とある腰痛持ちと整体師の話

神業すぎる整体師と重症すぎる腰痛持ちの秘密

ステップ1：口腔マッサージ(2)

「……んっ、ふぅ…♡ ぷぁっ、ん、んっ、ちゅっ……♡」
「そう上手……。高橋様、もう少し舌を出せますか……？」
「ぁむ、ん、……こ、こうれひゅか……？」
「素晴らしいです。そのまま……」
「んぅ……っ♡」

　べえっと伸ばした舌を吸うようにして咥え込んだ先生は、じゅぞぞぞぞっと激しい音を立てながら引っ張り始めた。

「ぁむっ、んっ、ん"ぅう……っ♡ んんっ♡ んーーーーっ♡♡」

　今までにないほど乱暴に感じる施術内容に思わず息を詰めた俺は、見えないながらに先生の身体があるであろうところに手を伸ばす。パシパシと背中を叩いて止めようとする間も、先生は執拗に俺の舌を吸い尽くし、たまに甘噛みをするというオプションまで付けていた。

「ふぁ……っ♡ ぁ、んぅ…っ♡♡ きもちひ……っ♡♡」

　粘膜をねっとりとねぶり回されて、酸素の足りなくなった頭はくらくらとしている。たしかに苦しいと思っているはずなのに、俺の口から溢れ出るのは喜びの声だけ。

　ああ、きっと俺は蕩け切っただらしない顔を晒しているのだろう。
　先生は今、一体どんな顔をしているのだろうか？

　ふと今までは気にしたことのなかったことが気になって、目隠しをされていることが少しだけ残念だと思った。


　――― ぢゅ、ぢゅる、ぢゅぽん…っ
　ぢゅるるるるるるっ♡ ちゅぷっ、ちゅ♡ ちゅっ♡


「んんんっ♡♡ ……っ♡ ぷぁっ、ふっ、んむうぅぅ……っ♡♡」

　どんどんと激しさを増す施術に、さすがの俺も思わず先生の身体を離そうと手を突っ張ると、その手首を掴んだ先生はまるで施術台に俺を張り付けにするように押し倒す。上から覆いかぶさるようにしながら、さらに喉奥へと舌を突き入れられ、じゅるじゅると淫猥な音を立てながら濃厚な施術を続けられた。

「んぁっ、せんせ……っ♡ も、いき…、息が……っ♡」

　ぜぇぜぇと肩で息をしながら、暗にギブアップを宣言する。施術内容が激し過ぎて付いていけないのもそうだったし、触ってもいない性器が既に勃起してしまっているのが居た堪れなかった。

「ああ、すみません。高橋様の口咥内が思っていた以上に凝り固まっていたので、思わず夢中で舌を吸ってしまいました」
「ふぅ…っ、ん……だ、大丈夫れす……♡」

　おかげさまで口腔内はスッキリした気もするが、別のところに熱が溜まってしまった。もじもじと膝をすりつけるようにして勃起を隠そうとするのだが、島崎先生はなんでもお見通しなのだ。

「高橋さま？　我慢は駄目だと、いつもお伝えしているはずですが」
「ひぁっん♡ だ、だって……っ触ってないのに、恥ずかし……♡」

　ヌルついたペニスを掴まれて、軽く擦られる。それだけで俺の腰はビクビクと震え、わずかに白濁を漏らしてしまった。

「陰茎を触らずに射精が出来るのは良いことなのですよ？」

　優しく言い含めるように先生は言うが、それだけはどうしても慣れなくて、俺は首を左右に振る。すると先生は俺から一度身体を離すと、何処かへと行ってしまった。

「せ、せんせい……？」

　急に今まで傍で感じていた気配が消えて、目隠しをされたままの俺は不安に包まれる。外してしまおうか？でも、勝手にそんなことをして良いのだろうか。そんなことをぐるぐると考えていたら、いなくなったと思っていた先生の手が膝に置かれ、俺の足を割り拡げた。戻ってきてくれた事にホッとして俺が口を開くと……。

「せんせ…っ、んあああああっ♡♡」

　ずぷんっ、と後孔になんの声掛けもないまま、十分に濡らされたいつもの器具が差し込まれていた。

「ぁっあっ♡ せんせ、これ……っ♡♡」
「まだ口咥内の施術だけでの射精が恥ずかしいというのであれば、慣れている器具を後孔に挿れて続けましょうか」
「うそ、うそ……っ♡ ぁんっ、これぇ…♡ 一緒に……っ？」
「さぁもう一度、口を開けて……」

　身体の震えは止まらなかったが、そう言われながら下唇をふにふにと弄られると、俺の口は自然にぱかりと開いてしまう。

（うう……どうして……）

　再び深く重なり合った唇でぢゅるぢゅると舌を吸われると、後ろに咥え込んだ器具を食い締めるように後孔が収斂した。既に限界近くまで昂められていた俺の身体は、我慢できずに腰を上下に動かし始める。

「大丈夫ですよ。悪いモノ、全部……出してしまいましょうね……？」
「……っ♡ あっ、あっ♡ ひっあッ、んむうぅぅ♡ イふっ、ん"んんんんぅ…っ♡♡」

　口付けの合間にそう囁いた先生は、一際強く俺の舌を吸った。唇を塞がれながら、ぢゅうぅぅぅぅっ♡と抜けるほどに舌を吸い込まれ、上半身はがっちりと押さえ込まれている。自由になるのは腰から下ばかりで、俺は指先をぎゅうっと丸めて限界まで腰を突き上げると、どぷっ…と大量の白濁を吐き出した。

「……良かった。ちゃんと出せましたね」

　与えられた大きすぎる快感で身動きの取れなくなった俺に、先生は優しく声をかけた。

「口咥内もまだまだ施術が必要のようです。これからは毎週のプランに組み込むようにしましょうか」
「は、はひ……♡」

　健康的な身体を手に入れるため、俺は来週もここに通う。