悪役令嬢、職務放棄

 奇跡的に病弱な体でもなんとか学園に通う事が出来るようになったわたくし、カロリーヌでございますが、ある日突然男爵家の庶子にこう宣言されたのでございます、
「貴女は悪役令嬢なのよ!」と。
 正直、頭が湧いて、いえ、お花畑なのかな? と思いましたけれども、お兄様やお姉様に相談したところ、そういう輩はスルーするのが一番だと言われましたので、そのようにするつもりでございます。
 けれども、その男爵令嬢が事あるごとにわたくしに絡んでいらっしゃいまして、わたくしを何が何でも悪役令嬢に仕立て上げようとなさっているのですよね。
 本当に困りましたわ。
 わたくし、望まれるような悪役令嬢をするような体力などございませんのに、困ったものですわね。

「乙女ゲームに転生したけど、推しキャラカプ観察に忙しいので勝手に恋愛ゲームしていてください(https://www.alphapolis.co.jp/novel/137142511/234388609)」の続編になります。
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