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あとがき
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
南北朝時代で短編という、無謀な挑戦をしました。思いつきで、頭の中では3日程で完成しました。
平安時代の名残もある南北朝時代ですので、笙をメインにしました。笙の血脉(鳳笙師伝相承)に尊氏・基氏(光王)父子の名もありますし。
陵王荒序を伝授されると、血脉に載りますが、これは秘曲なので、直義に笙を聴かせることがあったとすれば、荒序ではなく、別な曲のはずです。
それから、混沌とした時代であり、気持ちの悪い時代でもありました。その象徴として真言宗立川流を登場させました。
ご気分を悪くされた方、申し訳ありません。
そして。
尊氏の子・直冬ですが。
直冬の生年は不明ながら、1315、6年頃説があることから、このようなストーリーにしてみました。尊氏が11、2歳位の時の子ですか。だいぶ早熟ですが、有り得ないことではありませんけれども……。
ちなみに、高義は1317年頃亡くなったようです。
ついでながら。
北朝の光厳天皇の皇子・義仁親王の外祖母は登子の姉(種子)です。同じ光厳天皇の皇子の後光厳天皇の時代に、登子の娘(鶴王・頼子)は后妃になったようです、死後従一位を追贈されました。他にも登子の親戚が何人も後宮に入って宮様方を産んでいます。
この登子の親戚達は、啄木以下の琵琶の秘曲を伝授されたり、伝説の名器・玄象を演奏したり、箏の血脉に載る等、音楽の面でも重要な家柄でした。登子の甥(正親町忠季)や姪(徽安門院一条局)がその中心にいました。
最後に。実は光王の元服式は直義の死の前日で、しかもほんの数時間前です。
光王──基氏の元服の翌日に直義は亡くなりましたが、一年前、直義の息子・如意丸の死んだ翌日に高師直が死んでます。
光王の元服は如意丸の命日ということですか。しかも、光王は直義の養子にもなっているし、何なのでしょう。
如意丸が死に、翌日に師直が死んで。
翌年の如意丸の祥月命日に基氏が元服、翌日の師直の祥月命日に直義が死んで……
南北朝時代で短編という、無謀な挑戦をしました。思いつきで、頭の中では3日程で完成しました。
平安時代の名残もある南北朝時代ですので、笙をメインにしました。笙の血脉(鳳笙師伝相承)に尊氏・基氏(光王)父子の名もありますし。
陵王荒序を伝授されると、血脉に載りますが、これは秘曲なので、直義に笙を聴かせることがあったとすれば、荒序ではなく、別な曲のはずです。
それから、混沌とした時代であり、気持ちの悪い時代でもありました。その象徴として真言宗立川流を登場させました。
ご気分を悪くされた方、申し訳ありません。
そして。
尊氏の子・直冬ですが。
直冬の生年は不明ながら、1315、6年頃説があることから、このようなストーリーにしてみました。尊氏が11、2歳位の時の子ですか。だいぶ早熟ですが、有り得ないことではありませんけれども……。
ちなみに、高義は1317年頃亡くなったようです。
ついでながら。
北朝の光厳天皇の皇子・義仁親王の外祖母は登子の姉(種子)です。同じ光厳天皇の皇子の後光厳天皇の時代に、登子の娘(鶴王・頼子)は后妃になったようです、死後従一位を追贈されました。他にも登子の親戚が何人も後宮に入って宮様方を産んでいます。
この登子の親戚達は、啄木以下の琵琶の秘曲を伝授されたり、伝説の名器・玄象を演奏したり、箏の血脉に載る等、音楽の面でも重要な家柄でした。登子の甥(正親町忠季)や姪(徽安門院一条局)がその中心にいました。
最後に。実は光王の元服式は直義の死の前日で、しかもほんの数時間前です。
光王──基氏の元服の翌日に直義は亡くなりましたが、一年前、直義の息子・如意丸の死んだ翌日に高師直が死んでます。
光王の元服は如意丸の命日ということですか。しかも、光王は直義の養子にもなっているし、何なのでしょう。
如意丸が死に、翌日に師直が死んで。
翌年の如意丸の祥月命日に基氏が元服、翌日の師直の祥月命日に直義が死んで……
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