースにしてくれ」
「いやいや、市営バスはジジババが行きそうなところしか停まんないから。
てか、いつから亜美さんと付き合ってたわけ?」
「一昨日から。一番の目的は、お前に会いたいかららしいぞ」
「だったら一昨日ちゃんと言えし。
仕方ないなー、もう。何とか考えてあげるから待ってて」
頼もしい妹だった。
妹も俺ほどではないが、破魔矢梨沙の読者でありファンと言えなくもなかったから、亜美に会いたいと言われて悪い気はしなかったのだろう。
週末がとても待ち遠しく、とても楽しみだった。
ちなみに俺が、妹が中学生のときにはもう彼氏がいたと知り愕然としたことは、どうか内緒にしておいてほしい。
この私小説もどきの冒頭で俺は3日も家に帰らなかったり、その後も西日野姉妹のマンションにお泊まりしたこともあったわけが、この数年間、俺は妹に家でひとりさびしく晩御飯を食べさせることは極力避けたいと思うくらいには、妹をちゃんと大切に思っていた。
だから最近は毎日ちゃんと大学が終わるとまっすぐ家に帰ったり、N駅で待ち合わせて一緒に帰ったりしていた。
それなのに、なぜ妹に彼氏がいることに気づかなかったのだろう。
あ、俺がマジ愚か兄だからか。
亜美が部室で小説を書いているそばで、俺は読書をしているだけだったが、それでも充分すぎるほどの幸せを感じていた。
今が人生のピークなのではないか。
俺の人生はこのピークが過ぎたら、後は下り坂が待っているだけなんじゃないか。
そんな不安が頭をよぎるほど、俺は幸せの絶頂にいた。
キヅイセは半年先まで更新予約がしてあったが、亜美の本業である破魔矢梨沙としての活動も、半年後に発売になるものまでしか作品が用意できていなかったため、彼女はネット小説に割ける時間を確保するために、今は本業の方の小説を書いていた。
彼女はこの3年間ずっと、3ヶ月に1冊というペースで新作を発表しており、そのペースを崩したくはないらしかった。キヅイセの続きを書く前に、一年先まで新作を用意しておくつもりらしかった。
今彼女が書いているのは、うつ病や大人の発達障害を題材にした、そういった心の病や障害を抱えた人たちの生きづらさについての小説だった。
働くことが出来なくなるほどに心をすり減らした人や、心の病以外にも大病とされる病を煩ってしまった人のために、毎月4~7万円程度もらうことができる障害年金というものがあるらしい。
ちゃんと年金を払ってさえいれば、その制度を後から知ったとしても過去5年分までさかのぼり、250~400万程度のお金をもらえたりもするそうだ。
だが、そういった制度があることを患者に知らせる医師は少なく、またその申請に必要な書類も非常に多く、内容も難解なため、用意するのは一般人には難しい、一体誰のためにあるのかわからない制度なのだという。
申請代行業者に頼まなければ申請することすらままならないのだが、成功報酬として初回2ヶ月分の8~14万円か、5年分さかのぼることができる場合は250~400万円の1割を支払わなければならないのだそうだ。
役人のための天下り先に年金を使い込んだりしてきた一方で、本当に苦しんでいる人には年金を出し渋るのだから、本当に何のための制度なんだろうなと俺ですら思う。
そんなおかしな制度や、人の弱みにつけこんでいるとしか思えないような職種の人を相手にしていく中で、ますます心をすり減らしていくアラサーの女性の物語らしかった。
彼女がそれを題材として選んだのは、お隣の宇宙考古学研究会にいる珠莉のサークル仲間、星野紫帆という子の姉が今まさにそういう状況にあることを、珠莉から聞いて知ったかららしい。
破魔矢梨沙はこれまで、学校や家やバイト先といった比較的狭い場所を舞台に生きづらさを感じる人々について書いてきたが、これからは社会や制度といったものに切り込んでいくようにもなるのだろう。
本当にすごい女の子が俺の彼女になってくれたものだな、と思う。
まだ中学生に間違われそうなくらいだし、小学生が着るような服もいけちゃうんじゃないかって思ってしまうくらい、幼い見た目の普通の女の子なのに、本当に不思議だった。
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