26 / 28
26
しおりを挟む
わたくしたち…わたくしと わたくしの唯一無二の『共犯者(という名の婚約者)』セシリオは
王都の喧騒(と自爆した元婚約者たち)を後にし
再び 辺境領の土を踏んだ。
「おかえりなさーーーい!」
「我らが聖女様!カタリナ様のお帰りだ!」
「おお!セシリオ殿もご無事で!」
領地の門をくぐった瞬間 わたくしたちを迎えたのは
王都での『救国の聖女()』の噂を聞きつけ
熱狂(フィーバー)の渦と化した 領民たちの大歓迎だった。
紙吹雪が舞い 楽団(市場の音楽隊)が陽気な音楽を奏でる。
「カタリナ様!王都を救ってくださったんですって!?」
「さすが俺たちの『デビル・ヴォルフ』の生みの親だ!」
「聖女様!万歳!万歳!」
「(キーーーッ!)」
わたくしは(辺境仕様の)馬車の中で ギリギリと奥歯を噛み締めた。
「なんなのよ この歓迎ムードは!
わたくしは!悪役令嬢として 辺境に(自主的に)戻ってきたのよ!」
「お嬢様」
わたくしの隣に(当然のように)座っているセシリオが
窓の外の熱狂に目を向けたまま 静かに言った。
「もはや『聖女』の称号は 諦められた方がよろしいかと」
「諦められるわけないでしょう!
わたくしのアイデンティティなのよ!」
わたくしがプンスカ怒っていると 馬車が領主の館に到着した。
玄関では 叔父上が 熊のような巨体で仁王立ちしていた。
「おう カタリナ!セシリオ君!
無事(?)だったか!」
「ご無沙汰しておりますわ 叔父上!」
「ガハハ!王都で とんでもないことをしでかしたそうじゃないか!
国王陛下から 直々に(爆笑しながら)手紙が届いたぞ!」
叔父上は わたくしの背中を(遠慮なく)バンバン叩く。
「『カタリナ嬢 王子(第一王子)の求婚を蹴る!』
『悪役令嬢の美学()で王妃の座を拒否!』
『代わりに 護衛騎士(セシリオ君)と生涯の契約()を結んだ』
…だと!」
「(ゲッ!国王!余計なことまで手紙に!)」
わたくしは顔から火が出る。
「叔父上!その手紙は誤解ですわ!
わたくしとセシリオは 断じてそのような…!」
「はい。叔父貴様」
わたくしの抗議を遮り セシリオが(叔父上の前で)恭しく一礼した。
「この度 カタリナお嬢様の
生涯の『共犯者』を 拝命いたしました。
セシリオ・グレイと申します」
「ガッハッハッハッ!!」
叔父上の爆笑が 館中に響き渡った。
「『共犯者』!そう来たか!
気に入ったぞ セシリオ君!
カタリナ(このじゃじゃ馬)の『共犯者』なんぞ
お前さん以外に 務まる奴はおらん!」
「あ ありがとうございますわ 叔父上!(棒読み)」
(この朴念仁!わたくしの台詞を奪ったわね!)
「よーし!今夜は宴会だ!
わたくしの『共犯者(婚約者)』の就任祝いよ!」
「ですから わたくしは…!」
わたくしの抗議は 叔父上の陽気な笑い声と
セシリオの(絶対に楽しんでいる)無表情によって
またしても かき消されたのだった。
---
辺境に戻って数日。
わたくしは すっかり『悪の女帝(見習い)』としての
多忙な(?)日々を取り戻していた。
「いいこと セシリオ!
わたくしの『悪の計画(ビジネス)』は まだ始まったばかりよ!」
わたくしは執務室(叔父上が『デビル・ヴォルフ』御殿と呼ぶ わたくし専用の部屋)で
巨大な大陸地図を広げていた。
「この『デビル・ヴォルフ』商会(仮)を
大陸全土に広げ 経済を支配するの!」
「はい。承知しております」
セシリオは わたくしの『共犯者(という名の筆頭秘書)』として
テキパキと 書類を捌いている。
その姿は 護衛騎士だった頃より(なぜか)生き生きしているように見える。
「お嬢様(ボス)」
「(ボス!?)…な なによ 共犯者(セシリオ)!」
「本日の『悪事(スケジュール)』の ご確認を」
(フフン…!いい響きだわ!)
わたくしは偉そうに(悪役令嬢っぽく)頷く。
「まず 午前中は
『デビル・ヴォルフ』工場の 査察(という名の新商品開発会議)です。
料理長が『悪魔の涙(激辛ソース)』なる試作品を
お待ちかねです」
「いいわね!辛さで民衆を泣かせてやるわ!」
「次に 午後からは
隣領の商人ギルドとの 会談(という名の恫喝)です。
わが商会の販路拡大のため 『友好的に』圧力をかけます」
「フフフ…わたくしの商才()で 屈服させてくれるわ!」
「そして 夕方ですが」
「なにかしら?
どこかの貴族の 弱みでも握った?」
わたくしがワクワクして尋ねると
セシリオは(いつもの)無表情で スケジュール帳を読み上げた。
「いえ。
孤児院の子供たちから
『聖女様()に絵本を読んでほしい』との
強い要望(嘆願)が 入っております」
「(……)」
「お嬢様が先日 寄付(という名の資金洗浄)された
新しい絵本の お披露目会も 兼ねているそうで」
「…それの どこが『悪事』ですのよ」
わたくしがジト目で睨むと
セシリオは(表情一つ変えず)答えた。
「お嬢様の(壊滅的な)朗読センスで
子供たちの『純粋な心』を 破壊する…
というのは いかがでしょう」
「(グサッ!)…朴念仁!」
わたくしはインク瓶を投げつけようとして(インクがもったいないので)やめた。
「キーッ!いいわよ!
わたくし特製の『悪役令嬢(カタリナ)の誘惑(デビル・ヴォルフ味)』キャンディを
子供たちに配ってやるわ!
虫歯にしてやるんだから!」
「…それは 叔父貴様が
『領地の歯科医の仕事を増やす 素晴らしい経済政策だ』と
感心しておられましたが」
「(がーん!)」
(また 人助け(経済活性化)になってしまう!)
「お嬢様。お時間です」
セシリオが わたくしの上着を(ごく自然に)羽織らせる。
「…分かってますわよ」
わたくしはため息をつき 執務室の扉に向かう。
「行くわよ 共犯者(セシリオ)!
今日も 辺境を
わたくしたちの『悪』で 染め上げてやるのですから!」
「はい。ボス」
(その呼び方 やめなさい!)
こうして
『悪の女帝(ポンコツ聖女)』を目指すわたくしと
その『共犯者(苦労性な婚約者)』セシリオの
ズレまくった『悪事(という名の領地経営)』は
今日も 辺境の地で 華々しく(?)繰り広げられるのだった。
王都の喧騒(と自爆した元婚約者たち)を後にし
再び 辺境領の土を踏んだ。
「おかえりなさーーーい!」
「我らが聖女様!カタリナ様のお帰りだ!」
「おお!セシリオ殿もご無事で!」
領地の門をくぐった瞬間 わたくしたちを迎えたのは
王都での『救国の聖女()』の噂を聞きつけ
熱狂(フィーバー)の渦と化した 領民たちの大歓迎だった。
紙吹雪が舞い 楽団(市場の音楽隊)が陽気な音楽を奏でる。
「カタリナ様!王都を救ってくださったんですって!?」
「さすが俺たちの『デビル・ヴォルフ』の生みの親だ!」
「聖女様!万歳!万歳!」
「(キーーーッ!)」
わたくしは(辺境仕様の)馬車の中で ギリギリと奥歯を噛み締めた。
「なんなのよ この歓迎ムードは!
わたくしは!悪役令嬢として 辺境に(自主的に)戻ってきたのよ!」
「お嬢様」
わたくしの隣に(当然のように)座っているセシリオが
窓の外の熱狂に目を向けたまま 静かに言った。
「もはや『聖女』の称号は 諦められた方がよろしいかと」
「諦められるわけないでしょう!
わたくしのアイデンティティなのよ!」
わたくしがプンスカ怒っていると 馬車が領主の館に到着した。
玄関では 叔父上が 熊のような巨体で仁王立ちしていた。
「おう カタリナ!セシリオ君!
無事(?)だったか!」
「ご無沙汰しておりますわ 叔父上!」
「ガハハ!王都で とんでもないことをしでかしたそうじゃないか!
国王陛下から 直々に(爆笑しながら)手紙が届いたぞ!」
叔父上は わたくしの背中を(遠慮なく)バンバン叩く。
「『カタリナ嬢 王子(第一王子)の求婚を蹴る!』
『悪役令嬢の美学()で王妃の座を拒否!』
『代わりに 護衛騎士(セシリオ君)と生涯の契約()を結んだ』
…だと!」
「(ゲッ!国王!余計なことまで手紙に!)」
わたくしは顔から火が出る。
「叔父上!その手紙は誤解ですわ!
わたくしとセシリオは 断じてそのような…!」
「はい。叔父貴様」
わたくしの抗議を遮り セシリオが(叔父上の前で)恭しく一礼した。
「この度 カタリナお嬢様の
生涯の『共犯者』を 拝命いたしました。
セシリオ・グレイと申します」
「ガッハッハッハッ!!」
叔父上の爆笑が 館中に響き渡った。
「『共犯者』!そう来たか!
気に入ったぞ セシリオ君!
カタリナ(このじゃじゃ馬)の『共犯者』なんぞ
お前さん以外に 務まる奴はおらん!」
「あ ありがとうございますわ 叔父上!(棒読み)」
(この朴念仁!わたくしの台詞を奪ったわね!)
「よーし!今夜は宴会だ!
わたくしの『共犯者(婚約者)』の就任祝いよ!」
「ですから わたくしは…!」
わたくしの抗議は 叔父上の陽気な笑い声と
セシリオの(絶対に楽しんでいる)無表情によって
またしても かき消されたのだった。
---
辺境に戻って数日。
わたくしは すっかり『悪の女帝(見習い)』としての
多忙な(?)日々を取り戻していた。
「いいこと セシリオ!
わたくしの『悪の計画(ビジネス)』は まだ始まったばかりよ!」
わたくしは執務室(叔父上が『デビル・ヴォルフ』御殿と呼ぶ わたくし専用の部屋)で
巨大な大陸地図を広げていた。
「この『デビル・ヴォルフ』商会(仮)を
大陸全土に広げ 経済を支配するの!」
「はい。承知しております」
セシリオは わたくしの『共犯者(という名の筆頭秘書)』として
テキパキと 書類を捌いている。
その姿は 護衛騎士だった頃より(なぜか)生き生きしているように見える。
「お嬢様(ボス)」
「(ボス!?)…な なによ 共犯者(セシリオ)!」
「本日の『悪事(スケジュール)』の ご確認を」
(フフン…!いい響きだわ!)
わたくしは偉そうに(悪役令嬢っぽく)頷く。
「まず 午前中は
『デビル・ヴォルフ』工場の 査察(という名の新商品開発会議)です。
料理長が『悪魔の涙(激辛ソース)』なる試作品を
お待ちかねです」
「いいわね!辛さで民衆を泣かせてやるわ!」
「次に 午後からは
隣領の商人ギルドとの 会談(という名の恫喝)です。
わが商会の販路拡大のため 『友好的に』圧力をかけます」
「フフフ…わたくしの商才()で 屈服させてくれるわ!」
「そして 夕方ですが」
「なにかしら?
どこかの貴族の 弱みでも握った?」
わたくしがワクワクして尋ねると
セシリオは(いつもの)無表情で スケジュール帳を読み上げた。
「いえ。
孤児院の子供たちから
『聖女様()に絵本を読んでほしい』との
強い要望(嘆願)が 入っております」
「(……)」
「お嬢様が先日 寄付(という名の資金洗浄)された
新しい絵本の お披露目会も 兼ねているそうで」
「…それの どこが『悪事』ですのよ」
わたくしがジト目で睨むと
セシリオは(表情一つ変えず)答えた。
「お嬢様の(壊滅的な)朗読センスで
子供たちの『純粋な心』を 破壊する…
というのは いかがでしょう」
「(グサッ!)…朴念仁!」
わたくしはインク瓶を投げつけようとして(インクがもったいないので)やめた。
「キーッ!いいわよ!
わたくし特製の『悪役令嬢(カタリナ)の誘惑(デビル・ヴォルフ味)』キャンディを
子供たちに配ってやるわ!
虫歯にしてやるんだから!」
「…それは 叔父貴様が
『領地の歯科医の仕事を増やす 素晴らしい経済政策だ』と
感心しておられましたが」
「(がーん!)」
(また 人助け(経済活性化)になってしまう!)
「お嬢様。お時間です」
セシリオが わたくしの上着を(ごく自然に)羽織らせる。
「…分かってますわよ」
わたくしはため息をつき 執務室の扉に向かう。
「行くわよ 共犯者(セシリオ)!
今日も 辺境を
わたくしたちの『悪』で 染め上げてやるのですから!」
「はい。ボス」
(その呼び方 やめなさい!)
こうして
『悪の女帝(ポンコツ聖女)』を目指すわたくしと
その『共犯者(苦労性な婚約者)』セシリオの
ズレまくった『悪事(という名の領地経営)』は
今日も 辺境の地で 華々しく(?)繰り広げられるのだった。
4
あなたにおすすめの小説
辺境の侯爵令嬢、婚約破棄された夜に最強薬師スキルでざまぁします。
コテット
恋愛
侯爵令嬢リーナは、王子からの婚約破棄と義妹の策略により、社交界での地位も誇りも奪われた。
だが、彼女には誰も知らない“前世の記憶”がある。現代薬剤師として培った知識と、辺境で拾った“魔草”の力。
それらを駆使して、貴族社会の裏を暴き、裏切った者たちに“真実の薬”を処方する。
ざまぁの宴の先に待つのは、異国の王子との出会い、平穏な薬草庵の日々、そして新たな愛。
これは、捨てられた令嬢が世界を変える、痛快で甘くてスカッとする逆転恋愛譚。
婚約破棄された令嬢、冷酷と噂の王に拾われて溺愛される
ほーみ
恋愛
白い花びらが散る中、私は婚約者に手を振り払われた。
「もうお前とは終わりだ、リリアーナ。俺はセリーヌと結婚する」
――ああ、やっぱり。
そうなるとは思っていた。けれど、実際に言葉にされると胸が締め付けられる。
「そう……ですか。お幸せに」
「お前みたいな地味な令嬢といても退屈なんだよ。セリーヌのほうが愛らしいし、社交界でも人気だ」
婚約破棄!?なんですって??その後ろでほくそ笑む女をナデてやりたい位には感謝してる!
まと
恋愛
私、イヴリンは第一王子に婚約破棄された。
笑ってはダメ、喜んでは駄目なのよイヴリン!
でも後ろでほくそ笑むあなたは私の救世主!
貧乏人とでも結婚すれば?と言われたので、隣国の英雄と結婚しました
ゆっこ
恋愛
――あの日、私は確かに笑われた。
「貧乏人とでも結婚すれば? 君にはそれくらいがお似合いだ」
王太子であるエドワード殿下の冷たい言葉が、まるで氷の刃のように胸に突き刺さった。
その場には取り巻きの貴族令嬢たちがいて、皆そろって私を見下ろし、くすくすと笑っていた。
――婚約破棄。
婚約破棄された令嬢は、“神の寵愛”で皇帝に溺愛される 〜私を笑った全員、ひざまずけ〜
夜桜
恋愛
「お前のような女と結婚するくらいなら、平民の娘を選ぶ!」
婚約者である第一王子・レオンに公衆の面前で婚約破棄を宣言された侯爵令嬢セレナ。
彼女は涙を見せず、静かに笑った。
──なぜなら、彼女の中には“神の声”が響いていたから。
「そなたに、我が祝福を授けよう」
神より授かった“聖なる加護”によって、セレナは瞬く間に癒しと浄化の力を得る。
だがその力を恐れた王国は、彼女を「魔女」と呼び追放した。
──そして半年後。
隣国の皇帝・ユリウスが病に倒れ、どんな祈りも届かぬ中、
ただ一人セレナの手だけが彼の命を繋ぎ止めた。
「……この命、お前に捧げよう」
「私を嘲った者たちが、どうなるか見ていなさい」
かつて彼女を追放した王国が、今や彼女に跪く。
──これは、“神に選ばれた令嬢”の華麗なるざまぁと、
“氷の皇帝”の甘すぎる寵愛の物語。
婚約破棄?はい、どうぞお好きに!悪役令嬢は忙しいんです
ほーみ
恋愛
王国アスティリア最大の劇場──もとい、王立学園の大講堂にて。
本日上演されるのは、わたくしリリアーナ・ヴァレンティアを断罪する、王太子殿下主催の茶番劇である。
壇上には、舞台の主役を気取った王太子アレクシス。その隣には、純白のドレスをひらつかせた侯爵令嬢エリーナ。
そして観客席には、好奇心で目を輝かせる学生たち。ざわめき、ひそひそ声、侮蔑の視線。
ふふ……完璧な舞台準備ね。
「リリアーナ・ヴァレンティア! そなたの悪行はすでに暴かれた!」
王太子の声が響く。
元使用人の公爵様は、不遇の伯爵令嬢を愛してやまない。
碧野葉菜
恋愛
フランチェスカ家の伯爵令嬢、アンジェリカは、両親と妹にいない者として扱われ、地下室の部屋で一人寂しく暮らしていた。
そんな彼女の孤独を癒してくれたのは、使用人のクラウスだけ。
彼がいなくなってからというもの、アンジェリカは生きる気力すら失っていた。
そんなある日、フランチェスカ家が破綻し、借金を返すため、アンジェリカは娼館に売られそうになる。
しかし、突然現れたブリオット公爵家からの使者に、縁談を持ちかけられる。
戸惑いながらブリオット家に連れられたアンジェリカ、そこで再会したのはなんと、幼い頃離れ離れになったクラウスだった――。
8年の時を経て、立派な紳士に成長した彼は、アンジェリカを妻にすると強引に迫ってきて――!?
執着系年下美形公爵×不遇の無自覚美人令嬢の、西洋貴族溺愛ストーリー!
悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する
青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。
両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。
母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。
リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。
マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。
すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。
修道院で聖女様に覚醒して……
大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが
マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない
完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく
今回も短編です
誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる