乙ゲーヒロインの隣人って、普通はお助けキャラなんじゃないの?

つむぎみか

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5月

これも先輩のつとめ…なのか? ※赤塚

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 俺の悲しき告白を聞いた赤塚は目を丸くする。

「あれ、そうだったんですか? 一度も?」

 驚いた様子ではあるものの、それでも乳首を弄る手を止めてくれない。胸元から湧き起こる快感に身悶えながら、射精してしまわないように必死で性器を握り締め、ガクガクと頭を縦に振る。

「なぁんだ。じゃあ先輩も童貞だ。一緒だったんですね」
「うん……っ! 黙っててごめんなさい……っ」
「別にいいですよ。でもそしたらこんなに感度がいい乳首はどうしちゃったんでしょうね?」
「え……! っあん!」

 ぐりッと親指と人差し指で捻り上げるように摘まれた。

「……もしかして、自分で弄ってたとか?」

 自分の出した甲高い嬌声と、思わぬ問いかけに、そんな訳ないだろうと、かぁぁと一気に頭へ血が上った。

 さすがの俺でもソロプレイで乳首開発するまで賢者にはなってないぞ!黒瀬のせいだ!
 そうやって全部ぶち撒けてしまいたかったが、怒りのあまり言葉も出てこず、涙目でわなわなと震えていると、納得したように赤塚が呟いた。

「そっかー、先輩はオナニーの時に乳首も弄る派なんですね」
「え?! いや、違……っ」

 やめて!? そんな不名誉な称号与えないで!?!?

「恥ずかしがらなくても大丈夫です。こんな可愛い乳首が自分に付いてたらそりゃ気になって触っちゃいますよね」
「やぁん……!」
「あはっ♡ かわいー声。俺、もっと聞きたいです」

 なにを思ったか、赤塚は俺のシャツを肌蹴させると、ぷっくりと腫れ上がった乳首を念入りに弄りはじめた。
 ベッドの上を後ずさるようにして逃げる俺と、追いかけるように乗り上げてくる赤塚。身を捩りながら避ける俺の足に、ごりっと何か熱くて硬いモノが触れた。

「あ、赤塚くん……っ、それ……!」

 その正体は紛れもなく勃起した赤塚のナニだった。

「ああ、先輩のおかげで勃ったみたいです! 先輩はやっぱりすごいや!」
「わぁ、よかったね……!」

 赤塚はバスローブの裾を割り開いてパンツを下げると、嬉々として勃ち上がった自分の性器を擦り上げる。そんな赤塚の姿を見て、これできっともう大丈夫だと安心してため息が出た。

「はい! そしたら次は、ちゃんと射精できるか試してみてもいいですか?」

 全然大丈夫じゃなかった。

 赤塚のとんでもないお願いはとどまることを知らず、どんどんエスカレートしていくらしい。流石にそこまでプライベートに踏み込んでいいものなのかと二の足を踏んでしまった俺は諭すように言葉を探す。

「で、でも……そういうのは一人でやった方が落ち着けるんじゃ……」
「先輩と一緒なら、出来る気がするんです。一人だと心配で……ダメですか……?」

 きゅうん、と捨てられた仔犬のような鳴き声が聞こえてきそうなその姿に、再び心臓を鷲掴みにされた俺は、こうなったらとことん付き合ってやろうと、赤塚の射精の瞬間に立ち会うことを決めた。

「わかった、僕が一緒にいるよ……!」
「せんぱぁい♡」

 ぎゅっと抱き締められ、耳元で囁かれる。




「そしたら先輩のちんちん、ちょっとお借りしますね」




「ふぁぁあッん! や、何っするの?!」
「兜合わせって知らないですか?」

 って、知ってるよ!
 知っているけど、なんそんな事をするのかって事を俺は聞いてんだよ!

 突如自分の下腹部を襲った凄まじい快感。互いに己が溢れさせた精液で濡れた陰茎同士をまとめて握り込まれ、ぬぢゅぐちゅ…と卑猥な音を立てながら擦り合わされる。

「こうすると、先輩のと俺のが擦れて気持ちくないですか?」

 カリ高の赤塚の性器が俺の亀頭をゴリゴリと擦って死ぬほど気持ちいい。たまにびくりと跳ねるその感覚も、硬く泥濘んだような肉棒と合わせて握り込まれると、何がなんだか分からなくなるくらい気持ち良くてしょうがない。

「で、でも! 女の子にはおちん、ちん、付いてないからぁ……!」
「わー、おちんちんって、やばー萌えるわーー♡」
「やだぁッ はなして、よぉ……!」

 俺の制止の言葉を一切聞かない赤塚は、にこにこと笑顔を貼り付けながら、どんどん腰を動かすスピードを上げていく。それに引き摺られるように俺自身も昂まる快感に抗うことができず、ベッドに倒れ込んだまま腰だけ突き上げるように、クイッ、クイッと無意識に動かしてしまった。

「はぁ、最初はキレーな顔って思ってただけだったけど、先輩マジでやばいわ……」
「イ、く……っ♡ イっちゃう、からぁ……っ!」
「いいですよ。先輩がイくところ、全部見てあげます」
「ああっ♡ やぁぁああぁぁ……っ♡♡」

 ぶぴゅっと勢いよく俺の性器から白濁とした液体が飛び散る。薄く平らな腹部をしとどに濡らし、僅かに乳首の方にまで飛んでいた。

「はぁーー、えっろ……」
「あぅッ! も、出た…イった、から♡ 擦らないでぇ……!」
「もう少しっ、ね。俺も…、出る………っ!」
「ひ、ぁぁあんっ♡」

 吐精したばかりの俺の陰茎を離すことなく、限界まで膨らんだ自身のモノを擦り付けてくる赤塚を必死になって止めようとするが、頂点へと駆け昇る男はその言葉にすら興奮したように動きを早める。
 精を吐き出す瞬間にカリの部分で亀頭を刺激され、自分は既に射精した直後だというのに残っていたモノを無理やり押し出された。赤塚の出した熱い精液を上書きするかように腹の上へとぶち撒けられ、荒い呼吸に胸を喘がせる。

「先輩、俺と先輩のとで、汁まみれになっちゃいましたね。マジで最高です」

 赤塚が何か言っているが、全然頭に入って来ない。

 何だかとても嬉しそうだ。
 そっか、久しぶりに射精できたんだもんな。
 気持ち良くなれて、安心したのかな。

「先輩のおかげで、ED治ったかもしれないです! でもまだ完全か分からないから、また練習付き合ってくださいね♡」
「う……うん………?」

 可愛い後輩の頼みである。
 とことん付き合ってやるしかないだろう。




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