悪役令嬢と書いてラスボスと読む

「あら?私(わたくし)こんな顔だったかしら?」
「お嬢様?」

 ふとそう思った瞬間、頭の中に膨大な量の記憶が流れ込んできた。それはこの世界、「ディズボード」というゲームの世界の設定や攻略情報だった。
 私は、そのゲームの中では悪役令嬢(ラスボス)と言われるキャラで、完璧超人と言われる役回りだった。
 今はまだ七歳の私だけれども、そんなものにこれからなれるかと言われたら、前世ものぐさだった私がそんなものになれるわけがない。つまり、逃げるに限る。
 いまなら大本命の第二王子との婚約もしていないし、そもそも顔合わせの段階ですし、まだ間に合うはず。
 けれども、推しを攻略するためには第二王子の婚約者になってヒロインに蹴落としてもらう必要があるわけで……。
 ああ、もうどうすればいいのでしょう!

※誤字が多いです。ご指摘は随時真摯に受け止めます。
24h.ポイント 35pt
1
小説 17,879 位 / 183,830件 恋愛 7,802 位 / 56,020件