我が道を行く悪役令嬢は精霊に愛される

 「ノブレスストーリア」通称「ノブスト」。
 私はその乙女ゲームの世界に転生した。それも悪役令嬢としてだ。
 立場を使って、私はヒロインにいやがらせをして、最終的には処刑されてしまうという結末を迎える役柄だ。
 正直、そこまでしなくてもと思わないでもないけれども、ヒロインの母親が亡国の王女だとわかったのだから仕方がないのかもしれない。
 けれども、実際に自分のことになると話は変わって来る。
 どうしてそんな目に合うとわかっていて、ヒロインを虐めなくてはいけないのだろうか。
 そんな馬鹿な真似をするのはマゾぐらいだわ。私は私の道を行くに決まっているじゃないの。
 幸い我が家は代々優秀な魔術師を輩出している家系で、私も魔力素養があった。
 ……ありすぎた。
 そしてご先祖様もかかった、「魔力過剰症」という病気になってしまい、私は日々吐血と貧血と戦う事になってしまった。
 もうこうなったら悪役令嬢とか言ってられないよね。
 まずは自分の命を守るために、魔力を操る修行を開始しないといけないんだからね。
 とりあえず、魔力を操るための修行中に仲良くなった精霊さんと、愉しい日々を送ってます。

※誤字のご指摘お待ちしております。
24h.ポイント 85pt
47
小説 9,888 位 / 183,858件 恋愛 4,497 位 / 55,987件