22 / 28
22
しおりを挟む
王国の建国を祝う、一年で最も格式高い式典。
大広間は、国内外から集まった要人たちで埋め尽くされ、厳かな雰囲気に包まれていた。
ラテは、父であるメランジュ公爵の隣で、静かに国王陛下の祝辞に耳を傾けていた。
その立ち居振る舞いは、どこまでも優雅で、落ち着いている。
国王の傍らには、アフォガートが騎士団長として、微動だにせず控えていた。
時折、彼の視線が、ラテの方へ穏やかに向けられていることに、気づく者はいなかった。
異変は、国王の祝辞が終わり、広間に静寂が訪れた、まさにその瞬間に起きた。
「皆様! どうか、お聞きくださいませ!」
甲高い、ヒステリックな声。
声の主は、エスプレッソ王子の隣に立つ、モカ・マキアートだった。
彼女は、血の気の引いた真っ青な顔で、虚ろな瞳を宙に彷徨わせている。
「この国は今、大変な危機に瀕しておりますの!」
会場が、一瞬にして騒然となる。
隣にいたエスプレッソが、慌てて彼女の腕を取った。
「モカ! 何を言っているんだ! やめなさい!」
「離して、王子様!」
モカは、 surprisingly な力でその手を振り払うと、壇上から、震える指で一点を指差した。
その指の先には、何事かと眉をひそめる、ラテの姿があった。
「全ての元凶は! そこにいる、あの悪役令嬢、ラテ・メランジュの仕業なのですわ!」
もはや、後戻りはできない。
嫉妬と絶望で我を忘れた彼女は、最後の賭けに出たのだ。
「皆様、騙されてはいけません! あたくしが、これまで犯してきたとされる数々の失敗は、全て、ラテ様が影で仕組んだ罠なのです!」
モカは、涙ながらに、支離滅裂な主張を始めた。
「わたくしと王子様の仲を妬んだラテ様は、様々な妨害工作をしてきました! わたくしが紅茶をこぼしてしまったのも、ラテ様が、見えない糸でわたくしの足を引っ掛けたから! あの『鎮龍の宝壺』が割れてしまったのも、ラテ様が、遠くから呪いをかけていたせいですわ!」
その、あまりに荒唐無稽な主張に、会場の貴族たちは、もはや呆れるのを通り越して、冷ややかな視線を向け始める。
しかし、暴走するモカは、それに気づかない。
「それに、彼女が進めているという、怪しげな事業! あれで使うという苺には、人の心を惑わす毒が入っているのです! 彼女は、その呪われたお菓子で、国民を毒殺し、国を乗っ取ろうと企んでいるのですわ!」
誰もが、次にラテがどう反応するのか、固唾をのんで見守っていた。
泣き崩れるか、激昂して反論するか。
しかし、ラテの反応は、そのどちらでもなかった。
彼女は、まるで出来の悪い芝居を観るかのように、ふぅ、と一つ、優雅にため息をついただけだった。
「まあ、マキアート嬢」
ラテは、壇上のモカに向かって、慈愛に満ちた、同情的な視線を向けた。
「大変ですわね。きっと、とても、お疲れなのでしょう」
「な……なんですって……?」
「皆様、どうか、マキアート嬢をこれ以上お責めにならないで差し上げて」
ラテは、会場全体に聞こえるように、はっきりとした、しかし穏やかな声で語りかけた。
「彼女は、未来の王子妃としての、あまりにも重いプレッシャーに、ずっと一人で耐えてこられたのです。そのご心労のあまり、きっと、現実と妄想との区別が、少しだけ、つかなくなってしまわれたのでしょう。……お可哀想に」
呪いや陰謀というオカルトじみた非難に対し、ラテは「精神的な疲労」という、誰にでも起こりうる、極めて現実的な病気の可能性を提示した。
それは、モカを悪女として断罪するのではなく、「哀れな病人」へと、その立場を一瞬にして逆転させる、あまりにも鮮やかな一手だった。
「なるほど、心労で……」
「そういえば、最近ずっとお顔の色が優れなかったわ」
会場の空気が、ラテの筋書き通りに、「モカ可哀想に」という方向へと傾きかけた、その時だった。
それまで沈黙を守っていたアフォガートが、静かに一歩、前へ進み出た。
「陛下。失礼ながら、申し上げます」
彼は、国王に一礼すると、懐から数枚の報告書を取り出した。
「マキアート嬢のご心労、我々騎士団としても、決して看過することはできませぬ。特に、そのご心労の原因が、このような『妄想』から来ているのであれば、なおさらのこと」
アフォガートは、報告書を高く掲げる。
「これは、先日、マキアート嬢が流布された『呪いの苺』の噂に関する、騎士団の最終調査報告書です。皆様ご存知の通り、結果は完全なる事実無根。そして、噂の流布に関わった者、全員の証言も確保しております」
彼の、氷のように冷たい声が、大広間に響き渡る。
「彼らの証言によりますと、この根も葉もない噂は、全て、『王子殿下の寵愛を独占したい』という、マキアート嬢ご自身の、明確な指示によって行われた、とのことです」
ラテの「可哀想な病人」という、ある種の優しさを含んだ反撃とは対照的に、アフォガートが突きつけたのは、一切の情状酌量の余地もない、冷徹な「事実」と「証拠」だった。
「ち……違います……! わたくしは、そんなこと……!」
モカは、完全にパニックに陥り、意味のない否定を繰り返す。
しかし、彼女の言葉を信じる者は、もはや、この会場には一人もいなかった。
ラテの慈悲と、アフォガートの正義。
その完璧な二段構えの反撃によって、モカの暴走はあまりにもあっけなく、そして惨めな形で終わりを告げた。
エスプレッソ王子は、愛した少女の哀れな末路と、そして、自分の愚かさが招いたこの悲劇を目の当たりにし、顔面蒼白のまま、ただ立ち尽くす。
シンと静まり返った広間に、国王陛下の威厳に満ちた、そして、深い失望を帯びた声が響いた。
「……衛兵。マキアート嬢を、別室へお連れせよ。医師を呼んで、手厚く『介抱』して差し上げるのだ」
そして、その冷たい視線が息子のエスプレッソへと向けられる。
「エスプレッソ。お前にも、後でゆっくりと話がある。覚悟しておくがよい」
それは、王子と彼が選んだヒロインの完全な断罪を意味していた。
大広間は、国内外から集まった要人たちで埋め尽くされ、厳かな雰囲気に包まれていた。
ラテは、父であるメランジュ公爵の隣で、静かに国王陛下の祝辞に耳を傾けていた。
その立ち居振る舞いは、どこまでも優雅で、落ち着いている。
国王の傍らには、アフォガートが騎士団長として、微動だにせず控えていた。
時折、彼の視線が、ラテの方へ穏やかに向けられていることに、気づく者はいなかった。
異変は、国王の祝辞が終わり、広間に静寂が訪れた、まさにその瞬間に起きた。
「皆様! どうか、お聞きくださいませ!」
甲高い、ヒステリックな声。
声の主は、エスプレッソ王子の隣に立つ、モカ・マキアートだった。
彼女は、血の気の引いた真っ青な顔で、虚ろな瞳を宙に彷徨わせている。
「この国は今、大変な危機に瀕しておりますの!」
会場が、一瞬にして騒然となる。
隣にいたエスプレッソが、慌てて彼女の腕を取った。
「モカ! 何を言っているんだ! やめなさい!」
「離して、王子様!」
モカは、 surprisingly な力でその手を振り払うと、壇上から、震える指で一点を指差した。
その指の先には、何事かと眉をひそめる、ラテの姿があった。
「全ての元凶は! そこにいる、あの悪役令嬢、ラテ・メランジュの仕業なのですわ!」
もはや、後戻りはできない。
嫉妬と絶望で我を忘れた彼女は、最後の賭けに出たのだ。
「皆様、騙されてはいけません! あたくしが、これまで犯してきたとされる数々の失敗は、全て、ラテ様が影で仕組んだ罠なのです!」
モカは、涙ながらに、支離滅裂な主張を始めた。
「わたくしと王子様の仲を妬んだラテ様は、様々な妨害工作をしてきました! わたくしが紅茶をこぼしてしまったのも、ラテ様が、見えない糸でわたくしの足を引っ掛けたから! あの『鎮龍の宝壺』が割れてしまったのも、ラテ様が、遠くから呪いをかけていたせいですわ!」
その、あまりに荒唐無稽な主張に、会場の貴族たちは、もはや呆れるのを通り越して、冷ややかな視線を向け始める。
しかし、暴走するモカは、それに気づかない。
「それに、彼女が進めているという、怪しげな事業! あれで使うという苺には、人の心を惑わす毒が入っているのです! 彼女は、その呪われたお菓子で、国民を毒殺し、国を乗っ取ろうと企んでいるのですわ!」
誰もが、次にラテがどう反応するのか、固唾をのんで見守っていた。
泣き崩れるか、激昂して反論するか。
しかし、ラテの反応は、そのどちらでもなかった。
彼女は、まるで出来の悪い芝居を観るかのように、ふぅ、と一つ、優雅にため息をついただけだった。
「まあ、マキアート嬢」
ラテは、壇上のモカに向かって、慈愛に満ちた、同情的な視線を向けた。
「大変ですわね。きっと、とても、お疲れなのでしょう」
「な……なんですって……?」
「皆様、どうか、マキアート嬢をこれ以上お責めにならないで差し上げて」
ラテは、会場全体に聞こえるように、はっきりとした、しかし穏やかな声で語りかけた。
「彼女は、未来の王子妃としての、あまりにも重いプレッシャーに、ずっと一人で耐えてこられたのです。そのご心労のあまり、きっと、現実と妄想との区別が、少しだけ、つかなくなってしまわれたのでしょう。……お可哀想に」
呪いや陰謀というオカルトじみた非難に対し、ラテは「精神的な疲労」という、誰にでも起こりうる、極めて現実的な病気の可能性を提示した。
それは、モカを悪女として断罪するのではなく、「哀れな病人」へと、その立場を一瞬にして逆転させる、あまりにも鮮やかな一手だった。
「なるほど、心労で……」
「そういえば、最近ずっとお顔の色が優れなかったわ」
会場の空気が、ラテの筋書き通りに、「モカ可哀想に」という方向へと傾きかけた、その時だった。
それまで沈黙を守っていたアフォガートが、静かに一歩、前へ進み出た。
「陛下。失礼ながら、申し上げます」
彼は、国王に一礼すると、懐から数枚の報告書を取り出した。
「マキアート嬢のご心労、我々騎士団としても、決して看過することはできませぬ。特に、そのご心労の原因が、このような『妄想』から来ているのであれば、なおさらのこと」
アフォガートは、報告書を高く掲げる。
「これは、先日、マキアート嬢が流布された『呪いの苺』の噂に関する、騎士団の最終調査報告書です。皆様ご存知の通り、結果は完全なる事実無根。そして、噂の流布に関わった者、全員の証言も確保しております」
彼の、氷のように冷たい声が、大広間に響き渡る。
「彼らの証言によりますと、この根も葉もない噂は、全て、『王子殿下の寵愛を独占したい』という、マキアート嬢ご自身の、明確な指示によって行われた、とのことです」
ラテの「可哀想な病人」という、ある種の優しさを含んだ反撃とは対照的に、アフォガートが突きつけたのは、一切の情状酌量の余地もない、冷徹な「事実」と「証拠」だった。
「ち……違います……! わたくしは、そんなこと……!」
モカは、完全にパニックに陥り、意味のない否定を繰り返す。
しかし、彼女の言葉を信じる者は、もはや、この会場には一人もいなかった。
ラテの慈悲と、アフォガートの正義。
その完璧な二段構えの反撃によって、モカの暴走はあまりにもあっけなく、そして惨めな形で終わりを告げた。
エスプレッソ王子は、愛した少女の哀れな末路と、そして、自分の愚かさが招いたこの悲劇を目の当たりにし、顔面蒼白のまま、ただ立ち尽くす。
シンと静まり返った広間に、国王陛下の威厳に満ちた、そして、深い失望を帯びた声が響いた。
「……衛兵。マキアート嬢を、別室へお連れせよ。医師を呼んで、手厚く『介抱』して差し上げるのだ」
そして、その冷たい視線が息子のエスプレッソへと向けられる。
「エスプレッソ。お前にも、後でゆっくりと話がある。覚悟しておくがよい」
それは、王子と彼が選んだヒロインの完全な断罪を意味していた。
121
あなたにおすすめの小説
貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました
ゆっこ
恋愛
――あの日、私は確かに笑われた。
「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」
王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。
その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。
――婚約破棄。
私が嫌いなら婚約破棄したらどうなんですか?
きららののん
恋愛
優しきおっとりでマイペースな令嬢は、太陽のように熱い王太子の側にいることを幸せに思っていた。
しかし、悪役令嬢に刃のような言葉を浴びせられ、自信の無くした令嬢は……
乙女ゲームっぽい世界に転生したけど何もかもうろ覚え!~たぶん悪役令嬢だと思うけど自信が無い~
天木奏音
恋愛
雨の日に滑って転んで頭を打った私は、気付いたら公爵令嬢ヴィオレッタに転生していた。
どうやらここは前世親しんだ乙女ゲームかラノベの世界っぽいけど、疲れ切ったアラフォーのうろんな記憶力では何の作品の世界か特定できない。
鑑で見た感じ、どう見ても悪役令嬢顔なヴィオレッタ。このままだと破滅一直線!?ヒロインっぽい子を探して仲良くなって、この世界では平穏無事に長生きしてみせます!
※他サイトにも掲載しています
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる