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【第四章】王子様は記憶を辿る
(2)王子様は悪役令息に振り回される
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※モブ同士の性交表現があり
※虐待表現、嘔吐表現あり
これらに問題がない方のみお読みください。
悪魔。
ベリルを一言で言い表すのならば、その言葉が当てはまる。
わずか一週間で王城の執事とメイドを掌握したかと思うと、闇から忍び寄る彼の侵略が静かにはじまっていた。
城の使用人たちにはいくつかの催眠が施され、大広間や玄関などの場所は構わず使用人同士の性交がはじまった。
それを初めて見た時の僕は唖然とした。
何が起こっているのかがわからなかった。
他の使用人たちは掃除を行っているのに、玄関ホールで二人の執事とメイドが全裸で抱き合っていたのだ。
そもそも、それが性交であるということも当時の僕にはわからなかった。
四つん這いになった女性の股に男性が腰を落としながらヘコヘコと前後に下半身を動かしている。
僕は呆然としたままその光景を眺めていた。
ズボズボと聞き慣れない水音が広いホールに響き、メイドが鼻にかかる嬌声を甲高く吐き出した。
執事もメイドもあられもない声を上げながら全裸で腰を振っていた。
わけがわからなかった。
近くにはモップで床を磨くメイドもいるし、明日の予定を打ち合わせる複数の執事たちもいる。
全裸の二人はいびつなオブジェの如くそこにあるのに、誰もその存在を気に留めていなかった。
(なんなんだ…???)
これはなんだ?
床を磨いていたメイドが、二人の性交によって飛び散った女性の愛液を拭き取る。
密壺に挿入していた男が吐精すると、女は前から潮を吹いて磨かれたばかりの床を汚した。
「もうっ、床の汚れがとれないわねぇ」
メイドは愚痴を言いながらその液体をモップで拭き取っている。
特に取り乱した様子もなく、二人と目線を合わせることもなく仕事を続けていた。
視覚錯誤の魔法。
ベリルが操る魔法は王城にいる宮廷魔術師たちの目を掻い潜るほどの大きな力をもっていた。
それもそのはずであり、即死魔法と精神クラッシュなどの魔法は宮廷魔術師であるフェリスト公爵家に伝わる最上級の秘伝魔法。
それも、フェリスト公爵家では五百年ほど継承者が現れなかったそれらの魔法をわずか八歳のベリルが習得したという経緯があった。
ベリル・フォン・フェリストは天才だった。
たとえその才能の使い道がこのような外道だったとしても。
「なんだ?俺に文句でもあるのか?」
図書館で気怠げに本を読んでいたベリルは顔を上げると僕を見た。
ここまで全速力で走ってきた僕は王城にある図書館の扉を開け放ち、肩で息を繰り返していた。
「きみは、なんで、こんなことっ…」
「…はぁ」
呆れたようにベリルはため息を吐くと指を打ち鳴らした。
「がはっ!?」
出会った時に味わった痛みが襲いかかる。
即死魔法。
全身の骨を折ったんじゃないのかと疑うような痛み。
心臓と胃が握りつぶされる寸前の反動。
僕は口から床に嘔吐物を吐き出すとその上に突伏した。
自分の胃液が混ざった吐瀉物が突っ伏した服に染み込んで気持ち悪い。
「がっ、ぐっ…ぅ!」
胃を握られたような、その感覚が続いている。
嗚咽を吐き出しながら僕は動けなくなった。
いっそのこと、出会った時のように気絶した方がましだったかもしれない。
僕がゲホゲホと咳き込んでいると、ベリルは読んでいた本をぱたんと閉じる。
彼は立ち上がると、僕なんてここにはいなかったかのように入口の扉を素通りすると図書館を後にした。
残された僕は前と同じように彼の背中を見送るしかなかった。
一度も振り返らない彼は僕に目線一つ投げかけなかった。
まるで道端の雑草のような扱いだった。
(なんで、どうして)
答えは返ってこなかった。
それから一ヶ月の時が流れた。
最初の頃に比べて、即死魔法をくらっても僕は吐き出すことはなくなった。
寸前のところで飲み込んで耐える程度には成長していた。
慣れとは恐ろしい。
逆に言えば、一日に何発もくらっていたという証拠である。
あいかわらず胃の中をかき混ぜる不快感と、頭を殴りつけるような鈍痛はある。
床に膝をついて歯を食いしばって耐えるぐらいにはやり過ごせるようになっていた。
大人たちは僕のこれを体調不良として判断した。
元々魔法が効かない体質なのだ。
それに、王族に向かって毎日即死魔法を浴びせる八歳の公爵家の息子がいるなんて話をしたところで誰にも理解されるはずがなかった。
国王である父上とベリルの父親は古くからの旧友であり、僕はその息子…それも第二王子から強く言うことはできなかった。
本来、気が弱い僕はベリルに怯えながら王城で過ごしていたのかもしれないが、そうもいかない。
なぜなら、彼の魔法を防げる人間は僕しかいなかったのだから。
宮廷魔術師たちの目をも錯覚させる彼の巧妙な技術には誰も気付くことができなかった。
僕は視界や聴覚を錯覚させる魔法も効かないため、この現状を知ることができたのだ。
つまり、ベリルの行動を防ぐことができるのは今のところ僕しかいない。
王城内で奇妙なオブジェになった使用人たちを見つける度に、僕は視覚錯誤の魔法を解かないように催眠から解放させて回った。
もし逆に解いてしまったら、この光景が第三者に目撃されて大惨事となるのは子供心なりにも理解していた。
使用人たちの大事になりかねないため、その後のケアも行うことになった。
精神的なものもあるが、妊娠して出て行こうとする者がいれば金と子育ての工面を申し出た。
自分で言うのも何だが…これらの尻拭いは八歳のうちに習得するものではなかったと思う。
後々の処理は内務卿に任せたが…それでも子供がやることではない。
こんなことのために勉強して知恵をつけたわけではない。
(それにこんなことのために…周りを巻き込んだなんて)
全部ベリルのせいだ。
「君のせいで十人の使用人たちがやめた。そのうち七人は妊娠していた。なぜこんなことを…」
人の人生を無茶苦茶にした悪魔は今日も王城の図書室で優雅に読書中である。
窓辺の席に座り、手に持っていた本を読んでいる。
やってきた僕のことなんて気にもとめていない。
手元の本に目線を落としたまま、ベリルは口を開いた。
「何が不満なんだ?」
「不満も何も君は無茶苦茶だ!!使用人をなんだと思っている!?ここをやめた者たちが路頭に迷うかもしれないだろ!?」
「そうか」
ベリルは手元の本をパタンと閉じた。
そして、その場からすっと立ち上がると、ベリルはスタスタと歩みながら図書館を後にしようとした。
「お、おい、ベリル!」
僕が呼び止めるとベリルは振り返った。
「…君は…それだけか?」
「俺はそうかと言ったんだ。それ意外にはなにもない」
ベリルは言うと、図書館から去った。
今日は即死魔法をぶつけられなかった。
出会ったあの日から考えると記念すべき無傷の日であった。
僕はベリルが改心したのではないのか?と、淡い期待をしていた。
次の日の朝。
僕が玄関ホールへ向かうと、奇妙なオブジェとなった使用人がそこにはいた。
執事とメイドの性交ではない。
ズブズブと響く水音。
男と女の二組の嬌声。
何も変わらないが…何かが違うものが、そこにあった。
僕は目を疑い、それを凝視すると、わけがわからなくなった。
執事と執事の性交と、メイドとメイドの性交がそこにあった。
僕は口元を引きつらせる。
違う。そうじゃない。
僕は今まで通り、視覚錯誤の魔法を解かないように催眠を解除して回った。
そうしたら、一体何が起こったのかがわからない。
その後の金銭や精神的なケアにあたると、誰もが当人同士の付き合いの範疇だと言われた。
僕は呆然とした。
どのペアも顔を赤らめながら支援を拒否して関係を続行したのである。
何度も何度も催眠や魅了の魔術を解いてみたのだが、意味はなかった。
僕にはわけがわからなかった。
当人同士が納得したのならまぁいいかなんて、お気楽なことを考えることもできない。
(釈然としない…)
今日も彼は図書館にいるだろう。
退屈そうな目線を手元の書物に落として読書している姿が目に浮かぶ。
僕は彼を理解することはできなかった。
※虐待表現、嘔吐表現あり
これらに問題がない方のみお読みください。
悪魔。
ベリルを一言で言い表すのならば、その言葉が当てはまる。
わずか一週間で王城の執事とメイドを掌握したかと思うと、闇から忍び寄る彼の侵略が静かにはじまっていた。
城の使用人たちにはいくつかの催眠が施され、大広間や玄関などの場所は構わず使用人同士の性交がはじまった。
それを初めて見た時の僕は唖然とした。
何が起こっているのかがわからなかった。
他の使用人たちは掃除を行っているのに、玄関ホールで二人の執事とメイドが全裸で抱き合っていたのだ。
そもそも、それが性交であるということも当時の僕にはわからなかった。
四つん這いになった女性の股に男性が腰を落としながらヘコヘコと前後に下半身を動かしている。
僕は呆然としたままその光景を眺めていた。
ズボズボと聞き慣れない水音が広いホールに響き、メイドが鼻にかかる嬌声を甲高く吐き出した。
執事もメイドもあられもない声を上げながら全裸で腰を振っていた。
わけがわからなかった。
近くにはモップで床を磨くメイドもいるし、明日の予定を打ち合わせる複数の執事たちもいる。
全裸の二人はいびつなオブジェの如くそこにあるのに、誰もその存在を気に留めていなかった。
(なんなんだ…???)
これはなんだ?
床を磨いていたメイドが、二人の性交によって飛び散った女性の愛液を拭き取る。
密壺に挿入していた男が吐精すると、女は前から潮を吹いて磨かれたばかりの床を汚した。
「もうっ、床の汚れがとれないわねぇ」
メイドは愚痴を言いながらその液体をモップで拭き取っている。
特に取り乱した様子もなく、二人と目線を合わせることもなく仕事を続けていた。
視覚錯誤の魔法。
ベリルが操る魔法は王城にいる宮廷魔術師たちの目を掻い潜るほどの大きな力をもっていた。
それもそのはずであり、即死魔法と精神クラッシュなどの魔法は宮廷魔術師であるフェリスト公爵家に伝わる最上級の秘伝魔法。
それも、フェリスト公爵家では五百年ほど継承者が現れなかったそれらの魔法をわずか八歳のベリルが習得したという経緯があった。
ベリル・フォン・フェリストは天才だった。
たとえその才能の使い道がこのような外道だったとしても。
「なんだ?俺に文句でもあるのか?」
図書館で気怠げに本を読んでいたベリルは顔を上げると僕を見た。
ここまで全速力で走ってきた僕は王城にある図書館の扉を開け放ち、肩で息を繰り返していた。
「きみは、なんで、こんなことっ…」
「…はぁ」
呆れたようにベリルはため息を吐くと指を打ち鳴らした。
「がはっ!?」
出会った時に味わった痛みが襲いかかる。
即死魔法。
全身の骨を折ったんじゃないのかと疑うような痛み。
心臓と胃が握りつぶされる寸前の反動。
僕は口から床に嘔吐物を吐き出すとその上に突伏した。
自分の胃液が混ざった吐瀉物が突っ伏した服に染み込んで気持ち悪い。
「がっ、ぐっ…ぅ!」
胃を握られたような、その感覚が続いている。
嗚咽を吐き出しながら僕は動けなくなった。
いっそのこと、出会った時のように気絶した方がましだったかもしれない。
僕がゲホゲホと咳き込んでいると、ベリルは読んでいた本をぱたんと閉じる。
彼は立ち上がると、僕なんてここにはいなかったかのように入口の扉を素通りすると図書館を後にした。
残された僕は前と同じように彼の背中を見送るしかなかった。
一度も振り返らない彼は僕に目線一つ投げかけなかった。
まるで道端の雑草のような扱いだった。
(なんで、どうして)
答えは返ってこなかった。
それから一ヶ月の時が流れた。
最初の頃に比べて、即死魔法をくらっても僕は吐き出すことはなくなった。
寸前のところで飲み込んで耐える程度には成長していた。
慣れとは恐ろしい。
逆に言えば、一日に何発もくらっていたという証拠である。
あいかわらず胃の中をかき混ぜる不快感と、頭を殴りつけるような鈍痛はある。
床に膝をついて歯を食いしばって耐えるぐらいにはやり過ごせるようになっていた。
大人たちは僕のこれを体調不良として判断した。
元々魔法が効かない体質なのだ。
それに、王族に向かって毎日即死魔法を浴びせる八歳の公爵家の息子がいるなんて話をしたところで誰にも理解されるはずがなかった。
国王である父上とベリルの父親は古くからの旧友であり、僕はその息子…それも第二王子から強く言うことはできなかった。
本来、気が弱い僕はベリルに怯えながら王城で過ごしていたのかもしれないが、そうもいかない。
なぜなら、彼の魔法を防げる人間は僕しかいなかったのだから。
宮廷魔術師たちの目をも錯覚させる彼の巧妙な技術には誰も気付くことができなかった。
僕は視界や聴覚を錯覚させる魔法も効かないため、この現状を知ることができたのだ。
つまり、ベリルの行動を防ぐことができるのは今のところ僕しかいない。
王城内で奇妙なオブジェになった使用人たちを見つける度に、僕は視覚錯誤の魔法を解かないように催眠から解放させて回った。
もし逆に解いてしまったら、この光景が第三者に目撃されて大惨事となるのは子供心なりにも理解していた。
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精神的なものもあるが、妊娠して出て行こうとする者がいれば金と子育ての工面を申し出た。
自分で言うのも何だが…これらの尻拭いは八歳のうちに習得するものではなかったと思う。
後々の処理は内務卿に任せたが…それでも子供がやることではない。
こんなことのために勉強して知恵をつけたわけではない。
(それにこんなことのために…周りを巻き込んだなんて)
全部ベリルのせいだ。
「君のせいで十人の使用人たちがやめた。そのうち七人は妊娠していた。なぜこんなことを…」
人の人生を無茶苦茶にした悪魔は今日も王城の図書室で優雅に読書中である。
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手元の本に目線を落としたまま、ベリルは口を開いた。
「何が不満なんだ?」
「不満も何も君は無茶苦茶だ!!使用人をなんだと思っている!?ここをやめた者たちが路頭に迷うかもしれないだろ!?」
「そうか」
ベリルは手元の本をパタンと閉じた。
そして、その場からすっと立ち上がると、ベリルはスタスタと歩みながら図書館を後にしようとした。
「お、おい、ベリル!」
僕が呼び止めるとベリルは振り返った。
「…君は…それだけか?」
「俺はそうかと言ったんだ。それ意外にはなにもない」
ベリルは言うと、図書館から去った。
今日は即死魔法をぶつけられなかった。
出会ったあの日から考えると記念すべき無傷の日であった。
僕はベリルが改心したのではないのか?と、淡い期待をしていた。
次の日の朝。
僕が玄関ホールへ向かうと、奇妙なオブジェとなった使用人がそこにはいた。
執事とメイドの性交ではない。
ズブズブと響く水音。
男と女の二組の嬌声。
何も変わらないが…何かが違うものが、そこにあった。
僕は目を疑い、それを凝視すると、わけがわからなくなった。
執事と執事の性交と、メイドとメイドの性交がそこにあった。
僕は口元を引きつらせる。
違う。そうじゃない。
僕は今まで通り、視覚錯誤の魔法を解かないように催眠を解除して回った。
そうしたら、一体何が起こったのかがわからない。
その後の金銭や精神的なケアにあたると、誰もが当人同士の付き合いの範疇だと言われた。
僕は呆然とした。
どのペアも顔を赤らめながら支援を拒否して関係を続行したのである。
何度も何度も催眠や魅了の魔術を解いてみたのだが、意味はなかった。
僕にはわけがわからなかった。
当人同士が納得したのならまぁいいかなんて、お気楽なことを考えることもできない。
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